Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

RCA箱システムのその後

2008年01月31日 | ピュアオーディオ

今日は専務宅のRCA箱のサウンドを確かめに行きました。

#375を使った3システムの中でスケール感と中域の充実は最高ですね。ただやはり、こちらもケーブルを交換してまだ間もないので本領発揮とまでは行っていないようです。このシステムはオリンパスシステムと同じ様にラインケーブルのみSCX-23のままです。まだオリンパスの「鮮度感」や「シャープネス」が出ていません。このまま鳴らしこんでいけば良いのでしょうが何とも時間が掛かります。早いうちにオールルシファーにして鳴らし込みに入らせます。

D130の繊細な分解能と風圧を感じさせる瞬発力、立ち上がりの早さは快感ですね。ルシファーを使ったシステムはどのシステムも嫌な音がしませんね。独特のビロードの感じの音色が有ります。素晴らしく上品です。


猫かぶり

2008年01月30日 | ピュアオーディオ

事務所のオリンパスシステムのサウンドを聴いて、自宅の707Jシステムが「猫かぶり」していると思いました。

使っているケーブルの違いはオリンパスシステムのインコネがSCX-23になっているだけで他は全く同じケーブルです。このオリンパスは電源ケーブルを投入して約2ヶ月弱の状態です。出しているサウンドはキレが有り、瞬発力が有り、鮮度感が有ります。

これと比較しますと自宅のシステムは「非常に柔らかいサウンド」です。まだ「靄」の中の様です。バランスや音の質感はかつて無いレベルであることは判っています。現在でも時々「はっ」とする様な音の断片を感じます。

多分「音の鮮度」と「力感」、「瞬発力」等、本当の実力は「猫を被っている」と思います。やはり3ヶ月のエージング時間が必要だと思います。


オールルシファーサウンド=揺らぎの音

2008年01月29日 | ピュアオーディオ

昨夜自宅の707Jシステムのケーブルをすべてルシファー仕様にしてしまいました。接続完了直後のサウンドは既にご報告したが、1日経ち鳴らし込み時間も5時間を越えると、プラグの馴染みが進んできてサウンドの方向性が見えてきました。音場空間が更に広く、定位もしっかりして来ました。

ハッキリ・スッキリ・クッキリのクリアーなサウンドで、シャープなキレが有りスピードが速く、エッジが立ち低域も高域もレンジが延びています。

とにかく嫌なサウンドが出ない。高域の余韻が「揺らぐ」んですね。快感です。高音だけかと思っていたら低音も揺らぐんです。このまま行けば最高の質感になりそうです。

「ゆらぎ」の音とは「音叉の様に響く」とお考えください。一つの音が輪唱の様に広がって行きます。二次元の世界では「ベタ塗り」で聞苦しいでしょうが、三次元の立体感が有りますので空間で重なり合わずに響いて行きます。まさしく「音をちりばめた」様にです。

使っている機器は決して超高額な機器では有りません。それでもこの「揺らぎ」のサウンドが出るのは「ケーブル」のおかげなんですね。という事は、機器間を接続するケーブルの「電送ロス」が「音質の差」となって出ていると判断できます。やはり機器よりもケーブルへの考え方を変えないと良いサウンドは出ません。

現在JBL 3大ホーン(HL88,89,90) システムはケーブル交換後のエージングに入っていて、それぞれに現在最高の音質になりつつあります。あと一ヶ月もすれば馴染み(エージング)が進んで更に上質なサウンドになっていると期待できます。


オールルシファーケーブルのサウンドつづき

2008年01月28日 | ピュアオーディオ

自宅の707Jシステムに最後の「ルシファー」を接続しました。(SD-9500~ST-5間)すべての電源ケーブル、XLRケーブル、SPケーブルが「ルシファー」になった事になります。

さてその第一声は・・・・音が揃っています。低音のこもりもなくなっています。聴こえなかったサウンドが聴こえます。バランスも良く情報量が上がりヌケが良く、しっとりしていて、まったりとしています。何もしなくて良い感じで鳴り出しました。チョッと聴きにはおとなしい様に聴こえますが凄みが有ります。

