Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

自宅システムはまだ変化している

2019年07月31日 | ピュアオーディオ


自宅システムもプリアンプの修理・Wアンプ化して約1ヶ月。まだサウンドが良い方向に変化している。音数が増えて音の厚みが増して来た。全ての機器が最高峰の電源ケーブル、ラインケーブル、SPケーブルで「活性化」されて来ている。

プリアンプ修理・Wアンプ化してから自宅システムが非常に安定して来た。聴いていて「イライラがなくなった」と云えば理解できるでしょう。それまでの10年間はトラブルの連続で安心して聴く事が出来なかった。そのうちにあちこち故障や破損していた様で、この2年間ほどはあちこち「修理」ばかりでようやく正常化した様だ。

当初WE101Dppパワーアンプでは鳴りが弱いと感じていた低域も少しづつ出て来る様になった。最近は毎日自宅システムを聴くのが楽しみになっています。その分、オリンパスシステムを聴く時間が減っています。

昔、「名器」と呼ばれていたSPやアンプ達

2019年07月30日 | ピュアオーディオ
オーディオを趣味にしている方も非常に多様である。「サウンド」に非常に拘りのある方も居れば、機器に拘る方も居る。私の様にケーブルに拘る人もいる。部屋中機器だらけの状態の方も居る。

昔(約40~50年前以前)に名器と呼ばれていた機器達が有る。例えばWE15Aホーン+#555、JBLパラゴン・JBLハーツフィールド、CN-191コーナーホーン(クリプシュホーン)、パトリシアン800等のSP達や、マランツ#7+8B、9B、10B、マッキントッシュC22+MC275等。特にマランツ#7とマッキンC22のデザインは秀逸だと感じる。今でも使えるデザインだろう。

SP達はエッジがしっかりしていれば現用で使えるだろう。しかし、ネットワーク内部のコンデンサーは容量ヌケがしているかも知れない。アンプ類は「球の時代」のものが多い。「球」(真空管)が生きていても内部の半田付けやCR類はかなり消耗していると思う。


私の使っているJBL:オリンパスも名デザインだと云われている。菱格子のサランネットで洋室でも和室でも違和感なく設置できる。私のオリンパスは1960年頃の珍しい初期タイプになります。(箱とウーハー) 「蜂の巣ホーン」は有名ですが、メーカー製でこのホーンを使ったシステムは有りません。自分で「アセンブリー」して使う方法以外に有りません。今では名前は知られていても実際に見られた方や実際に使われた方は少ないのかも知れない。

オーディオマニアは何かしらに拘りを持っている方が多い。後はそのバランスがとれているかと云う事が問題だと思う。個人的な意見として、「出て来る音はシステムの総合力である」と思っている。オーディオの「必要条件」に当てはまる機器やSP、ケーブル類とオーナーのスキルの「総合力」である。機器が新しい・古いはあまり関係ないと思っている。その機器やSPユニット・ケーブルを使った「音」を聴き分けて自分の求める「サウンド」にすればよいと思う。オーディオはあくまでも個人の趣味である。ご本人が良いと思えばそれで良いと思う。


後はサブシステム用のC3プリアンプが修理を終えて帰って来るのを待つだけ

2019年07月29日 | ピュアオーディオ

メインの「オリンパスシステム」も「自宅システム」も完成し、取り敢えず触る必要が無い。サブシステムもC3+M4アンプを使う事に決定して、これで終わり・・・と思っていたらC3の出力端子破損で思わぬ「修理」に出した。修理を終えて帰ってくればサブシステムも一安心です。

梅雨が明けて現在は夏本番。連日室温が35℃近くまで上がる。出来るだけ「扇風機」で済まそうと思っているが、扇風機が活躍できるのはサブシステムだけ。肝心な時にプリアンプの修理なのです。

