Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

5Pinフォノケーブルの試聴

2011年05月31日 | ピュアオーディオ

5Pinフォノケーブルの試聴を開始しました。2時間ほど従来のフォノケーブルで音出し確認をしてから交換です。

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オリンパスシステムではフルテックのAgフォノケーブル「Ag-12-L (L-DIN/RCA)」(¥49875)を使っていました。SAEC WE-308オリジナルフォノケーブルからこれに交換した時は、かなりのハイレベルに上がったと感じていました。

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今回試作品に交換しますと更に上の領域に入った様です。音圧のアップ、音の鮮度、音数、キレ・ヌケ・ノビが一段アップした様に感じます。残念ながら自宅の様に「劇的」とはなりませんでしたが、それでも使い初めで軽く追い越していますので使いこんで行けばもっと良くなると思います。トーンアーム側のプラグはオヤイデ製のロジウム仕様の軽量なものです。ケーブルの取回し性も悪くありません。割と細いケーブルになります。

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フルテックのフォノケーブルは、音質よりも「プラグ部が重く自重で抜ける」不具合に困っていました。プラグ部が軽いケーブルになったので、これからは安心して使えるようになった方がうれしいです。

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その後2時間ほど続けて聴いています。Goodですね。これは元へは戻れません。音数が飛躍的に増えています。古い録音でも最新録音の様に音のキレが判ります。SN比は更に良くなっています。

今鳴っている音をブラインドテストすれば、CDなのかADなのか当てる事は難しいと思います。非常に奥行きの有る音ですね。


5ピンフォノケーブル 試作

2011年05月31日 | ピュアオーディオ

ようやくフォノケーブルも使える目途が立ち、5ピン仕様のフォノケーブルを試作しました。前回RCAタイプのグレードと同じグレードになります。

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出来立てほやほやですので試聴はこれからです。5PINのフォノプラグが入手難になっている為量産は今のところ目途が立ちません。


サブシステムを聴かなくなった

2011年05月30日 | ピュアオーディオ

この頃はほとんどサブシステムを鳴らさなくなった。メインのシステムとサブのシステムとの「音質差」が大きくなりすぎて「聴けなくなった」と云う所です。

メインにしている#375を使ったJBL 3大ホーンシステムの完成度が上がって来て、ALTECの#612Aさえも聴く頻度が減って来ています。

元々メインとサブとでは「音質差」や「スケール感」の大きさに差が有りました。使っているアンプ等の機器の性能にもやはり差が有りました。小音量時や狭い部屋で使用されるお客様の為に同じ環境を・・・と思っていましたが、ここまで「質感」に差が出て来ますと使えなくなってしまいます。

個人的には「最終的には1セット」と思っていますので、それでも3セット有りますのでまだ煩悩が続く事に変わりは有りません。今回決定的だったのは、「マルチアンプ化」です。

マルチアンプ化する事で「音数」(情報量)が極端に増加します。音のキレ(分解能)、ヌケ(反応性)、ノビ(周波数レンジの幅)も大幅に改善され、結果的に「質感」が極上化して行きます。この「質感差」が決定的です。

JBL3大ホーンシステムもまだ「取りあえずマルチアンプ」の状態にするだけで、まず3セットとも「形」を整え同じ線上に揃えたいと考えています。「形」が揃えば次はアンプ類の選定に進めます。1セットづつ完成度を上げる事が出来る準備が出来ると云う処でしょう。


ステレオ装置の暖気運転

2011年05月29日 | ピュアオーディオ

ステレオ装置のSWを入れたら直ぐに聴きたくなるのが常だと思います。しかし直ぐに装置の本領が発揮される訳では有りません。

一般に「アンプが暖まる」時間として「1時間ほどはかかる」と、ベテランのユーザーはご承知のことと思います。私もこの点は同感です。私の装置では「2時間」欲しい所です。

昨夜もフォノケーブルの試聴で聴き始めたのですが、聴き始めは「あっさりした淡白な音」から始まります。ルービンシュタインの「ショパン:ワルツ全曲」を聴いていたのですが。ピアノの響板の音が聴き始めには感じられません。全曲が終わりに近づくにつれ「響板」の響きが載って来て「フルスケールのピアノの音」になって来ます。この状態になって初めて「感動」が出て来ます。

この様にSWを入れて直ぐの音と2時間ほど経ってからの音には大きな違いが有ります。これを理解せずに、お友達の所に押し掛けて、SWを入れたばかりのサウンドを聴いて「あーだこーだ」と論評しているブログを良く見かけます。その装置のサウンドをしっかりと聴きたいなら2時間前にSWを入れて置く準備が必要です。2時間は聴かないとその装置のサウンドは確認できないと思います。


トーンアームはロングが良いか?ショートタイプが良いか?

