Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

チャンデバのゲイン(ボリューム)位置

2012年02月29日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムで使っているF-25チャンデバではゲインコントールのボリュームをPASSさせています。

F25

低域も中域も高域も全て「ゼロ」(0db)の位置にしています。低域のパワーアンプはレビンソンNo431Lですので、ゲインコントロールは付いていませんのでストレートにウーハーに繋がっています。中高域は低域のゲインに合わせる為に「管球アンプ」にしています。もっとも管球アンプにしている理由は他にも有りますが・・・。中高音の音量調整は管球アンプの方でしています。殆どMAXに近い状況です。

トランジスター型アンプと管球アンプでは元々の「パワー圧力差」が有ります。管球アンプの方が圧力がTr型の約半分くらいです。出力の比較では有りません。聴感上のユニットの圧力差を云っています。全てのアンプをトランジスター型にしますと、中高音は低域の約半分の位置にゲインコントロールしないとバランスしません。こうなるとチャンデバのゲインコントロール(ボリューム」が回路の中に入ってくる事になります。このボリュームが入るか入らないかで「音質」が随分と変わります。ボリュームをPASSさせた方が音数が多く、音の鮮度がまったく違います。

F15l2

こちらのチャンデバはRCA箱システムに使っているF-15Lです。このRCA箱システムもアンプの組み合わせはオリンパスと同様、低域にTr型、中高域に管球式とほぼ同じ配置をしています。
チャンデバの中高域は「ゼロ」(0db)位置にしていますが、まだ完全にヌケていないので、低音を絞らないと音のバランスが取れません。低音のボリューム位置が0dbになった時が、このF-15Lの「活眼/覚醒」の時です。そうなれば今までのもどかしいサウンドから一変してスカッとヌケて鮮度の高いサウンドになると予測しています。まだまだ鳴らし込んで行かないといけません。何も触らずただひたすらに聴き続けてヌケてくれるのを待つしか有りません。


ボリュームの重要性

2012年02月28日 | ピュアオーディオ

プリアンプを作ろうとしていますので、良いボリュームを探しています。一般的なボリュームは「可変抵抗」や「ラダー型」が多く使われています。

ボリュームの原理は「抵抗値で電流量をコントロール」しています。一般的に小音量時「MIN=最大の抵抗値」で有り、最大音量時「MAX=最小抵抗値」になります。小音量時ほど「抵抗値」が高いので「伝送ロス」も大きくなります。ボリュームを上げるほど(大音量ほど)「伝送ロス」が減少し音数が増えてきます。

現在は「電子式ボリューム」の非接触型ボリュームを使ってあるものが出てきて、リモコンで操作できるようになって来ています。ただ中の回路を調べると、「抵抗器」を使ってあるものも有り、原理的に古いタイプのボリュームと似たような処のあるものも有ります。理想的には「抵抗器を使わないボリューム」が有れば良いのですがまだ探せていません。

マランツの#7プリアンプも制作年代で使ってあるボリュームが違います。初期型が良いと云われています。#7(初期型)で使ってあるボリュームくらい有れば個人的には十分と思っています。


RCA箱システムのバランス調整

2012年02月27日 | ピュアオーディオ

Rcabox

ALTEC#612ASPの外側の大きなSPが「RCA箱システム」です。今年の1月時点では、#612Aシステムが聴けなくなるくらいRCA箱システムの方が良いバランスで良いサウンドでした。

612a1

処が、612AシステムにLo-Dのツィーターを追加し、馴染ませた先週辺りから俄然612Aシステムのサウンドの方が良くなりました。確かに612Aシステムが良くなったのですが、RCA箱システムのサウンドの「バランスが崩れている様だ?」と感じました。

F15l2

RCA箱システムは「F-15Lチャンデバ」の活性化中でバランスが動いています。上の写真が昨日までのゲインの位置です。低域レベル「10」、中高域はレベル「0ゼロ」(MAX)の位置でした。

F15l1

今日の調整で、低域のレベル「7」に変更です。「3レベル」の低域アップになりました。これはF-15Lが「ヌケて来ている」からの調整になります。昨年12月から使い出した時は、「12」レベルでしたので、かなり「ヌケて」来ています。最終的には低域もレベル「ゼロ」のゲイン位置に来れば活性化は完了です。(活眼/覚醒になります)

今回「3レベル」ゲインが上がりましたので、低域の質感や量感が随分と変わって来ました。風圧の有る低音が出始めています。音数も相当な増え方です。ただ、現在はこの上げたレベルに馴染んでいないので、モタモタしている出方も有ります。このまま鳴らし込んで行きますとなめらかに、俊敏に反応する様になって来ます。

RCA箱システムと612Aシステムは競争で音質アップしていますので、どちらもスピード感を持って良くなって行きます。612Aシステムもほぼ完成の域に達して来たようです。ipodで十分音楽鑑賞できるレベルになって来ました。


7年間で試した機器は・・・

2012年02月26日 | ピュアオーディオ

7年前から「再システム作り」に取り組んで、現在6セットのシステムが出来上がりました。もうこれ以上はお守が出来ませんので増やす予定は有りません。

1)JBL オリンパスシステム (3ウェイマルチアンプ)

