Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

DATの録音済テープの確認

2016年02月29日 | ピュアオーディオ
3日ほど音楽を聴かずにウォーキングや庭の手入れ(草むしり、肥料まき等)をして過ごして見ました。サブシステムでオープンテープをかけたり、DATやMDの音出し確認をしていたら、メインシステムで音楽を聴きたくなった。

そう云えばDATの録音済のテープの確認が途中までしか進んでいない事に気付きました。それでもって、他人が録音したテープの録音を1本づつ確認する事にしました。50本くらい残っています。



テープに曲名が書いてあっても、中身と外ケースが違う場合や、何の書き込みもないけど録音済のモノが有ったりと、様々なケースが有りますので、1本づつ聴いては曲名を付箋紙に書いて添付して行きます。



DATテープは主に120分モノが多いので、1本確認するのにそのまま2時間かかります。曲名を調べるのも大変です。知っている曲も有れば初めて聴く曲も有ります。演奏者が誰かも確認しないといけません。ナレーションで入っていれば判りますが、ナレーションがなく、ラベルも何もない場合は困りますね。

複数の方から購入したのですが、クラシック音楽の場合ほとんど同じパターンで録音されていますので、タイトル付けはやり易いです。どのテープも録音は優秀で良い買い物だと感じています。

久し振りにサブシステムの話題

2016年02月28日 | ピュアオーディオ


冬場は寒いので午前中小音量で鳴らしてお守していました。少し暖かくなって来たのでサブシステムを稼働させ始めました。現在のサブシステムです。SPはJBL#D208(D130の20㎝版)のランシングマーク入りユニット(1950年代?)をフィリップスのツウィーターと組み合わせた2ウェイ。(山水:SP70箱入り)



チューナーがST-5150DからST-5000Fに替わりました。受信の感度・音の厚みが全く違いますね。格の違いを感じます。





アカイ:GX-230Dも修理を終えてほぼ完動品になりました。もう50年前の機械がまだ動きますからね。TEAC:X-10もほぼ正常に動きます。



DATやMD機もメインシステムの部屋から移動し、結線を終了し全て音出しが出来る様になりました。

D208はチョッと低音が出難い古い設計のユニットですが、テープ系との組み合わせでは音の厚みが有り低域不足を感じません。これから活躍してくれることでしょう。

毎日音楽を聴くのも飽きて来た・・・

2016年02月27日 | ピュアオーディオ
毎日朝から夕方まで「音楽三昧」の日々を10年以上も続けていると飽きて来ます。飽きない様に機器を入れ替えて見たり、増設して見たり、レイアウトの変更をして見たり、ソフトを買ったり・・・とやっていますが、それらも手詰まりになると何処か空しくなります。

現在DATやMDの録音済のモノが多数有り、まだすべてを聴き終わっていない。FMのエアーチェックも並行してやっておりソフトは増えるばかり。しかし、エアーチェックしたモノの中には既にCDでもっているモノも有り、聴きなれた曲では代わり映えがしない。

バイクにも乗りたいがぎっくり腰をしてまだ完調ではない。おまけにお天気もまだ味方になってくれない。ウェアとオーバーパンツを新たに手配した。もう少し時間が経てば条件が揃ってくる。カメラも生憎の「曇天」で冷たく花の数が少ない。カメラを持ちだす元気も出ない時も有る。

総じて体調が思わしくない時は何をやるに付けて「腰が重い」。こんな時は三国志の陳倉攻防戦で姜維が孔明に言った「離」と云う言葉を思い出す。思い通りにならない時は一度「離れて」見る事だ。

音のキレについて

2016年02月26日 | ピュアオーディオ
私の音の表現で「ヌケ・キレ・ノビ」と云う言葉を良く使います。「ヌケ」については昨日説明しました。今日は「キレ」について述べたいと思います。

「ハッキリ」・「スッキリ」・「クッキリ」の表現に関係するのですが、基本的に「ケーブル類」の質(グレード)に起因する様です。従来の銅線や銀線だけでは得られない処が有る様です。「キレ」を良くする為には「銀線」は欠かせない処ですがそれだけでも有りません。「鉄」の材質も含めないといけない様です。昔ウエスタン・エレトリックが「純鉄トランス」を開発していました。「純鉄トランス」は#50番以前のNoで使われていた様で、それ以後#90番台までは「ケイ素鉄」に、「111c」等の100番台以降は「パーマロイコア」に代わって行った様です。私の使った感想では「純鉄>ケイ素鉄>パーマロイコア」の順序になり、純鉄コアは複雑な作りで非常にコストがかかったのだと感じます。コストダウンで材質が変化して行ったのではないだろうかと思っています。

