Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「音質」は価格に比例せず

2023年12月30日 | ピュアオーディオ


「音質アップ」を追及して来て思う事は、「音質は価格に比例せず」と云う事。ある程度はSPユニットの性能でカバーできるが、それ以上の音質アップは価格ではなく「スキル」と「努力」だと思う。

「ローマは一日にして成らず」・・・まさにこの言葉の通り、コツコツと努力を積み上げて行かないと「音質アップ」は出来ない事を学んだ。

SPユニットに関して言えば「古いものほど良い」と云う訳ではないが、1950~1960年代の米国製のSPユニットが頂点ではないかな?と思う。(もっと古いWEのモノが良いと思う方もいるかも知れないが、現在手に入るモノとして)

アンプ類はマランツ#7に代表される管球アンプ群で完成の域にあると思う。1960年代には完成していることになる。後はその維持管理されていない、出来ない事が問題であろう。何故なら、コンデンサーや抵抗器等の電子部品は劣化したり、メーカーが作らなくなったり、消滅したり・・・と時代に沿って変動している。

最新のものほど「進化」していると考えるのは早計である。コーン型SPユニットに関してカーボンやプラスチック等「素材」談義が流行ったが、生き残っているものが少ない。ユーザーは良いものを選んで使うから、悪いものは生き残れない。また「コストダウン」が激しくなっている。1960年代のJBLのコーン型ユニットと現在のユニットを比較すれば一目瞭然。「何かが変われば音が変わる」のに、鋳型で作ったフレームがブリキに変わっている。

メインシステムのサウンドの様になってきた

2023年12月28日 | ピュアオーディオ


自宅2階の「お休み用」サブシステムの音質が上がって、メインシステムの様なサウンドになって来た。音の密度が上がり、「音が面で出てくる」様になった。以前はD208やLE8T単体の音が識別できたが、現在はうまく調和していて識別できない。言い換えれば、以前はSPユニットが鳴っていたが、SPの存在が消えたという変化をしている。


大型SP用トレールに変則的に碁盤を載せて、その上にSP-LE8Tを4点支持でセッティングしている。床面への振動伝播が極端に少なくなって、部屋のSN比が向上しているのが分かる。ここまで良くなるとは思ってもいなかったので、やって見たもん勝ちですね。ただ、お休みセットにするには良くなり過ぎて、音楽を楽しんでしまうシステムになった。本当は「良く寝付ければよい」だけなんですが・・・。

15年ほど前のオリンパスシステムのアンプ群

2023年12月24日 | ピュアオーディオ

15年ほど前のオリンパスシステムのアンプ群でした。当時は「モノラルアンプ」が最上のアンプだと思い込んで、他にも管球アンプも加えると3セットから4セットのモノラルアンプを揃えていました。



その後、ケーブル材(配線材)は本当に現状で良いのか? と疑問に持ち、半信半疑でケーブル材のテストをしていました。そしてついに、「ケーブル材の定義は無い」ことに気付きました。扇風機ならファンが回って風が起これば良いのかも知れないが、「音質」については何も決まっていないのです。完全にメーカーサイド(アンプ・SPメーカー)の言いなりになっているだけなのです。



高音質ケーブルは価格が高い・・・確かに良い材料を使えば材料費が高価になりますが、極端に高い物はうさん臭くあります。それなら自分で作ってみたらどうか? と云う事で、「自作」する様になりました。

「必要条件」と「十分条件」と云う考え方があります。ケーブル材や配線材は「必要条件」なのに、その吟味を殆どの雑誌や評論家たちがしてこなかった。自分で「体験」しないと理解できない事なのでしょう。

スピーカーケーブルは何処まで太くできるか?

2023年12月22日 | ピュアオーディオ

ケーブル類の「性能」を確認するには、「SPケーブル」が一番評価がやり易い。何故ならば、一番シンプルな形で「ケーブル材」の評価ができるから。
現在使っているSPケーブルと同じケーブルをW化(2本化)、2W化(4本化)と実験したことがある。ケーブル材が太くなるほど「音数が増える」事を確認している。それだけ、パワーアンプは「余力」を持っている。


今回自宅2階のシステムをWフルレンジ化した事も、大きく捕らえれば「同じ事」をしている事になります。また、SPユニットのW化も面白いです。

シングルウーハーシステムとWウーハーシステムの違いでは、Wウーハーの方が「音数」が増え、音の厚みが増す傾向になります。シングルウーハーの方が最低域が出る傾向になります。

なかなか寝付けないサウンドに・・・

2023年12月21日 | ピュアオーディオ

毎夜、寝る前に聴く自宅2階のシステム。最近サウンドが良くなって(再度SP-LE8Tをセットしてから)、メインシステム級の「音質」になって来た。余りにも良くなって来たので、ついつい聴きこんでしまい、なかなか寝付けなくなってしまった。