Orinpus2

2)JBL RCA箱システム (3ウェイマルチアンプ)

Rcabox4

3)JBL SP-707Jシステム (ネットワーク方式)

Sp707j

4)UREI #813Bシステム (ネットワーク方式)

Urei813b4

5)ALTEC #612Aシステム (ネットワーク方式)

612a2

6)BC‐Ⅱシステム (ネットワーク)

Bc2

これからしなければならない事もほぼ見えて来ました。この6セットのシステムを作る為にどんな機器を試して来たのか、ここらで一度まとめて置きたいと思います。

(青字は現在も所有中のモノ)
【SP系】
  JBL系
・・・ #4331,4343、EC-138(D130)、#4425、#4312、LE8T×4セット、オリンパスシステムRCA箱システム、SP-707Jシステム(全てバラバラに購入し組み上げたもの)

  

タンノイ・・・アーデン、レクタンギュラーヨーク、ⅢLZ。

  ALTEC・・・A7、#612A、#614、620A×5セット(604・605系)、409。
  UREI・・・#813B
  英国系SP・・・ハーベスHL-MKⅢ、スペンドールBC-2
  ドイツ系SP・・・テレフンケンRB46×2セット
  その他・・・AR 3a、三菱RS-305、AMPEX#515、フォステクス 8cm、12cm、16cm、20cmフルレンジ+バスレフ箱

【CDP系】
  WADIA・・・#WT-3200、#2000S×2セット、デジリンク#30、#40、#10、#6×2台
  STUDER/REVOX・・・B226、A727,A730、D732
  EMT・・・#981
  その他・・・エソテリックP1/D1、マランツSA8260×2台、東芝SD-9500×6台

【アンプ系】
  アキュフェーズ・・・C-200、M-60×2、M-100×2、P-266,A-20V×2台、A30、C-280、C-275V、C-290×2台、C-220×2台、F-5,F-15×2台、F-25AD-290VAD-2810
  マッキントッシュ・・・C29、MX110、C40、MC2500、MC2600
  M・レビンソン・・・No29L、No331L、No380SL、No431L
  クラッセ・・・DA-10、CA-2200
  ハーマン・カードン・・・hf850プリ、XX、XXP、X-1
  LUXMAN・・・ SQ38FDⅡ、MB-88×2台、KMQ8、M-07i×3台
  他管球アンプ・・・6BM8s、12AU7ラインプリ×2、WE310Aラインプリ、6BQ5pp、VT-62ppモノアンプ×2、EL34ppモノアンプ×2KT66s6L6GppGE6550s×3台GE6550pp×2、台、STC4033Ls(3B252B)WE101DsWE101Dpp12BH7ラインプリ、樽アンプ(6L6Gs)×3台他

他にはパーツとして
ネットワーク
  JBL・・・#3160×2、#3180、#3152、#3105×3セット、#3106、N7000、N1200、LX5、LX13、N500等、
  ALTEC・・・ N500、N1201-8A×2、604-8G、N-1600,N-1500等、

ライントランス系・・・UTC21、WE#111C、93F,91A、62C、62A50A15A
SPユニットではJBL LE15A×5セット、D130×4セット、ハイルドライバー×8セット他

他にもフォノイコライザーや昇圧トランス・カートリッジ、アナログプレーヤー類(SP‐10Mk2×3セット・DENON DP-3000等)が有ります。

まだ思いだせない機器やパーツも有りますが、随分と入れ替えの激しいバトルを展開していた様に思います。


今度作るプリアンプのフォノイコライザーには

2012年02月25日 | ピュアオーディオ

私の頭の中には「マランツ#7」のフォノイコライザーのサウンドが入っています。現在のTr型アンプでは段々別な方向のサウンドに変化して行っている様で、個人的には選択できない状況です。古いアンプの形態に現在の技術を注ぎ込んで、好みのアンプに仕上げるのが良さそうだと思っています。

マランツ社も「#7」プリの後、「#7」を越えるプリアンプは出ていない様に思います。時代の流れの中で流行が有るのは判りますが、「本当に良い音」のするアンプが廃れて行っている事には疑問を感じます。

1台数百万円のアンプで有っても私の求めるサウンドと違えば、購入対象では有りません。SPも同じ考えです。「価格が高い=高音質」とは言えない部分でも有ります。

今度作成したいと計画しているのはフォノイコライザー付き「WE101Dラインプリ」です。ラインプリの方に使う球はほぼ特定できていますが、フォノイコライザーに使う球を色々と調べていました。初めは12AX7のテレフンケンのダイヤマーク球かムラードのCV-4004を考えていましたが、球の価格が非常に高い点と、今一誰でも使ってそうなので躊躇していました。ようやく使う球もほぼ特定出来て来ました。これからはしばらくは「球集め」と「CR類のパーツ集め」です。時間をかけてゆっくり探して行きたいと考えていますので、出来上がるのはいつの事なのか予定が立ちませんが前進有るのみです。


