Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

WE#555+15Aホーンのサウンドに付いて

2015年09月30日 | ピュアオーディオ


昨日紹介しましたWE#555+15Aホーンのサウンドに付いて、感想を述べたいと思います。



ドライバーの#555は2インチスロートのコンプレッションドライバーですので、音像のサイズ的にJBL:#375と相通じる質感が有ります。鳴らすアンプで表情を相当変える事が出来ます。



WEの凄い処はホーンが素晴らしい!!と思います。この大きなホーン全体が「振動」して良質な響きを作ります。この響きが「音の分厚さ」と「ヌケ」の良さを出しています。4m近いホーンロードが有りますので「ピーン」と飛んでくる音は皆無です。もっとも組み合わせるアンプで変わる事も考えられますが・・・。今回は管球のプリとメイン(#45シングルアンプ)で聴きました。

私の映画館の音は、小・中学校時代に「バンボ」や「モスラ」、「サウンドニュージック」、「メリーポプキン」等の映画を、学校全体の生徒で映画館に出かけて見に行き覚えています。私の故郷は、熊本県天草郡苓北町と云う、日本の西の果ての地域になります。小・中学校時代は町内に炭鉱が有り、人口も2万人くらいいたと思います。そんな片田舎の映画館にも「WE」のシステムが有ったんだとビックリしています。

大人になり、自分で映画を見る様になったのは、高校を卒業して名古屋の駅前の映画館です。その時の音は、田舎で聴いた映画館の音とは違い、「安っぽい」音だったのを記憶しています。その後九州に帰り、久留米でも映画館に行きましたが、久留米でも名古屋駅前の映画館と同じサウンドでした。多分アルテック系ではないかと思います。



今回WEのシステムを聴き、また聴きたくなりました。ホーンを振動させる事は今の私のメインシステムでも同じ事をしています。JBLのユニットの中でD130の音色・質感は今では知らない方が多いと思いますが、WEのサウンドが判ればD130が同系統のサウンドだと理解できるでしょう。実際にRCA箱システムはD130のWウーハーシステムにしていますので、これに22Aホーン辺りを組み合わせれば素晴らしいシステムになるのではないかと感じています。

WE15Aホーン+#555のサウンド

2015年09月29日 | ピュアオーディオ


今日は久しぶりにバイクツーリングに行きました。目的地は熊本県南阿蘇郡西原村のオーディオ道場です。半年振りに行って来ました。



俵山に「萌えの里」と云う道の駅みたいなのが有ります。



「萌えの里」の反対側に「御池神社」の鳥居が有ります。この鳥居をくぐって1本道を行くと、開けた場所でT字路になっています。そこを右に曲がってそのまま道なりに進んで、突き当たると元ゴルフ場が有ります。そのT字路を左に10m程すると道場の入り口が有ります。



さて、この写真はなんでしょう????スピーカーです。



これなら判るでしょう。WE15Aホーンです。1本の横幅が1.5mぐらい在ります。それが2本、ステレオになっています。



WE555+15Aホーンで聴かせていただきましたが、「昔映画館で聴いた音」でした。懐かしい音です。



ドライバーの#555オリジナル。フルレンジで聴けますね。

石原裕次郎・美空ひばり・島倉千代子・古いJAZZ・バッハ無伴奏チェロパルティータ等を聴かせていただきました。私もWEの15Aホーンを聴くのは初めてで、ホーンの響きが載って非常に心地良いサウンドです。



そろそろガラクタ遊びは止めないと・・・

2015年09月28日 | ピュアオーディオ
今年に入って色々なガラクタを買いました。30年以上も前の機器になるとまともに動くモノが少なくなります。何らかの手を加えてやらないと使いものになりません。入手価格は安く手に入りますが、修理費用や改善費用の方が大きくなります。大きな思い入れが無い機器なら「買わない事」が一番ですね。

そうは云っても「時間つぶし」も必要です。何かをしないと時間は過ぎてくれません。昔懐かしい機器と遊ぶのも楽しいモノですが、故障する様なモノでは困ります。

今年になってオープンデッキ4台、チューナー2台、カセット1台、SP4セット・・・とヅルヅルと嵌り込んでしまいました。そろそろ置き場所のスペースもなくなり、処分しないといけません。これからは本当に欲しい機器(長く使って行く)だけを揃えて行く様にしたいモノです。

AKAI GX-230Dの動作確認中

2015年09月27日 | ピュアオーディオ


昨日帰って来たAKAI GX-230D(1975年\128,000)の音出し確認をしています。1975年製と云うと今から40年前の製品です。



テープを替えて鳴らして見ると「動かなくなる」症状が出てあわてました。GX-230Dでは巻き上げ・巻き戻しも出来ません。A-7030GSLを元の位置に戻して、こちらで巻き上げ・巻き戻しをして再生すると「正常」に再生されます。眠って居たテープにベタ付きが出ているのかも知れません。



