Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

物欲との戦い

2009年11月21日 | ピュアオーディオ

オーディオを長い間続けてくると、米国の音、ドイツの音、英国の音等お国の違いで音色の違いが出て来る事や、数々の名器と呼ばれた機器たちを一度は使って見たいと思う様になります。

現在米国、英国、独国のSPやSPユニットを使い、更に各社の弩級アンプを使って来て、気に入らないものはほとんど放出しましたが、それでもまだ欲しいモノが有るのです。

システムも現在6セットも所有しており、「もうこれで十分じゃないか?」を云われるかもしれませんが、まだ使いたい機器たちが沢山あるのです。

現在欲しいものの順位は、RCA箱システムにCDPとプリアンプ、そしてパワーアンプの球、オリンパスシステムに欲しいのはSACD機とLE8T、自宅システムに欲しいのは管球プリアンプ・・・・とまだまだ欲しい物のオンパレードです。・・・困ったものです。

更にLE8Tは2セットも欲しいし、管球パワーアンプも出力管をかえてまだまだ欲しいのです。予備球も確保しないといけません。・・・と欲しいものばかり。

しかし現実的に考えると、「もうこれで十分じゃないか・・・」と云えるサウンドになっています。またSPの置き場所が有りませんので、何かを入れれば何かを出さないといけません。アンプ類もしかりです・・・。

物欲とは尽きないもので困ったものです。今後はこの「物欲」との戦いが一番の主戦場になりそうです。


コレッリ の合奏協奏曲 8番ト短調「クリスマス」 について

2009年11月21日 | ピュアオーディオ

コレッリ の合奏協奏曲 8番ト短調「クリスマス」 のCDを購入したのは初めてです。LPも持っていません。しかし、脳裏に焼きついた演奏が有るのです。多分20才頃に「FM放送」で一度聴いただけだと思うのですが、演奏を「丸暗記」していたようです。

Mujiti

今回コレッリの「クリスマス」の演奏を3種類購入しました。イ・ムジチの演奏、イ・ソリスティ・ベネティの演奏、イタリア合奏団の3種類です。

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最初にイ・ムジチの盤を購入し聴いた時に「この演奏に近いな?」と思いましたが、細部で違うように感じましたので2番目にイ・ソリスティ・ベネティの盤を購入し聴きましたが、これは違いました。そこで3番目にイタリア合奏団の盤を購入し、本日確認しました。これも違っているようでした。

今日はSPの裏のジャンパー線を「バナナプラグ」に交換しましたので、175DLHと#2405の鳴り方が昨日までと違っているようなので、もう一度イ・ムジチの演奏を聴き直しています。

その結果、やはりイ・ムジチの演奏を記憶していたと実感しました。

今回3種類の演奏を聴き比べましたが、どの演奏も良い演奏だと思いました。イ・ムジチの演奏は「イタリアの青い空」と云われますが、清清しい弦楽器の響きとスピード感が有ります。イタリア合奏団の演奏はイ・ムジチの演奏よりも「イタリアの青い空」を連想します。演奏もスタッカートがよく効いたスピード感に溢れ惚れ惚れします。録音は3枚の中で最右翼です。イ・ソリスティ・ベネティの演奏は勢いよりも情緒を大事にした演奏で、シルキーな滑らかさが有ります。どの盤も心地よく音楽が楽しめます。

SPも裏の配線をしっかりした方法でしなおしたので高域のサウンドが随分変化したようです。音のキレ、ヌケ、厚みが増し、情報量が上がっています。その為、全体のサウンドの質そのものが上がっています。


SCS-34J ジャンパー線の接続失敗

2009年11月20日 | ピュアオーディオ

昨日作成したSCS-34Jのジャンパー線を自宅の707Jシステムに接続しようと持ち帰って接続を試みましたがうまくいきませんでした。
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うまくいかなかった理由は「Yラグ-バナナプラグ」の端末の組み合わせに有ります。自宅のSPは高域だけで4個のユニットを接続していますので、どこも端子の接続でいっぱいで、既に配線済のケーブルの端末仕様と同じ端末だとうまく接続行きません。
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SP-707JのD130や175DLH・#2405の配線は、元々バックロードホーン開口部に有ります。これでは配線が長くなる事とSCS-34が入りません。そこでユニット部分の裏側にSP端子を付けて「最短距離」で配線してしています。一生使い続けるんだと云う覚悟がないとなかなか穴をあける事は出来ませんね。

