Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

No431パワーアンプのヒューズ交換のその後

2014年06月30日 | ピュアオーディオ

レビンソン No431パワーアンプのヒューズ交換をしてから1週間が過ぎました。毎日6~7時間程鳴らし込んでいますので、累計40Hr以上鳴らしている事になります。非常に音数の多いサウンドになりました。まだ本領発揮とは云えない状態ですがかなり良くなっています。

「まったり」としたサウンドで、個人的には十分満足出来るサウンドになった様に思います。6畳間で2インチスロート(4インチダイアフラム)の#375を使ったシステムが使えています。耳にキーンと来るうるささも殆ど感じなく、立上がり・立下りも素早く、ヌケ・キレの有るサウンドです。

以前購入して「録音が悪い(古い)」と敬遠して、別置きしていたCDを引っ張り出して聴きましたが、まともに聴ける様になっています。モノラル盤でも実に良い塩梅に鳴り出したのにはビックリしました。音質がアップすると録音の悪いCDでも当たり前に聴ける様になります。

「静かなる激変」と先日の日記に書いていましたが、本当にそう云った表現が似つかわしいです。表立って「これっ!!!」て変わっていないですけど、音のバランスがシームレスでフルレンジユニットの様に変わりましたし、音数や音の密度が上がり、SPの外側まで拡がっています。聴いていて「ここが欲しい!!」と思っていた処が殆ど出て来るようになっています。エネルギー感も荒々しさがないけどしっかり出るべき所は出て来る。マルチアンプシステムの低域への対策は非常に効果が大きいです。

今の処「部屋」の問題は有ると思っていますが、これだけ聴ければそう悩む事はないと云うレベルになっています。


BELDEN #88760のRCAケーブル音質比較

2014年06月29日 | ピュアオーディオ

昨日作成したBELDEN #88760の1本使いと2本使いの、RCAケーブルの音質比較をして見ました。プラグと半田材は同じ物を使っています。違うのは1本で+-を取った物と、+に1本、-に1本とW線仕様にした物。見かけ上は2倍になりますが、断面積は3倍になります。1本で作る場合は+側は1本ですが、-側は-線とアース線になります。2本使い(W線)の場合は、3本を1本にまとめます。

Belden_88760s3

1本使いの音質は、全体の音のバランスが取れている。低域側は伸びていないが、高域側は良く伸びている。但し、やや線の細い傾向がある。銅線特有のしなやかさが有って、弦楽器の再生には好印象。ただ惜しむらくは、音数が少ない事とエネルギー感が物足りない。

Belden_88760w2

2本使いの音質は、1本の場合に比べれば、重心の下がった音のバランス。音数やエネルギー感は充実している。弦楽器の再生の好印象は変わらないが、高域は1本の時ほど伸びていない。高域が出すぎるSPには非常に合う印象。

鳴らし込みの時間によって結構印象も変わってきますので、まずは安定させて見たい。もうしばらく使い続けて、もっとしっかりと音質を捉えて行きたいと思います。


BELDEN #88760のRCAケーブルを作成

2014年06月28日 | ピュアオーディオ

最近は朝6時に起床して、朝食を取って7時には「音楽部屋」に行きます。聴くのも2時間以上になりますと疲れて来ます。今日は自宅のTV~プリアンプ間のRCAケーブルを作成して見ました。取りあえず手元に有る材料で作ります。BELDEN #88760が30m程有りますのでこれを使って見ました。

BELDEN #88760は1本の中に3本のワイヤー(+・-・アース)が入っています。本来なら1本でRCAケーブルやXLRケーブルが作れます。

Belden_88760s3_2

普通こんな風に1本で出来ます。前回(3/31) 1m仕様×3セットを作りました。
今回はW線仕様にして見ました。

Belden_88760w2

BELDEN #88760 W線仕様・長さは2m仕様です。
パイオニア HPC G OFC HYBRIDケーブルも1.5m有りましたので、こちらも同じ様に作って見ました。

