Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

最後の1セットはオリンパスシステムか?自宅システムか?

2018年11月30日 | ピュアオーディオ


最後に残す1セットは、以前から「自宅システム」と決めていた。しかし、「ローインピ」問題であちこちにトラブルが続発し、まともに楽しめない日々が7年以上続いた。そこで、上手く鳴っているオリンパスシステムを残そうかと考え直し力を注いで来た。



今年に入って自宅システム用の、プリアンプボリュームが長年探していたものを手に入れ交換、SPネットワークも修理をし正常化した。5月から7月にかけてケーブル類も新規に最高峰のケーブルを作成し交換を完了。パワーアンプもローインピーダンス対応のアンプに交換・・・と矢継ぎ早に手を打って来た。・・・そして、パワーアンプも半年の鳴らし込みが完了しなお継続中。自宅システムのサウンドが大きく変わって来た。欲しかった質感までもう一息の処まで来ている。

自宅システムも安心して音楽を楽しめるような形になって来た。最近は、昼間にオリンパスシステムを目一杯聴かなくても良い様な感じになって来た。早めに帰宅して自宅システムの「鳴らし込み」に余念がない。

自宅システムとオリンパスシステムの大きな違いは「低域の再現」である。自宅システムが軽いハイスピードな低音に対し、オリンパスシステムでは「生演奏の雰囲気」の重低音なのである。

個人的には「音楽を楽しむ」のが目的なので、大げさなシステムではなく、気軽に高音質で聴けるシステムの方が好きなのだ。自宅システムの方を最後に残したいと・・・傾いている。まだまだ急いで結論付ける必要もないので、じっくりと選択をしたいと思う。


表現力の大部分はスピーカーユニットで決まる

2018年11月29日 | ピュアオーディオ
ステレオの「表現力」の大部分はスピーカーユニットの性能で決まると私は考えて居る。昨日、一昨日とJBL:D130とLE15のことを書きましたが、同じ型番のユニットでも作られた年代で「月とスッポン」の質感の違いが有る。同じ型番・規格なので同じ系統のサウンドで有っても「性能」の違いは「質感」や「癖」の違いとなって出て来る。

特に、500Hz以下を受け持つウーハーの「質感」は非常に大事だ。ここが基音となって倍音が載って来る。出てくる音の70%以上、エネルギー感の80%以上は500Hz以下の帯域で決まる。エンクロージャーの方式やサイズ・材質もユニットの性能を引き出す為に重要な点だ。

同じ型番でも30年以上に渡って作られている訳で、その年代ごとに音質が違う。だから、それを聴いた方も判断が違う。雑誌に投稿された記事でも、そのSPの年代によって評価が違って来て当たり前である。直接サウンドを確認して購入されることをお勧めする。

中域や高域を受け持つユニットでも同じ事が言える。その時代時代でコストダウンされているかどうかでサウンドも変わって来る。またオーディオメーカーは「短命」な処が多い。その時代でなければ買えないユニットも有る。また使い方が良く判っていない場合(未成熟)も有る。それらを自分の感性で磨いて行くのも必要だろう。「お金」さえ出せば何とかなる部分とどうにもならない部分が有る。長い期間、この趣味を続けて行くと自ずと見えてくるものが有る。問題意識を持たない方の40年と、問題意識を持って対策してきた方の40年では比べるべくもないだろう。

オリンパスシステムのウーハーLE15 について

2018年11月28日 | ピュアオーディオ


昨日紹介したD130と対照的なサウンドがLE15(LE15A)だと思います。明るい音色はそのままに、最低再生周波数帯域を30Hz以下に延ばしています。

このLE15のサウンドは本来のJBLサウンドと呼ばれるものでしょう。非常にパワフルで音の厚みが有り、エネルギッシュなサウンドを奏でてくれます。

私がこのユニットと出会ったのは、「コンサートマスターL-200」のサウンドを聴いたのが最初です。1972年当時「カルチャーショック」を受けました。それまで国産スピーカーをあちこち聴きまわりましたが、こんな鮮烈なサウンドは初めてでした。エネルギー感が全く違います。L-200はLE85との2ウェイです。生演奏の醍醐味がサウンドから溢れていました。以後、JBL派になりました。

