Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ライントランスの完成

2007年10月27日 | ピュアオーディオ

Utc223_2 「CDのサウンドを聴きやすく」する事を目的に、自分なりに工夫をしてみました。

古いCDやリマスタリングの廉価版のCDでは高域にひずみがあって聴きづらいものです。皆さんはこれを「ジッター歪み」と呼ばれているのだろうと思います。

Utc222 これらのCDでも聴きやすくしかもサウンドも音楽性も引き出して、本来の演奏に近づけて聴く為に「ライントランス」を当社オリジナルの製法とノウハウで完成しました。

Utc221_2 上級者向けにはUTCのトランスを使ったものを数量限定で作成しました。このトランスにはXLRタイプしか有りません。プラグによる「伝送ロス」を防止する為4個で2万円もするプラグを屠っています。このプラグでないと「伝送ロス」が気になり使い物になりません。

昨夜から自宅のシステムで聴き始めましたが「音質改善効果」が全体にハッキリと聴き取れます。もう戻れません。

音色の耽美さとバランスの良さ、反応の良さ、低音がより細かく反応しています。

この商品は発売するにしても数量が限られます。現在3セットしか有りません。(新品並みの綺麗な物)

Utc211 他に2セット有りますが、こちらは塗装面の汚れが有りますので必然的に自家用にならざるを得ません。

これらの商品を開発中に「ほんの遊び心」で作った商品がとんでUtc212 もない性能を持っていて唖然としています。古い部品を使っているのでUTC同様なかなか入手が困難ですが、少しづつ自家用に作って行きたいと考えています。

We_93f1 ちなみにこの「秘密兵器」を使いますとCDがADと遜色有りません。音が生きています。全ての面で「素晴らしい」の一言と言える「音質」です。

We93f2 使い方も色々試してみたいと考えています。秘密兵器なのですが外形写真なら構わないでしょう。


システムの増殖

2007年10月25日 | ピュアオーディオ

事業を開始以来、ステレオシステムが増殖の一途をたどっている。

自宅にJBL38cmウーハーシステム(3ウェイ)が2セット、英国製20cmウーハー3ウェイが1セット。

専務宅にJBL4343システム。

事務所にはJBL38cmウーハーシステムが2セット、アルテック604系銀箱1セット、LE8T,409、ⅢLZ、ガウス25cmフルレンジの計11セットが有る。

これに更にドイツ系のSPが加わる事になった。(テレフンケンモニター3ウェイ)

実際にメインとして使えるのは38cmクラスのウーハーシステムなのだけれど、お客様のニーズとして中・小形SPのシステムが有り、また普及レベルとしては数が多く無視できないモノが有る。

次の新製品(次期トレール)は中・小形SPにターゲットを絞っている。

これらの中・小形システムで従来の38cmクラスのサウンドを出す事は容易である。既に上述のSP達で証明している。

小さな形態はスペースも取らずサウンドさえ良ければ大型SPより好ましく思う。そういう流れの中でドイツ製のSPを一度も使った事が無いので、ここで改めてその実力を試してみたいと思う。

ヨーロッパのSPはオートグラフ、ウエストミンスターロイヤル(タンノイ)、CN191コーナーホーン(バイタヴォックス)等の超大型システムのサウンドは承知しているが、魅力は感じつつ何故かしら食指が伸びない。外観は家具調のBOXでとても洒落ていて欲しいと思わせるのだが、使用されているユニットや出てくるサウンドから「限界」を感じ取ってしまう。ユニットのサイズが中途半端に思えるのは私だけだろうか?

もちろんこれらのSPには音色的な魅力も充分に有る事も承知している。でもシングルユニット(タンノイ)には限界を感じるし、ホーンも1インチサイズしかないと食指がうごかない。

むしろBBCモニター系の中・小形SPの方に眼が向いてしまう。こちらについてはスペンドールBC-Ⅱで実験をしてみたので判るが、ユニットの性能はかなり高い。音色も大型SPに負けず素晴らしいものがある。ハーベスやロジャース、KEFもきっと素晴らしい能力を持っていると推察します。

ドイツのSPはオイロダイン・コアキシャルのジーメンスやヘコー、ブラウンのSPは知っていたがテレフンケン、イソフォン、グルンディッヒ等は名前だけ知っていたが殆ど聴く機会に恵まれなかった。

昨年イソフォンのSPを聴いてから、そのうち入手して鳴らしてみたいと機会をうかがっていた。

ようやくその中でテレフンケンモニターに白羽の矢を当て、鳴らすのが難しそうな3ウェイを発注したのでした。

テレフンケンのモニターは面白いユニット配置で、オーディオの常識からいくと外れた使い方をしています。低音がBOXのセンターにあり、中・高音ユニットがそれぞれウーハーの外側についています。