同じ事がどうやら「ケーブル」でも云えそうです。一般のオーディオマニアは「ケーブルの材質」について殆ど無頓着です。もっとも専門的な知識もない訳ですし、そういう実験をするきっかけもないからだろうと思います。自分の場合「4M」を重視します。4つのMとは「material」(材料)「method」(方法)「man」(人)「machine」(機械)を指します。

常に「これで良いのか?」と疑問を持ち、それに対して「すぐに出来る事」の実践と将来的な「トレンド」(方向性)を考えて対処して行きます。「着眼大局」を考えて事を進める事が大事です。

本題に戻って、「音のキレ」には線材が大きくかかわって来ますがそれだけでは有りません。もう一つ忘れてならないのが「半田材」の質です。鉛の入った半田材では抵抗分が大きく、それだけで「ヴェール」の原因にもなります。またキレ(音数や音の明瞭度)にも関係して来ます。いずれにしても一般市販品にそのような処に気を配ったモノは有りません。そうなると自分で「自作」しなければ手に入りません。

続きはまた後日。

「ヴェールを被った音」の原因は・・・

2016年02月25日 | ピュアオーディオ
「音質アップ」を意識するのは「ヴェールを被った音」を認識した時からです。オーディオを始めて、SPを変えアンプを変えしてくると「音の鮮度」が変わって来ます。それは「ヴェールの厚み」の変化でもあります。

色々実験をしてくると「ヴェールの原因」は機器単体の問題とケーブル類の問題、電源系の問題といづれもその原因を抱えています。私の音質の表現に「ヌケ・キレ・ノビ」と云う言葉をよく使いますが、この「ヴェールを被った音」は「ヌケ」に関係して来ます。「ヴェールを被った音」は「見通しの悪い音」でも有ります。

現在私のシステムではこの「ヴェール」を殆ど意識しません。ケーブル類の見直しで一番最後の電源系(電源トランス)の電源ケーブルを壁コンに差し込んだ時に実感しました。今までと全く違い、音の深度が見通せる様に変化しました。全く「ヴェール」を感じないサウンドになりました。すべての機器とケーブル類のグレードが揃わないと到達出来ません。機器を「活性化」させる事も重要です。ここまで来るのに、何度ケーブル類のグレードアップをしたことか?また機器の入れ替えをしたことか?

要約すると、「ヴェール」は「電気抵抗」に比例している様だと云う事です。電気抵抗は機器間でも違いますし、その「活性化度」でも違って来ます。ケーブル類でも「線抵抗値」として出て来ます。ケーブル類の場合は「プラグ+半田材+ケーブル材+半田材+プラグ」の合計が「抵抗値」として出て来ます。いかに小さくするかが私のテーマでした。ラインケーブルのみならず電源ケーブル・SPケーブル・SP箱内ケーブル・ネットワーク等、システムを構成するモノはすべて「低抵抗」にするべきだと悟りました。

スピーカーの選び方 その5

2016年02月24日 | ピュアオーディオ
スピーカー選びは、その方の財力・部屋の広さ・聴く音楽のジャンル等であらかた決まってくる。あと付け加えるとすれば、年齢とデザイン、音色等で有ろう。一概に「これが良い・・・」とはならないのがスピーカー選びだ。しかし、「音楽を表現する力」はシステムの中でスピーカーしかもっていない部分でもある。電気信号を「音変換する」処はスピーカーしかない。

ネットの世界で各ブログを見ていると実に多様なSPを使われている。それはそれで良いと思う。私が「気」にかけるのは、「そのSPが目的に合った本当の力を出しているか?」と云う点だ。

それは「システム全体の総合力」としてSPから音は出る。使って有るユニット・エンクロージャー・アンプ類・ソース類・ケーブル類・電源系+使い手のテクニックや嗜好が入ってくる。嗜好の部分は誰も厳密には判らない。

これからオーディオを初心に帰って詰めてやろうと思われる方には2つの点を指摘したい。
1)SPのセッティングの原理追及・・・どうやったら自然な響きになるか?
2)SPユニットへの配線(ケーブル)の入れ替え実験・・・色々な種類のケーブルを試して欲しい。

