Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

専務宅のRCA箱systemのサウンド

2012年10月31日 | ピュアオーディオ

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RCA箱システムを専務宅に移動して、今までそのサウンドを確認できないでいました。本日午後、時間を作って聴かせてもらいました。

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事務所のモニタールームでのサウンドは随分と聴いていましたので、性能的な面は十分判っていましたが、部屋(しっくい壁8畳洋間)との相性も有りますので興味津々でした。

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事務所に置いていた時と違うのは、レビンソンのプリとパワーアンプを使っている点です。他の処は全く変わっていません。

部屋が8畳なので聴取位置はアンプ棚の前2.5~3mぐらいになります。SPの大きさから行けば超ニアな聴取位置です。部屋の4面はしっくい壁ですので反響も大きいのですが、いやな反響音は無い様です。

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最初に出て来たサウンドは「やわらかく、音のエッジが立っていて、繊細で音数が極端に多く、エネルギー感も十分有り、非常に聴き易い」ものでした。素晴らしい完成度だと感じました。これはこれで一つの世界を持っています。

今まではアキュフェーズのC-290で鳴らした事は有りますが、レビンソンのNo380SLでは鳴らしていませんでした。このプリアンプの違いがそのまま性能差となって現れた様な気がします。

JBLの#375を使った3大ホーンシステムの中で、一番ポテンシャルが高いと感じていたRCA箱システムが本領を見せ始めた様な気がします。とにかく「SWを切るのが辛くなる音質の良さ」を感じました。




「音質アップ」を追求して

2012年10月30日 | ピュアオーディオ

事務所を開いて早8年の歳月が過ぎてしまいました。当初はスピーカースタンド「サウンドトレール」による「SPのセッティング」と追及して来ました。サウンドトレールを製作する為に実際に多くのSPを購入して、そのスタンドを設計して来ましたが、SPのセッティングだけでは解決しない問題が有る事に気付いて、色々な「音質アップ」対策を試みて、本業そっちのけで「音質アップ」にのめり込んでしまいました。

「ケーブル」による「伝送」の問題を非常に感じます。「電気は流れれば良い」ぐらいに当初考えて、「ケーブル」による音質変化には懐疑的でしたが、スーナーケーブルに出会ってから、「音質アップ」の決め手はケーブルだと思う様になりました。

ケーブルは「情報の伝送」に有るのですが、ケーブルによってその「質」と「量」が大きく変わる事を体験して今までの考え方が一変しました。その後は「ケーブル」の統一や伝送容量の拡大を実践し、ますます「ケーブル」の重要性を感じています。

沢山の方がマルチアンプシステムに挑戦して、手ひどい反応に「マルチアンプは難しい」と云って撤退された声を良く聞きます。これらの失敗例では「機器」に重点が置かれて「ケーブル」がおろそかにされていたのが失敗の原因と思います。私の場合、「すべて同じケーブルで統一」する事で、アンプの方式(Tr型・管球式)の違いを克服し、「伝送容量」と「質感」を揃えています。たったこれだけで、「マルチアンプ」でもネットワーク方式と変わらない使い方・バランスに出来ます。

マルチアンプか?ネットワーク方式か?のお考えも有ると思いますが、マルチアンプの良さは「音数の多さ」や「音量バランスの取り易さ」に有ります。本当に良く調整されたマルチアンプシステムとの比較なら、ネットワーク方式では質感・情報量で太刀打ちできません。

今まで長年オーディオをやって来られた方なら、サブ用に沢山のアンプをお持ちと思います。それらを使って是非「マルチアンプ」の世界を楽しんでいただきたいと思います。


7DJ8(6DJ8)プリアンプの音質アップ進捗

2012年10月29日 | ピュアオーディオ

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内部配線の交換はほぼ完了しています。

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ノーマルで付いていたボリューム。

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コスモスのボリュームに交換。

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こんな具合に取り付けています。

さて音質の方はと云いますと、「ほぼ合格点」に仕上がっています。ボリューム交換前は低域の量感に不満が有りましたが、良いバランスに仕上がっています。既成品のアンプと比較するならゆうに¥100万円以上のアンプの音質が出ています。ただノイズが無ければ良いのですが、フォノでもCDでも許せないレベルのノイズが出ています。このノイズをどうやって取ろうかと思案しています。

