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梅雨時の体調不良

2024年06月20日 12時49分47秒 | 健康
  梅雨どきに頭痛や関節の痛み、めまい、倦怠感など、様々な不調を感じる人は少なくないという。
  こうした不調が生じず、梅雨も快適に過ごすためには、事前の予防策と生活習慣の改善が必要だ。

  雲が低く垂れ込め、暗くジメジメとした日が続く梅雨。 この季節になると、頭痛やめまい、気分
   の落ち込みなどの不調を訴える人は多い。 実際、愛知医科大学病院疼痛緩和外科・いたみセン
   ターの“佐藤客員教授”は「気圧や温度、湿度などの変化で起こる不調を気象病というが、春先か
   ら梅雨の頃に不調で受診する人が一番多い」という。

      
  不調が起こる要因は大きく3つある。 一つは自律神経のバランスの乱れだ。 自律神経には交感
  神経と副交感神経があり、それぞれ異なる働きをしながら体を一定の状態に保つ。 しかし「気温
  や気圧の変化が目まぐるしく湿度が高い状態では、恒常性を保つため自律神経に負担がかかりバラ
  ンスが乱れやすい」と東急病院(東京・大田)診療内科の“伊藤医師”は説明している。
  例えば、寒いときには交感神経が皮膚表面の血管を収縮させて体温を逃がさないようにし、暑いと
  きには副交感神経が血管を拡張させて熱を逃がす。 ところが、梅雨は日によって寒暖差がある上、
  雨にぬれれば体が冷えるため体温調節のために自律神経が疲弊しやすくなる。 「気象の中でも特
  に自律神経に大きく影響するのが気圧で、気圧が下がると片頭痛や関節痛が悪化することがわかっ
  ている」(佐藤客員教授)
  もう一つの要因が心理的ストレスだ。 雨が降り続き、湿度が高い環境はそれだけでストレスにな
  る。 加えて「日照時間が短いため、日光に当たると脳内で作られる神経伝達物質の量が減り、気
  分の落ち込みや倦怠感などを起こしやすくなる」(伊藤医師)

  もともとの体質も要因になる。 「梅雨に不調を起こしやすい人は、漢方における“水毒”の人が多
   い」と横浜薬科大学学長補佐で、大塚医院(東京・新宿)の“渡辺院長”は指摘する。 水毒とは体の
   中の一部に水分が偏って集まりやすいことをいう。 例えば内耳のリンパ液が過剰にたまるとめ
   まいを起こす。 「車酔いしやすい、夕方にむくむといった人などは水毒の可能性がある」と渡
   辺院長はいう。 
  こういった不調には生活習慣が関わる。 「当たり前のことだが、自律神経の乱れを防ぐには、規
   則正しい生活や十分な睡眠、軽い運動が不可欠」と佐藤客員教授は念を押す。
  その上で梅雨までに行いたいのが「暑熱順化」だ。 暑熱順化とは、体が徐々に暑さに慣れ、暑さ
   に慣れ、暑さに強くなること。 「熱中症対悪として知られるが、暑熱順化により汗をかきやす
   くなると効率的に熱を逃がせるため、自律神経の乱れを抑えられる」と佐藤客員教授。 汗をか
   ける体づくりにより、体の中に停滞している水分を出すことにもつながる。
  暑熱順化のためにはウオーキングやサイクリング、ストレッチなどの軽い運動や、ぬるめの湯船に
   少し長めにつかる入浴がいい。

  水分のとり方も工夫が必要だ。 「余分な水分をためないためには、こまめに水分をとること。 
   おなかを冷やすと胃腸の働きが低下し不調の引き金になるので、室温以上の温度のものを飲みた
   い。 市販の薬では、体内の水分を整える五苓散という漢方薬がいい」と渡辺院長は助言する。

  梅雨の晴れ間には積極的に屋外で日の光を浴びることも大切だ。 「梅雨の不調の多くは季節とと
   もに改善するが、中には自分の不調にとらわれてうつになる人もいる。 そうなる前に、体を動
   かす、趣味の活動に行くなど、一歩踏み出してほしい」と伊藤医師は話しています。
  
   もう間もなくやってくる「梅雨」、今のうちから生活改善と汗ける体をづくりを心がけましょう。