このLE15はのちにLE15Aとなって行きます。私の場合、LE15Aのシリアル番号を若い方に遡って行った結果、このLE15にたどり着きました。使っているLE15はシリアル番号が#1000番台の多分最初期のロットです。フレームの色は「ブルー」です。このブルーのフレームは3000本くらいしか作られていなかったと思います。その後は「グレーフレーム」に変わっていきます。

16Ω品はおそらくシリアル番号#10000番以下だと思います。(過去に#7000番台を使っていました) 8Ω品になって「粘る様な低音」の癖が強くなった様に感じます。LE15Aと違ってLE15は非常に癖のないサウンドです。

JBL #D130ウーハーのサウンドについて

2018年11月27日 | ピュアオーディオ


自宅のSP-707J+αシステムで使っているJBL #D130 38㎝ウーハーのサウンドについて述べて見たいと思います。

D130は1948年発売で1980年代まで生産され、ユニット単体で販売されていました。自宅システムで使っているのは、比較的前期(16Ωコルクガスケット仕様:1950~1960年代)に作られたユニットです。

オーディオの足跡に記されている仕様

D130の定格

型式: 38cmコーン型フルレンジユニット
許容入力 : 60W(連続プログラム)
インピーダンス: 8Ω/16Ω
指向性: 90゜
音圧レベル(新JIS): 103dB(1kHz)
ボイスコイル径: 10.2cm
マグネットアセンブリー重量: 5.4kg
磁束密度: 12,000gauss
推奨エンクロージャー内容積: 114L~338L
奥行: 143mm
重量(梱包時): 8.6kg

良く見ると、この38㎝のユニットは「フルレンジユニット」なんですね。センターのアルミキャップの処で高域を出すように作られているようです。それでも高域は8000~10000Hzぐらいが関の山でしょう。

驚くべきは「能率」が103dbも有ると云う事です。3dbで±2倍(1/2)になりますので、これだけ能率が良いとアンプの出力は非常に少なくて済みます。今年LUXMAN M-06αを使っていた時、いつも聴く音量ならば、「0.05W/ch以下」でした。

このD130は非常に反応の早い、軽い低音を出してきます。最低再生周波数は40Hz程度だと思います。現代のウーハーの様に30Hz以下を出す様には作られていません。その代わり「深みのある音」を出して「音楽再生」をサポートしています。

D130は30年以上に渡って作り続けられたユニットですので、作られた年代で「コストダウン」されて来ている様だと思われます。シリアル番号の少ない数値程「コストダウン」が少ないと感じます。個人的に使えるのは「16Ω仕様」までだと思っています。8Ω仕様ではかなり音質ダウンしていると感じました。

現在の若い方達(50歳以下)には、縁の薄いユニットかも知れません。「幻のユニット」と言われる方もいます。現在では状態の良いユニットは少なくなっています。

自宅 パワーアンプ交換から半年

2018年11月26日 | ピュアオーディオ
昨年末まで自宅のシステムは「眠った」状態でした。昼間、オリンパスシステムとサブシステムをお腹いっぱい聴いて帰ると、もう自宅システムまで聴こうとは思いませんでした。



尤も、自宅システムは「ローインピーダンス」の為、動作が不安定な事も聴かなくなった主原因でした。今年に入り、
1)プリアンプのボリューム交換(やっと狙っていたボリュームを手に入れました)・・・3月
2)Lchネットワークの修理・・・3月
3)パワーアンプをローインピ対応型への変更・・・4月 LUXMAN M-06αへ変更
4)パワーアンプをよりローインピ対応型へ・・・6月 クレル KST-100への変更
5)全てのゲーブル類のグレードアップ・・・7月