2011年05月29日 | ピュアオーディオ

アナログのLPプレーヤーには「トーンアーム」が必需品です。(レーザー読み取り式のエルプは別) トーンアームは一般的にショートタイプが使われていますが、トレース能力はロングタイプの方が原理的に有利です。

プレイ中に針の部分が1mm上方向に上がった場合、ショートタイプとロングタイプでは「角度」が違います。当然ショートタイプの方が角度がキツクなります。ロングタイプはゆったりと上下動し、ショートタイプはちょこまかと上下動します。

どちらもトレースは十分にしてくれると云う条件で、私の経験では SME3009 と 3012 を比べまた事が有ります。音質的にロングタイプの方が「マイルド」なサウンドで、低音も重厚になる様だと感じています。

ロングアームの欠点はその大きさでスペースを取ります。その為一般的にショートアームのプレーヤーが多いと思います。設置スペースが有るのならロングアームをお勧めします。なかなかロングアームに対応したベースがない事も一因かもしれません。


自宅の音質アップ予定

2011年05月28日 | ピュアオーディオ

現在自宅システムの「音質アップ」の為に二つの事を予定しています。

一つは「アナログ系のグレードアップ」です。これはフォノケーブルの開発で出来ると考えています。もう少し試行錯誤をして見たいと考えています。

二つ目は「マルチアンプ化」です。

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自宅のマルチアンプに使うラインケーブルを作成しています。XLR→RCAの変換ケーブルを3セット準備しました。SPケーブルも2セット、電源ケーブルも3セット準備が出来ています。アンプも取りあえず使う物は3台確保しています。最大の問題は「アンプスペース」の確保だけです。

フォノケーブルの目途が付いたらトライして見たいと予定しています。


試作フォノケーブルの評価

2011年05月28日 | ピュアオーディオ

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帰宅後直ぐにSTEREOのSWを入れ、アナログの音質確認です。お昼に1stインプレを書きましたが、SME純正のフォノケーブルとはグレードが違いますね。音のヌケ・キレ・ノビが大幅に改善されています。「もう外せません」状態です。まだ試作の初歩の段階です。使ったケーブルはシルバースターにも届きません。これでシルバースタークラスにしたら・・・(ゴールドスタークラスではケーブルが硬すぎます)

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アナログの音質確認の時は上のレコードを使っていますが、今回聴いたサウンドは最上クラスのサウンドです。今回のサウンドを聴くと従来のサウンドは「ベールを被った音」でしたね。CDを聴くとアナログを聴きたいとは思わなかったのですが、今回のフォノケーブルを使ったサウンドはCDPのサウンド以上で次から次に聴きたくなります。

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一般の方の所ではCDよりアナログの方が良いサウンドがしているかも知れませんが、私のところではCDのサウンドの方が良いサウンドをしていたように思います。CDでアナログのサウンドを追い越す様にサウンドを追求してきていましたので・・・。(ケーブル・ライントランス・CDPの選定等)

実はフォノケーブルの試作は今回が初めてでは有りません。何度もトライを繰り返していました。「ケーブルでサウンドが変わる」事を知っていて、唯一交換していない部分がフォノケーブルだったのです。今回のフォノケーブルは「ベールを剥ぎ取った」様なサウンドで、私の求めていたサウンドの範疇に入ってきました。

フォノケーブルには ①5PIN TYPE と ②RCA TYPE が有ります。どちらが良いかと言えば、私はRCA TYPEをお勧めします。5P TYPEは1点にケーブルが集中するので、ケーブルの選択肢が小さい事と、事務所でSAEC WE-308SXを実際に使って見て、重さに弱い点でお勧めしません。実際に「高級5PIN フォノケーブル」としてフルテックのケーブルを使っていますが、5PIN部の重さで自然落下して来ます。軽い5PINのプラグではチープ過ぎます。(長く使ってくると酸化でもろくなり割れてきます)