その結果、「良いケーブル」が見つかったなら、アンプ~SP端子間のケーブルもそのケーブルで作って見たら更に「オーディオ道」の道が開けると思う。単なる「機器の入れ替え」(偶然の産物)よりも実践科学的な取り組みになる。

富士フィルム X-PRO1を使って見て

2016年02月23日 | 写真・カメラ・林道ツーリング


X-PRO1を実際に触り使って見ての印象は、
①マニュアルフォーカスのピント合わせが難しい・・・OVF(目視ファインダー)は単なる「ガラス窓」でピントを合わせるモノではない。ピントを合わせるにはEVFで拡大して合わせるか液晶モニターを見て合わせるしかない。
②純正のレンズと組み合わせて絞り優先で撮るかプログラムオートで撮るぐらいの選択肢しかないように感じる。
③AF動作もフラッシュ動作も緩慢であるが、自分は枚数を撮るよりも1枚1枚をしっかり撮りたい性格なのでまあ使えます。
④出て来る絵は素晴らしいと感じる。さすがフィルムメーカーの感性だと思う。・



取りあえずしっかり使い込んで見たいと云う気にさせるカメラだ。大柄な私には掌に馴染む大きさだ。これでマニュアルレンズが使いこなせたらいい絵が出来そうな気がする。



上の写真を大画面で見ると一瞬圧倒されるような感覚になる。



現在のサブDAT機とMD機オープンデッキの絵。この数日、オープンデッキのピンチローラーのゴミ取で苦労している。

DAT・MD機の再度レイアウト変更と音質対策

2016年02月22日 | ピュアオーディオ


前回のレイアウト変更で、ヒューズ交換の済んだMD機のTASCAM MD-801Rをメインの座に置いたのだが、今一「音のヌケ」が良くない。メインとして使うには「イマイチ」なのだ。



その原因は電源部のヒューズホルダーの材質が「劣悪」な性ではないかと思う。とにかく「電源部」に阻害要因が有ると感じた。



で、結局メインの座はDAT SV-3700に取って代わられた。SV-4100も持っているが、音のヌケやキレ・ノビの出具合は、現時点ではSV-3700の方が音質が良い。SV-4100の方はヘッドのクリーニング不足ではないかと思い、5時間クリーニングテープをかけて磨いている。そのうち入れ替わるかも知れない。



変更後のDAT・MD機のサブ置き場はこのように変化した。この置き場所で「音質対策」をして、メインの座におけるかを判断する。既にTASCAM MD-801Rの電源部対策を完了した。かなり良くなった印象を受ける。SV-4100のヘッドクリーニングもほぼ完了して、サウンドも非常に良くなって来た。

ソース機器の音質順序は、「DAT>CD>MD>2TR38」の順だと判断している。DATはテープ特有の一発頭出しが出来ない等の使い勝手の悪さは有るが音質は素晴らしいと思う。



将来的にはMD機をプリアンプの両脇において使いたいと考えている。FMエアーチェックをしてソフトを増やして行きたい。

スピーカーの選び方 その4

2016年02月21日 | ピュアオーディオ
昨日の話で、「ちょっと手を入れれば大化けする」メーカーはJBLのSP。「中くらいに化ける」のがヨーロッパ製、いくら手を入れても化けてくれないのが日本のメーカー・・・と云う感じを私個人は持っている。だから日本メーカーのスピーカーには興味がわかない。本当は「地産地消」で日本のメーカーのSPを使いたい要望は有る。

JAZZ好きの方ならJBLかALTECのSPが良いと云われているが、誰かが植え付けた迷信だ。本当に良いSPはクラシックもJAZZもヴォーカルもロックもうまく鳴らしてくれるものだ。

ALTECもA7や515Bウーハー、604系(612,620A等)を使って来たが、家庭で使えるのは604系ぐらいしかない。それも、低域の繊細感はJBLのユニットには到底及ばない。小さい箱で良く低音を出してくれるのはJBLだ。同じ低音をALTECで出そうとするとバカでかい箱になるように思う。

A7やA5は「劇場」(シアター)で使う事を前提で作られている。少なくとも50畳以上の広さがいると思う。なぜなら、使われているウーハーが良い音を出すには2W以上のパワーが必要だからだ。どのユニットも「感度」が有る。ALTECの416系や515系は能率が100db近くある。このユニットで2Wのパワーと云えば、10畳ぐらいの部屋ではもう「爆音」である。音の線が太く、爽快に気持ちの良い音であるが、一般家庭の10畳前後で使うには音量が大きくなりすぎる。この辺は以前、アキュフェーズのM100パワーアンプでワット表示を確認していた。

