Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

AR-3a来る

2007年11月29日 | ピュアオーディオ

本日待ちに待ったAR-3aがやってきました。ウーハーのエッジがボロボロですが、修理を前提に購入しました。

早速音出し確認を致しました。「うーむ、これは良い音がする!!!」と感じました。非常にバランスが良く、聴き疲れしない。低音の出方が特徴的。とても低い低音がする訳ではないが低音の力強さを感じる。中高音はドーム型だが非常にまろやかなサウンドだ。

外見はネットをはずすと非常に汚く見えるが出てくる音は一級品のサウンド。この手のシステムで手を加えないでこの音質は信じられないくらいに良い。

ウーハーのエッジ交換の見積もり依頼をお願いした。早く正常な状態で聴きたいものだ。

さすがにカラヤンやマイルスは良いものを選んでいたと思います。


母の突然の死

2007年11月29日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

11月27日朝4時、何故だか目がさめていた。突然の電話に出てみると実家からの電話で母が救急車で運ばれたとの事。「今度はダメかも知れん・・・」と弟が悲痛な面持ちで云う。

「え、なんで????」3日前の電話では2回目の退院をしたばかりで元気になりつつあるという事だったのに・・・・。

Dsc_0119 今年の8月に私が帰省するのを楽しみにしていたのだが、帰省の前日に1回目の入院をして、帰省早々病院に駆けつけ話をしたのでした。心臓が弱っているとの事でしたが、私と話した状態ではまだまだ元気でした。その後2週間程で退院して、今月2回目の入院をして退院したとの事でした。来月また帰省するつもりでいましたので元気な顔を見るのが楽しみでした。82歳でした。

母の葬儀の為、27日はお客様からの問い合わせの仕事を片付け、商品の発送をして午後から帰省しました。家族4人揃っていくのは久しぶりの事。

Dsc_0125 実家に着いたなり、直ぐに炊き出しの食事をそそくさとかきいれ、通夜の席に。お経はあっけないほど短かったけど弔問客が後を切らない。

戦国時代のキリシタンのお墓も残る旧家の家系で、家格的にも「本家」となった為に地元では親戚だらけ。

Dsc_0120 実際にこの家で「葬儀」を行うのは「祖父」の葬式以来で実に50年ぶり。本当は葬祭場でやる予定だったとのことであるが,当日が込み合っていて、自宅での葬儀となりました。

Dsc_0122 実際の田舎の葬式を体験した事がなかったから大変。通夜の席から一晩中親の兄弟と子供の兄弟・家族50人余りが「線香番」をするのである。夜がしらんで明るくなると炊き出しの朝食を取り「火葬の準備」です。またお坊さんが来るので正装に着替えます。

お坊さんの短いお経が終わると出棺して、車列を作り火葬場へ行き最後のお別れ。当日長崎の身内が一緒に参列。

田舎の火葬場は国立公園の中にあるのだが高台から見渡す風景は妙に懐かしかった。

火葬が終わり実家に帰り、隣組の炊き出しの昼食を取り本葬の準備。菩提寺からお坊さんが7人来て葬儀が始まりました。曹洞宗になりますのでにぎやかなお経です。1人と3人のお経、3人と4人の掛け合わせ。鐘と太鼓とシンバルがリズミックに入り、クラシック音楽の合奏協奏曲を聴く感じといっていただければ良いでしょうか。小さいころから他家の葬儀で聴き馴染んでいますので本当に懐かしいですが、最愛の母を送らなければならない事が悲しいです。

Dsc_0134 本葬が終わると「野辺送り」、昔は子供が沢山いましたので旗を沢山並べて隊列を組んでいっていましたが、ここも過疎化が進んでいて子供なしの隊列が隣組で出ました。昔懐かしい風景ですが妙に心に滲みます。

お墓でお経を上げてもらい納骨を終了します。帰りは道の順路を変えて帰ります。

Dsc_0139   葬儀が終わり、お客様や荷物の配達が有りますのでその足で帰ってきましたが、帰りの高速は怖かったです。何せ2日寝ていませんので緊張と休憩を繰り返しやっと帰ってきました。

葬儀は終わったけれど、本当の悲しみはこれからやってきます。心の中にポッカリと穴が空いた様な・・・。母のいない田舎を考えると帰るふるさとがなくなったような気持ちです。


ケーブルや関連機器の開発理念

2007年11月25日 | ピュアオーディオ

<ケーブルとかトランスとか良く使うけど、あんまり変わらないでしょ。その辺にお金使うんだったら、もう機械が何台も買えるでしょ、機械変えた方が音は根本的に変わると思うけど、、、>

と機械偏重主義の方がいますがこの件については明確に「違う」と言います。

自分のシステムは使ってる機器はそうたいしたもんではないと思いますが、出ているサウンドは、10倍くらいの高い機器を使っても出せないサウンドです。

ただ通常品とどんぐりの背比べ的な商品が多いことの方が問題だと思います。本物を見抜くセンスが必要ですね。ケーブルのつまみ食いをやった方の「流言蜚語」が付きまとっていますね。

