Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

CDプレーヤーの音質アップについて

2011年11月30日 | ピュアオーディオ

1980年代、LPからCDに移行する前に、「デジタル」と云う事でDATが有りました。同好の仲間達とデモを聴きに行った事を鮮明に記憶しています。その時の音質に関する評価は「音が薄っぺらく使い物にならない」と云うのが仲間の方達の話でした。その後、CDに移行して、複数のメーカーのCDPをヒアリングしましたが、第一世代のCDPはDATと変わらない音質レベルでした。その後、ルボックスからB225,B226が出るに及んで、SS誌で絶賛されていましたので私もB226を購入して、やっとLPの雰囲気で楽しめるCDPが出たと思ったものです。

これまでに使ったCDPはB226,P2/D2、WadiaWT-3200+#2000S×2セット、SD-9500、A727、A730、D732、D730、Wadia#6、#21、EMT#981等です。最新のCDPはピックアップの信頼性の面で避けています。

現在手元に残しているのは、Wadia#6×2台、EMT#981、A730、D732の5セットです。全てオーバーホールをして使っています。

これらの機器にはいくつかの音質対策を施しています。

1)「オーディオグレードヒューズ」(フルテック製)の搭載。・・・音の厚み、音数、なめらかさが増しています。
2)電源ケーブル・・・ゴールドスターシリーズ(ベラトリクス)を使用。・・・機器を活性化させています。
3)ライントランスの併用・・・デジタル音(平面的な音の出方)をアナログ音(立体的な音の出方)に変換。音数のアップ、音密度のアップも果たしています。
4)A730のみD‐クロック搭載・・・周波数帯域の拡大、音数の増加、音の密度UP等

先日オーディオ道場試聴会でインフラノイズ社のGPS-777のクロックジェネレーターの効果を確認する機会が有り、非常に興味を持ちました。予算が有れば直ぐにでも欲しいと思っています。手持ちのD732やA730には外部クロックに接続できる端子を備えていますので、直ぐに音質アップをしてくれる事でしょう。D-クロックもどんどん新しくなって性能も上がっている様ですが、内蔵型では進歩に対応するのにコストアップになりそうだと感じ始めています。(D-クロックはB226、A727も実施していましたが既に手放しています)

外部クロックの件は3年程前から東京のF氏様からアドバイスを頂戴していましたが、5セットのシステムを作り上げる事に懸命になっていましたのでなかなか手を出せませんでした。最近ようやく5セットのシステムが出来上がりましたので、次の音質アップに目を向ける心の余裕が出来たみたいです。


高音質ケーブルの導入手順

2011年11月29日 | ピュアオーディオ

あちこちのブログを拝見していますと、「高音質ケーブルをして購入したが効果が判らない?」等のコメントをよく目にします。従来のケーブルからその部分だけ交換したのだから比較できると判断されて実施されている様ですがここに落とし穴が有ります。また試聴時間についても5分ごとに交換されて比較試聴?なんて事をされている方も多く見かけます。

ケーブルの端末は棒半田状・プラグ・ソケット・Yラグ・バナナプラグ等になっていると思います。これらの接続が十分な伝送をする為には、早い段階で累積5時間以上の通電(音楽を流す)事が必要です。この時間は今までに経験で得た時間です。ただ単にアンプのSWを入れた状態の空運転では充足されません。

ケーブルを導入する事例で一番失敗し易いのが「電源ケーブル」を先行で導入した場合です。何処か1か所の電源ケーブルを交換した場合は殆ど効果を確認出来ないでしょう。それはその電源ケーブルを繋いだ機器が「ふん詰まり」を起こす事と、仮にスルーになっていても他のケーブルや機器がその効果をもみ消してしまうからです。「高音質ケーブル」には導入手順が有ります。

ケーブル類は大きく分けて2つのラインが有ります。
1)信号ライン・・・ラインケーブル(RCA・XLR等)、SPケーブル
2)電源ライン・・・電源ケーブル

まずは「信号ライン」からが手順だと思います。それもSPに近いケーブルからが理想的だと思います。
SPケーブル→プリ~パワー間→CDP~プリ間の順。
それぞれの導入には3ヶ月程の期間差を設けてやると、常に「音質アップを実感しながら」実施できます。急いでやりますと「苦行」の連続になりかねません。