試作品のアンプですので完成度の面で問題が有り、ノイズの問題と合わせて解決しないと使い物になりません。


新しく入手したプリアンプ

2012年10月28日 | ピュアオーディオ

2週間「音楽」と無縁の環境で過ごして見ました。毎日音楽の有る環境から殆ど音楽を聴けない環境を体験しますと、音楽が無性に聴きたくなります。好きな音楽と冷静に向き合える時間ではなかったかと思います。今までの音楽への接し方を一度リセットして、新たな接し方、向き合い方を考えさせられた様に思います。

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前回のC22モドキプリの大変身に気を良くして、2セット目のプリを入手しています。2週間不在にした期間、専務にお願いして内部配線の交換をしてもらっています。

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サンスイのTr型アンプのシャーシーを流用して内部は、「7DJ8」(6DJ8と互換)6本を使用したフォノ付きプリアンプです。

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上の写真は「ノーマル」な状態です。このアンプは東京のセミプロの方が試作開発されたプリアンプで、今後市販化したいとのご予定だそうです。ただこのアンプは一般的なプリアンプとして使うには「未完成」の部分が多く、このままの状態では市販化は難しいと思っています。

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フォノ系は「フォノアンプ+ラインアンプ」、CD系は「ラインアンプ」のみ、となっており、見ての通り、フォノ系のゲインがCD系のゲインよりも非常に大きく、フォノからCDに切り替えますと、CD系の音量が非常に小さくなります。

また「ノイズ」の発生が多くこのままでは使えません。内部配線の交換と回路変更、ノイズの低減、端子類の追加・交換が必要になります。時間をかけて整備をして行きたいと考えています。


2週間ブログを休みます。

2012年10月14日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

この8年間殆ど毎日システムメイク」と「音質アップ」の事を考えて来ました。その為、自宅のシステムですら落ち着く暇もなく、機器のとっかえひっかえ、ケーブルの交換の連続で来た様に思います。

音質的にもほぼ満足出来るレベルに来たここらで一度、今までにやった事の反省と考察、これから進める事のポイント等を整理したいと思います。


また新しいプリアンプを・・・

2012年10月13日 | ピュアオーディオ

また新しいプリアンプを購入しました。6DJ8を6本使った管球プリアンプです。サンスイのTr型アンプのシャーシーを流用したプリアンプです。フォノとCDの2系統の入力(RCA)、1系統の出力(RCA)になっています。オリジナル時点ではフォノもCDラインもノイズが出ています。フォノラインの方がゲインが高く、音質の出来も良さそうです。

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これから手を入れて行きます。
1)電源のIECインレット化・・・完了
2)ヒューズの交換(オーディオグレードヒューズ)・・・完了
の2点は既に完了させて出音を確認しています。

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内部配線はこれから交換に入ります。ノイズが出ているので信号ラインのシールド線アースをキチンと取らなくてはいけません。


最終形の自宅システムのその後

2012年10月12日 | ピュアオーディオ

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先週木曜日(4日)にSPユニット配線をシリウスSPに交換しています。交換直後は素晴らしく良くなったと思っていましたが、1週間鳴らし続けてきますと、段々「ふん詰まり」がひどくなってきて、現在最悪の状態ではないかと思っています。案の定「ネットワーク」でふん詰まりしているようです。

ネットワークはJBL純正の状態で使っています。N500(500Hz)+#3105(7000Hz)の内部配線が非常に細いので「ふん詰まる」事は覚悟していましたから予定の状態です。これから少しづつ良くなって行くと思います。完全にヌケ切るには半年ほど掛かると思っています。(前回ベテルギウスの時も約半年でした)

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帯域的に低音端(ローエンド)と高域が出ていなく、中音と中低音だけの状態です。中音が強い為に低域と高域が出ていない状態です。中域にアッテネーターを噛ませて絞ってやれば直ぐにもバランスすると思いますが、それは今の所考えていません。

ただ今出ている音でも「音楽」を楽しむのに事欠きません。彫が深く、シルキーで艶やかなサウンドは疲れません。「もう少し高域が・・・」とは思いますが・・・待つことにします。