トレールの上に乗せたばかりの頃は、「音が硬い」と感じていたが、その硬さがなくなって非常にスムースになっている。音の密度も上がり、まさにメインシステムクラスになりました。もともと狙っていた「音質」でも有ります。フルレンジコーン型ユニットをWで鳴らすのですから、「分圧」で前に出て来る音が減って、1個では出ない音が2個なら出てきます。



中・高音ではオリンパスシステム等のメインシステムで、ユニットのWドライブ等を「分圧」させながら使っています。本当は「低域」もやりたかったが、スペースがないので出来なかった。ブックシェルフタイプならスペースを取らないので実験してみました。この効果は、アンプ側に余力がないと出来ません。サトリのアンプはかなりスーパートレイル仕様に近い作りにしています。



もうこの歳では新しいオーディオ機器は買えなくなるだろう

2023年12月19日 | ピュアオーディオ

オーディオ機器も4セット(SPは6セット)も有り、それぞれ目的に合った音質に仕上げて楽しんでいる。年金生活に入る前に「音質追及」も一通り完了しているので、これから機器を買う必要はない。現在は「音楽を楽しむ」状態になっている。


手間暇のかかるアンプ内の配線交換等も必要な機器は完了している。1台当たり約1ヶ月かけて「内部配線交換」を50代に終わらせている。歳をとると「めんどくさい」事はしたくなくなってくる。元気なうちにシステムを作り上げていたので正解だった。


懐かしさで購入したSONYのアンプ群も何とか使える様に鳴らし込んだ。現在のレベルで云えば「いまいち」の音質だけど、当時は欲しくても買えなかった高級機でした。

メインシステムでベートーベンの第4を

2023年12月18日 | ピュアオーディオ

先日から音楽部屋のメインシステムで「ベートーベンの交響曲」を聴き続けています。お気に入りの第4番(ギュンター・バント指揮)を大音量で鳴らすと心が高ぶります。躍動感のある演奏で、ちょっと沈んだ心理状態でも「勢い」で身体も動き出します。心理的に非常に良い結果が出てきます。


7.5畳の狭い部屋で決して恵まれてはいないが、部屋を突き破って広がるステージ感のある演奏で、欲を出さなければ十分な音楽環境です。スピーカーから約3m以内のニアフィールドで楽しんでいますが、耳に突き刺すようなピーキーな音は皆無なので、思いっきりな音量で楽しめます。JBL#375を使って「爆音」で鳴らせるのは幸せなことです。



自宅2階のシステムを元に戻した

2023年12月17日 | ピュアオーディオ

先日、「D208システムが非常に良くなった」と書きました。確かにD208システム単体としては最高のパフォーマンスを出してきたと思います。JBLのスピーカーは「音が前に出てくる」と云う特徴があります。この特徴も良く出てきました。その為「お休みセット」にするには強烈な部分があり元に戻しました。眠れなくなりました。ニーズに合わなくなってしまいました。


SP-LE8Tを内側に、D208システムを外側に設置し、元の状態に戻しました。元に戻しただけなのに、硬く感じられたLE8Tの音が柔らかくなりました。「分圧」の効果なのか?非常に聴きやすくなりました。結局元の木阿弥に戻りました。

D208システムのスタンドは「自作」する事にしました。購入したスタンドは時間をかけて使える様にしたいと思います。

D208システムが益々良くなって来た

2023年12月16日 | ピュアオーディオ


毎夜D208システムを鳴らしています。簡易トレールに乗せていた時には感じられなかった「音の艶」や「歯切れの良さ」等音の粒立ちが良くなり、深々とした低音が出て来るようになって来ました。ボーカルは元々良かったのですが、更に磨きがかかった様な質感になりました。ボーカルはLE8Tも良かったのですが、現在のD208システムを聴くと、もうLE8Tの出番はありません。これで心置きなくSP-LE8Tを撤去できそうです。


碁盤の木材の塊が音の粒立ちに非常に有効に効いている様に感じます。碁盤の裏面には「へそ」と云って、石を置いた時に「響く」様な細工をされています。この「へそ」も効いていると思います。

LE8T用スタンドが入荷したが・・・

2023年12月15日 | ピュアオーディオ

某オクで落札したSPスタンド。入荷したがその作りの貧弱さに驚き・・・絶句。一応、JBL#4311・4312用スタンドと記されていましたが、その重量を支えるのには不十分な作りの様に思える。重量も非常に軽い。

それに、これを作った人はSPの重量配分が分かっていない全くのド素人の様です。一般的にSPはフロント側にSPユニットが付いています。当然フロント>リアの重量配分になります。フロント側の重量を支える様にフロント側を強化するのがベストです。これに対し、本作品はフロント側をアーム(腕)で支える構造・・・これでは低域を受け止めきれません。軽い低音しか出ないと推測できます。


頑丈なスタンドばかり作って来たので、この作りの軽さは・・・絶句。高い買い物をした気分。何とか使えるようにしたいとは思うが、SP-LE8T(サイズ的にはJBL#4311と殆ど変わらない)には難しいと思う。サイズ的にはD208システム向き。現物を見て買わないと失敗しますね。