今まではどこかのケーブルが違っていた為、容量や音色が合わずにバランスが崩れていたのですね。全てのケーブルのグレードが合った為にストレスがなくなったみたいです。

今までのケーブル交換の経験から「もしかしたら?」とは思っていましたが、全てのグレードが揃わないとバランスを崩すんですね。

と言うことは「オリンパスシステム」も全てのケーブルを「ルシファー」にすれば馴染みの期間を短小化できる可能性が有ります。

その後3時間ほど真夜中に聴いていましたが、刺激音がしないのは良いのですが「何かが足りない」と感じました。柔らかいサウンドばかりで「キレ」や「鮮度感」が不足しています。多分727をトラポにすればよくなるのかもしれませんが、まだエージング不足とも思えますのでしばらくこのまま使ってみます。

余興でBC-Ⅱシステムで聴きますと、こちらは今までにないキレ・音数・ワイドレンジ感で最高に良くなりました。余りに良いサウンドなので聴き惚れて徹夜に近い状態になりました。C40のテープOUTから入力を取っていますので交換のメリットのみを取っています。


オールルシファーケーブルのサウンド

2008年01月28日 | ピュアオーディオ

自宅の707Jシステムで「オールルシファーケーブル」の準備をして来ました。XLRケーブル(SCX-24)、電源ケーブル(SCE-45)、SPケーブル(SCS-34)で全てを統一した物です。最後の1セットが本日完成しましたので今夜早速繋いで音だし確認です。結果は数日後にご報告いたします。

CDPはSD-9500の単体での評価になります。

自宅のメインアンプをMC2500と交替させスチューダーA727Dを試してみたいと考えています。昨日スケールで寸法を確認した所、MC2500ならA727D+SD9500のスペースが取れることを確認しています。問題点としてSPケーブルルシファーSCS-34のYラグ仕様がMC2500に入りませんので治具を使うように手配をしました。

MC2500ではもう一つ実験が出来ます。117Vのソケットがもう一個空きが有るので試せます。このMC2500の電源ケーブルはオリジナルでは音質的に使えませんのでSCE-43同等品を使っています。結果が良ければこちらもSCE-45クラスにグレードを上げてやれます。

現在①専務宅D130システム ②自宅707Jシステム ③オリンパスシステム ④アルテック銀箱システム を同時にグレードアップ作戦を展開していますので大忙しです。他に300BアンプのTrail仕様化等等とやりたいことが目白押しです。


オリンパスシステムの活眼

2008年01月28日 | ピュアオーディオ

専務宅のD130 4発のサウンドを聴いて、メインのオリンパスシステムのサウンドが霞んでしまった様に感じて、ウーハーユニットの交換が必要かこの二日間真剣にオリンパスシステムを聴いて見ました。

200711213 このオリンパスシステムは昨年12月10日ごろに電源ケーブルを全てSCE-45に交換してエージングの最中でした。今年はじめに(約3週間後)に漸くサウンドが軽くなって本来の性能の一端を発揮し始めだしたばかりでした。その後も小さい音量ながら毎日鳴らしこんでいました。

Sce451 昨日と今日と本格的に音量を出して聴き込んでいますが、音が随分と「ヌケ」て来ました。ウーハーの箱鳴りが極端に少なくなっています。低域の分解能もかなり上がってきています。低音のキレが上がって非常に軽快なのとエッジが立って明瞭です。

近所のスーパーマニアの方のJBL DD66000を聴いた時に、中高音は上を行っていると感じていましたが低音が正直負けていました。今なら互角くらいにはなったようです。更に良くなる方向にある様なのでこのまま使い続けていけば素晴らしいサウンドになる見込みが出て来ました。

オリンパスの純正箱は30年前オーディオ評論家の瀬川氏や菅野氏から「良い低音は出ない」と酷評されていましたが、私のオリンパスの箱は純正でまったく手を入れていません。多分瀬川氏が存命ならビックリされていたでしょう。菅野氏には是非聴きに来ていただきたいと思います。

JazzBar2001~2007をかけていますが、低音にブーミーさは有りません。箱鳴りが少なくなった分分解能が上がって音圧をより感じます。しかしこのCDたちには低音の情報量が半端じゃないくらい入っていますね。

音が重くなってから(SCE-45にしてから)あまり聴きたくなかったオリンパスシステムが「変身」し始めています。SCE-45の電源ケーブルの「活眼」が始まっています。これからは聴くたびに良くなります。本当の活眼は3ヶ月くらい先でしょうが、今の時点でSCE-43の世界を完全に超えました。これは聴くのが楽しいですね。嬉しくなります。