Hpc_g_ofc_hybrid1

プラグがコレットチャック式でやや大きいので、LRの端子の狭い機器では干渉します。干渉しない様に接続時に気を使います。音質の確認は後日ゆっくりとやって行きたいと思います。

こう云う風に「もの作り」している時は時間を忘れて熱中してしまいます。楽しいですね。


音質アップも一休み

2014年06月27日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムも自宅システムも、「音質アップ対策」を一通り完了し一休みの状態になりました。どちらのシステムもパーツ交換したばかりですので「鳴らし込み」が必要な状態です。楽しみで音楽を聴き続ければ良い訳で、後は活性化してくれるのを待つだけです。

今まで他の処にまで気が回らなくて、出来ていない部分に手を染めて行こうと思います。一番目は、自宅システムのTVとプリ間のケーブル。現在細線(スターシリーズ)で配線していますが、他の入力ケーブルはゴールドスターなので音圧が揃っていません。この部分をもう少し太いケーブルにして、音圧のギャップを取り除こうと思います。不揃いの処のケーブル作成です。久しぶりにケーブルを作成しますので、また色々と実験をしながら楽しく作成したいと思います。

たかがケーブルと云えど、チョッとした線材やシールド線の使い方でサウンドはかなり変化して来ます。プラグや半田でも「伝送ロス」が変化しますので気を使います。主要な部分の配線ではないので、手持ちのプラグや一般の線材で十分だと思っていますが、工夫は忘れない様にしたいと思います。

前述した処のケーブルの他に3セット程作る予定です。これが済めばのんびりと「音楽鑑賞」の人生に入って行きます。


自宅システムも鳴らし込みをするのみ

2014年06月26日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムが片付き、次は自宅システムを完成させる事だと思っていたが、既に自宅システムには対策を完了している。FXヒューズの展開もオリンパスより早く終わっている。ただ「鳴らし込み」の時間が作れないで困っている。「困っている」とは云っても徐々に鳴らして行けば良い訳で特に問題となる事はない。

Sp707j1_4

昨夜はこの自宅システムを1時間程聴いて見たが、音数の増加・解像度のアップ、質感や音色のグレードアップしている事を確認した。まだまだ良くなって行くと思う。オリンパスとほぼ同じ様なユニットのSPとSuperTrail仕様のプリとパワーアンプですので、音色も質感も殆ど変わらない状況だと感じました。唯一違うのは、低域のドライブ感でしょう。LE15AとD130では当然違って来ます。D130は反応の早い軽い低音を出して来ます。自宅ではTVを見ながらステレオも聴けてしまう状態です。TVと変わらない音量で、厚みのあるサウンドを出す事が出来ます。

現在まだ出ていない処は「高域の張り出し」です。対策後徐々に出始めていますが、何処まで出てくれるか?鳴らし込み時間不足です。おそらくこのまま何もしないで「鳴らし込む」だけでフルレンジSPの様な音のバランスになって来ると思います。ネックポイントは「#3105内部のコイルの活性化」です。L-26では500Hr程かかっていますので、半年以上かかるでしょう。

どちらのシステムもとにかく「質感」が「ジューシー」なのが良い。欲しかった音の厚みと質感が手に入って、後は音楽を楽しむだけ。今まで聴いて来たCDが別のCDの様に新鮮に聴けてしまう。どちらのシステムも聴き出したら「動きたくない」症状に駆られる。


「静かなる激変」

2014年06月25日 | ピュアオーディオ

レビンソンのパワーアンプに最後のFXヒューズを導入して、システム全体が一つにまとまった様な印象を受ける。

音の出方は、SPの間隔の分の縦横の寸法で「面」で音が出て来る。余韻等が有れば部屋を突き抜けている。音の繋がり方は「フルレンジユニット」の様にシームレスな繋がり方をしている。爆音派にも、静かなクラシック派にも対応できるサウンドになった。音数の面でもA730である事を考えれば十分以上のサウンドだと思う。