信号ラインのケーブルを交換し終えて、十分機器の信号ラインが活性化した事を確認してから、電源ケーブルに手を付けます。電源ケーブルは「上流から」を導入順序とされるのが好ましいと思います。壁コン→タップ→CDP→プリ→パワーアンプの順になります。

使うケーブルは同じケーブルが理想的です。メーカー違い、グレード違いが混在していては、「伝送容量」に大小が出てきますし、他にも音色の整合等にも影響して来ます。


F-15Lが修理を終えて帰って来た

2011年11月28日 | ピュアオーディオ

F-15Lが約1カ月ぶりに修理を終えて帰って来ました。F-15Lはアンバランス回路で設計されており、バランス対応と勘違いしたのが原因です。このままではRCA箱システムでは使えませんので、ローインピーダンスに対応できる様に対策していただきました。異常な兆候は無くなったようです。

F15l

やっと本来のチャンデバが定位置に付きました。交換してサウンドは大きく変わりました。プリアンプ交換に匹敵する変化の仕方です。低域のエネルギー感が強くなり、音数も結構増加しました。まだ電源を入れて使い始めたばかりですので、家中が共振してビビっています。音の線が太く描かれていて、それでいて繊細な質感も出ています。1週間程は鳴らし込まないと馴染みませんので、本当の評価はその後にします。この組み合わせはRCA箱システムのベンチマークで有ると思っています。これからが本当のグレードアップになると思います。

F-15Lに拘る訳ではないので、機会が有ればもっと上級のチャンデバを使いたいと考えています。

Urei525

取り外したUREI#525。ようやく「活眼」の目途が付いた所で取り外しましたので、本領をまだ確認できていない状況ですが、このまま眠らせる事になります。次のマルチの実験の時に使うかもしれません。


「オーディオ道場試聴会!ビンテージ VS PCオーディオ」盛況に開催

2011年11月27日 | ピュアオーディオ

昨日夕方5時からの「オーディオ道場試聴会!ビンテージ VS PCオーディオ」に参加して来ました。遠くは関西からも見えられて、各地のオーディオ好きがたくさん集まり盛況に開催されました。下写真はオーディオ道場のメインSP群。まだまだ沢山のSPが有ります。

Sp

当企画を立案された西野和馬氏のあいさつで開始。

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挨拶に聴きいる面々。本日のスケジュールやゲストのご紹介。

Photo

片山マスターの挨拶。

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つづいてオーディオ評論家の村井先生によるPCオーディオの読み取り精度の原理(崖っぷちの道を時速10Kmで制覇して、覚え込んだ道を時速100Kmで突っ走る様なもの・・・・)やトレンドのお話を聞きました。まだまだPCオーディオは進化する・・・。

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いよいよ本日のメインテーマ「GPS-777」の試聴開始。インフラノイズ社の秋葉社長の簡単な説明後、まずはスチューダーA727のオリジナルのサウンドの確認。その後外部クロックでGPS-777を接続して音出し確認を交互に曲目を変えて実施。

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GPS-777の交換前後のサウンドに聴きいる面々。「おお!!音数や周波数帯域が広がっている!!」。音と音の間の隙間が埋め尽くされて、なめらかさや音の拡がりや量感が大きく改善されている!!痩せた処の無い素晴らしいサウンドに変化しました。

A7271

試聴に使われた機器達。スチューダーA727は30年前のビンテージだけど、プロ用機器なので外部クロックの接続端子が有ります。機器に付属のクロックはさすがに古く分解能が足りません。このクロック部分だけを外部から入れてやることで素晴らしいサウンドに変化します。

Pc2

同じくインフラノイズのDACやクロックを使ってPCオーディオとの融合。PCオーディオ用のソフトが5種類用意されていました。JAZZ用や硬い音用、柔らかい音用と好みによって使い分けられるとの事。これは関西から来られた酒仙坊さんのお仲間の方がソフトを自作されたとの事。フーバー2000も常備。使うソフトによってサウンドが微妙に変わって行くのが良く判りました。