右側から「ウーハー」、「2405」、「175DLH」に行くように配線しています。「2405」と「175DLH」間がジャンパー線で接続されています。入出力のケーブルがバナナとYラグにしていましたのでここが今回のミスマッチとなりました。

次回はジャンパー線を「バナナ-バナナ」にしますので入出力のケーブルは「Yラグ」に統一しない行けません。

見ても判る様に「SP端子」はすべてフルテックFP-800B(R)に統一しています。このSPには7セット×2を使用しています。このSP端子だけで¥117600円もかかっています。


SCS-34J ジャンパー線の試作

2009年11月19日 | ピュアオーディオ

現在のSPシステムは「バイワイヤリング」と称して、SPターミナルが低音用と高音用に分かれているものが多くなっています。
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単純に「接続するSPケーブルの断面積」を稼ぐ事を目的にされています(断面積が大きいほど情報量が多くなる)が、SPケーブルを2セット使う様になります。

一般的にはSPケーブルは1セットで、SPターミナル間は「真鍮材」の接続や、「ジャンパー線」で接続されています。この「真鍮材」や「ジャンパー線」の「伝送ロス」が大きいのです。
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そこで先月SCS-33J(化け物シリーズ)のジャンパー線を商品化しました所「評判」が良く、今回は、SCS-34J(ルシファーシリーズ)のジャンパー線を試作して見ました。

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長さはSCS-33Jと同じ20cmですが、3本のケーブルが合わさりますとなかなか曲がってくれません。上の写真はバナナプラグを付ける前の状態です。

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こちらがほぼ完成品です。ケーブルの長さの試行錯誤が必要みたいです。今夜、自宅の707Jシステムで使って見ます。(現状は175DLHと#2405のパラレル化にYラグやジャンパー線を使っていません)

プラグはバナナプラグ-Yラグ仕様になります。Yラグもバナナプラグも「音質確認」をしていますので「伝送ロス」が極めて少ないものを選択しています。

このYラグやバナナプラグは一般に色々なメーカーが販売していますが、「伝送ロス」の少ないものは非常に少なく、うっかり変なモノを付けますと「ジャンパー線」の効果を極端に阻害します。以前「化け物ケーブル」を開発する時に「安物」のバナナプラグを使って誤った判断をしてしまい、商品の販売を1年遅らせてしまった苦い経験を持っています。


RCA箱システムでJAZZを楽しむ

2009年11月18日 | ピュアオーディオ

この所自宅のSP‐707Jシステムの話題が続きましたので、久しぶりに「RCA箱システム」を今日は楽しんでいます。
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毎日午後一番にこのシステムの「鳴らす順番」が来ます。毎日のお守をしています。いつもは「奥の部屋」でとなりの部屋のサウンドを聴く様な形で聴いていましたが、今日は面と向かって聴きました。

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個人的には「最強のSPシステム」と思っていますので、SPには全幅の信頼を置いています。問題はCDPとアンプに有ります。現在トランスポートにA727、DACにSD-9500、プリがWE310Aラインプリ、パワーが6L6pp(20W)ステレオアンプです。

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本当はもっと上位のCDPを使いたいのですが予算が有りませんのでこれでしばらくは辛抱です。でもA727単体よりレンジが広く、SD-9500単体より音数が多く、温かいサウンドで聴きつかれしませんし、音数にも不満は有りません。この辺は「オール・ルシファーケーブル」の効果が出ていると思います。アンプやケーブルの馴染みが進んでいると感じました。

出ているサウンドは開放的で音の密度も十分で「生演奏」の雰囲気そのものです。シャフラフノフトリオが目の前で演奏している様な錯覚に陥ります。片側D130×2発+LE8Tの低域と#375+HL90の低域と中域は良い具合につながり、音が弾みます。これに175DLH+#2405+ビクターリボンで7000Hz~100KHzまでをカバーしています。

