Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

手放した事を後悔しているリボンツィーター

2017年02月28日 | ピュアオーディオ
アンプ機器やソース機器、SPユニット等、システムを組む為に入手したモノの入れ替えが激しく、今では手放した事を後悔しているモノも有る。



PYRAMID T-1H リボンツィーター。ピラミッドと云うメーカーのリボンツィーターもその一つです。JAZZだけなら文句なしにピラミッドと思います。音数が多くて、キレが良くて、低音が良く弾みます。音色も非常に美しいです。



リボンツィーターとしてはDECCA SW8も使っていますが、単体のツィーターとしては2ランク位上を行くユニットだと思っている。もう2度と出会う事も入手する事も無いだろう。


デジタル機器はクロックで変わる

2017年02月27日 | ピュアオーディオ
CDPやDAT、MDやDVD等デジタルソース機器は「クロック精度」でサウンドが変わる。「音質アップ」させたいならしっかりした高精度のクロックを使う事だと思う。

内部クロックは時代と共に精度が置いてけぼりになるので、外部クロック入力端子を持った機器を選んで使っていれば、将来的に外部クロックを接続して精度を上げることが出来る。



自分の経験では、スチューダーA730の内部クロックをサウンドデン製に交換してビックリした。旧型のCDPが当時の最新型に成ったかのような変化をした。

その後、外部クロック(ルビジウム)が使える様にワードクロックの機器を導入し、ルビジウムクロックを使っている。更に音質が上がって来た。

その後、クロックケーブルも色々と実験した。クロック用の端子はBNC端子と云われる劣悪な端子が使われている。実際に工場の計測器で使っていた。オーディオ用ではない。

BNC端子にRCA変換アダプターを使い、RCAケーブルを使える様にして実験して見ると、使うケーブルのグレードに音が変わる。クロックケーブル1本でそのソースを使ったシステム全体のサウンドが決まってしまう。結局クロック用のRCAケーブルも「最高級」のケーブルにして落ち着いた。

まだやり残した処が有る。内部クロックの配線(プリント基板)を良い配線で裏打ち配線すればもっと安く良い音に代わるのではないか?と云う疑問。

電源ケーブルの作成

2017年02月26日 | ピュアオーディオ


電源ケーブルは機器の潜在能力を引き出す「魔法のケーブル」になる。機器の音だと思っている音の殆どは「電源ケーブル」の音だという事。それくらい電源ケーブルは効いてくる。



電源ケーブルは基本的に電気工事士1級の免状を持つ方だけが作れるが、「自己責任」の範疇で自分用の電源ケーブルは個人でも作れる。上述写真はフルテック社の2005年までの最高級インレット(メス)とプラグ(オス)。それまで使っていた「医療用」とは一線を画す出来の音質で有った。このプラグで一度すべての自家用電源ケーブルを揃えて「音作り」をした。



その後、更に高価な「カーボン製」のインレットとプラグを使った電源ケーブルに切り替えて行った。オリンパスシステム用・SP-707Jシステム用・RCA箱Wフロントロードシステムの3つのシステムの為に40本の電源ケーブルを揃えた。こちらの方のプラグ類を使うと、音数の増加はもちろんだが、音のキレ・ヌケ・ノビが更に上を行くサウンドとなる。手放せないプラグです。

本当はもっと大きなケーブルを使いたいのですが、プラグの中に入れるサイズがこのプラグで制約されます。


機器の潜在性能を引き出すには・・・

2017年02月25日 | ピュアオーディオ
電源ケーブルやラインケーブル・SPケーブルは、本当に高性能になると「下流の機器の潜在能力」を引き出してくれる。但し、「活性化させる為の時間」は必要。その時間は累計2000Hrを見ておく必要が有る。

ソース機器(CDP等)やアンプ類の潜在能力を引き出すには、電源をどう安定させるか?と云う事と、電源ケーブルを良いケーブルに交換する事であるが、その前にやらなければならない事が有る。



ソース機器やアンプ類には安全のために「ヒューズ」が使ってあるが、メーカー純正では¥50円の「ガラス管」ヒューズが平然と使われている。10万円のアンプでも200万円のアンプでもほとんど変わらない。このヒューズを高性能のモノ(オーディオグレードヒューズやFXヒューズ)に交換しておく必要が有る。これをする事で効果が初めて実感できる。