GX-230Dは7号リール用で中級機です。所有しているテープのほとんどは7号テープなのでこちらで使えれば良いと云うぐらいの気持ちでしたが、やはりトップクラスの機器とは力関係が違いますね。まだ録音が出来るか?と云う処は確認できていません。修理屋さんのお話では「録音」は無理との事。出来たり出来なかったりしていたとの事。録音が出来なくては「存在価値」が有りません。

AKAI GX-230Dが応急処置を終えて帰って来た

2015年09月26日 | ピュアオーディオ


長らく眠らせていたAKAI GX-230Dが応急処置を終えて帰って来た。修理に出して約1ヶ月かかった。



現在接続して「音出し確認中」です。今年3月頃に「録音」をして見ようと思い「SOUREC」のボタンを押したらいきなり「昇天」してしまいました。それまでは「読み取り」(再生)は問題なしでした。それ以来今回修理に出すまで眠っていました。



取りあえず置き場所が無いのでA-7030GSLと入れ替えて「音出し確認」をしています。まだ始めたばかりなので、確認には1週間程かかると思っています。今回は「修理」とは呼ばず「応急処置」としています。お金をかければ完全に直るのですが、先の事を考えると「再生専用」でもOKと思っています。完全に治す金額が有れば10号リールの本格4TRデッキが買えます。と云う事で「録音」は使えないはずです。

30年以上もSS誌を読んでくれば・・・

2015年09月25日 | ピュアオーディオ
18才から30年以上SS誌を読み続けて来た。それも毎日穴の開く様に眺めて来た。当然商品の知識や使われ方・組み合わせ方等は一通りマスターした気で居た。しかし、実際にやって見れば「机上の空論」・「絵にかいた餅」でしかなかった。機器だけが全てでは無い。

雑誌に書いて有る事は「現実」とはかなり解離している。まず書いているライターの「技術力」が見えない。「技術」と見えそうなモノは実は「技術」では無くハッタリだったりする。雑誌で一番興味を引くのは「映像」だ。何とも言えない作りの良さをアピールする「写真」が目を虜にする。雰囲気の有る写真を撮る為に「専属のカメラマン」まで使って映像で訴えかけていた。「欲しくさせる写真」を撮るのもその道ではなかなかの技術である。

オーディオの本質は「音」である。この本質を突き詰めていくと「電気」で動く機器と云う現実に突き当たる。「電気」を使って「振動」を出してくるのがステレオの世界。本来勉強すべきは「電気」と「振動力学」みたいなモノではないだろうか?

雑誌はあくまでも「商品を売らん」がする為の媒体と早く気付くべきだろう。カメラや自動車等の雑誌も同じ事。この事に気付くまで無駄な時間とお金を費やした様に思う。

「今日は一日“世界のオーケストラ”三昧」を聴いて

2015年09月24日 | ピュアオーディオ
一昨日の「今日は一日“世界のオーケストラ”三昧」を聴いて印象に残った事を列記して見ようと思う。

1)ヴィラ・ローボス「ブラジル風バッハ」は非常に写実的な音楽で、オネゲルの機関車の音楽を思い出してしまった。「ブラジル風バッハ」は断片的にCDで聴いていたり、放送でも聴いていたが、素晴らしい!!と感じた。是非彼の作品を沢山聴いて見たいと思う。

2)オーケストラも各地での成り立ちの違いが有り栄枯盛衰が有る。アメリカではもうなくなってしまったオーケストラ(例えばフロリダ交響楽団等)も多数ある。(フロリダ交響楽団の「マーラー:花の章」は名演だと感じた)

3)南米のオーケストラは「犯罪の予防」も兼ねて若い人に音楽を広めているとのお話も有り、お国柄が有るのだと感じた。ベネズエラやブラジルのオーケストラは若い人たちが多く、しかもラテンのリズム感が有ってノリノリの演奏を聴かせてくれる。曲と演奏がかみ合えば今までにないクラシックの表現になりそうだと感じた。

4)ロシアやチェコ等の東欧の国を始め、ヨーロッパの国は伝統に連なる「響き」(重さや暗さ・明るさ)や「音色」を持っている。お国柄でつぼにはまった演奏は素晴らしいと感じる。ターリッヒ/チェコフィルのスメタナ/モルダウの演奏では、スメタナの楽譜の通りに演奏するとメロディラインが無くなるので、ターリッヒがアレンジした版が現在の「モルダウ」の原型になっているとの事。素晴らしい演奏だった。

5)交響曲「台湾」が有る。なかなか面白い曲と演奏だった。何処か中国的な処が有りながら、西洋の楽器と上手くコラボレートしていた。

6)日本の指揮者も沢山世界で活躍している。秋山/バンクーバーの演奏もなかなか良い演奏だと思った。

総評として、今まで欧米のオケばかりを聴いて来たが、南米の若手のノリノリの演奏を一度体験して見たいと思う様になった。


ケーブルについての誤解

2015年09月23日 | ピュアオーディオ
ケーブル入れ替えでの比較試聴記事の中で、ケーブルの「エージング」みたいなお話を良く見かけます。個人的には「ケーブルにはエージングは無い」と思っています。但し、「プラグの馴染ませ」時間(5Hr)は必要です。ケーブルは10分もバーン・インすれば十分だと思います。

ケーブルには「当該機器や下流域の機器」を活性化させる効能が有ります。具体的にお話ししますと「機器内部で使用されている配線」とラインケーブル・電源ケーブルのどちらが太い配線でしょうか?