メインのオリンパスシステムを聴く為には「クーラー」は必須です。自宅でもクーラーをかけて「ゴールドベルク変奏曲」を聴き比べしています。

オーディオの趣味自体「贅沢品」です。暖房機みたいなアンプを使ってクーラーをかけて聴く・・・など本当に贅沢な・・・と思います。だから出来るだけクーラーを使いたくない。(クーラー風が好きになれないだけ)

2枚の「ゴールドベルク変奏曲」

2019年07月28日 | ピュアオーディオ

最近は2枚の「ゴールドベルク変奏曲」を自宅システムで良く聴いている。2枚とも「MD」録音です。1枚はNHK-FM「クラシックカフェ」から録音した「グレン・グールド」のピアノ演奏版(1981年録音)。もう1枚は、中古MDを130枚ほど購入した時の内容物(リヒター版バッハ大全集)でカール・リヒター演奏のチェンバロ版。


バッハのお馴染みの曲であるが、ピアノとチェンバロ、グールドとリヒターの演奏でどちらも素晴らしい演奏である。以前グールドの「ゴールドベルク」をCDで聴いた時には「無機的」に感じて全曲通して聴けなかったが、アンプも変わり、Wアンプ化で安定して演奏を楽しめる様になった。しばらくはこの2枚を集中的に聴いて「丸暗記」出来るくらい聴きたいと思っている。・・・と云う事は半年から1年くらいはこの曲を必ずかけ続ける事になるかも知れない。

演奏者の2人も凄い演奏家であるし録音も良い。ピアノとチェンバロの音色の違いも有り、甲乙付け難い演奏だと感じる。楽しみたい。

またしても C3プリアンプ トラブル

2019年07月27日 | ピュアオーディオ

45年前のプリアンプ パイオニア:エクスクルーシブC3 でまたしてもトラブル発生。45年くらい前のアンプは①電源ケーブルが細い ②端子類の強度が無い の2点が弱点だと思う。

電源ケーブルの件はインレット化で対応している。この件でのトラブルは無い。RCA端子(ソケット)が旧式で強度が無いので、一寸太めのケーブルを接続すると根元からグラグラする。それで前回はどこかショートした様で「修理」に出した。

2日ほど前からまた「ノイズ」が出始めた。そのうちにLchから音が出なくなった。RCAソケットをチェックしてみると+側(中心部)が-側にグラグラして接触している。もうここまでくるとRCAソケットを交換するしかない。手持ちの工具でRCAソケットを交換したまでは良いが、同軸線の内部にまで半田を入れてしまった様で、配線の中でショートしている。グランド側と+極は本来OL(オーバーレンジ)で導通が有ってはいけない。それが繋がっている。これ以上触れば大きなトラブルになると思うので、専用工具を持っているゴッドハンドに修理依頼する事にした。


パワーアンプのM4の方は非常に良いサウンドで鳴っている。SPはLE8Tシステムを繋いでいる。20㎝クラスのSPとは思えないスケール感で有ながら、柔らかいサウンドです。プリアンプのOUTPUT端子を強化したので、今度修理が終わって帰ってくれば最高峰グレードのラインケーブルが使える様になる。更に音数が増えて、スケール感が大きくなって、細かい音まで良く出してくれるようになる。期待している。

LPやCDの中にはどれだけ情報が入っているのだろうか?

2019年07月26日 | ピュアオーディオ
「LPやCDの中にはどれだけ情報が入っているのだろうか?」と云う疑問の形で、オーディオをやっている方はどれくらいいるんだろうか?

