Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

CDのサウンドを聴きやすく

2007年09月29日 | ピュアオーディオ

CDのサウンドを聴きやすくする為にライントランスの商品化を進めています。

色々なトランスを集め、RCA仕様・XLR仕様の箱を作成しています。

普及品は価格を抑えてRCAタイプで、高級品はトランスも本格的でXLR端子でやりたいと進めていますが、ここで一つ問題が有るようです。

この端子の材質や精度で大きくサウンドが影響を受けるのです。出来るだけ音質の劣化をしない材料を探しています。

真空管アンプを使ったシステムではCDのサウンドが柔らかく聴こえます。同じCDをTr型アンプで聴くとチリチリとしたCD特有のジッターサウンドが耳につきます。何故だろう?

真空管アンプでは出力トランスが有り、ここでジッターが低減されているようです。同じことをCDPの後にトランスをかませる(ライントランス)とジッターが低減されます。随分と聴きやすくなります。

しかし、音の鮮度や解像度が犠牲になっては意味が有りません。部品の精度や材質が大きく効いてくるようです。

何度も何度も作り変えて試聴を続けています。自分が気にいらなけらば商品にはしません。


世渡り上手の嫌な所

2007年09月26日 | 写真・カメラ・林道ツーリング

会社勤めを30年もして来ましたので世の中の諸事について人通り理解しているつもりですが、「世渡り上手」な一部の方には癖癖します。

例えば1例として、HPの掲示板やプログのコメントに自分の正体を隠して書き込みをする人達。正体を隠す訳だからだいたい他人への批判が多い。自分では正面切って発言も出来ない小心者だから裏でこそこそと陰口を叩く。そして話をあらぬ方向に持っていく。

何でも最初に言ったりはじめたりする人をけなすのは世の中の常ですが、敢えて「やってから考えろ!!!」ぐらいの行動力が欲しいものです。

物事を始めればPDCA(プラン・ドウ・チェック・アクション)のデミングサークルを回す事が出来ます。何でも目的を持って始める事が大切なんです。この1歩を踏み出せない人の何と多い事か。

管理職クラスの経験を持った方はとかく「頭でっかち」になり易いです。自分の頭の中で全てが判ったつもりでいるから始末に悪い。現場は常に変化しているし、予測通りに行くのはほんの一割にも満たないのが現状です。

私:命令する人(思考)VS私:やる人(行動)の世界が多すぎます。これが現在の派遣業の現実。

一人で思考し行動できればもっと良いものが出来ます。それが自分の作る商品です。

もう一つ、日本人の悪い習慣。

皆に言わせて最後にみんなの意見を合わせたり、他人の考えから発展したものを自分のアイデアにして体裁を取る輩。真っ先に発言する勇気の有る人に比べ何と卑劣な輩か。自分は好みません。

こう云った日本人や人間の不誠実さには自分は距離を隔てておきたいと思う。

自分に誠実にそしてた人にも誠実にして生きて行きたいと願っています。

それが人の道だと思って若い頃から貫いている自分です。


JBL DD66000 エヴェレストのサウンド

2007年09月24日 | ピュアオーディオ

本日、新SPケーブルSCS-34のファーストユーザー様宅にサウンドを聴かせていただく為に出かけました。

Dd660001 従来のSPケーブルはSCS-33でしたがSCS-34にグレードアップした事により、「より情報量がアップし、特に高音の出方が前に張り出してきてクラシックの雰囲気が良くなった」とのお言葉を頂戴しました。

実際に聴かせて頂いて、「JBLのフラッグシップ機がこんなにも簡単に鳴り出すものか?」と驚きました。

ご使用の機器は

Dd660004 1)CDP:エソテリックP0システム

2)SACD:エソテリックP3X

3)アンプ:アキュフェーズ C-2810+A60×2台

をお使いです。これらは今年になって入れ替わった機器達です。

とにかくこの情報量の多さは圧感です。バランスも申し分ありません。音の押し出しも不満なく、柔らかくそして分厚い質感で押し寄せてきます。殆どストレスを感じません。鳴り切っている感じです。

