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世界初の木造人工衛星

2024年06月06日 12時35分19秒 | 雑学
  京都大と住友林業は28日、宇宙における木材活用の可能性を実証するため、開発に
  取り組んでいた世界初の木造人工衛星が完成したと発表した。
 衛星は6月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に
 引き渡し、9月にも米ケネディ宇宙センターか
 ら打ち上げられるスペースX社のロケットで、
 国際宇宙センター(ISS)へ運ぶ。
 研究総括を務める宇宙飛行士で京大特任教授の
 "土井さん"は「将来的には(衛星内部の)電子基板も
 含めて100%木造で作りたい」と語っている。

  人工衛星は宇宙ゴミ対策のため、使用後に大気圏に突入させて燃やす。 だが衛星は
   主にアルミニウム製で、燃焼時に発生する酸化アルミニウムが地球に悪影響を及ぼ
   す懸念がある。 一方、木造は大気圏でほぼ燃え尽き、発生するのも水蒸気などの
   ため環境への負荷低減が期待される。
  木造人工衛星は、木と人工衛星の意味を合わせて「LignoSat(リグノサット)」と命名。 
   外側の一部にはアルミフレームを使用し、1辺が約10㌢、重さ約1.1㌔の立方体。
   本体に用いた木はホオノキの板で、厚さは4~5.5㍉。 ネジや接着剤を使わない
   「留形隠し蟻組接ぎ」という日本古来の伝統技法で組み立てた。 複数面に太陽電
   池パネルが取り付けられている。
   温度や地磁気を測定するセンサーが搭載されており、宇宙空間での木材利用のため
   のデータ収集などを目指す。

  素材の選定にあたってはISSの船外装置にヤマザクラ、ホオノキ、ダケカンバの板
   を取り付けて宇宙空間にさらし、耐久性を確かめる実験を22年3~12月に実施。
   今回、本体には北海道紋別市にある住友林業の社有林のホオノキを使用した。
   宇宙開発分野にも環境負荷の低減が期待できるという素晴らしい開発だと思います。