Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

アルテック 515Bウーハー 撤去

2008年02月29日 | ピュアオーディオ

昨日オリンパスに取り付けた515Bを今日は取り外しました。

理由は「1W以下の再生で音痩せしてしまう」からです。通常は1W以下での再生がメインとなりますが515Bは2Wは入れないと本領を発揮しません。(ウーハーのみ)

考えて見ればこの515Bは映画館で使われるように設計されています。大音量で再生するように作られていますので、小音量の再生は厳しい条件になるのでしょう。使っているアンプもTR型のアンプですので真空管ならまた違った感想が出るのかもしれません。

大音量時はヌケがよく遠くに音を飛ばすような鳴り方でとても素敵です。でも私にはJBL LE15Aの再生能力の方が上だと感じます。音の立ち上がり、レンジの低域の伸び、音数、そして「自然な」感じの音に感じます。(注:このLE15AはTrail仕様です・・・一般のLE15Aとは完全に違います)

元に戻すついでにオリンパスの箱内配線を「ルシファー仕様」にしましたので更に音の伸びやキレ・ヌケ、音数、質感が向上しています。今まで聴こえなかった音も聴き取れます。箱鳴りも殆どなくなりました。

当該の515Bは古い割りに殆ど使われていないような美品でしたので仕舞い込みました。別に箱とドライバーとホーン、ネットワークを寄せて、管球アンプで鳴らしてみようかと考えています。


アルテック 515Bウーハーのサウンド

2008年02月28日 | ピュアオーディオ

515b1 本日アルテックの515BウーハーをオリンパスシステムのLE15Aと交換しました。

率直な感想「良いですねー!!!」。ストレートコンーンの素直な低音バランスと能率の良さ。吹っ切れるように「スカッ」とキレ、ヌケる低音は「快感」です。

JBLでは出ない音がアルテックには有りますが、アルテックでは出せない音もJBLに有ります。まだ繋いだばかりですのでしばらく馴染ませてから最終的な判断をしたいと考えています。

515b2 JAZZオンリーだけならこの515Bで決まりです。低音が変わると中高域の質感や表現力まで変わってしまいます。でもクラシックのオーケストラを聴きますとJBLに部が有ります。

515BとLE15Aの外形サイズは同じなのですがフレーム部のサイズが若干515Bが大きいので、オリンパスの箱にはスッキリとは入ってくれません。内付けなら問題ないのでしょうがオリンパスは外付け式なのでちょっと問題ありです。

515Bと375のつながりの素晴らしさは特筆に価します。嬉しい発見ですのでしばらく楽しんで見ます。

話は変わりますが、専務宅のサウンドを聴きに行ってきました。素晴らしいの一語に付きます。質感と云い、レンジ感と云いバランスと云い・・・色々な要素が最高のグレードクラスでまとまっています。反応の早さも特筆に価するでしょう、一昨日のネットワーク交換で定位が決まりました。本当は400Hzが良いのでしょうが今後その様なユニットが出たときに手に入れるとしましょう。これなら皆さんにお聞かせしても恥ずかしくはないでしょう。JAZZもクラシックのオーケストラも難なくこなしています。


RCA フロントロード(D130×2)システムの完成

2008年02月27日 | ピュアオーディオ

RCA フロントロード(D130×2)システムが完成しました。こちらも昨年12月からグレードアップをはじめて約2ヵ月半です。

12月から実施した内容を箇条書きに書いて見ます。

1)2インチドライバーの変更 JBL #2482 → #375と入れ替え

2)SPケーブル変更 SCS-33 → SCS-34(ルシファー)

3)2インチホーンの購入・・・HL90を借りていましたので買い上げました。

4)ウーハーの変更 JBL #2205×2発 → D130(フィックスド16Ω)×2発

5)電源ケーブル SCE-43 → SCE45(ルシファー)

6)ライントランス ST-4 → ST-5 → ST-Xへ変更

7)パワーアンプ MC2500 → MC2600へ変更(バランス伝送化)