Dd660005 まだこのシステム自体が1ヶ月も経っていませんので鳴らしこんで本来の性能が発揮され始めたら次元が違う再生になることは簡単に想像が付きます。素晴らしいの一言でした。特に中低音の充実はこのSPでないと出ないサウンドかもしれません。(写真はDD66000を背にユーザー様です)

帰ってきて自分のシステムを聴いて見ると、情報量が負けていますね。CDP関係をグレードアップする事を本気で考えないといけません。


新商品の実力に唖然!!!

2007年09月23日 | ピュアオーディオ

Denevu 現在開発中のCDのジッター対策品(トランスファー)のプロトタイプ4セットを作成し、各システムに接続し、音質の評価をしています。

自宅の707JシステムとBC-Ⅱ改システムでも本格的な試聴に入りました。

SPケーブルSCS-34とトランスファーの組み合わせでBC-Ⅱ改を鳴らしますと充分メインSPで使えます。(中古品のため塗装剥がれで汚く見えますが中身は正常です)

今回プロトタイプとの事でトランスを奮発しましてUTC A21 を使っています。

CDのジッターの低減は元より、音色が耽美になり、分解能も更に上がっています。BC-ⅡのユニットはJBLのユニットに負けると思っていましたがなかなかどうして立派な物です。音数や表現力では負けていません。ウーハーの直径の違いでスケール感のみに差が出るようです。(能率は別、実用音圧で評価)しかしながら、実際にこのサウンドを聴くと不満は有りません。

今まで、ドーム型のユニットはコンプレッションドライバー(それも#375)に対して「音数」の点で負けると思っていましたが、恐るべし、BC-Ⅱのユニットは#375に負けていない。

こうなると高い金額を払って大型のコンプレッションドライバーを使ったシステムの存在理由があやふやになります。実際に悩んでしまいます。

BC-Ⅱのウーハーはたかだか20cm口径です。このウーハーで10畳の部屋で申し分ない量感を出しています。

トランスファーの話に戻りましょう。「トランスファー」とは当方の命名した商品で商品自体は「ライントランス」と呼ばれるものです。

市販されている物やヤフオクで取引されている自作やガレージメーカーのライントランスとは完全に一線を画す音質を手に入れています。

通常のライントランスは「CDのサウンドをアナログの音にする」と称して販売されていますが、サウンド自体はその傾向にあるようですが「音が曇る」、「分解能が大幅に下がる」等の不具合が感じられ、使っては見たけれど手放されるケースが多いと思います。

今回開発したトランスファーは「分解能が更にアップします」、「音が曇りません。逆に透明感がアップします」、「音色が素晴らしく弦楽器のギスギス感が無くなります」等の良い効果が聞き取れます。CDがアナログのサウンドになるようです。

不具合な点としては「若干音圧が下がります」がボリュームを少し上げてやれば済む事です。本来のADの入力レベルに対しCDの入力レベルが高すぎますのでADと切り替える際はボリュームの位置が殆ど変わらない位置で出来ます。使いがっての点でも問題ないレベルです。

現在UTC A21のトランスファーを自宅と事務所のオリンパスシステムに使用しています。オリンパスシステムも更に完成度が上がっています。

他にタンゴトランス使用の物、タムラのトランスを使った物を同時評価しています。量産は現在でも供給可能なタムラ製になります。

タムラ製も現在2種類作成して音質評価していますが、トランスが大きい方がスケール感が出るようです。

ライントランスについては昨年お客様からお借りして聴いていました。

タムラ製のものとWEのものを聴きましたが、その時から「質感はいいんだが・・・」と思っていました。ただ音質劣化が大きすぎて私ににもお客様にも使えない状態でした。この時に何処が悪いかは推定が出来ていましたが、「挟みモノ」でケーブルがもう1セット必要になるので「接点が増えると音質劣化する」との基礎原理から手を出しませんでした・

