最近、医師向けの手紙の一作法を聞かされて驚きました。 宛名に「御机下(ごきか)」といった
言葉を添えるのだという。 机下は机の下へ差し出します、とへりくだる意なんだそうです。
山田先生御机下、となる。 古語の類と思っていた。 外野がとやかく言う話でもない。 が
ふと白い巨塔が目に浮かんだ。
敬意を表す言葉も、置かれた状況次第でさまざまに合意を生じる。 「先生」にしてもそう
だろう。 精選版日本国語大辞典は「教員、医師、議員などを尊敬して呼ぶ語。 かなり
高い経緯を有する」としながら「からかい気分で用いることがある」。 コラムでよく見
かけるカタカナ書きのセンセイは、高い敬意からはほど遠い。
さて、威圧的なセンセイの怒声に、周囲はどれほど我慢を強いられてきたのだろうか‥。
かの北海道選出のH参院議員が参院地方創生・デジタル特別委員長を辞任する意向を表
明した。 地元自治体の職員らに「ぶち切れるよ」などとパワハラまがいの言動をした
として問題 になっていた。 再び類似事案があれば議員辞職する決意だそうだ。
バッチを着け、もみ手をされるうちに、どこかで思い違いをしてしまったのか。 「先生と
言われるほどの馬鹿でなし」なんて古い川柳がある。 指導的立場の人物が真に尊敬に
値するか、昔から人々は鋭い値踏みの視線を投げかけてきたのだ。 先生と呼ばれたら
偉ぶるよりもギクリとする。 託すならば、そんな先生がいい。
言葉を添えるのだという。 机下は机の下へ差し出します、とへりくだる意なんだそうです。
山田先生御机下、となる。 古語の類と思っていた。 外野がとやかく言う話でもない。 が
ふと白い巨塔が目に浮かんだ。
敬意を表す言葉も、置かれた状況次第でさまざまに合意を生じる。 「先生」にしてもそう
だろう。 精選版日本国語大辞典は「教員、医師、議員などを尊敬して呼ぶ語。 かなり
高い経緯を有する」としながら「からかい気分で用いることがある」。 コラムでよく見
かけるカタカナ書きのセンセイは、高い敬意からはほど遠い。
さて、威圧的なセンセイの怒声に、周囲はどれほど我慢を強いられてきたのだろうか‥。
かの北海道選出のH参院議員が参院地方創生・デジタル特別委員長を辞任する意向を表
明した。 地元自治体の職員らに「ぶち切れるよ」などとパワハラまがいの言動をした
として問題 になっていた。 再び類似事案があれば議員辞職する決意だそうだ。
バッチを着け、もみ手をされるうちに、どこかで思い違いをしてしまったのか。 「先生と
言われるほどの馬鹿でなし」なんて古い川柳がある。 指導的立場の人物が真に尊敬に
値するか、昔から人々は鋭い値踏みの視線を投げかけてきたのだ。 先生と呼ばれたら
偉ぶるよりもギクリとする。 託すならば、そんな先生がいい。