「音質アップ」を追及して来て思う事は、「音質は価格に比例せず」と云う事。ある程度はSPユニットの性能でカバーできるが、それ以上の音質アップは価格ではなく「スキル」と「努力」だと思う。
「ローマは一日にして成らず」・・・まさにこの言葉の通り、コツコツと努力を積み上げて行かないと「音質アップ」は出来ない事を学んだ。
SPユニットに関して言えば「古いものほど良い」と云う訳ではないが、1950~1960年代の米国製のSPユニットが頂点ではないかな?と思う。(もっと古いWEのモノが良いと思う方もいるかも知れないが、現在手に入るモノとして)
アンプ類はマランツ#7に代表される管球アンプ群で完成の域にあると思う。1960年代には完成していることになる。後はその維持管理されていない、出来ない事が問題であろう。何故なら、コンデンサーや抵抗器等の電子部品は劣化したり、メーカーが作らなくなったり、消滅したり・・・と時代に沿って変動している。
最新のものほど「進化」していると考えるのは早計である。コーン型SPユニットに関してカーボンやプラスチック等「素材」談義が流行ったが、生き残っているものが少ない。ユーザーは良いものを選んで使うから、悪いものは生き残れない。また「コストダウン」が激しくなっている。1960年代のJBLのコーン型ユニットと現在のユニットを比較すれば一目瞭然。「何かが変われば音が変わる」のに、鋳型で作ったフレームがブリキに変わっている。