今回は「CDのジッターを減らし、聴きやすくする」と言う観点からトライしました。良いトランスが有れば素晴らしい音色が飛び出してきます。昔の人は良いものを作っていましたね。現在の技術で使ってやることにより素晴らしいサウンドが手に入ります。


新SPケーブルにはもう一つ SCS-35 がある

2007年09月21日 | ピュアオーディオ

昨日 SCS-34 のお話を致しましたが、もう一つ SCS-35 も製作しています。

使うSPの再生周波数帯に合わせて使い分けします。

さて、その中身はと言いますと

1)SCS-34・・・(SCS-33+SCS-32×2)=1本

2)SCS-35・・・(SCS-33×2+SCS-32)=1本

となります。

この太さが想像できるだろうか?1セット/4本 なのです。

高域が足りないと感じる場合・・・SCS-34

低域が足りないと感じる場合・・・SCS-35

の選択が良いと思います。

いずれにしても従来のSCS-33の上を行く音質な訳で、実際の市販化はSCS-34のみとなります。SCS-35は硬くて取り回しが厳しいです。

SCS-35の音質ですが、自宅の707Jシステムでメインアンプ~ネットワーク入り口までに使用しました。

音の充足感が格段に上がると共に音のキレ・余韻を見事に両立しています。濡れたような質感は34に一歩譲りますが、「生演奏の雰囲気」の点ではこちらが最強になります。

もうしばらく聴き込みを続けていきます。


新SPケーブル SCS-34 の実力

2007年09月20日 | ピュアオーディオ

Scs33vs341 新SPケーブル SCS-34 の音質評価を自宅のBC-Ⅱで行っています。

SCS-34の仕様ですが、SCS-33をベースにSCS-32のケーブルを2本追加しています。写真ではSCS-33と34を並べています。大きさ(太さ)をご確認ください。

1本のケーブルがΦ11mmのケーブルの3本仕様の超重量級です。

これが4本セットとなります。

その音は「なめらかで透明感抜群」なサウンドです。今までのケーブルでは

「かすれていたんだ」と言う事を認識させてくれます。例えばハ音の四分音符1音の中が「断続して」出ていたのが、新型SPケーブルではちゃんと四分音符の分、音が出ていると感じられます。

音が充分に出ていると「なめらかに」聴こえるものなんですね。他の能力(ドライブ力、バランス他)も申し分有りません。ユニットが軽々と淡々と鳴り出します。ピーキーさやギャップの有るサウンドとは無縁です。

事務所のアルテックも既にSCS-34に交換していますが、604-8Gが極上のフルレンジになりました。荒れたサウンドは有りませんが、迫力は数段上を行きますね。「濡れたシルキーな質感」とは先日おいでになった西野一馬さんの寸評です。


スペンドール BC-ⅡTrail仕様 

2007年09月12日 | ピュアオーディオ

Dscf02801_1 スペンドールBC-Ⅱの為にサウンドトレール第6番目のパテントを具現化しました。

チョッと細身のスタンドなので(LS5/3Aを想定したデザイン)BC-Ⅱのサイズまでが限界のようです。低音はSTM型に負けますが、他は変わらない程度に出してくれます。

現在自宅にはサンスイSP707Jシステム(Trail仕様)とBC-Ⅱの二つのシステムが有りますが、2つのシステム共に同じように2つの新製品を投入して有ります。

おかげでBC-Ⅱの出番が多くなっています。アンプもサトリで充分いけます。取り扱いがイージーで気楽に超高音質が堪能できます。メインシステムに聴き劣りしません。が・・これが有ればメインは要らない?・・・と言う訳には行きません。表現の次元が違います。メインには圧倒的な緻密な情報量と音色が有ります、スケール感も桁違いですから・・・。