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私の二つのメインシステムは、CDをかけても「アナログ的」なサウンドになっている。それは、WEの初期型ライントランスを使っている事が非常に大きい。ライントランスを通さずに聴いたモノと、ライントランスを通したサウンドでは明らかに違う。「音のうるおい」がまるで違う。トランスを通しているので、ギザギザした音が出なくなっている。その分「抵抗」になっているが「聴き易さ」に置き換わっている。音の厚みが違う。

WEのライントランスも50A以前のトランスは後期の111c等の音色とまったく違う。キレやヌケ・ノビもまったく違う。このトランスを半田材やケーブル材・ソケット・BOXの質にこだわって作っているので、このサウンドが出ていると思う。材料や作りについてのノウハウがなければ、同じトランスを使ってもこの様なサウンドにはならない。その為に20セット以上の色々なライントランスを作って勉強しなければたどり着けなかった。

FXヒューズで統一したシステムもまだ出来上がったばかりである。まだ「本領発揮」しているとは思えない。まだまだ良くなる素地が残っている事を感じる。このまま半年以上鳴らし込んで行けば「本領発揮」して来るだろう。非常に楽しみにしている。取って付けた様な変化ではなく、「静かなる激変」と呼んで良い、非常に品位が有り、ジワジワと変わって行く。本当に良くなるとはこんな変化の仕方をしてくれるのだろう。

現在出ているサウンドでも「頂点を極めた」一つの姿だと思う。自分の求めていたサウンドとはかけ離れていないがまったく同じではない。オリンパスシステムはこれはこれで良いと思える様になっている。


オリンパスシステムへの「音質対策」は一応完了

2014年06月24日 | ピュアオーディオ

最後のFXヒューズが来たのは日曜日の朝9時半。その後直ぐに交換に入り、11時前には音出しをやっていた。それからはかかりっきりで鳴らし込んで、昨日までの累計時間は16時間程。音出し始めの頃は、プラグ類を抜き差ししているので、プラグが馴染んでいないので痩せた音の様で有った。5時間程鳴らし込んだ時点から徐々に低域の量感が増えて行き、16時間後ではかなり強烈なアタック音が出る様になった。一瞬背筋がゾクッとする様な強烈なアタック音が出始めた。

音のバランスも以前は中高域に負けて控えめな低音だったが、16時間後では「フルレンジユニット」の様な繋がりと質感も揃っている。本来の低音を出すには部屋の床が負けている。

聴こえる音の70%以上、エネルギー感の90%ぐらいを500Hz以下の低音域で出す事を考えれば、低域用パワーアンプへのFXヒューズの導入は必須で有ったと思う。おかげで「立ち上がり」の素早さや、音のキレ・ヌケが抜群になっている。ノビはまだ感じられないが、このまま鳴らし込んで行けば徐々に出て来るだろう。情報量の増加はもちろんの事、解像度が非常に高くなって、質感も申し分なくなって来た。この音を聴いてしまうと導入前の低音は「緩慢な音」(バタ臭い音)で有ったと感じてしまう。SN比のアップも交換して直ぐに感じる事の出来た点だ。これで一応オリンパスシステムへの「音質対策」は終わりにして良いだろう。・・・そう思えるほど「静かなる激変」を感じている。

現在オリンパスシステムに使っている機器には最低1本のFXヒューズを使っている。現在合計9本使っている事になる。自宅システムに4本使っているので総計13本購入した事になる。今年年初に「FXヒューズの水平展開」を計画して、1年の予定が半年で済んだ事になる。10年もこんな事をやって来ている。今まで夢中で突っ走って来たが、そろそろ一度立ち止まってゆっくりして見たいと思う。今年最大の計画は「プリアンプ」の選定である。少し外の風に当たって見るのも悪くない。


