Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

私の「スピーカー」選択の条件

2010年03月31日 | ピュアオーディオ

私がスピーカーを選択する時にいつも気にかけているのが「開放的な音」の出る低域の箱です。バックロードホーン、フロントロードホーン、クリプシュホーン、後面開放型、バスレフ形が選択の対象になります。密閉箱はどうしても「音こもり」しますので個人的には採用しません。

ARが発表した「アコースティックサスペンション」方式のサウンドは、確かに小さな箱で低い低音を出す有効な方法かも知れませんが、実際にAR-3aを使って見てそう感じました。

次に購入するSPを何にするのか探しているのですが、面白いSPがなかなか見つかりません。最近のSPではユニットの進歩と退化が有るように感じますのでなかなか手を出せません。先日購入した「AMPEX 515」は裏面がバスレフと言うか空気抜きのスリットが有りますので、コーン紙に無理がかからなくスカッと抜けたサウンドがします。

バスレフ型のSPでも「空気穴」が小さいと「抜けの悪い」サウンドになります。ダクトのサイズ(直径と長さ)も基本形よりやや大きめのサイズの物が好みです。


SCR-17(ルシファー)ケーブルの特別仕様

2010年03月30日 | ピュアオーディオ

AMPEX Model 515 システムに使っているサトリアンプは非常に軽いので、これに標準のSCR-17(ルシファー)を取り付けようとすると、簡単に浮き上がってしまうのです。
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AMPEX Model 515 システムを「音質アップ」させるにはこのSCR-17を「軽量化」させないと取り付け出来ないのです。

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上の写真では上側が標準型のSCR-17、下側が今回制作のSCR-17特製ケーブルです。昨日は30cm仕様で作りました。本日は50cm仕様で作りました。(2セット) 上の写真ではその違いが良く判りませんが、下の写真を見れば一目瞭然でしょう。

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ここまで細くすると格下のSCR-15よりも細くなります。おかげで取回しが良く、取り付け出来ます。

さて肝心のサウンドですが、なんら標準のSCR-17と遜色有りません。AMPEX Model 515 から軽く漂う様なサウンドが濃密に出て来ます。スケール感もまさかこのSPから出ているサウンドだとは思わないでしょう。ボーカルはピカ一のサウンドです。


AMPEX Model 515 システムの音質対策

2010年03月29日 | ピュアオーディオ

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「AMPEX Model 515 システム」の可愛いSPシステムは
1)CDP:東芝 SD-9500
2)プリアンプ:バクーン・プロダクツ (サトリ) PRE-7610
3)パワーアンプ:バクーン・プロダクツ (サトリ) AMP-7511M
4)SP:AMPEX Model 515 可搬型モニターSP

で構成しています。

SPについては既にSP内配線を「SCS-34」(ルシファー)で配線し直しています。今日はプリ~パワーアンプ間に特殊なRCAケーブル(ルシファー仕様)を作成しています。一般的な「ルシファー仕様」ではアンプ本体の重量が軽いのでまともな位置関係で接続できません。如何にも「無理しています」の状態ですので、ルシファーの芯線のみを用いて取回しを簡単にできる様に工夫しています。

プリ~パワーアンプ間の配線が出来れば他のケーブルでは無理なく接続できますので飛躍的な「音質対策」が出来ます。少しづつ時間をかけて高性能化させて行きます。

他のシステムも現在は「落ち着かせる」事を重点に「鳴らし込み」や形に表れない「音質対策」を施しています。お金をかけて機器の入れ替えをするばかりが「音質改善」では有りません。細かい処の「伝送ロス対策」や「ヒヤリング」も次のステップの為の大事な準備期間です。


次の「音質改善」ターゲットは「RCA箱システム」

2010年03月28日 | ピュアオーディオ

昨夜は30年来のオーディオ仲間のオフ会でした。今回は最近入会された方のお宅でした。ATCのSPをアキュフェーズ DP-500、C-2410+A45 でドライブされていました。ATCの中音は「艶」が有って好ましいのですが、アンプのパワー不足状態で今一ドライブ不足でした。ATCのSPなら200W/chのパワーは欲しい所です。

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今朝から「RCA箱システム」をじっくりと聴き始めています。このシステムには過去にサイテーション XXプリ+XXパワーの組み合わせやWE310AラインプリにM-60やM-100、マッキンのMC2500やMC2600を使ってやりましたが今一得心の行かないサウンドでした。