多分ラインケーブルや電源ケーブルの方が太く伝送特性も上の場合が多いと思います。そうなると機器内部で「電気の道路(流れ)の拡幅作業」を始めます。初期的な症状として「ふん詰まりした音」になります。この「ふん詰まりした音」で音質判断して「あわて者の間違い」を犯してしまう方が殆どです。大体1ヶ月(50時間以上)はバラツキの大きな音の変化をします。上がったり下がったりを繰り返しながら右肩上がりに収束して行きます。その後ジワジワと右肩上がりで「貫通」した時に「覚醒」的に音質アップします。これがケーブル交換の効果です。

ケーブルによる「電気の道路(流れ)の拡幅作業」は、以前に使っていたケーブルと性能差が大きいほど「ふん詰まり感」も大きくなり、しかも「貫ける」為の時間も長くなります。私の経験では、累計1000Hrぐらいの時間は必要になって来ます。この1000Hrと云う時間は毎日2時間鳴らしたとして500日掛ります。約1年半もかかるので、大概の方は「知らないうち」にやり過ごしてしまいます。そうなると・・・知らないうちに音質アップしている訳です。

「今日は一日“世界のオーケストラ”三昧」がNHK-FMで

2015年09月22日 | ピュアオーディオ
今日は非常に良いお天気で、外に出かけたい衝動にかられます。こう云う時に限ってFMで聴きたい番組が出て来る。本日12:15~18:00迄「今日は一日“世界のオーケストラ”三昧」が有る。昨日と明日も同じ様な特集で同じ時間帯で放送されるが、昨日は「ポップス・ロック」で聴きたい番組では無かった。明日は「ラジオドラマ」となっているのでパスの予定。聴きたい番組とお天気の良さが重なるとどちらにするか迷ってしまう。



SONY ST-5000Fは修理に出したけどまだ完全に治ってはいない。しかしサウンドそのものや受信感度・選局感度は非常に改善されている。実に聴きごたえのあるサウンドになっている。

これに対してトリオKT-8300は中級機でしかもノーマルな状態でかなり使える状態です。こちらは今の処何のトラブルもなく使えるので安心感が有ります。

チューナーの音質対策として、ST-5000Fには①電源をインレット化して最高級クラスの電源ケーブルを使用②ヒューズをフルテック製に交換 をしています。音の線の太さやエネルギー感・音の厚みは前述の対策に追う所大です。

KT-8300も前回内部を確認した時に、インレット化をやろうか?と考えて道具やパーツを準備しましたが、まだ使い始めたばかりで、「どんなトラブルが発生するか判らない」ので、グッと思いとどまり、現在もノーマルな状態で鳴らしています。こちらはラインケーブルをベルデンでしているので、自作の最高級銀線仕様にする事が先になるでしょう。

オーディオマニアにはせっかちな方が多い

2015年09月21日 | ピュアオーディオ
オーディオ機器の評価やケーブル類の評価の記事を読んでいると、「せっかちな判断」をされる方が多いと感じる。雑誌でやられている様な10分や15分では本当の実力など判るはずもない。マニアの方の間で良く云われる言葉に「アンプは1時間くらい温めないと良い音にならない」が有る。これは「電気の通電」の原理を一側面で正解に表していると思う。

「電気機器」は「SW」さえ入れれば直ぐに本来の性能を出してくれるなどと思っている方は、オーディオの世界ではまったくのド素人と云えるのかもしれない。

何故「1時間程温めると良い音になるのだろう?」・・・この事に疑問は持たないのだろうか?1時間温めるとどんな変化が起きているのだろうか?
1)通電して来る事でアンプが暖まる?
2)アンプが暖まる事は内部に使われているコンデンサー等が暖まる事で、化学反応を使った部品なら温度が上がれば電子が活性化する。(電気が流れやすくなる)
・・・等簡単な疑問例を上げて見た。他にも沢山の要因(疑問点)が有る。

1時間も経てば他にも
3)SPのモーション運動がこなれて来る事も予想できる。

ステレオは「出てくる音」で判断される。そうなると一部の機器の交換比較と云っても「システム全体」の評価をしている事になる。

個人的には、機器やケーブルの評価をするなら最低5時間の「プラグの馴染み」期間が必要と経験則で掴んでいる。機器に至っては交換したパーツ(SPユニット・ケーブル・ヒューズ等)によっては1000Hr以上の累積時間を必要だと経験している。この記事が理解できる人は稀かもしれない。