と手を加え調整して来ました。やっと正常化した様な・・・。



クレル:KST-100にしてから約半年が経過して来ました。昨日は午前中、自宅システムで音楽を楽しんでいました。「鳴らし込み」も半年になると「ヌケて」来ます。

昨日の聴き込みの状況では「質感」が非常に良くなっていました。自宅ではストリングスや室内楽をかけるので、「弦楽器」の質感が一番気にかかる所です。それが非常に「雰囲気音」がたっぷりで、表の音(強音)と裏の音(弱音)の合わさり方が非常に良くなって「情報量」豊かでキレのあるサウンドになりつつあります。最高峰のケーブルの音が出始めていると感じました。

まだまだ伸びしろが有る様に感じていますので、このまま鳴らし続けて行けば更に良い音質に仕上がって行くだろうと思います。

45年前のアンプを生き返らせる

2018年11月25日 | ピュアオーディオ


昨年10月に45年前のアンプ「ケンソニック:C200+P300」を、今年2月に「エクスクルーシブ:C3+M4」アンプを購入しました。



どちらのアンプの組み合わせも、プリとパワーアンプは別々の方から購入しました。いずれのアンプも購入当初は「まともな動作」をしませんでした。電気は通電していてもまともな音や機能がしていない状態でした。眠っていたアンプ(死んだアンプ)だったと思います。

音が出ていると思っていたら、片chから音が出ていなかったり、突然ノイズを発生させたりと色々な不具合を体験させてもらいました。・・・これで本当に正常なサウンドが出て来るのか?心配になりました。

毎日「鳴らし込み」を2時間以上して、半年ほどは安心して使える状態ではありませんでした。8ヶ月経過したころからやっと安定してきた様です。現在では何の不安もなく使える様になってきました。

一度眠ってしまったアンプを生き返らせるには最低「半年」(2時間以上×180日・・・累計400~500Hr)の「鳴らし込み」の時間が必要だと云う事です。ケーブルを上級グレードに交換しても同じくらいの累積時間が必要な事が判っています。

古いアンプには「生き返る確率」も有ると思いますので、その面で行けば運が良かったのかもしれません。くれぐれも半年かければ生き返る・・・等と安直に思ってはいけません。お陀仏になるアンプも有る事を知って置いてください。


「音質アップ」対策もほぼ完了

2018年11月24日 | ピュアオーディオ
今年5月から8月にかけて、従来の最高峰のケーブルの断面積を2倍にしたものに、メインシステム・自宅システム・サブシステム1セット分を作り替えた。電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル類と全てを作り替えた。

これで「ケーブル類」は終了に出来ると判断した。ソース機器(CDP・DAT・MD)から出力される「情報量・エネルギー感等」の伝送容量を軽く上回ったケーブルになったと思う。音のゆとりや音のバランス等を合わせて考えても十分だと判断できる。後は、機器の活性化待ちのみ。それも既に4ヵ月を経過し、一番いやな時間帯を通り過ぎた。これからは「良くなる」方向で音が出て来る。

機器類の選択にはまだ十分な変更余地は有るが今使っている機器でも十分だ。これ以上お金をかけても「投資VS効果」の面でそう大きな変化はないだろう。次にやりたいのは「部屋の広さ」を確保する事だ。折角1軒家を使っているから、部屋を連結して広く使える様にしたい。この点で一番問題なのは「SPを設置する面」の確保。

部屋の中には「出入り口」、「窓」(灯り取り)、壁面等、その家の作り(床面の強度)等や間取りの仕方で自ずとスピーカーやアンプ類の設置場所が決まって来る。普通に生活出来る様にしながらそれらを満足させたい。

その為には、メインシステムを移動して「仮置き」出来るスペースを作らなくてはならない。サブシステムを一旦消滅させるぐらいの気持ちで臨まないと先に進めないと思う。「最後は1セット」と思っているのでサブシステムに未練はないと云いながら、実際には「もったいない」気持ちも有る。時間が少しづつ解決してくれるであろう。