上の写真は、私が使っているアキュフェーズC-290のヒューズ交換後の写真。現在はこれをFXヒューズにグレードアップしている。



こちらはスチューダーA730の内部のヒューズ4本を交換した所。A730にはインレット部にもヒューズが使ってある。こちらにはFXヒューズを使っている。

ヒューズを交換したことでその機器の潜在能力を十分に引き出したサウンドとなった。音数の増加・エネルギー感の増加等音のヌケ・キレ・ノビが圧倒的に良くなって来た。但し、鳴らし込みの時間が500Hr以上必要です。それまでは「ふん詰まった音」に苦しめられました

「音質アップ」で激変するのはケーブル類

2017年02月24日 | ピュアオーディオ
オーディオを長く続けて行くと、機器類はあらかたグレードも上がって揃ってくる。ここで更なる音質アップを考えた時、「機器を上位グレード」に買い替えるか?他の部分を改善するか?の選択が出て来る。

「音質アップ」をテーマに長年やってきた経験では、「激変」(グレードが明らかに変わる)は「ケーブル類」の交換の時であった。今まで使っていたラインケーブル(8N銅線を使ったO社製)を在る方から紹介されたケーブルに交換して見ると、明らかにグレードが変わった。そのケーブルは「スーナーケーブル」を使ったマニアが作った自作品であった。スーナー社はオーディオケーブルは作っていない。スーナー社のケーブル材を購入して自作するしかないと判断した。

そこで紹介されたケーブルを30m購入し、ラインケーブル類を全て「自作品」に交換して行った。ラインケーブル類を全て統一した事でサウンド全体の音のバランスが非常に良くなった。鮮度感抜群でスピード感が出て音数の増加も著しく感じた。まさに「激変」であった。

その後100mを購入して、SPケーブルを全て交換してしまった。更に音の鮮度や音数が増えて「激変」を味わった。ラインケーブル・SPケーブルで良かったので、更に「電源ケーブル」も同じ線材と高級プラグの組合せで作成した。ここでチョッと大きなノウハウを手に入れた。電源ケーブルは「機器を活性化させる」と云う事。

電源ケーブルを全て交換した直後の最初の音出しでは「非常に良い印象」を持ったが、直ぐに「ふん詰まった」様なサウンドに変わった。「何でだろう?」と非常に悩んだ。理論的には「良くなるはず!!!」と信じて、そのまま半年ほど鳴らし込んで行ったら、「ある日突然・・・ヌケた!!!」・・・「大激変」のサウンドに変わった。従来のサウンドや「抜ける前」のサウンドとは全く次元の違うサウンドに変貌した。

機器の「ふん詰まり」はラインケーブルでも起きていた。こちらは約3ヶ月程度でヌケた。イメージ的に考えると「電気の流れる道(機器内のパーツや配線類)を拡幅工事していた」と思う。

現在では初期型の自作品から第7世代の自作ケーブルに進化させた。世代交代させるたびに「大激変」を味わって来た。機器は中級クラスでも「ハイエンドクラス」の音質に出来ると確信した。そうは言ってもやはり機器はそのメーカーのフラッグシップモデルを使う様にしている。機器自体は古い型番でも作りが違うからである。

ソース機器の変遷

2017年02月23日 | ピュアオーディオ
45年前、オーディオを始めた頃(1972年)はソース機器としては、アナログプレーヤー(LP)・チューナー・カセットデッキ・オープンデッキぐらいでした。1982年にCDが販売されるようになり、CDPとDATが出て来ました。その後MDやらDVDやブルーレイ等々と果てはPCまで使って、色々な種類のソフトが出て来ました。

なんだか短期間で色々なソース機器が出て来ては消え、消えては生まれの繰り返しをしています。科学技術の進歩は日進月歩で加速度的に進んでいます。これから先も同じように変化を続けて行くでしょう。

しかし、オーディオユーザーとしては「ソース機器」が安定してくれなくては「熱」の入れようが有りませんね。LPの時代は約40年続きましたが、CDの時代は既に40年来ています。SACDやハイレゾと云ったソース機器は「普及」する前に消えて行くのでしょうか?

未だにアナログLPをメインソースにしている方が多い。それも理解できる。アナログLP時代のソフトはアナログでしか再現できないモノであり、その懐の深さも有る。現在は「利便性」を優先してCDやSACDのパッケージソフトを使っている方が主流になっているが、それもPCとHDDのソースに変わろうとしている。

未だ、「これだ!!」というソフトが無いと云うべきか?決定力不足の様な感じである。枝葉ばかり茂って、主幹が育っていない様に感じるのは私だけであろうか? 演奏家・録音技術者・ソフトの販売者・リスナーが集まって、一度大きな議論をすべきではないだろうか?