8)ラックを変更 朝日木材製2連式へ変更

9)ネットワーク変更 #3131A(800Hz) → #3160(500Hz)へ変更

No9のネットワークの変更は昨夜の事なので私はまだサウンドを聴かせてもらっていません。専務曰く、「二重定位」がなくなり非常にスッキリしたとの事。

800Hzでは自宅でも同様の現象で、特にボーカルの場合、ウーハーから聴こえたり2インチドライバーから聴こえたりと違和感を覚えました。RCAホーン箱システムも同様の症状でした。

出来るだけ早いうちに「サウンドの確認」をして置きたいと考えています。

本日オリンパスシステム用にアルテックの515Bウーハーが入ってきましたので明日は早速音だし確認をして見ます。

こちらは現状のLE15A(16Ω)に大きな不満が有る訳では有りませんが、515Bはどんなサウンドがするのか知っておきたいと思ってのことです。そのまま居残ってくれる事を願っています。それにしても重いです。

それにしても良くもまあ買い込んだものです。自宅のシステムと専務宅のシステムのグレードアップにパラゴンが来る金額くらいをこの3ヶ月くらいで注ぎ込んでいます。理性が必要ですね。

 


自宅SP-707Jシステムの改善

2008年02月26日 | ピュアオーディオ

昨年12月から「707Jシステムの改善」について実施してきた事を列記してみます。(約2ヵ月半の実施内容)

1)メインアンプのバランス化(XLR化)+UTC A22トランス使用。(XLRプラグを最高級仕様に交換)・・・・音数が増加と音色の美しさを獲得。

2)電源・インコネ・SPケーブルを「化け物シリーズ」から「ルシファーシリーズ」に総入れ替え実施。・・・音数が飛躍的に増加して緻密。高域の艶と音色の美しさを獲得。

3)トランスポートにスチューダーA727(D-クロック化済み)追加。・・・音数の増加と音の粒の太さがより大きくなる。(より自然な方)

4)ラック交換・・・より頑丈で5段式に変更。・・・重心が下がったような・・・

5)プリアンプ マッキンC40の電源電圧変更 100V→117V(ステップアップトランス導入)・・・音のキレや情報量が飛躍的に改善された。レビンソンのアンプの切れ込みのようだ。

6)スーパーツィーターにビクターのリボンツィーターを追加。・・・高域の繊細感が増加と定位がしっかり中央に止まりました。

7)ライントランスをST-5からST-Xに交換。・・・質感やより繊細になめらかにそして音数が増加。

それぞれの対策時点で効果を確認して来ましたが、現在の実力は?と言う事でリファレンスとしているCDの一つ「ジェットストリーム」を掛けて確認しました。

CD No1の「ローマの休日」。このCDは昨年12月に聞いて以来一度も掛けませんでした。音が出た瞬間「あ!!全然違う!!」 音数が素晴らしく多くてなめらかで奥行き間やステージ感の次元がまったく変わっています。

イントロのセリフのホールトーンが聴き取れます。バイオリン群の響きが以前はかなり厳しく、聴き辛いCDだな?と思っていましたが何とか許せる範囲に収まっています。今まで聴こえなかった音が沢山聴こえます。全曲難なくこなしてしまいました。面白くなかった曲も「音楽鑑賞」に堪えうる音楽に変わっています。

この「ジェットストリーム」の10枚組のCDは分解能の悪い装置では「聴くに堪えない粗」を出してきます。チョッと乾燥気味のサウンドで音が粗くなりやすい音源です。音数も少なく感じやすいです。しかし今回出てきたサウンドは「極上」のサウンドになりつつあります。

「なりつつある」としたのは、まだ低音域が「ヌケ」ていない(覚醒)していないからです。進捗は現在80%ぐらいの所でしょうか?もう少しで完全にヌケ切りそうです。あと1ヶ月もかからないと読んでいますが楽しみです。


オリンパスシステムが活眼か?

2008年02月25日 | ピュアオーディオ

本日オリンパスシステムの電源を入れて、いつもの様にJazzBar2004を回し始めたら、「何!!!」サウンドが違います。昨日の夕方くらいから随分とバランスがいいなあ・・・と感じ始めていましたが。電源ケーブルの交換から約2ヵ月半経っています。時期的にはそろそろの頃です。

先週入れたライントランスST-Xが本領発揮し始めたのだろうか?それとも「システムが活眼(覚醒)」したのだろうか?とにかく音が輝いています。

音のヌケも良く低域の詰まった感じが有りません。中域の音の厚みと音の輝きが有ります。シンバルの打音や余韻がとてつもなくリアルに感じます。シンバルが揺れながら響いているのが判ります。

突然のサウンドの変化が来た事は事実です。「ゆらぎ」が聴き取れるほどです。この「ゆらぎ」は自宅のシステムでないと出せないだろうと思っていたものがこのTr型アンプシステムから出ています。・・・(トランスの性かな?)