奥行き表現や音の厚み、音のキレ・ヌケが有り、音場が広いのです。「うるささ」をほとんど感じません。38cmウーハーの「波動」も飛んで来ませんので椅子がビリビリ震える事も有りません。低域にLE8Tをパラレル化する前は、試聴用の椅子にビシバシと「波動」が飛んで来ていました。


EMT981のサウンドの変化

2009年11月18日 | ピュアオーディオ

EMT981を使い始めて早2ヶ月が経ちます。はじめの頃は「線が細く、シルキーな音色のベタ塗りみたいなサウンド」で何を聴いてもこの「ベタ塗りのシルキーさ」が特徴でした。

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電源ケーブルにSCE-45Sの使用やステップアップトランスにPMC-1001EZを使ったTrail使用の「電源タップ」を組み合わせるようになって、この「ベタ塗りのシルキーさ」がなくなっています。非常に音の芯がしっかりして高分解能なサウンドに変化しています。EMT981を使っている方がこのサウンドを聴かれたら「え!!!」と思うくらいに変化しています。切れ込みの凄さを感じます。

機器(CDP、アンプ)は「電源ケーブル」の良し悪しで、その性能が極端に変化します。良い電源ケーブルと電源系を組み合わせると、元の機器のサウンドからは信じられないサウンドを出してきます。この事は今までに何セットも「活眼」させて来たから云える事です。

現段階では「信号系」が「活眼」してきているようだと感じています。更に「電源系」の「活眼」がおきれば「空気感」までも変わります。これは今までの経験から来年の3月くらいに来ると予測しています。

現在でも十分に「音楽」を楽しめる「音質」になっています。毎夜、このサウンドを聴くのが楽しみです。現在は「バロック音楽」に浸っています。


今後挑戦したい音楽

2009年11月17日 | ピュアオーディオ

6つのシステムがほぼ完成の域になって来ましたので、当分は「鳴らし込み」に専念したいと考えています。「鳴らし込み」をしていくと次の「トライ」するポイントが見えてくると思います。

そんな訳で、出来るだけ音楽を楽しもうと考えて、今月は20枚ほどCDを購入しました。バイオリンをはじめとする「弦楽器群」の質感が相当良くなりましたので「バロック音楽」がとても気持ち良く鳴りだしています。

先日の説明で色々な作曲家を列記しましたが、まだ「挑戦」していない作曲家やジャンルが有ります。「ワーグナーの楽劇の世界」をはじめとする「オペラ」を避けて来ました。ワーグナーはあまりにも長編過ぎて体力がもちません。椅子に座って聴くにしても1回当たり2時間が限界です。それ以上になるとあちこち身体の痛みを感じますし、気分的に集中力が切れます。

また「オペラ」ではソプラノの甲高い声が苦手でしたが、それもシステムのグレードが上がったせいで聴きやすくなりました。イタリアオペラをじっくりと堪能して行きたいと思います。

他にはシェーンベルク、メシアン等の現代作曲家たちです。不協和音を数多く使った曲は楽しめませんが、「食わず嫌い」では先に進めませんので試して見たいと思っています。


音質アップを続けて行くと・・・

2009年11月16日 | ピュアオーディオ

オーディオ装置の音質アップを続けて行くと「とんでもないすごい音」になるのではなくて「より自然の音」に近づいていきます。

「生の音」はそこらじゅうに有るわけで「街の通りの喧騒音」も「生の音」であり、「人との会話」も「生の音」です。これがオーディオの場合「楽器の音」になっているだけで、「音楽」が構成されています。

今までいろいろと「音質アップ」の為に対策して来ましたが、その度に「より自然な音」に近づいているようです。生の音源は「音数」がとんでもなく多くて、周波数レンジやダイナミックレンジも非常に大きいです。これらを「電気機器」で再現する訳ですので「ヌケ」や「キレ」が良くなくては「電気機器の世界」で終わってしまいます。