「LPやCDの情報をすべてSPから出すにはどうしたら良いんだろうか?」と云う「命題」にも繋がる。

自分は15年前にその「命題」にぶつかった。良い音と云うのはとにかく「音数」が多いのである。10万円の機器より100万円の機器の方が「音数」が多く緻密に聴こえる。だがある一定の機器のグレードに達すると価格差よりもメーカー差や「作り」の状態で変わってくる。

最初に戻って「CDの中の情報をすべて取り出す」為には何をしなければならないのか?を考えると、「ケーブル」(配線)の存在を抜きには語れない。

一般的なケーブルの線径は0.5~1mm程度しかない。これで果たしていいのだろうか? もっと太くしたら?もっと良い材質にしたら?・・・と実験せずにはいられなかった。

0.5~1mmぐらいの線径で銅線であれば「取り回し」は楽である。楽だからと「音数」や「音質」が良いとは限らない。それじゃどこまで線径を太くすればCDの中の情報をすべて取り出せるというのか? 結局現状のオーディオマニア達が機器をとっかえひっかえしているけど、「ケーブル類」が同じならそう大した音質変化はしない。

「音質アップ」に対する考え方が、根本的な「本質」に合っていない。「CDの中の情報をすべてSPから音に出して取り出す」という命題を自分はづっと追っかけて来た。「音数」が増えると「きつい音」は無調整でも自然と出なくなるものだ。

ケーブル類について

2019年07月25日 | ピュアオーディオ
皆さんは「ケーブル」(配線)についてどのようなお考えだろうか? かたくなにケーブルの価格は¥15000までと決めておられる方もいらっしゃいます。どんな機器をお使いか?と尋ねるとCELLOのプリ+パワーアンプを使っているとの事。CELLOのプリ+パワーアンプなら当然¥100万円は軽々と超えている。

私の考えとは相いれないお考えだ。しかしそれも個人の自由、止めたりはしない。ただ、自分がケーブル材や配線で色々実験してきた結果や、「ケーブル」は「必要条件」である事の認識をしている。

どんなに高額な機器やSPであっても、ケーブルなしでは音は出ない。(必要条件の所以) 出て来たサウンドの半分以上は「ケーブル(配線)の音」である事。機器ばかりが音に影響しているのではないと云う事。

昔、オーディオ雑誌で色々な機器(アンプ)の比較試聴記が掲載されていたが、当時は「直だし電源ケーブル」全盛時代である。アンプの音など「電源ケーブル」の音で決まっていた。

電源ケーブルの重要性に気づいたパイオニア社ではエクスクルーシブC5・M5から独自の電源ケーブルを開発し採用し始めた。海外メーカーは1980年代から電源ケーブルをインレット化して、自由に好きな電源ケーブルが使える様になっていた。国産アンプメーカーがインレット化を始めたのは1990年代に入ってから・・・。如何に国産メーカーの「音質」に対する認識が甘いかが良く分かる。バランス回路についても同じことがいえる。

ただ一般ユーザーが困る事がある。国産のケーブル材の出来は「どんぐりの背比べ」的な処が強く、8N・OFC等とネーミングは良いが、芯材の断面積がφ10mm以上ないと使い物にならない。(音数的に) 更に、周波数特性的にも下も上も物足りない。更にもう一つ、「エネルギー感」が全く不足。 (安物ケーブルを束ねてSPケーブルにして実験してみると良い)

「耳に痛い音」が飛んでくるのは大体決まって、アンプやSPが活性化していないか、ケーブル類の質と量(断面積)が極端に不足しているからである。

オーディオマニアと云いつつ「音質」を良くすることを避けている様では本当のマニアではないと思う。小さなシステムでもオーナーが精魂込めて成長させたシステムには聴かせる所が有る。

アンプの音色

2019年07月24日 | ピュアオーディオ


漸く落ち着きだした自宅システム。サウンドも大きく変貌して来ました。その中で「アンプ」の「音色」について述べておきます。


マッキントッシュC22を模倣したこの自作プリアンプには、大きな癖や音色は有りません。ソースから入ってきた信号をそのまま即座にパワーアンプに送り出す様な非常に俊敏なプリアンプです。音色的には「ライトブルー系」の淡い色合いかとも思います。使っている球は12AX7(テレフンケン)と12AU7(フィリップス5814A)です。それぞれ試聴して、自分の耳に合格した球しか使いません。「ライトブルー系」の音色は「内部配線」の音色ですね。