話は自宅の707Jシステムに移りますが、こちらにも昨夜ライントランスST-Xを導入いたしています。昨夜2時間ほど鳴らしこんだので本領を出し始めています。「ゆらぎ」のサウンドが強くなっています。とても聴きやすく気持ちが良いです。奥行きの再生も大変素晴らしいし、音の粒立ちも「さらに自然」な感じを受けます。演奏家の動きやシンバルやピアノの余韻が裏返ってホールをぬけて行くのを見るような感覚です。

専務宅も先週ST-Xを導入していますのでこれ位の音質にはなっているでしょうね。こちらにはネットワークが仮でしたが、正式なネットワークを入手しましたので交換が終われば800Hz→500Hzになり、定位が安定して本格的に使えるようになるでしょう。

更に「マル秘作戦」でオリンパス用に有るユニットを入手しましたので今週末には試せると思います。


またまた「秘密アイテム」

2008年02月21日 | ピュアオーディオ

また貴重な「秘密アイテム」を手に入れました。早速前回の「秘密アイテム」と交換してサウンドを確認しています。更に良いですね・・・こりゃたまらんばい!!

SN感と音のキレ・繊細感が抜群で「見通し」が更に数段上がっています。作りも素晴らしい仕上がりのようでしたので、これは「門外不出」の宝物ですね。

もう1セット近日中に手に入りますので「秘密アイテム」クラスが3セット揃います。JBL 3大ホーンシステムに1セットずつ入れていきます。

「前回の秘密アイテム」は専務宅に行きました。こちらも「激変」するでしょうね。更に「音質アップ」します。


レビンソン 29L の内部拝見

2008年02月19日 | ピュアオーディオ

29l1 マーク・レビンソンのパワーアンプ#29Lが専務宅から戻ってきました。

マッキンMC2600と比較して、「パワー感」、「SN感」、「立ち上がり感」と「スケール感」で負けたのだそうです。

29l2 音の広がり感等良い所も有るのだけれど「自然さ」と言う面で「不自然さ」を覚えたとの事です。

今日はカバーを取り内部の作りを確認しています。4本の柱みたいなコンデンサーやCANタイプTRとモールドTRが併用して有ります。

出力用の配線も一般の機器と違いかなり太い配線がして有ります。(SPターミナルへの配線)

重量バランスは前部に丸型のトランスを積んでいる性か、かなり前側に荷重がかかります。

回路的には電源部のみ共通で増幅段は完全にモノラルの使用です。

何とか手を入れて使えるように出来ないかと考えましたが触れる部分が少なく諦めました。


AR-3aを聴いています

2008年02月19日 | ピュアオーディオ

Ar31 久しぶりにAR-3aを聴いています。前回ウーハーのエッジ交換後に聴いた時はとても聴くに堪えないサウンドでしたが、久しぶりに引っ張り出して聴いてみますと「あら不思議!!」。まともに聴けるサウンドになっています。低域の感じもなかなか良い感じです。アルテック(604-8G)と比べると開放感は落ちますが、中高域とのバランスも良くなかなかたいしたものです。

32 前回と変わっているのはドライブするアンプが「Trail仕様の管球プリ+管球パワーアンプ」になっているだけです。特に前回はパワーアンプがオリジナルの状態でしたので、数段格落ちの状態でした。

一番最初に来た時(ウーハーのエッジ破れ状態)のうるおいに富んだ中高域と同じ質感が出ています。しばらくはこのまま聴いてみます。内部配線はまったくのARオリジナル状態です。

Bcin_off オリンパスシステムの部屋にもテレフンケンRB46の変わりにスペンドールBC-Ⅱを持ってきて午前中限定で聴いています。自宅ではこの1ヶ月まったく聴けない状態です。・・・メインの707Jシステムのエージングの為。

