早いもので今年も半年が過ぎてしまいました。2月から「パワータップ」の開発・水平展開、新モニターSPの作成と忙しい日々を送って来ました。昨日ようやく新モニターSP「ALTEC#612Aモニター」もTrail仕様で完成しました。せっかく出来たモニターSPの成果を試したくなります。
自宅と専務宅では2台の「パワータップ」を使っています。プリアンプやCDPを117Vで使う為に、100Vのパワータップから117Vのパワータップに電源を取り、「パワータップを2度通過させる」使い方をしています。この為か事務所の1度しか通過しないシステムに比べて「音の細やかさ」や「プレゼンス」(質感)が良い様に感じていました。そこで612Aシステムで「パワータップのダブルスタック」の実験をして見る事にしました。
どちらも100V→100Vのパワータップです。
下段のパワータップには壁コンからの入力と上段への出力だけです。上段のパワータップからCDP・プリ・パワーアンプの電源をとりました。
なぜこのような実験をしたかと云うと「トランスはフィルター効果を持っているのではないか?」と思っていたからです。「濁った水をろ過するフィルター」と同じ効果を持っている様に感じていました。それなら「二重にフィルターを掛けたらもっと良くなるのでは?」は私の期待です。
結論から行きますと「フィルター効果有り」と判断します。より繊細な質感になった上で、全体の周波数バランスが良くなり、「うるささ」をほとんど感じなくなりました。音の品位も随分と上がっています。音質的なデメリットはない様に感じます。