Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私のスピーカー考

2009年11月29日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムをマルチアンプでドライブしているので、低音、中音、高音のON・OFFやバランスの変更が直ぐに出来ます。

3ウェイのSPで低域(500Hz以下)の占める「音の量」の比率は70%くらいに感じます。中音で25%、高音で5%くらいでしょうか。

中高音には色々と優秀なユニットが多く、それらのユニットのパラレル化をすれば割合簡単に「音質」の優れたシステムを作る事は出来ます。しかし、肝心要の低域の良いユニットに選択肢が少ないのが悩みの種です。

最近のSP(1970年以降)のユニットはJBLのプロ用ユニットかアルテックのトーキー用ウーハーぐらいしか、SPユニットで手に入るものが有りません。1980年代以降、ユニット売りよりメーカーオリジナルSPシステムとしての販売に移行している為です。

私のこれまでのウーハーの音質比較ではJBLプロ用ユニットは使えない代物だと思っています。同じJBLならむしろ1970年以前のコンシュマー用ユニットの方が「音数」も多くてバランスが良いのでこちらを使いたくなります。

AV用の需要の為か、トールボーイのSPが増えていますが、まずこの形では私は満足できません。JBLのK2 S9500SE のキレの良さは認めますが、バッフル面の少ないサウンドにはメリット・デメリットが有ります。「生演奏」の雰囲気を求めるなら「バッフル面の大きさ」も必要だと思っています。

同じくAV用になって「ウーハーの情報量」よりも「音圧」(迫力)を求める方向に性能が移っているようで、有りもしない「ドカーン」のサウンドの快感に酔う様なリスニングスタイルに変わって来ているようにも思います。音楽好きにはチョッとつまらないサウンドです。メーカーもなんかイージーさに向かっているようで、「技術力」ではなく、ウーハーの数で勝負みたいに感じるのは私だけでしょうか?。

システム全体の70%を500Hz以下の帯域で占有するのですから、「音質の良い・情報量の多い」ウーハーを私は求めて行きます。多分1950年以前のウーハーになると思うのですがどこまで遡るのか楽しみでも有ります。