最近のメーカーオリジナルのSPの完成度は確かに上がっている。JBLの最高級SPはそのままではうまくならない事が有名であったが、最近のDD-6000(エベレスト)当たりは結構まともな音で最初から鳴ってくれる、
アバロンのダイアモンド当たりもそのままでけっこうな音質で素晴らしいと思う。
ただJBLを除く各社の中・高域は「コーン型」のユニットを採用されており、低域も20cmクラスのW仕様となっているものが多い。
個人的にはこの中・高域の「コーン型」の質感がまず気に入らない。低域も20cmクラスで30Hzや40Hzクラスを本当にに出そうとすれば「能率を犠牲」にしなければならず、反応の悪さと、ドライブするアンプに高額商品を要求しています。
ソナスのSPも大型のものを聴いた事が有るが「中型SP」の範疇であり、これで500万円くらいのプライスが付いているのにビックリします。
はじめから「完成品」みたいに作られている事はメーカーとしては自信が有っての事でしょうが、メーカーの技術内容が偏った物である場合は「手の付けられない」不具合を共有しています。
ビンテージSPに対して最新のSPが、その「出来栄え評価」としての再生音で勝っているとは個人的には到底思えません。
オリジナルのSPを作成できる「アッセンブル」のスキルを持つユーザーに対しては、選択の「対象外」にならざるを得ません。まだまだメーカー製で「満足」出来るSPは非常に少ないか、無い状態です。
アンプも大して音質向上もしていないのに「価格のみ」が一人歩きして高額化を突っ走っています。
オーディオの常識には一部は正しいと思いますが、根本音的な部分で「常識が違う部分」が有ります。
数千万円のシステムで最高の技術を投入できれば最高の音質が得られます。これは必然の理ですね。
でもそういう数千万円掛けられる方は一握りです。しかも「頭が固い」状態の方が多いです。またお金持ちほどケーブルもとっかえひっかえしますので、「未知の領域」に踏み込む事が出来ない方が多いのも事実。
中級程度のシステムで「勘所」を押さえ、「苦行」を積んだ方のシステムのサウンドは数千万円かけた方の遥か上のサウンドを出す事も出来ます。面白い物です。