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エゾシカと衝突事故 注意

2024年06月07日 12時38分33秒 | 地域
  北海道でエゾシカによる交通事故が増えている。 道警によると、2023年は5287件と
  7年連続で最多を更新。 背景には,地球温暖化で積雪量が減り、生息域が道東部から交通量
   の多い道中央部、道西部に広がっていることがある。 道路に飛び込んでくる習性があり、
   道内のドライブには細心の注意が必要だという。

 22年には3人が死傷する重大事故も起きた。同年1
 0月26日夕、道東の標津町の国道272号で、ワゴ
 ン車が道路に飛び出してきたシカと接触後、対抗車線
 を走っていたトラックと正面衝突した。ワゴン車の男
 性2人が死亡し、トラックの男子運転手も重体となっ
 た。現場では大きな雌シカが死んでいた。
 道警によると、事故件数は16年から増加の一途で、
 23年は10年前の2.9倍に。19~23年で7人が
 死亡し、26人が負傷している。  
 事故は、交尾の時期で活動が盛んになる10,11月
 に集中。発生する時間帯も日没をはさむ午後4時~8
 時が多い。23年に最も事故が起きたのは道央の苫小
                   牧市の387件、281件で道東の釧路市が続く。
  道庁野生動物対策課によると、エゾシカは明治時代に絶滅の危機にひんしていたが、捕獲
   制限がかけられたこともあり、1980年代から個体数は増加。 南部の後志、檜山、
   渡島各振興局管内を除く道内の推定生息数は72万頭(22年度)で、00年度の1.8倍。 
   南部でも増えているという。 近年は日本海側の積雪が少ない年もあり、シカが越冬し
   やすくなったことから、生息域が西側に拡大。 交通量の多い地域でも個体数が増えた
   ことで、事故増加につながっていると考えられる。
  対策となる猟銃を使った駆除にも難題が待ち構えている。 1970年代には道内に約2
   万人いたハンターも現在は6千人となり、高齢化も進む。 同庁は、若いハンターの技
   術向上のために研修を開いているが、今後、駆除が大きく進むかどうかは見通せない。
  エゾシカ事故の増加に損害保険会社も頭を抱えている。 23年10,11月の保険金の
   支払い件数は1085件、支払額は6億7千万円で、いずれも過去最高。 13年の同
   期と比べると支払額は4倍だ。
 「1頭目を見かけたら2頭目がいるかも」
 「急に飛び出す」「ライトに反応すると
 立ち止まる」。 日本損害保険協会北海
 道支部は事故防止につなげようと、エゾ
 シカの習性を伝えるポスターやチラシを
 作成し、道の駅やレンタカーの営業所で
 配布している。同支部の”長崎事務局長”
 は「人気のない場所と思っていても、い
                        きなり林から飛び出してくることある。
   従いましてとにかく速度を落として運転してほしい」と注意を呼びかけているそうです。
  これから夏の北海道をゆっくりとレンタカーなどを使って旅される皆様。 十分にご注意
   なされましてお楽しみください。