Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自分の「物作り」の方針

2009年11月24日 | ピュアオーディオ

一般の製造メーカーは「コストダウン」するものだと先のブログに書きました。今、自分がやっているのは「夢を売る商売」だと思っています。良い「音質」がすべてだと思っています。オーディオの趣味を楽しんでいる皆さんに「安易なコストダウンの商品は販売しない」事を守りたいと思います。

「オーディオの基礎技術」の見直しの成果で「商品」が出来ています。だから、その分野を追求していて「最高に良いもの」を作り出して行きます。それを維持して販売をしています。

ただ、研究の成果で出来ていますので「もっと良い商品」(もっと音質が良い)が出来れば追加で販売をしますが、コストダウンで商品の品質を下げて販売するような事は致しません。

現在、SPスタンド、ケーブル類の商品開発が終わり、一部規格品も有りますが受注生産方式で展開中です。

他にも管球パワーアンプ、電源タップ、SP内配線の技術、SPユニットの組み合わせの技術等が完了していますが、商品化できていないものも相当有ります。これらをどう商品化して行くかが今後の課題です。

個人的に「ポジティブ」な考え方を大事にしています。「減点方式」のネガティブは発想は好みません。

オーディオの世界はまだ未開明な部分が多く、今まで「オーディオの常識」みたいに言われていたことを実際に確認すると、「未完の技術」で有ったり「迷信」で有ったりと云う事を痛感しています。今までのオーディオの考え方では「追求し切れていない」部分が多いと考えていますので、今後も「ポジティブ」な考えで「良い音質」(生の音に近づける)を目指す努力をコツコツと積み上げて行きます。


基本的に優秀なSPユニットは?

2009年11月24日 | ピュアオーディオ

私は電子部品の工場で25年間「もの作り」の現場の最前線で働いていました。その中で重要なポイントは「4M」(人・機械・方法・材料)だと学びました。この4Mのうち何処か一か所変わっても「別の品物」になると云う事をいやと云うほど経験しました。その為、「作り方の平準化」として「作業標準書」を作る様にしています。しかし、作業する人が「標準書」を理解し、「技能」を尽くさないと同じものは出来ません。「作業標準書」では伝えきれない部分が有りますので「技能の伝授」が必要です。

同じ事をやっていても企業ですので常に「コストダウン」の命題が有ります。この為色々と実験や創意工夫を現場で実践して行きます。

どこのメーカーでもまっとうな企業は同じ事をやっていると思います。それがSPを作るメーカーでも同じ事が云えると思います。

アメリカのオーディオ商品で「黄金期」は1950年代です。この頃のSPユニットは今現在でも素晴らしいサウンドをしています。

それが20数年たった日本のオーディオ商品の「黄金期」が1970年代になります。日本のメーカーは「模倣」から始め、「一球入魂」の商品までをだしていたのかもしれません。でもアメリカでは「コストダウン」の時代に入っていたのです。

D130やLE15Aのユニットを製造番号で追っかけて行くと、「古いものほど良い」と云う結果を持っています。1950年前後のモノに落ち着きそうです。

同じJBLでもSPユニットは同じ年代に合わせないと「違和感」を覚えます。ウーハーに1950年代、中音・高音が1970年代では「音の質感」が変わってなかなかしっくりきません。