A727D+SD9500

2008年01月27日 | ピュアオーディオ

自宅で導入を断念したA727Dクロックを事務所のアルテック銀箱のSD-9500と組み合わせて聴いてみた。

SD-9500単体のサウンドから2ランクは上の再生音がする。悔しい!!自宅に設置スペースが有れば更なる音質アップが出来るのに・・・・。

A727D+SD-9500のサウンドは質感がより繊細でまろやかで音の粒子が太く私の求める理想的なサウンドに近い。

今、スケールを手にして管球モノラルメインアンプ(ラック2段)をMC2500に置き換えラック1段で済ませられないか真剣に検討している。MC2500に交換することでの音質ダウンが何処までか???。現在の管球メインの実力はMC2500のはるか上に有ると思うので音質ダウンが心配。

他に替わるアンプとしては300Bシングルアンプ(モノラル×2)が有るがサイズが小さいので1段に収まる・・・しかし、まだTrail仕様にはなっていない。WE300Bも未入手。音質レベルは未確認。

他にはKMQ8(6RA8pp)Trail仕様アンプが有る。こちらは現在のメインアンプに比べ1段音質が下がる。

VT-62ppアンプも良いのだがこちらもモノラル仕様でラック2段を必要とするので今回は対象外。

やはりWE古典管を使ったパワーアンプを昨年作っていればよかった。変にコスト意識を持って安いからとアンプを買いすぎたつけが出たようだ。


聴く音楽の変化

2008年01月26日 | ピュアオーディオ

私は元々クラシック音楽が好きでオーディオに入りました。小学生の頃からのファンで中学・高校時代はクラシックの音楽を聴く為にFMラジオをいつも身近に持ち歩いていました。新しい曲を聴くたびにその曲の新鮮さに「感動」したものでした。それが「もっと良い音で聴きたい!!」が昂じてオーディオの深みに嵌ってしまいました。

クラシックと一言に云っても色々なジャンルが有ります。それこそソロから100人を超すオーケストラまで有り、弦楽中心の曲もあれば金管が派手に吹きまくる曲も有ります。メロディックな曲もあれば打楽器を中心としたリズミックな曲も有ります。

判りやすいメロディティックな曲が好きです。口ずさめる様なのが良いです。例えばベートウベンのロマンスやブラームスの6重奏曲の様なもの。また舞曲も好きです。メヌエット・ワルツ・タランテラ・・・。それらが全て合わさった「交響曲」を中心に25年くらい聴いてきました。

40才頃からはクラシックの室内楽の延長みたいにしてピアノトリオからJAZZ入門をしました。MJQやデイブ・ブルーベックあたりでしょうか。この頃はJAZZを聴く回数が大幅に増えています。JAZZには一発のノリが有りますのでクラシックにない楽しみが有ります。また1曲の時間が短いのも嬉しいです。

クラシックの曲は総じて長い曲が多い上に、同じ曲を誰が演奏したかを楽しむ方向に有りますので新鮮さがなくなりました。メロディが頭の中に入ってしまっていますので一度聴くとなかなか次の機会が有りません。(欲しがらない)

ベルリオーズの「幻想」交響曲は20枚くらい違う演奏家のLPやCDを持っていますが聴くのは1~2枚だけです。ワルター、クレンペラー、ミンシュ、クリュイタンス、アンセルメ、マゼール、アバード、バーンステイン、オーマンディ、メータ、小沢、小林等々。

どれも一流のコンダクターとオケですが、誰がどう振ったなどと唱えてみても「好きか嫌いか」に分別されるだけです。分析的に聴くより音楽に浸りたいと思うようになりました。

装置も出来るだけシンプルで最高の音質を出せる物を志向するようになりました。その為メーカー製を否定したくなります。SPも自分の手の入った物がメーカー製を大幅に超えています。アンプもしかり。CDP関係のみスキル不足で手を付けていません。

そんな訳で50歳を越えた現在では、クラシックの室内楽やJAZZ(ビ・バップ中心)、ボーカルが増えてきました。この辺の音楽の志向が再生音にも出てきていると思います。