「音数」(情報量)を増やして嫌な事はない

2017年02月22日 | ピュアオーディオ
ケーブル類の「伝送ロスの極小化」をして来て「嫌な音」を感じたことはない。それよりも今まで聴けなかったサウンドが出て来て、音の表情が豊かになって来る。こうなると「その場を離れたくなくなる」と云う欲求の方が強くなる。そうなると当然食事も忘れて聴きまくりたいと云う事になる。こんな経験も有って良いのではないか?

「情報量が増える」と云う事は、ハイスピードなサウンドでも有る。音楽は「時間の芸術」とも言われている。そうなると当然再生装置も「瞬時に情報量の増減に対応」出来なければならない。情報量が少ない時は少ない音で、多い時は多い音で再現してくれなくてはストレスが出て来る。情報量が多いと音のヌケ・キレ・ノビをストレスなく感じる事が出来ると思う。

「録音したその場の雰囲気」が再現される訳で「リアル」でも有ると思う。「暗騒音」も録音中に誰かが席に座ればきしむ音や立てば椅子がカタンと鳴ったり、咳をすればその咳が聴こえる。それらが「臨場感」に繋がっていると思う。

「情報量」を増やすために「低抵抗」と「ケーブルの断面積」が重要と云っているがそう単純な事ではない。例えば「低抵抗」にしたいなら希少金属類を使った高価な材料を使う必要が有る。しかし、そんな希少金属を「線材」にしている処は少ない。買える価格でと云うなら銀線ぐらいまでが限度だろう。

「断面積」を増やしたいなら「太い単線を集めて」作れば良いが、周波数特性的に「低域オンリー」な特徴を持ってくる。これに音色を合わせた「撚線」を組み合わせて中域や高域の再現を出来る様にすればかなりのハイグレードなケーブルが出来る。実際私はそうやってケーブルを組み合わせて作っている。

ケーブル材のメーカーでも音の傾向が違う。自分は「質感」である特定のメーカー製だけを使っている。そのメーカーの線材は材質が違っても「音の鮮度」と「微粒子」のサウンドを出してくれる。

私のケーブルについての考え方

2017年02月21日 | ピュアオーディオ
私のケーブルに対しての考え方の基本は、「ソースに入っている情報を全てスピーカーから出したい」と云う事です。

例えばCDをCDPで読み取りしたら、その情報を全てプリアンプに伝え、プリアンプで増幅した信号をパワーアンプに伝え、パワーアンプで増幅した情報をスピーカーに伝え、スピーカーで電気信号を物理的な「振動」に変換して「音」として出す事です。

「CDの中にどれくらいの情報が入っているか?」がリスナーには殆どわかっていない。単に出ている音だけがCDの中に入っているのではない。取り出していない情報が有るのではないか?・・・・10万円の機器と100万円のCDPでは、読み取り事態に大きな差はなさそうであると云うのが私の判断です。実際に比較して見た事が有るが、多分数%以内の差で有ろうと推測する。問題はDACの出来だろう。

CDPでCD内の情報を読み取ったモノを仮に「100%」として見た場合、それがSPから100%出せているだろうか?それが問題だと思う。何処かに「伝送ロス」をする部分が有れば100%にはならない。実際には「抵抗成分」が有るのでSPから100%出る事はない。しかしその減衰量を小さくすることは出来ると思う。

CDPから出た情報をプリアンプに伝送するのは「ラインケーブル」だ。ここで「伝送ロス」して欠落した情報は二度と復元される事はない。プリアンプやパワーアンプ内にも「抵抗成分」が有る。ここでは「増幅」されると考えられているが、実際には「抵抗成分」で消えているモノと増幅されているモノとが有る。それがまた次のパワーアンプに送られてプリアンプと同じことが起こる。

機器間の伝送を担うのは「ケーブル」である。ここで「抵抗成分」で情報の欠落を起こせばその先には「欠落した」情報しか行かない。出来るだけ「情報を欠落させない」ケーブルを使う事が求められる。実際にこの辺の実験や取り組みは「目に見えない」処に在り、自分のスキルにするには自分でやって見るしかない。