Photo_5

関西のオーディオマニア酒仙坊さんのクロックの説明。クロックの種類、その精度と時系列変化、GPSクロックの優位性の説明等、資料を使って説明していただきました。私自身、A727やA730のクロック換装をして使っていましたのでクロックの重要性は認識していました。クロックの精度も、使う物質や方法によって年々精度が高まっている事を痛感させられました。

Pc

休憩を入れて、次はバクーンプロダクツの永井社長による「PCオーディオとバクーンプロダクツの製品群」の試聴会。

Dacetc

バクーンプロダクツのDAC群。

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新作モノラルパワーアンプを使って、PCオーディオの世界を聴かせていただきました。使用したソフトはフーバー2000。PCからの送り出しとipadからの送り出しを比較させていただきましたが、どちらも遜色ないサウンドで鮮明なサウンドが印象的でした。

なかなか新しい商品を聴く機会の少ない田舎人にとっては、今回の西野さんの企画は大変ありがたいものでした。また各地のオーディオ好きの方と知り合う機会でも有ります。西野さんありがとうございました。また次回を楽しみにしています。




「ふん詰まり」の原因個所

2011年11月26日 | ピュアオーディオ

一般の容量のケーブルから「大容量」(音数・エネルギー感が多い)ケーブルに替えると。2つの「ふん詰まり」モードが有ります。

1)信号ラインのふん詰まり
2)電源ラインのふん詰まり

信号ラインのふん詰まりは電源ラインのふん詰まりより軽い症状になります。今回UREI#525のふん詰まり例から、「電源系のふん詰まり」では「トランス類」(電源トランス、インプットトランス、アウトプットトランス等)のふん詰まり方が特にひどい様です。

同じ様に信号系でもトランスを使って有るバランス回路の場合、そのトランスが最大のネックとなると思います。他にはコンデンサーもふん詰まりの傾向が強い様に推定しています。

「ふん詰まり」と云っても電気は流れている訳ですので音は出ています。但し、周波数バランスや音量のバランスが大きく崩れています。これを正常化させる手立ては「使い続ける事」しか今の処有効な方策を見出していません。


明日は「オーディオ道場試聴会」

2011年11月25日 | ピュアオーディオ

「オーディオ道場試聴会! 

    ~ ビンテージ VS PCオーディオ! 」


~ 音響温故知新! ~ 

  熊本はオーディオ道場を舞台に絢爛豪華に展開!」

開催日:11月26日PM17:00~
参加費:無料

明日は西野和馬さんが
発案された企画に午後から行って来ます。どんなサウンドが出てくるのか楽しみにしています。全国からオーディオ仲間が集まってくるようです。

オーディオ道場は、今の季節夜は冷えますので、防寒対策をして行かないといけません。


F-15Lが修理を終えて帰ってくる

2011年11月25日 | ピュアオーディオ

やっとF-15Lが修理を終えて帰ってくる事になりました。先月26日に発送して約1ヶ月かかりました。一般的な検査では「正常」との事で他の修理屋さんでも云われていました。今回は不具合の原因と対策をお願いしましたので、調査に時間がかかっています。

F15l1

不具合の内容は「ローインピーダンス不対応」でした。F-15Lはアンバランス回路にXLRソケットを付けて有る機種なので、前後の機器(プリ・パワーアンプ)がバランス回路で有った場合、対応できなかった様です。設計時点での不具合と思います。まだバランス回路が普及する前の商品なので致し方ない所かも知れません。

不具合の内容は、「低域パワーアンプの電源を入れるとブレーカーが落ちる」や「低域パワーアンプの電源を切るとキュッと音がする」と云うもので、「異常」な状態で有ると判断できますので修理に出しました。不具合は中・高音も同じですが、症状が出なかったのは中高域はそれほどローインピにならないからだと思います。これと同じ事が以前M-60でも発生しましたので疑っていました。古い機器ではこの様なミスマッチも出て来ますので注意が必要です。