自分は「基礎技術」として「客観性」を念頭において開発しています。

「ケーブルを変えて音色を楽しむ」類の気まぐれ的な発想ではなく、「進歩」を意識したモノです。
古いWEのトランスが何故良いのか?も踏まえ、「進歩」とは何かを痛感させられる。
現在のオーディオは進歩している部分も多いけど退化している部分も多い。
総合的には「退化」の部分が「基礎的」な処に出ているように思います。

基礎技術的な部分は「判りきったこと」として処理されがちで、手抜きされやすいところでも有りますが、基礎ほど大切な部分でも有ります。

目新しい商品や目新しいデザインの商品でないとお客の目を奪うことは出来ないかもしれませんが、最後は「出てくる音質」で満足度が決まります。

世の中は全ての分野で進歩しているとは云えないけれど、使える技術が「基礎的な部分」にあれば使うべきだと思う。基礎的な部分はオーディオの方向性、考え方も変えてしまうくらいのインパクトが有ります。


スピーカーの性能に何を求めるか?

2007年11月22日 | ピュアオーディオ

今月(11月21日)発売のオーディオアクセサリー誌を呼んでいたら、ネットで評判の方の「SPの自作」記事が掲載されていた。

中の文章を読んでいたら「録音の良し悪しをはっきり描き分ける能力に優れている」との表現があった。こんなサウンドはJBLの#4343みたいなサウンドにあこがれての表現なのだろうか?

個人的に4343を27年間使ってきて「限界」を感じたのはまさにこの言葉です。録音の良し悪しが判って何になるんだろう? 

4343を卒業し現在の自分のシステムは「古い録音が最新録音と変わらないレベルで聴ける」様にになっています。

「録音の良し悪しが判る」システムは何かが足りないんですね。と言うのが今の私の見解です。業務用に使うのであればそれで有効ですが、一般のオーディオファイルが音楽を楽しむシステムでは有りません。

現在の私のメインシステムである「オリンパスシステム」、「707Jシステム」BC-Ⅱシステム、RB46システム共に4343の次元を超えてしまっています。

4343もTrail仕様にして使い続けようと思い、何度も検討しましたがネットワークの配線の多さと取り出しの難しさから断念をしました。

「録音の良し悪しを判断できる」装置は私から見れば十分条件では有りません。この状態だと「出ていない音」が沢山有りすぎます。まず安心して音楽が聴けません。「録音の良し悪しを判断できる」装置を最上と捉えられているのであればまったくの間違いだと私は判断します。

オーディオには「間違いだらけの常識」がまかり通っています。

(都城市T氏様ご指摘ありがとうございました)


テレフンケン スタジオモニターSP RB46 システム

2007年11月22日 | ピュアオーディオ

「ドイツ製のSPもなかなか良いよ!!」と昨年当社の常連さんが持ってきたイソフォンの10cmクラスの楕円SPシングルシステム。

聴かせて頂いてビックリしたのは「中域の厚み」と「音楽性」。元々はラジオに使ってあったSPを2個集めて綺麗でしっかりした箱に入れてありました。(写真を撮って置けばよかったと後悔)10cmクラスのSPのサウンドではなかったと言うのが私の感想です。

Rb463 その後STEREO誌の村井先生の記事「オーディオ巡礼」でテレフンケンのモニターSP RB60 を使っていらっしゃる水田さんの記事が載り、何とか自分も1組手に入れたいと考えていましたら、ロスアンジェルスの方でスタジオモニターとして使ってあったというRB46を入手しました。

このRB46のオリジナルサウンドの評価はこのブログで先にご紹介しましたが、そろそろ1ヶ月経つので、自分仕様(Trail仕様)にしてしまいました。

オリジナルの状態では自分にはまったく使えないグレードですが、ユニットの潜在能力の高さは充分に感じていました。自分が使うことを前提に手を加えてみました。何回もBOXを開けたり締めたりを繰り返せない箱の強度なのでいきなり最高グレードの内容にしています。(BC-Ⅱと同じ内容)

Rb461 このシステムから出てくる音(音楽)はJBL#4343も真っ青なサウンドがします。たった5リットルのエンクロージャーからは信じられないサウンドがします。現在A730を市販の5mのRCAケーブルでサトリのミニプリアンプ+ラックスKMQ8(Trail仕様)のラインナップで他のケーブルはSCR-15,SCS-34のラインで聴いています。

クラシックも良い再現をします。「魔弾の射手」を聴きますとベストマッチですね。オーケストラもソプラノも合唱も味のある再現です。

これなら歌謡曲も活けるのではないかと「石川さゆりベスト」を鳴らしながらタイピングしています。中域が非常にしっかりしているので素晴らしい再現です。

しばらくはこのサウンドにはまりそうです。

但し、メインのオリンパスとは比べてはいけません。

他にフォノプリアンプのアキュフェーズC-220+テクニクスSP-10MKⅡシステム+SPU-GE でアナログを楽しめるように組み合わせています。

Trail仕様はSPもアンプもオリジナルとは比べ物にならないほどハイグレードな「音質」ですので既成概念は通用しません。小さくてもサウンドは巨人です。


スピーカーケーブルの長さについて

2007年11月16日 | ピュアオーディオ

「スピーカーケーブルは短いほど良い」とは良く言われ良く聞く言葉ですが、本当にそうでしょうか?