「これからアナログの音質を上げて使おう」とお考えの方なら、文句なしにRCAタイプのフォノケーブルをお勧めします。


フォノケーブル試作品の1stインプレ

2011年05月27日 | ピュアオーディオ

今日作成したフォノケーブル(RCAタイプ)をお昼休みに自宅に持って帰り交換して、音出し確認をして来ました。

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プレーヤー全体を降ろして、トーンアーム取り付け部を外して・・・と色々と手間がかかるのです。その為今まで手を付けませんでした。交換は30分もかかりませんでした。

さて肝心のインプレですが、
1) 音圧が大幅アップしました。・・・今まではCDとの音圧差が大きく、ボリュームでカバーしていました。それが殆ど変わらない音量で楽しめるようになりました。

2) 音数が増えています。前後の音の幅(奥行き)がさらに広がっています。横方向にも大幅な改善が見られます。センターにSPが1台増えた様な密な鳴り方と、SPの外側にも音が大きく広がっています。

まだ取り付けて30分ほどしか確認していませんが、かなり改善効果が有りそうです。もう少し馴染ませて確認を続けたいと思います。

材質的に従来のフォノケーブルは「銅線」です。銅線には銅線の限界が有ります。今回はゴールドスターで使っている「銀線」を使って作っています。取回し性を考慮して曲がり易く取扱いが易しい傾向のケーブルで作成しています。RCAプラグはフルテックの高級ロジウム仕様で酸化しにくい素材を使っています。


次はフォノケーブルの作成

2011年05月27日 | ピュアオーディオ

今日は午後3時ぐらいから自宅で久しぶりにアナログ(LP)を聴いて見ました。前回聴いたのがいつだったか思い出せないくらい使っていませんでした。(たぶん1年くらい・・・)

自宅のアナログシステムは、
1)カートリッジ・・・SPU-GE(新品状態)
2)トーンアーム・・・SME 3012R
3)フォノケーブル・・・SME純正(RCAタイプ)
4)ターンテーブル・・・マイクロ BL-101L(ベルトドライブ)
5)Y31さんターンテーブルシート(真鍮製)+純毛マット
6)フォノイコライザー・・・アキュフェーズ AD-2810
7)プリアンプ・・・アキュフェーズ C-290

となっています。久しぶりに聴いて見たので、本領発揮まで2時間くらいかかりました。聴き始めは「もや」がかかった様な不鮮明なサウンドで、1時間ほどは使い物になりませんでした。2時間も聴き続けますとCDと区別が付かない程のサウンドになります。

上述のシステムで、CDと遜色ないほどのSN比を確保しています。サウンドはCD再生に比べると奥行き間が大きく空間再現に優れていると思います。質感もより滑らかに感じます。周波数レンジ的には過不足は感じないまでも、材質を見直したらもっと大きく(広く)出きるのではないかと感じます。

今までのケーブル作りの経験やノウハウから4Mを見直したフォノケーブルを作って見たいと考えています。お客様からのフォノケーブルの待望論も有り挑戦して見たいと考えます。

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フォノケーブルにはRCAタイプと5Pタイプが要りますので、両方作成して見たいと思います。事務所のアナログはSP-10MK2+サエク WE-308SX (5Pタイプ)となっていますので両方確認できます。

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RCAタイプのフォノケーブルは既に準備していましたので試作品を作って見ました。しばらく自宅で評価して見たいと考えています。


自宅のシステムをマルチアンプにするか・・・

2011年05月26日 | ピュアオーディオ

自宅のシステムをマルチアンプにするかまだ迷っています。機材は揃いましたが他のパーツを準備しないといけません。マルチアンプにしますとケーブルが沢山要ります。電源ケーブルを3~4本追加、ラインケーブルを3セット追加、SPケーブルを2セット追加、パワータップを1~2セット追加。パワーアンプも2~3台追加。物入りです。

しかし、マルチアンプ化すれば確実に「音質アップ」はします。「音の鮮度の増加」、「音数の増加」や「バランスの取り易さ」等メリットは大きいです。将来的にはする事は間違いないのですが準備が整い次第となるでしょう。

自宅の場合、スペースの問題で管球の現在のメインアンプが使えなくなります。そうすると3台のパワーアンプを準備しなくてはなりません。2台は一応準備できていますが後1台必要です。この1台は多分低域に使う様になると思います。それなりにしっかりしたアンプでないと現状のネットワーク方式から変える意味が有りません。

またチャンデバも取りあえずはUREI#525で良いとしても将来は交換すると思えます。ここでラインケーブルを特注(XLR→RCA)で作ってもまた作り直さなくてはならず二度手間に感じます。・・・そうなると「まだ急がなくて良い・・・」になります。