本日修理屋さんを発送し、日曜か月曜日には到着の予定です。


UREI#525の活眼つづき

2011年11月24日 | ピュアオーディオ

昨日UREI#525チャンデバが活眼/覚醒したと報告しましたが、その後確認の為、色々なCDを聴いていますが、まだ一部バランスの取れていない部分が有ります。昨日はどうも「電源トランス」のみの様です。このチャンデバには他にもOUT PUT側にもそれぞれバランス化する為のトランスを背負っています。まだ完全な「活眼」ではないようです。

Rcabox1

それでも一昨日の様な、「ふん詰まり」のサウンドではないのでチョッと安心できます。事務所ではこのRCA箱システムを一番聴きます。BGMで有り、メイン試聴SPの一つでも有ります。ですのでこのSPが上手くなってくれないと、「イライラ」や「焦り」が出て来ます。他の事に気が回らなくなります。

Rcabox3

今年の4月までは元々ネットワークで鳴らしていましたが、5月から3ウェイのマルチシステムにグレードアップをさせています。低域・中域・高域のアンプを変え、着々とメインシステム化を進めて来ました。使用機器群はオリンパスシステムに匹敵します。それならオリンパス並みのサウンドになってもらわないといけません。もう少し時間がかかるでしょうが、チャンデバが完全にヌケてくれれば・・・と期待しています。後1ヶ月もすれば(12月末)ヌケてくれると思います。


スターシリーズ RCA-RCA、ipod用スバルⅡの発売

2011年11月24日 | ピュアオーディオ

ゴールドスター、シルバースターシリーズとケーブルのラインナップをして来ましたが、更にスターシリーズのラインナップを充実させたいと考えていました。

Sterrca1

スターシリーズのRCA-RCAのケーブルです。主にチューナーやTV、ビデオ端子とプリアンプ間に使います。(予価:¥3.2万円) ケーブル材は銀線です。細く取回しが良く、音数も豊富です。自宅のTV出力やFMのラインケーブルに使っています。

Stermini_stereo3

もう1点、ipodや携帯端末からプリアンプに接続するケーブル「スバルⅡ」です。こちらは以前「スバル」の名前で販売していましたが、取回し性と音質を改善できましたので、ラインナップに加えました。(予価:¥1.5万円)

Stermini_stereo5

ipodに接続した状態です。このスバルⅡは既に事務所の612Aシステムで使用しています。半年間の試聴が終わり、十分使える判断をしました。


UREI#525の活眼

2011年11月23日 | ピュアオーディオ

RCA箱システムのチャンデバ UREI#525が本日16時30分頃「活眼/覚醒」したようです。昨日も今朝も、低音はそこそこ出ていたのですが中高域は「ふん詰まった」状態でした。それが、低音はシャープに引き締まり、アタック感の合わせがピタリと合い、中高域もヌケています。音のキレがまったく違います。

Rcabox1

先月の22日に交換して使い出していますので、1ヶ月チョッとかかりました。その間、毎日10時~18時まで鳴らしっ放しでした。延べ時間にすると220時間を越えています。しかし気持ちの良いサウンドになりました。昨日までのいやいやながら苦行していたサウンドから解放です。

Rcabox2

チャンデバと一緒にSPケーブルも、ベテルギウスからシリウスSPに交換していましたので、活眼したサウンドは、スケール感が大きく、音数も今までにない量になっていました。音が弾んでいます。

Urei_5251

今回のチャンデバの活眼はどうも内部の「電源トランス」が活眼したようです。電源トランスでないと、低域・中域・高域の全ての帯域には効かないと思います。この電源トランスへの入力線もゴールドスターに交換していますので、この関係で思いっきりふん詰まったのでないかと推測されます。

Urei5252
(電源配線交換前)

Urei5253
(電源配線ゴールドスターへ交換)

電源ケーブルで機器の性能が決まる事はお話したと思います。内部の配線でも同じ事が言えます。特に電源ラインは重要だと認識しています。(既に他の機器で同じ内部配線交換で激変を確認済)・・・質感が非常に良くなりますね。

これで「苦行」から解放される様で一安心しました。「活眼」は本当に突然やって来ます。