不用品の処理を開始

2018年11月23日 | ピュアオーディオ
部屋の中で眠っている機器・パーツやカメラのレンズ等の「半年」以上の期間使っていないものを処分する様にした。

出て来るわ、出て来るわ。ラックの中や段ボール箱、防湿庫の中から「半年以上」使っていないものが・・・。一片に出して広げると足の踏み場もなくなるので、ゾーンを決めて少しづつ処理して行くしかない。

アンプなんかの場合、最初は「音出し確認」をして、写真を撮って・・・と1台づつ処理するしかない。ソース機器・プリアンプ・・・SP等との接続もしなければならないし、最低1時間は音を聞いて見ないといけないし、と・・・なかなか大変です。

久しぶりに忙しくしていると、「壊れました・・・」とケーブルの壊し屋さんからTEL。今度はSPケーブルのYラグ部が取れたとの事。・・・その部分は弱いから丁寧に扱いなさいよ・・・と注意していたのに・・・1年以上持ったから上出来か? 毎週壊して修理しに来ていた事もあった方だ。どうも毎週か?週2回ぐらいはレイアウト変更等をしているようだ。普通の方のケーブルの使い方ではない。ケーブルを壊す頻度が尋常ではないです。壊れるのはケーブルだけではない。

部屋が先か?スピーカーが先か?

2018年11月22日 | ピュアオーディオ
オーディオは本来「部屋が有って」の話だと思う。自宅を持ってからオーディオ装置専用の部屋を作るのが手順だろう。しかし、年代的にオーディオに嵌りだすのは「若い時代」だと思う。そうなると「仮の部屋」でのオーディオにならざるを得ない。

苦労して新築の家を建てても、家族の理解が得られなければ「オーディオ専用部屋」は作れない。自分も若い時に家を建てたが、ステレオ装置を置く場所の床面を強化するぐらいと、10畳の部屋を作る事ぐらいしか出来なかった。それでも幸せな方かもしれない。

「部屋に合わせてスピーカーを選ぶ」のか?「スピーカーに合わせて部屋を作る」のか?難しい問題だ。経済的に余裕の有る方なら問題ない事かも知れないが、一般のサラリーマンで「オーディオ専用部屋」を持てる方は限られる。また人生の年代で経済力や環境も変わって来る。この趣味自体を続ける事さえ難しい状況も出て来る。

「オーディオ専用部屋」をお持ちの方数人にお尋ねした事が有る。どれくらいの費用が掛かったのか?と聞いたら「約1千万円」と云う回答が多かった。広さも20畳から40畳ほどの差が有る。もちろん土地は既にお持ちで「建屋」だけの価格。

現在の自分は「部屋を選べない」状況ながら、1軒家を使える環境に有る。スピーカーも現在の部屋には大きすぎるものを持っている。部屋を連結して広い部屋を作ろうと思う。出来るだけ低コストで無理しないでやりたいと思う。

サブシステムをD208のみにして処分しよう

2018年11月21日 | ピュアオーディオ
これからメインシステムの「鳴らし込み」をしなくてはならないし、「最後は1セット」と思っているので、余計なシステムは処分する事にした。「お守」疲れも有る。



一気に処分は不可能なので少しづつ処分して行くしかないであろう。実験の為に色々と機器を増やし過ぎてしまった。買うのは簡単であるが、売るのは手間がかかり大変である。そもそもが持ち過ぎでしょうね。(4セットも鳴らしている)



何故その気になったか?と云うと、メインシステムの部屋を大きくしたいと考えて居る。床面への工事をしなくてはならない。その為には仮置きのスペースが要る。そのスペースを獲得するにはサブシステムを縮小するしかないと結論した。欲しくなったらまた作れば良いだけの事。気力が有ればの話。・・・そうやって作っては処分・作っては処分を過去に何回も繰り返している。

来年からは年金も満額来るので「年金暮らし」が始まる。もうそんな年になったのかと思う。気力・体力が十分なうちに20年後を見据えて準備を始めたいと思う。