612A SPの内部配線のグレードアップ つづき

2012年10月11日 | ピュアオーディオ

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箱内配線のグレードアップもようやく完了しました。上の写真は交換後です。交換前は配線をそのまま繋いでいましたが、今回は最終仕様ですので、1本1本奇麗にまとめて配線しています。

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音出し確認をしましたが、「音数が2倍に増加」したような印象を受けます。今まででも十分な音数だと思っていましたが、更に2倍に増加した様な大変化です。今まで交換したSP-707Jシステム、オリンパスシステムも同様の変化をしています。

音数が増加して「音の厚み」や「余韻の増加」で更に音の密度が上がり、更になめらかでまろやかになっています。周波数レンジ的には低域の伸びが欲しかったのですが、この箱とユニットでは限界かも知れません。


612A SPの内部配線のグレードアップ

2012年10月10日 | ピュアオーディオ

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本日は予定通りに612A SPの内部配線のグレードアップを始めています。久しぶりに612A箱を開けました。

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内部は至って簡単で、ALTEC#604Eユニットが1個入っているだけです。このエンクロージャーはUSA製で米松合板で出来ています。非常に反応の良い箱です。箱自体からも「重低音」は出ないと思います。

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現状ベテルギウスのSP内配線です。ネットワークは604E純正では無く、N1201-8Aにチョッと手を加えて使っています。純正ネットワークは「直出し配線」になっていますので、「伝送ロス」を考えると使えません。実際に音出し確認して見てもその配線が音をふん詰まらせています。

これから「シリウスSP」配線にすべてを交換します。明日にはレビューをアップ出来ると思います。配線を交換しますと「音数の増加」、「音の厚みの増加」・「質感のアップ」を期待できます。特に低音の音の厚みを期待しています。


近況

2012年10月09日 | ピュアオーディオ

先週の木曜日(4日)に自宅システムの「SP内配線交換」(ベテルギウス→シリウスSPへの交換)がすべて完了しました。交換後は「もうこれで終わりにして良い」と思えるほどのSN比、ハイスピード感、音数、周波数レンジ感等々を獲得しています。「音の厚み」と「質感」が別物になりました。目標とした「瑞々しさ」が手に入ったと云う感じです。CDラインよりアナログ(LP)ラインの方が音質が高いのが自宅システムの特徴です。これからはLPを聴く回数が増えると思います。

金曜日(5日)には、オリンパスシステムで未交換部分が有る事に気付き、LE85、デッカリボン、ビクターリボンへの配線がベテルギウスのままでした。デッカリボンとビクターリボンへの配線交換を実施しました。この結果、今まで「ちょっと変?」と思っていた高域のキレや輝きが出て来て、非常にバランスが良くなって来ました。

そして昨日(8日)に最後に残ったLE85への配線を交換しました。LE85の交換が終わって音出し確認をして見ますとまるっきり音のバランス・表情が変わってしまいました。最後の1ヶ所を替えただけで、文句なしのサウンドになっています。中高音域の密度が大幅に増加して、その影響か中低音域の厚みや分解能が大幅に上がっています。生演奏の再現により近ずいたと思います。

ようやくオリンパスシステムも「これで終わりにして良い」と思える様なサウンドになりました。音の厚みや前後感、質感が今までで最高の良い状態になったと感じます。CelloのDACを使った場合、音量を上げるとピーキーさを感じていましたが、それがなくなり、音のキレや瑞々しさ感が更に上がっています。

次は612A SP内配線も交換を予定しています。準備が出来次第交換をしてしまいたいと思います。これで十分と思っていたものがシリウスSPに交換しただけで、想像を越えた良音に変化してくれます。

専務宅に行ったRCA箱システムはまだSP配線がベテルギウスですが、ケーブルの確保が出来たらすべて交換したいと思います。現状ではUREI#813Bから交換して大幅なグレードアップを獲得していますので、サウンド的には不満を感じないとの事。

その次はやはり「管球プリアンプ」です。C22モドキプリ(SuperTrail仕様)のサウンドを聴いてしまうとTr型プリアンプは使えなくなりました。「暖かい音でありながら、ハイスピードで高SN比、透明感が高く、それでいてキレ込みや音の厚みが素晴らしく、柔らかいのに音のエッジが立ち、質感が瑞々しい」のです。ヌケはまだ何処か「ふん詰まって」いる処が有る様で、これから使いこんで行けば活性化してくれると思います。