自宅の707Jシステムも昨夜あたりから質感が変わり始めています。より鮮明になりつつあります。まだ2週間経ったくらいですのでまだまだ時間が足りません。低域の「こもり感」は随分と少なくなってきました。


新商品の開発

2008年02月17日 | ピュアオーディオ

この頃来社のお客様が増えています。今日も午後から3組のお客様がお見えになり、出ているサウンドにビックリされていました。東京の秋葉原でも聴けないサウンドです。大して高価な機器は使っていませんが「出ているサウンド」が違います。

そんな中でも「新商品の開発」(内容はまだ秘密)はやっています。なぜ?

自分の装置から「鮮度の高い」サウンドを出したいからです。現状では既存のアンプがネックだと考えています。何故なら「プリント基板・鉛半田・ショボイ配線」しか使われていないので「音痩せ」と「鮮度低下」を感じているのです。

出来るだけ「シンプルに」が基本です。低音や高音のバランスを云々する人がいらっしゃいますが、良いケーブルははじめから「良いバランス」がします。

ケーブルの貸し出しをしていつも思うのですが「システム全体の伝送容量」を理解していない方が多いのにビックリします。

「つまみ食い」的な発想ではいつまで経っても進歩は有りません。特にアンプやCDPのメーカーオリジナル電源を使っている限り、「評論家のまね」で終わっています。

誰しも「経験則」に基づいて判断を下すと思いますが、「感じ取る」センスが非常に重要です。それを「成長」させる処までいけばこの趣味は大変幸せになれると思います。

評論家の真似をして「Aはダメ、Bもダメ・・・」ではなくて、「何故?」がないのが悲しいですね。実務家は理屈に従います。「何故?」と向き合い毎日コツコツと努力をし続けることの大切さと「進歩」を意識する事が大切です。自分の再生音を「成長させる」意思が必要です。

メーカー製に「完全」な物は有りません。メーカーより自分の方が「聴き取る力」を持っているくらいの自負心が欲しいですね。


レビンソン#29L VS EL34メインアンプ

2008年02月14日 | ピュアオーディオ

私の試聴の感想は、最初の初日の評価が非常に高くても本格的に聴き込んで行くと段々評価が下がっていくものだが、今回のレビンソンの#29Lは違う。使い込んでいくほどに「使ってみたい」とその気にさせる。音のヌケ・キレと音離れが抜群に良いのだ。

「何とか使いたい!!」と考えるがC40との組合せではボリュームコントロールが出来ない。自宅で使うことは諦めるがそばに置いて置きたい一品です。

現状で不満点は、例えばピアニストが「ピアノのキーを叩く」立ち上がりの遅さのみ位ですね。100分の2~3秒程送れて立ち上がる。他はこのアンプの特徴と言って我慢できる。多分これはヒューズの交換で直るんではないだろうかとも思う。金メッキの「オーディオグレードヒューズ」に交換すれば良くなりそうな予感を感じる。あらかじめ通電前に4Aのヒューズであることを確認している。

29Lで聴くJAZZは実に気分が良い。プラグやSPケーブルが馴染んできたのだろうか?実に耳当たりが良い。今は生録で撮られたテープからCD-Rにダビングされたアマチュアの録音を聴いているが実に気楽に聴ける。この曲が終わったら元の管球メインアンプに戻します。明日には専務宅に持ち込む予定です。

今までのメインアンプに戻して聴きなおしました。やはりこちらの方がはるかに上ですね。戻して見て気付いたのは「SN感」がまったく違うと言うことです。

通常は管球アンプの方が「SN比」は悪いはずですが、私の管球アンプは「ブルースーナー」で全ての配線をしていますので29Lを軽く上回っています。そのため「暗騒音」や「立ち上がりの速さ」、「情報量」が別格です。音の出方に「自然な感じ」を受けます。球にオールドムラードの軍用を使っているのでこの球の実力でしょう。他にプリント基板を一切使わずに「大容量」のワイヤリングも効いていると思います。

元に戻して「ほっと」しています。やはりこちらが「自分のサウンド」です。安心して「音楽」が聴けます。思いがけず自分の手製のアンプの実力が判りました。