これに対して私が使っているJBL:LE15系のウーハーは能率が96dbとこちらも高い。0.2Wぐらいから使え、0.5Wぐらいで
普段聴くには十分な音量が出せる。時々瞬間的に40Wをぶち込んで爆音で聴く事もしたが、音がへこたれない強靭さも併せ持っている。40Wドライブで3mの至近距離で耳障りな音は出ない様にコントロールしている。(部屋が良ければ・・・)

ヨーロッパ系のSPは20㎝や25㎝のウーハーを使ったシステムが多い。これは最初からオーディオは「音楽を楽しむもの」としての位置付けをして作っているから。「生演奏の再現」などは端から基本的に設計していない。「生演奏の再現」は米国の古いユニットの時代の話である。最近はスマートに鳴らそうとしているように思える。

JAZZで汗が噴出す様な「熱気」を持ったサウンドを求めるなら、ヴィンテージのユニットが良いだろう。それも横配列のWウーハーのシステムが良い。音の厚みがなくては「熱気」は再現出来ない。縦配列のWウーハーでは音の回り込みが出て熱気を削がれる。



スピーカーの選び方 その3

2016年02月20日 | ピュアオーディオ
40年程前のJBLの高級SPシステムは、38㎝ウーハープラス、2インチスロートドライバー(#375・2440)+ホーン、ホーン型ツィーター(#075・#2405)が一級品だと云われていた。当時米国から取り寄せられたものばかりで、マニアの間ではよく知られていたが、一般の方には「JBL」と云う言葉さえ知られていなかった。現実当時の私も知らなかった。そのうち「ジムランのSP」と云う呼び方を教えてもらった。

上述ユニットを使ったシステムは、当時パラゴンやオリンパス、ソブリンぐらいしか使われていなかった。それよりも古いハーツフィールドはもっと後になって知った。いずれも初任給10万円以下の時代で対ドルレート¥360円/ドルの時代である。やっと買ったJBL L-100でさえ当時の給料の半年分以上だった。

その後、円/ドルの為替が変動相場制に移行し、240円/ドルや160円/ドルの時代がやって来た。当然輸入価格が下がる訳で、自分の持っていたL-100ももっと安価に手に入るようになっていたが、すでに持っていたので価値的に下がったような印象を持ったのを覚えている。

さて本題であるが、その頃持て囃されたホーン型システム(JBLやALTEC・バイタボックス)や箱に特徴のあるオートグラフ等の名機が所狭しとオーディオ店に並んでいた。それが1980年代になると、コーン型+ドーム型のシステムに取って代わられた。それはなぜか? ホーン型システムは「鳴らし方」にテクニックを必要としたのに対し、コーン型+ドーム型のシステムでは、ほとんど調整するところのない状態で、まあまあ聴けたと云う処がある。要するに「イージー」なのである。

中高域にホーン型を使ったシステムとフルレンジユニット、コーン型+ドーム型ユニットを使ったシステム等を、同じ条件にして聴き比べたことが有る。どんなに非常にうまくSP-LE8Tを鳴らしても、音のバランスは素晴らしいの一言だが、こと質感に関して云えば「ホーン型」の質感には到底及ばない。何が違うかと云うと「繊細感・音数・力感・立ち上がり・立下りの俊敏さ(ヌケ・キレ)」のグレードが違うのだ。

ホーン型SPは鳴らし方のテクニックが完成する前に敬遠され、世の中「イージーな方向」に流れ、現在のコーン型+ドーム型のバカチョンモードのSPばかりになって行った。ある一定の処までは良い音なのだが、その先を求めるともう付いて来れない。クウォード等の静電型SPはまた新しいSPの世界を築いてくれた。うまく鳴らしたホーン型SPシステムは、静電型SPに似た音の広がり方をするものだと思う。最近のSPで気に入ったのはクウォードのSPぐらいかな?

SPを選ぶ時に、直ぐに性能の100%近くが出るよりは、経験とテクニックを付けるにつれ、徐々に追随してくれるSPの方が趣味に有っている。そこで問題となるのが「SPユニットの潜在能力」。いくら努力をしても良くならないユニットも有れば、チョッと手を入れてやるだけで「大化け」するものとが有る。JBLのユニットは「大化け」するだけの潜在能力を秘めている。それも古いヴィンテージモノになるほどその傾向が強い様だと感じている。