おまけに低音。中音ユニットは楕円形でBOX自体が幅・奥行き260mmに対して高さが800mmも有り、トールボーイ型にも似たようなサイズです。

ユニット配置からこれは「横向き」で使うのではないかと思いますが、色々試してみたいと思います。


伝送ロスを極小化させた結果

2007年10月20日 | ピュアオーディオ

ケーブルによる「伝送ロス」を極小化させると結果としてどの様な効果が出てくるか箇条書きにしてみました。

1)再生音への「ベールの被り」が無くなりベールに隠れていた音が出てくる・・・・録音が悪い(古い)と思っていたことが実は「伝送ロス」の為だったと気付く。

2)低域から高域までよりワイドレンジになり、しかも「ピーク・ディップ」がなくなるので非常に聴きやすくなり、小音量時でも音痩せがなく、大音量時でも破綻が無く、かつうるささが無くなる。これは部屋のサイズに関係なく実現できる。

3)音色が自然に感じられ「生演奏」を錯覚する。ピアノの打鍵の動きまでも見えるようだ。ティンパニーの皮がピーンと張ったようなサウンドで、反応が早く立ち上がり立下りが瞬時である。

4)ホールの空気感やホールの大きさまでも聞き取れる。

5)どんなシステムにも上述の効果が有るが、SPユニットの形式で表現の仕方が若干異なってくる。

6)録音時の演奏者の配置が前後左右明確に聞き分けられる。サウンド表現はSP間に出来るのではなくSPの外側まで音が広がりスケール感が大きくなる。

以上の内容がフルシリウスケーブルにすることで得られている。

個人的な推察だがサウンドを決定する為には良いケーブルが必需品である。音色や音数等ケーブルの影響がアンプやCDP等の機器の影響より大きいと判断せざるを得ない。

ケーブルの影響はSPのサイズには関係なく、小形SPでも充分な改善効果がある。特に20cmクラスのウーハーを持つシステムで従来の38cmクラスの再生音を出せる。もちろんSPのセッティング次第である。


オリンパスシステムのSPケーブル交換

2007年10月16日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムのSPケーブルをSCS-33からSCS-34(ルシファー)に交換しました。

ケーブル1巻き200mを使い切ってしまいました。片CH18本、両CHで36本のケーブルが床をはっています。

さて本題に入ります。交換後の「音質」の変化は?

1)音数が桁違いに増えています。・・・オーケストラの楽器配置が判る事はもとより、人数が判るくらいです。今まで聴こえなかった音が沢山有ります。

2)周波数レンジが低域・高域共に伸びています。

3)空気感・立体感が良く判ります。

4)音がみずみずしくて切れが良く、濡れたような艶が乗った音色。

5)音圧が小刻みに反応良く出てくると同時にスケール感が更に大きくなっています。

明日から鳴らし込みに入ります。電気信号をSPの物理的振動に変換させるのですが、今までの振幅では使ったこ事のない領域を出しますので使ってやらないと出ません。


SCS-34 ルシファーの水平展開

2007年10月14日 | ピュアオーディオ

新型ウルトラモンスターSPケーブル「ルシファー」のサウンドを聴くとSCS-33には戻れません。

自宅の707Jシステム、BC-Ⅱシステムの交換を完了し、事務所のアルテック614システム(604-8G)、LE-8Tシステムの交換を完了。本日RCAフロントロードホーンシステム(ネットワーク方式に変更)の交換を完了。

明日からメインのオリンパスシステム(3ウェイマルチ)のSPケーブル交換に入ります。

5セットのシステムで合計150m以上のケーブルを消費しました。オリンパス用だけでまた80mを消費します。金額に直すとかるーく100万円を越えてしまいます。

我ながらとんでもないことをしていると思います。

でもルシファーに交換したシステムは今までで最良のサウンドを出しています。


SCS-34 ルシファーの音質

2007年10月09日 | ピュアオーディオ

自宅707Jシステムでの評価です。

とにかく静かで透明度が高く、ベールがまったく無くなっていて、「生」の状態を彷彿とさせます。まったく圧迫感や違和感を覚えません。音の数も相当なようで、今まで聴く事の無かったホールの残響音の反射音さえ聴こえます。

昨夜は深夜にロストローボヴィッチ/ブリテンの演奏したシューベルト アルペジョーネソナタを聴きましたが、「目の前で演奏している」かのような錯覚を覚えます。SPから音が出ている感じが有りません。一人夜中にゾクゾクして何回も聴きまくりました。

