Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

メーカー製のSPのサウンドの限界

2009年11月08日 | ピュアオーディオ

昨夜は事務所の方で20数年来のオーディオ仲間と「オフ会」でした。事務所には4つのシステムが有ります。この4セットとも前回3月よりも数段グレードアップしています。

Dscn0101

自作のJBL3大ホーンシステムのうち「オリンパスシステム」と「RCA箱システム」は、全てのパーツをバラバラに購入し自分で組み込み作ったもので、まさに「私流自作品」になります。使っているSPユニットも3ウェイの全ての帯域で「ユニットのパラレル化」を試みています。

Rca22

これに対しEC-138システムとBC‐Ⅱシステムは「メーカー製」の範疇のSPです。根本的にメーカーのユニットそのまま、内部配線の交換くらいです。

昨夜、この4種類のシステムを順に試聴して行きましたが、「私流自作SP」と「メーカー製の範疇SP」とでは「音の出方」に大きな違いが有って、「私流自作SP」を聴いてからはまったく「聴くのが辛い」と思えるようになりました。「音の世界がまったく違う」印象です。「空気が違う」と表現した方が判り易いかもしれません。

Ec1382

メーカー製のSPの特徴は「一つの帯域にSPユニット1個」が原則です。3ウェイなら3個です。これに対して「私流自作SP」は「一つの帯域に2個~4個」のSPユニットを用いています。Bc2


「1個のSPユニットが出せるバランスと位相、質感等には限界がある」が私が長年オーディオをやって来て辿り着いた境地です。その為1セットのSPを構成するユニットは7個~8個有ります。一つのSPユニットで出せないサウンドを別のSPユニットで補っています。

こんな風に沢山のユニットを使ってSPシステムを作ると「定位」や「音場」等に影響が出てくると思われがちですが、一般のSPよりよりシャープな定位や音場表現をします。

メーカー製のSPを鳴らされている方の装置の音を聴くと、いつも違和感に感じていたものがはっきり判ったように思います。「音数」がまったく足りないと・・・。