素朴な疑問を持って自分なりに確認しました。

上述発言は「ケーブルの線抵抗が大きい場合」についての発言だと認識しています。

5m以内の配線で「線抵抗」が0.00オーム以上あるケーブルを使う時には有効だと思いますが、0.00オーム以上あるケーブルを使うこと自体間違いだと思います。そんなケーブルは古臭い時代のケーブルで私にはとても使えません。

現在自分が使っているケーブルは500m仕様でも0.00オーム以下です。これならば長さはほぼ無視できます。左右の長さの違いも無視できます。実際そうやって使っていますが、バランスがおかしいなどと感じたことは有りません。沢山の方に聴いていただいていますが誰一人築かれることは有りません。

SPケーブルは長さではなく「大容量」が必要です。SCS-34ルシファーを開発して確認を致しました。ただ太ければ良いと言うのでもなさそうです。

1本のケーブルにはそれぞれ周波数レンジや帯域があり、同じケーブルを単に重ねるだけでは帯域がダブり、ある周波数帯域が強調されます。

性質の似通ったケーブルで帯域が重なり合わないケーブル同士をまとめてやると、見事にサウンドの密度が詰まったケーブルが出来ます。

本当は1本のケーブルで「大容量」と「密度感」が出せれば良いのでしょうが、そうは簡単にいかないと言うのが実験の結果の認識です。

CDPからアンプ、アンプ間、アンプからSP端子への接続は、上流ほどケーブルは細くてもいいのではないか?と思い始めています。扱う「容量」が小さいからです。それに比べてパワーアンプからSP端子に至るSPケーブルは逆に「大容量」にしなければならないと思っています。

アンプによる増幅は「容量」も増えるのではないか?との疑問からです。


大型ライントランスの完成(ブラックボックスからの脱皮)

2007年11月13日 | ピュアオーディオ

St51 St52 St53 大型ライントランスがようやく完成しました。(まだ90%の外観です)

ケースに花梨材を使って高級感を出しています。

サウンドについては申し分有りません。CDのサウンドは「平面的」(二次元)な音の出方をしますが、このST-5を使うと三次元的になりますので、音の重なり合いで「ベタ塗り」的なサウンドが立体感を持って分離して聴こえてきます。この差は大きなさです。

JBLのヴィンテージSPでヴァイオリンが艶やかにのびやかに鳴るとはこういう事を言うんだなと自身で納得できる内容です。

いろいろと音質改善をして来て、ソプラノが楽しく聴けるようになって来ましたが最後まで気になっていたヴァイオリンの再生が納得いくレベルになった事にホッとしています。

ST-5は商品価格も高いので見栄えもそれにふさわしい外観にしています。花梨材は硬いので取り付けるのが大変です。


ブラックボックスの増殖

2007年11月11日 | ピュアオーディオ

ブラックボックスが増殖しています。昨日2セット目が取れたと書きましたが、本日更に1セット、明日更に1セットが出来る予定です。

但し、NOS品の場合はエージングが必要です。実際に音楽を鳴らしてやらないと良くなりません。約1週間連続して鳴らし続けます。

1セット目と2セット目とでは熟成の状況に差が有ります。実際に1セット目から2セット目、3セット目と繋ぎ変えてゆくとバランスは変わりませんが、「音数」や「雰囲気」が違います。ちょっと「音が硬い」と言う印象を受けます。

111cとは完全に「質感」や「バランス」が違いますから直ぐに判ります。まだまだ収集が続きます。


「秘密プロジェクト」進行中その2

2007年11月10日 | ピュアオーディオ

本日2セット目が確認できました。1セット目と2セット目は同じ型番でどちらもNOS品ですので古い割りには綺麗なトランスです。音質も中域の質感が分厚く申し分有りません。この辺が111Cでは平坦でちょっと寂しいのです。

この2セット目はもう「予約」が入っております。お客様が先週お見えになったときに1セット目と111cのヒアリングをしました。切り替え試聴では「歴然」たる音質の差を確認しています。その場でご予約をしていかれました。正式なケースの入荷待ちです。

次の確認トランスが2セット入荷していますので確認の準備に入ります。差別化は1セット目を基準にしていきますので「音質」の妥協は出来ません。最高に良い物をお客様にお届けしたいと考えています。


「秘密プロジェクト」進行中

2007年11月07日 | ピュアオーディオ

音質改善の「秘密プロジェクト」を進行中です。ライントランスを使うとCDのサウンドが高級ADPのサウンドに近くなります。

現在1セットのみ完成していますが、2セット目は至らず、3セット目は入荷済み、4、5セット目は明日の入荷、6セット目は今週末の予定。

1と4セット目は同じ型番でどちらもNOS品、2,3セット目が同じ型番、5,6番とも違う型番です。色々な型番を調べています。

2,3セット目は世評に高い品番ですので製造年を変えて評価、5番目は一体型、6番目は1番と同Noですが記号違い。

主だった所は抑えましたので幾つ私の「耳」にかなったものが取れるのか試聴に時間を取られそうです。