「情報の減衰の極小化」=「音数の増加」である。音数が増えて来るときつい音やアンバランスな音は減少していく。音が豊かになって来る。しかし、どこまでやっても終点は見えない。何処かで制約が出て来るし、妥協するポイントを見つけなければならない。手間暇と資金とスキルが必要な世界である。

SPケーブルについて

2017年02月20日 | ピュアオーディオ
長くオーディオをやられている方さえ「SPケーブル」はホームセンターで¥300/セットで販売されている「赤黒ケーブル」で良いと言われている方がいる。ご本人がそれで満足しておられればそれで良い訳であるが、個人的には「宝の持ちぐされ」だと思っている。

そう言う方達は、SPやアンプに「最高級クラス」の機器を使われている。機器が「最高クラス」なので「ケーブル」なんかはどうでも良いと思っておられるのではないかと思う。

個人的にケーブル類は色々と試作や実験を繰り返して来ている。「最高級クラス」のアンプに「赤黒ケーブル」のSPケーブルでは「パワーアンプの送り出す情報量」が大きく、赤黒ケーブル(ベルデンやWE14GAクラスも一緒)クラスでは、パワーアンプから出ている情報量がオーバーフローしている。

パワーアンプの性能は今までの常識よりはるかにたくさんの情報を増幅している。今まで沢山のSPケーブルを実験したり、試作して確認してきたが、SPケーブルの「太さ」(断面積)は何処まで太く出来るか?の答えを得ていない。現状はアンプ側とSP端子側の制約でこれくらいで「強度」が限界と云う処まで来ているが、まだまだどこまで太くする事が出来るか?は未知数だと思っている。それだけパワーアンプからたくさんの情報が出ている。それを生かさない手はないと思うのだが、赤黒ケーブルクラスで満足等とはなんと勿体ない事か?

何がサウンド的に変わるかと云うと「全体的」に音数の増加・エネルギー感の増加・周波数特性の上下の伸び・音の粒子間の繊細さ、スピード感の速さ・・・・とサウンド全体に効いてくる。当然音場の再現等も変わって来る。

SPケーブルのグレード上げれば上げた分だけ音が良くなって出て来る。この限界がまだ見えない。何処かで飽和するだろうと推測はしているがまだ先が見えない。

ちなみにパワーアンプの送り出し量にSPケーブルの伝送量が負けている場合、硬い音や耳にキンキン来る音になったり、冷たい音になり易いので聴けばすぐに判る。音数(情報量)が少ないのでも判る。

「他力本願」と「自力本願」

2017年02月19日 | ピュアオーディオ
オーディオの趣味には「他力本願」な方が多い。「他力本願」と「自力本願」は「ネガティブ」&「ポジティブ」とも言う。他人の持っているモノや環境を「うらやむ」様な方は「他力本願」(ネガティブ)の発想を強く持っている様に感じる。「うらやむ」事は「妬み」にも通じる。誰にも「うらやむ」事は多少なりともある。要はその程度が問題だ。

「誰々さんが凄い機器を持っている」とか「凄い部屋をお持ちだ」とかうらやんでも良いが、そればかり言っていても何の解決にはならない。自分のシステムで「良い音」(満足出来る音)を生み出す事が出来なければ、おしゃべり遊びだと思う。

本当にオーディオや音楽が好きなら「自分の求める音」に到達するまで歩みを止めないモノだと思う。自分で合格点の出せる音に近づいたら、周りの方など気にならないはずである。

金銭的に裕福な方とそうでない方がいるのは世の常。その中で自分のやりたい事を明確にし、「自分の道」を見つけ出す事だ。他人の真似をしても決して満足はない。自分で自分のサウンドを作り上げる努力が必要だ。

オーディオの場合、①機器の世界 ②ケーブルの世界 ③部屋・環境の世界 の3つで大体構成される。①と②がほぼ完成形なら③の部屋が不完全でもかなり高いサウンドが享受できる。

単に「機器を買って来てケーブルを接続して音を出す」と云う簡単な事では有るが、それぞれに追求していくと深い世界が有る。どんなものを使うかで材質の音が有り、強度の音を初めとする「物性の音」が有る。それらが総合的に合わさってサウンドとなるのである。もちろん「技術」も必要である。でも基本は、「本人の意思」である。「本人の意思」が中途半端なら中途半端なシステムにしかならない。お金さえかければ良いと思う方にはそれなりのサウンドしか出てこない。それがオーディオの難しさだと思う。