レビンソン No431パワーアンプのヒューズ交換

2014年06月23日 | ピュアオーディオ

前回2週間程前に一度トライして、ヒューズのアンペア数を確認して置きました。ようやくお目当てのヒューズを新品で揃える事が出来ました。

No4311

No431に使って有るヒューズは16A×2本、0.1A×1本の3本です。どちらも特殊なアンペア数ですので近似のアンペア数を探すしか有りません。今回入手したのは15A×2本、1A×1本です。15Aは内部の作りが他のアンペア数のモノと違うそうで、特に音質が良いそうです。

D90_005

ヒューズは上の写真では、上方に有るトロイダルトランスの左脇に有ります。

No4312

15A×2本の交換後です。入れる方はそう難しく有りませんが、取る方が大変でした。とにかくスペースが狭い上に隙間が有りません。安直には交換出来ない様になっています。

No4314

3本交換後です。何とか無事に交換が終わりました。一度アンプを引っ張り出して、蓋を開けていますし、ヒューズの取り出し方や入れ方も検討していましたので、割とスンナリ作業は進みました。交換作業は配線の取り外しから配線の接続まで入れて約1時間程でした。とにかく重いアンプな上に作業するスペースが狭かったので大変でした。

後は鳴らし込んで行くだけです。交換直後はチョッとSN比が上がっている様に感じますが、以前と殆ど変らない音質に感じます。これから鳴らし込んで「機器の活性化」を図ります。予測では1年ほどかかるだろうと思います。徐々にその効果が出て来るでしょう。

これで一応大きな「音質アップ対策」は完了する事になります。ただまだ細かい対策が有ります。先日のA730の修理では、内部にサウンドデンさんのD-クロックが入っていたモノを「除去」していただきました。D-クロックは100V対応なので今後の対策に邪魔でした。A730は元々117Vで作られています。パワータップを使って昇圧して117Vで使う様に考えています。部材はすべて揃っていますので、もう少し落着いたら実行したいと考えています。


A730にリモコン取り付け

2014年06月22日 | ピュアオーディオ

A730用のリモコンを注文していたのが昨日届きました。早速取り付けています。

A7301

取り付けは至って簡単で、A730のリアパネルにリモコン用のコネクターが有りますので、そこに受光部を繋ぐだけです。
A7302

これがその受光部。

A7303

リモコンは一般市販品。全てセットでヤフオクで売って有ったので購入しました。なかなか便利ですね。EMT#981用も有る様なので次回は#981用を購入したいと考えています。

A730もFXヒューズに交換してから5時間以上が経ちました。ヒューズも馴染んで来た様で、今まで聴いた事のない音数になって来ています。CDを聴くのが楽しくなって来ました。


香る様な質感

2014年06月21日 | ピュアオーディオ

昨日帰って来たA730(CDT)にFXフューズを付けて鳴らし出しました。私の求めている「香る様な質感」が出て来て大満足です。恐ろしくキレが良く、それでいて「キツサ」が殆どない。聴いていて気持ちが良く、音の密度が非常に高いのが判ります。

「香る様な質感」と云うのは私の個人的表現で、言葉ではなかなか言い表せません。演奏者の仕種や「音楽表現」が判る様な質感です。これで完全と云うものは有りませんが、個人的には非常に満足の行く質感です。

カルミニョーラの「四季」の演奏をかけて見ますと、彼の弓の強弱や指の動きさえ見えて来る様な感じを受けます。今まで聴く事の出来なかった音質になりましたので、「音質アップ」した事は間違いありません。分解能も非常に秀逸になって、「こんな音も入っていたのか!!!」と、改めてCDの中にどれくらいの情報が眠っているのか?・・・・と思います。

現状では低域の質感が中高域に負けていますが、低域のパワーアンプにFXヒューズを導入したら更に上のグレードになるだろうとは予想が付きます。質感も揃って来るだろうと思っています。ヒューズの入荷が待たれます。