プリアンプに対してパワーアンプのWE101Dの音色は確実に出ていますね。どう表現すれば良いのか?・・・・1960年代に良い映画館に行った時のサウンド(おそらくWEの球や機器を使ってある様な・・・)です。おそらく周波数特性的には上も下もあまり伸びてはいませんが、音の通りが良くて中域が非常に充実しています。内部配線の影響か?独特の音色もそう強烈ではありません。「楽音」の再現には申し分ないサウンドです。特筆すべきは音の粒立ちでしょうね。

私の7SPユニットシステム3種とも、すべてのケーブルを自作の最高峰ケーブルで接続しています。その結果、「見通しの良い音」(ベールが全くない)になっています。音数もソフトに入っている情報をすべて引き出して、且、さらに余裕をもってSPから音を出していると思っています。その為にケーブル類はとんでもない太さ(銀線で)に見えるかも知れません。一般的なケーブルの太さでないことは確かです。これは「ケーブル材の断面積」がすべての情報を引き出すために必要な「断面積」にしているからです。


音の粒立ちの太いサウンドに変わって来た

2019年07月23日 | ピュアオーディオ


7月1日にプリアンプが修理を終えて帰って来てから、自宅システムも落ち着き出して来た。その後WE101Dppパワーアンプ×2台使いの「ネットワーク方式」で鳴らし込みに入った。


鳴らし込みに入って4週間目に入った。鳴らし初めは、例えばバッハのチェンバロ協奏曲など、肝心のチェンバロが伴奏の裏で鳴っている様な、イマイチパッとしないサウンドだったが、現在ではチェンバロが独奏楽器として存在感を出して来た。パワーアンプの「活性化」が進んで来ている。

自宅システムで使っている管球プリアンプと2台のパワーアンプは、「内部配線」を特殊な極太銀線に交換している。一般のアンプだと「活性化」に2000Hr(約1年以上)の鳴らし込みが必要だが、これらのアンプは外ケーブルと同等の断面積を持つ配線なので、「活性化」期間が極端に少なくて済む。当初から「約1ヶ月」と見込んでいた。

おかげでもうすぐその1ヶ月になろうとしている。当然、サウンドの方も「本領発揮」をして来ていると感じる。音の厚みが有り、音の粒も「生ピアノ」並みになって来ている。電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル・SP箱内配線等すべて同じ当方の最高峰グレードで統一している。

毎夜、自宅システムで1~2時間音楽を聴くのが楽しみでならない。その影響か?音楽部屋のオリンパスシステムで面と向かって聴く時間が激減して来ている。



私のたどり着いたステレオ

2019年07月22日 | ピュアオーディオ

私は「音質アップ」を目指して、ステレオシステムを幾つも作って来た。「音質」に良いと云う事は出来る限り実験をし取り入れて来た。しかし、辿り着いたシステムは現代のオーディオとは全く異なる世界のシステムになった。

現代のステレオ(オーディオ)では、低能率スピーカーを大出力の半導体デバイスでドライブするシステムになっている。これに対し、自分の最終形は「自宅システム」である。100db/W以上の高能率SPユニットをたった1W/chのアンプでドライブするシステム。

当然出て来るサウンドも大きく違う。音に厚みが有り、穏やかで、ドラマチックで、艶やかで・・・と耳当たりが良く、音楽を楽しむのに個人的には最適と思っている。周波数特性的には40Hz~100KHzまで出せる様にSPユニットを組み合わせているが、実際は40Hz~15KHzくらいだろう。101Dの球は高域がそう伸びてはいない。

ケーブル類の音質を左右する事例を知っているので、自分で満足できるものを自ら作り出して使用している。これでソースに入っている情報をほぼ満足できる分は取り出せたと思っている。何も「懐古趣味」で管球アンプを使っている訳ではない。自分の欲しい「質感」を出せるデバイスが真空管であっただけだ。それも「古典管」と呼ばれる「手作り時代のもの」である。