3番目のユーザー様からも今日電話をいただき「オーケストラの音数や表現が桁違いによくなった」とのお言葉を頂戴いたしました。

既に4番目のお客様も「JAZZ最高!!!」のお言葉を頂戴しています。

JAZZはもとよりクラシックもとジャンルを選びません。何故なら「生の音」の再現をめざして開発していますから・・・。

録音されたその場の状態を曲と共にそのまま再現する事が当方の開発の狙いです。

さて5番目のお客様はどんな感想をお寄せになるでしょうか?楽しみです。このお客様はカンタベリー15でクラシックをお聴きになります。

事務所のメインのオリンパスシステムにも導入するべく部品の手配をかけています。来週には交換を完了させたいと考えています。


ルシファーのサウンドの変化

2007年10月08日 | ピュアオーディオ

SPケーブル SCS-34 を自宅のメインの707Jシステムにセッティングしました。

この前はSCS-33であり、SCS-35を接続していましたので、相当な音の変化をしています。

自宅のシステムは有る意味モニターシステムであり、音楽をゆったりと楽しむシステムでも有ります。

SCS-33からSCS-35に交換したときは音色も音数も殆ど違和感が有りませんでした。音の厚み、音の反応のよさとキレが抜群に良くなりました。2週間ほど使ってみて、ほぼ上手く鳴っている印象で、バランス的にもまったりしていて、チョッと面白くないサウンドっぽい感じを持っていました。

生演奏そのもので、ピアノの打鍵やシンバルワークの表現力はぬきんでいます。

SCS-35からSCS-34 ルシファーに交換しての印象は、

まずしょっぱな、「柔らかく線が細い中高域、ピアノの打鍵音やシンバルのアタック音があまい。しかし、オーケストラの弦楽器の数が半端じゃない。雰囲気や音の出方はこれまでで最高なサウンド」

この状態で2日目、3日目と聴き進んでいると、「音に打鍵やアタック音が戻ってきている。弦楽器の数や音色の甘さがとても美しい。」 柔らかさばかりではなく力強さも情報量も更に増えてきています。これは病みつきになるようなサウンドです。

ホールで演奏している事が余韻でわかる。モーツワァルトのピアノ協奏曲27番アシュケナージの演奏を聴いているとピアノの音がホールの壁にぶつかり響いているのが聞き取れる。こんな経験は初めてです。ピアノやヴァイオリンのユニゾンの響きの美しさも初めての経験です。

「オーケストラの全ての楽器が判るような音、そしてホールの響きさえも聞き取れる」とでも申しましょうか・・・。

まだエージングの途中ですので、これからも益々良くなっていくと思います。

しばらくはエージングを楽しみたいと思います。しかし、この美しく情報量が桁違いに多いサウンドはケーブルブレンドの成果ですね。


新SPケーブル SCS-34 ルシファー(金星・悪魔)と命名

2007年10月01日 | ピュアオーディオ
新SPケーブルの作成に当たり色々な組み合わせと試してみまして最終試聴をしています。
最終的にSCS-34とSCS-35と2種類のウルトラケーブルが残りましたが、どうやらSCS-34に決定です。
SCS-35は高音成分が足りません。自宅の707Jシステムでヒアリングを続けてきましたがSCS-34で接続しているBC-Ⅱが濡れたような質感で「もっと聴きたい、もっと聴きたい!!」と誘惑するのに対し、SCS-35の707Jはあっさりし過ぎて面白く有りません。現在はメインとサブが逆転して、BC-Ⅱのみが主役で鳴り続けています。早めに707JシステムもSCS-34にします。
ピークやディップがなくなると「部屋」の影響とは別に「良い音」は獲得できます。
「部屋のせい」にしているといつまで経っても進歩も有りませんし、良い音にはなりません。
SCS-34は真夜中にものすごく小さい音量で聞いても、昼間に大音量で聞いても
聴き疲れせず「もっと聴きたい」症状に駆られます。
常識とはかけ離れた姿かたちでは有りますが、サウンドは「これが自然」といえるくらいの説得力を持っています。やっと「常識を超えた」サウンドを手に入れられたようです。
作成する側からしても「常識」を超えたケーブルです。しかも、このケーブルは私がスイスに特注で作らせたケーブルがメインですから他社には絶対に真似は出来ません。
SCS-34の命名については、西野和馬さんが「シリウスより明るいから金星ですね。金星は「ルシファー」と呼びます。「ルシファー」にはもう一つ意味があり、欲しい欲しい病を誘う「悪魔」の意味もあるそうです。何とも意味深な名前でしょう。早速頂戴し命名致しました。