12BH7ラインプリの音質

2012年02月24日 | ピュアオーディオ

12bh7_pri1

12BH7ラインプリの仕上げをどうしようか思案しています。フロントパネルの高さよりコンデンサーの高さが高く、中でも1本のコンデンサーは飛びぬけて高いです。このアンプの内部は非常にシンプルで、頼りないシャーシと内部配線ですが、このアンプの音質はかなり良いのです。使って有るパーツが非常にマニアックで、WEのコンデンサーのみで作って有ります。

何とか「使える様に」と思って、インプットトランスとアウトプットトランスを入れて、XLR化をしたいと考えていますがなかなか進みません。外装は「木箱」を作って扱い易くしようと考えていますが、背の高いコンデンサーを横に寝かせるか、別のWEのコンデンサーに交換を模索しています。なかなか思う様なパーツがタイムリーに見つかりません。


今日は道場へ

2012年02月23日 | ピュアオーディオ

今日は道場へ行って来ました。WE101Dppアンプの最終点検を管球アンプの専門家「吉永オーディオ」さんにお願いしに持って行きました。私の常用管球アンプは全て最終確認を吉永さんにお願いしています。この点検をパス(合格)しないと安心して使用できません。既に10数台の管球アンプの点検をしていただいています。

道場の片山マスターとお話をしていましたら、「ラッパが楽しい」と云うことで、蓄音機のラッパを集めて、ラジオやipodと組み合わせて、ノスタルジックなサウンドを作っているとの事でした。別棟に「電蓄ラッパの館」(JBL4355も有る)を作ってシステムを作って有りました。ラッパ(ホーン)の開口部分をベニア+紙で手作りされていて、「意外と良い音がするよ」との事。楽しそうに目が輝いていました。

実は以前そのラッパの音(蓄音機の音)を聴いたことが有り、HI-FIとは違う「良い音」がしているのを知っていて、いつか私も1セット持ちたいと思っていました。「ビクターの蓄音機と犬(ニッパー)の像」を想像していただければ理解が早いと思います。


PHILIPS#4606 真空管

2012年02月22日 | ピュアオーディオ

自宅のWE101Dppアンプ用の予備真空管を集めています。WE101D球は8本持っています。その内、4本をプッシュプルアンプに使っていますので、4本のストックの状態でした。

We101dpp1

更にプリアンプにも使おうとしていますので、数的には足りるのですが、今一予備球が欲しくなります。

46061

WE101Dの球は現在数がすくなっていますので、他のメーカーの互換球も考えて見ました。STCやPHILIPSにも同規格の球が有ります。今回はPHILIPSの#4606を4本購入して見ました。

46062

1948年製造のナス球(NOS品)です。内部の作りはWEと随分違いますが、非常に良い造りをしています。ナス球は独得の雰囲気が有りますね。

4606pp1

実際にアンプに付けて音出し確認をしています。WEと遜色ない音質と思います。今回は短時間の「音出し確認」だけですので、じっくり使って見ればその違いが見えて来るかも知れません。一般の真空管の様にWE101Dも#4606も光りませんので、電気が入って居るか判り難い処が有りますが、熱量も小さい様で使い易いと考えています。

4606pp4

このアンプはまだまだ不安な処が有りますので最終確認をしないといけません。本格的に予備球も入ったので、最終的な回路チェックをして使える様にドッグ入りをさせたいと考えています。


12BH7ラインプリの改造

2012年02月21日 | ピュアオーディオ

12bh71

12BH7ラインプリです。このアンプは入手した時からライン入力1系統・出力3系統のおかしな接続になっています。(本来は入力3系統・出力1系統が妥当)
このままでは使い辛いので、入力と出力の関係を入れ替えています。

12bh7_pri3

電源も直出し配線をインレット化、入出力にXLRが使える様に改造しています。まだ内部の方までは手を出せていませんが、内部配線の交換も予定しています。

12bh7_pri2 (内部は非常にシンプルです)

サウンド的には良い部品が使って有り、潜在能力の高さを感じますが、使って有るWEのコンデンサーの高さがパネルの高さを大きく超えており、デザイン的には良く有りません。そこでコンパクトな形にするべく、コンデンサーを横向きにしたり、底板やカバーを作って、コンパクトで使い易い形にしようとしています。

完成は4月くらいの予定です。もう少し暖かくなってくれないと作業が進みません。


ipod用ミニステレオケーブル

2012年02月20日 | ピュアオーディオ

612Aシステムにはipodを接続しています。ipodとプリアンプを接続するケーブルとして「スバルⅡ」を作っています。

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プリアンプに直接繋いでも使えますが、CDとのゲインの差が大きいので私はもう1台プリアンプを中に入れて、ゲインをCDと合わせて使っています。

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上の写真の外側が「スバル」でその内側のケーブルが、取回し性と音質を改善した「スバルⅡ」です。これで随分と使い易く、音質アップもさせています。

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ipod→CX-1→WE310Aラインプリ→GE6550pp→612A SP のラインで使っています。この状態で、BGM替わりに鳴らしています。