市販のSPではお決まりのユニット配置なので「音数」が全く足りません。最初で最後が「SPシステム」の「表現力」だと思います。


この頃自宅で良く聴くCD

2009年11月16日 | ピュアオーディオ

自宅の707Jシステムのゴールドウィングの調整が終わり「素晴らしく弦楽器が鳴る」件は以前ご報告いたしました。その為「弦楽器群」がメインのCDが多くなっています。

35年前、FMで聴いたけど手が届かなかった「音楽」達が懐かしく思い返されます。一番最初に買ったLPはワルター指揮/コロンビア響の「モーツァルト交響曲40番・41番」とイ・ムジチ演奏の「ビバルディ 四季」(ソロ:ロベルト・ミケリッチ)です。フェリックス・アーヨのモノはその後20年して手に入れました。

その頃(35年前)は色々な曲を揃えるのに精いっぱいで、ベートーベン、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー、ドボルザーク、スメタナ・・・そしてブルックナー、マーラー、ストラビンスキー・・・と彼らの代表的な曲のLPを集め、CDに変わってからもまた同じような事をしていました。

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その頃、気になっていたのが、バッハ、ヘンデル、バッハの息子たち、テレマン、コレルリ、トレルリ、ビバルディ、チマローザ、クープラン、スカルラッティ達の「バロック期」の音楽です。このバロック期の音楽は「弦楽器」や「チェンバロ」がメインですので「繊細な音」が豊かに響き、弦楽器の質感が良くないと「淋しく」、「きつい響き」になります。以前のシステムではこれらが「良く鳴ってくれなかった」為に、上述の「ロマン派」以降の音楽に傾いていた様な気がします。

この頃はコレルリやトレルリの「クリスマス協奏曲」を良く聴きます。C・F・E・BACHも良いです。この辺の音楽が私の今の境地に合う様です。

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電源ケーブルの重要性

2009年11月15日 | ピュアオーディオ

今まで「電源ケーブル」についてその「音質」に与える役割やSN比等の特性を色々試して見ました。

まず「壁コン」の重要性。一般家庭のコンセントとオーディオグレードのコンセントでは「音質」が違います。一般建築仕様では音が曇っています。ホスピタルグレードのコンセントは一般家庭用よりはサウンドがしっかりしますが「冷たさ」や「無機質」な感じが残ります。オーディオグレードの最高級品クラスになると「音の奥行き表現」や「音のヌケ」等の「音楽表現」が格段に良くなります。

CDPやアンプの電源を「壁コンから直接」取っているから「伝送ロス」が少ない・・・と思っておいでの方もいると思いますが、これが不思議とタップから取った方が良いサウンドがします。壁コン~タップ間のケーブルを吟味して使うともっと効果が有ります。どうも「壁コン~タップ」の間で「ノイズの吸収」と「電気の吸い込み力のUP」がなされているようで、フィルターの効果を持っているようです。

次に、CDPやアンプの電源ケーブルについて。機器のサウンドの傾向や音質を雑誌等で読みますとほとんどが「電源ケーブルの音」をそのまま書いて有ります。機器の聴き比べのはずが使って有る電源ケーブルの音質の事をほとんど書いて有ります。特に「メーカー直出し電源ケーブル」の音質がそのまま機器の音質傾向になっています。

試しに「直出し配線」をインレット方式にソケット交換して、電源ケーブルを交換すると「音質」や「音のグレード」がころころ変化します。面白いです。好きな音色・グレードに変えられます。

最も大事なのは「電源ケーブル」で「機器のグレード・性能・質感」が概略決まると云う事です。もちろん「回路」や使って有る「部品の材質」でも音色を持っていますが・・・。

例えばアンプは50万円クラスでも電源ケーブルに良いものを使えば軽く100万円クラスの機器の音質を超える事が出来ます。また電源ケーブルの「伝送容量」が大きいと「機器の活性化」(活眼)を推進します。この辺が良く知られていない点です。「機器が活性化」するという事は「今まで潜在能力として眠っていたものを引き出す」と云う事で、一般のケーブルではその性能の3割程度しか使っていないのでは?と思うこともしばしばです。

「電源ケーブル系」が良くなって来ますと、システムのSN比が上がり、無音時の静けさが良くなりますと同時に「見通しの良い音」(濁りがない)になります。