BC-Ⅱからメイン、メインからBC-Ⅱと切り替えるとその差が判りますが、単体で聴くとBC-Ⅱの方が普通の方には判り易いかも知れません。

そんな訳でもっぱらBC-Ⅱにべったりです。でも音量をいくらでも上げれる訳では有りません。意外とボリュームの位置に制限が有ります。ユニットの能力がJBLのユニットには及びません。

ドーム型のユニットを使ったシステムで、小音量で音楽を楽しむように設計されているようですので「真夜中」の小音量再生に力を発揮します。音量を絞っても音痩せしませんし、音色が妙なる音色ですので聴き疲れしません。

BC-Ⅱの話はこれで完結します。

BC-Ⅱの改造(Trail仕様)を希望される方には有償で対応いたします。セットで5万円ほどです。


更なる音質アップ その2

2007年09月11日 | ピュアオーディオ

前回の記事で

1)SPケーブルの新商品(scs-33の上のクラス)

2)CDのジッター対策商品

を実験中と記しましたが、現在自宅の2つのシステムで最終確認を致しています。

ジッター対策品は予想以上の効果で、滑らかさとステージ感が出てきました。

最初に繋いで707Jシステムで音出しを致しましたら、前面にかかっていた透明な膜がスーッと奥の方に消えて行き、鮮明なステージが見えるような変化をしました。今までも充分鮮明なサウンドをしていましたが、薄いオブラートが掛かっていたようです。

透明感が桁違いに良くなりました。なめらかさも格段に良くなっています。高域のヒステリックな成分が極端に減少しています。SP間の上の空間に音が広がります。

2種類作成しましたが2種類とも同じような変化をしています。

次にSPケーブルですが、SCS-33の更に2倍にして先端をロジウムのYラグ仕様に致しました。

結果はすさまじい「情報量」です。今までかすれたようなサウンドが高域に有りましたが随分となくなりました。音の粒子がかすれた所を埋めていくような変化です。当然滑らかさが増します。弦楽の艶や滑らかさが特筆です。JAZZもボーカルも同様の変化で音の深みと立ち上がりの速さと音の厚み等更に良くなっています。

ただ、この重さと取り回しの悪さはそれに見合う機器でないと使えません。

この結果を受けて商品化を進めていきます。12月に間に合えばと思っていますが・・・。


更なる音質アップ

2007年09月08日 | ピュアオーディオ

自分が良いと考えるオーディオシステムは「CDP+プリメイン+ブックシェルフサイズSP」ぐらいの簡単なシステムです。但し、音質は現在の「スーパーマニアクラス」の音質でないと譲れません。どうやらそれに近づいてきたようです。

大掛かりな「音質追求型」のシステムでは、使う側に「気力」を要求します。「音楽」を聴くのにいつも気持ちを張り詰めてばかりは要られません。むしろ気を楽にして楽しみ癒されたいものです。

そんな訳で簡単なシステムを目指している訳ですが、作り手としてはそのどちらも持っていて比較できるようにしている訳です。

現在SPケーブルの試作品(スーパークラス)とCDのジッター対策品の2つを比較確認しています。

この2種類を現在の装置に投入すると「簡単なシステム」でスーパークラスの「音質」が確保できそうです。アルテックの604-8G+614箱システムと自作プリメインアンプとCDPで相当に高いレベルのサウンドが出ています。


西野和馬さん来る(3回目)

2007年09月05日 | ピュアオーディオ

スーパーオーディオマニアの西野和馬さんが本日いらっしゃいました。

Dscf02761_1 1番目の目的は<スペンドール BC-Ⅱ Trail仕様 SP>のサウンドはどうなんだ?

自宅システム(SP2種)、事務所SP2種を聴いて頂きました。他のSPやシステムを聴くには時間が足りませんでした。

Dscf02801 試聴の感想は「西野和馬のオーディオ西方浄土」(ブログ)を検索してご確認ください。

まだ秘密の「新商品予備軍」をご紹介しておきました。これらの評価はまた次回になります。

和馬さんのオーディオに対する「情熱」はただならぬものが有ります。本物を見抜く力をお持ちです。感心する事しきりです。