A727の導入断念

2008年01月26日 | ピュアオーディオ

自宅のシステムにA727Dクロック品をSD-9500と交換して使用するつもりでいましたが断念しました。

決定的に「音数が少ない」・・・基音の再生は良いのだが余韻が少ない為に潤いに欠ける。導入前から判っていた事でも有りますがトランスポートとして使う分には質感の向上が出来ますが、内臓のDACはやはり時代遅れのものです。

当該A727Dは専務宅のB226Dと交替させ、B226Dは事務所のアルテック用のトラポにします。

自宅はどうしてもラック四段のスペースしか取れませんのでDACの設置が出来ません。モノラルパワーアンプ×2台(2段)をマッキンMC2500と交換してスペースを生み出そうとも考えましたが、こちらも縦方向に巨大すぎてやはりスペースが足りません。

しばらくはSD-9500単体+ST-5で使います。結局元に戻りました。サウンドのグレードが下がるのは何とも我慢が出来ません。「漂うような、それでシルキーな質感、ワイドレンジ感」はA727からは期待できません。A727Dはエージング中ですがSD-9500単体の能力を追い越すとは思えないと諦めました。

機器購入の代金とDクロック化の代金20数万円が悲しい運命になりました。こんな「オーディオ回り道」を繰り返しています。

私はガッカリしましたが喜んでいる人もいます。専務はB226がA727に交換されることによるグレードアップの恩恵を受けるでしょう。SD-9500をDACとして使っていますので・・・。ただ一抹の不安。当該B226はコンデンサーを全てOSコンに変更しているのでオリジナルより格段に音質向上しています。A727が負けましたらこちらもOSコンへの交換に出します。


RCA フロントロード +D130×4発のサウンド

2008年01月24日 | ピュアオーディオ

Rca_d1301 先月から進めていた専務宅のRCA Wウーハー フロントロードホーンシステムがほぼ完成の域に達しました。初めての音出しです。

システム構成は

Rca_d13013  CDT:ルボックスB226(マスタークロック交換済み)+DAC:SD-9500+ライントランス:ST-4+プリ:C-280+パワー:MC2600 のラインです。

SPの構成は

ウーハー:D130(16Ωフィックスド)×4発 +ミッド: 375+HL90 +ハイ:175DLH+2405+RT-R3(リボン) ネットワーク:JBL 3131(800Hz)+N8000 です。あとネットワークを500Hzにすることのみ未完です。

Rca_d1305_2 さて出てきたサウンドは「驚愕!!!!!」のサウンドでした。35年オーディオをやってきて聴いた事のない低音です。低音の質感が通常のステレオのサウンドとはまったくの別物。他の全てのシステムが一気に抜き去られてしまいました。

しかも容易には追いつけないサウンドです。オリンパスシステムも707Jシステムも置き去りにしてしまった「別次元」のサウンドです。

オリンパスシステムのウーハーユニットの見直しを決断せざるを得なくなりました。

このサウンドの「何処が?」と云いますと、「中音の375+HL90の質感のサウンド」が全帯域で出ています。低音の分解能が別天地くらい通常のSPのサウンドと違います。我々が今まで聴いた事のある低音は実は「低音の塊」で有ったと認識できます。塊ですので分解されていないのです。

例えばベースが「ボーンボン」と言うサウンドは「塊」の音ですね。D130×4発のサウンドは低音がメロディになって聴こえます。まさに中高音の様にです。圧倒的に軽く、情報量が多く、しかも繊細な低音が出ました。まだ繋いだばかりですのでまだまだ良くなると思います。2週間後くらいにまた聴きに行ってきます。

米国RCA VS WE の音響機器開発競争。特にSPではコーン型中心のRCAに対し、コンプレッションドライバーによるフルレンジ化を図ったWE。それぞれの良い所を集めたアルテックのA2・A4システムに集約されます。

当該のウーハーBOXは70年前のRCA純正の箱です。コーン型SPで原音再生に挑んだ米国RCAのオルソン博士が劇場で公開再生した時に使われたのと同じ型の箱です。素人が見ても良く出来た箱だと思います。

これにWEの系譜のD130を組合せたのですから良いサウンドが出てもおかしくないと思いますが、出てきたサウンドを聴いて70年前の「音質レベル」の高さを感じます。