Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

クラシック向き?JAZZ向き? のSP

2009年11月23日 | ピュアオーディオ

よく「クラシック向きのSP」とか「JAZZ向きのSP」と云う言葉で自分のSPの性質を述べられる方が多いが、私はSPは「音変換機器」としての「性能」で考えます。

「生の音」は我々の直ぐ身近に有る「空気」を震わす「波」の事で有り、クラシックもJAZZも楽器や録音されたホール等の場所の違いだけで「同じ空気」の中で演奏されています。だから私には「クラシック向き」や「JAZZ向き」もない訳で、「その場で演奏された雰囲気をそのまま再現させる」事を目指しています。

逆説的に云えば「クラシック向き」とか「JAZZ向き」とか言われている方のシステムのサウンドは「大きな欠陥を抱えている」と申し上げたいと思います。

「オーディオの基礎的技術」の本質を無視して、単なる機器の付け替えだけでは進歩は有りません。「基礎技術」の見直しをすれば大きな変化をさせる事が出来ます。「音質」に対して小手先の対策に大金を投じるより「基礎的技術」の見直しの方がはるかに効果が高いのです。

私のJBL3大ホーンシステムは、クラシックも弦がぬれた様な再生と、オーケストラならスケール感の大きい再生音をします。編成の小さい室内楽なら目の前で演奏している様な再現をします。この同じ状態でJAZZのシンバルも繊細で、スネアのブラシはドラムの革の上を擦っているのが判りますし、抜ける様な余韻も出して来ます。ダイナミックな躍動感や叩きつける様な躍動感も再現します。

クラシック向きとかJAZZ向きの範疇でしか判断できない装置はまだまだ重大な欠陥を持っていると思います。