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現在はWadiaのCDP+WE310Aラインプリ+6L6ppアンプでドライブしていますが、このままでは「宝」の持ち腐れになっていると思いますので、次のターゲットはこのシステムの「音質改善」に取り組みたいと考えています。(Wadiaはその意味で先行投資です)

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「得心の行かないサウンド」の一番の原因は「ノイズ」です。今までアンプの性と考えていましたが、オリンパスシステムで「ノイズゼロ」を確認したアンプでさえもこのシステムに繋ぎますと「ノイズ」が出ます。SPユニットを沢山使っているのはオリンパスや707Jシステムと同じですが、このSPのインピーダンスはなぜか1Ωくらいまで下がります。よほどしっかりしたアンプでないとドライブ出来ないのかもしれません。SPユニットのLE175当たりがその原因の様だとは掴んでいるのですが、ユニット交換も視野に入れて対策したいと考えています。

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今日は見てくれ的にはは割り映えはしませんが、「球」の交換を何度も実験していました。プリアンプのWE310Aもラージパンチからスポールパンチへ交換して見たり、パワーアンプの整流管をCV378から5U4GBに交換、パワー管もKT66や6L6G、6L6メタル管に・・・メタル管の別のクワッドにと・・・色々試しましたが「ノイズ」が消えません。どうもこのシステムでは「ノイズ」が消えた事がない様に記憶しています。マッキンのアンプを持ってきた時も・・・。壁コン自体からノイズが来ているのかも知れません。もう少し原因を探って行こうと考えています。


久しぶりにLPを聴いています

2010年03月27日 | ピュアオーディオ

今日は一人なのでゆっくりと音楽を楽しめます。オリンパスのアンプ交換で「馴染み」も進んでいますので、珠にはLPでも聴いて見ようかな?と云う気分になりました。

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「ブッカー・リトル(tp)」のアルバムです。このアルバムには「ウィントン・ケリー(p)、トミー・フラナガン(p)、スコット・ラファロ(b)、ロイ・ヘインズ(ds)が参加しています。1960年4月13日の録音ですので、私が小学生の低学年の頃の録音です。さすがに周波数レンジは広くは有りませんが、ノイズもなく線が太く非常にシャープなサウンドがします。

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針はSPU-GEを使っています。以前はフォノイコにアキュフェーズのC-220を使っていましたが、現在はAD-290Vにしています。C-220の方が「熱い音」がして好きだったのですが、ラックの設置スペースの関係と使用頻度の関係で手放してAD-290Vと交替させています。AD-290VにしてからCDとの音質差が逆転しており、ますますLPを聴く頻度が減って来ました。

今回「パワータップ」の導入でAD関係も大きく「音質アップ」の影響を受けている様で、CDと遜色ないサウンドになっています。


「オリンパスシステム」のアンプ入れ替えつづき

2010年03月26日 | ピュアオーディオ

昨日中域と高域のアンプをGE6550シングルアンプに交換して、「思いもかけない音質アップ」を獲得しています。「球」の力とはすごいものです。

KT66シングルアンプも設置してから2年ほど使って来ていましたので、「球の劣化」が進んでいたとも考えられます。この点が「管球アンプ」の泣き所と思います。

音質の方は「スケール感」が大きくなりましたね。全てに一回り良くなった様な感じです。音に余裕を感じますので更にピーキーな部分が減ったのだと思います。

将来的な事も考えて「オリンパスシステム」のアンプはTr型のアンプに戻そうかと計画しています。この事は2月時点で既に考えていました事です。

問題は何処のメーカーのアンプを使うかです。現在の処、アキュフェーズのA級アンプを予定しています。RCA箱システム用も含めて4台程今年中に揃えたいと願っています。


「オリンパスシステム」のアンプ入れ替え

2010年03月25日 | ピュアオーディオ

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昨日までは中音に「GE6550シングルアンプ2号」と高域に「KT66シングルアンプ」を使っていました。特に不満が有って交替させる訳ではないのですが、KT66よりGE6550(KT88)の方が球のグレードが上なのです。特に「音の厚み」についてはKT88クラスの方が上です。

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眠っていた「GE6550シングルアンプ1号」を中域に、「GE6550シングルアンプ2号」を高域に持って来て鳴らし始めました。

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高域側の「GE6550シングルアンプ2号」はKT66シングルアンプと同じ「三栄無線」の同じキット品ですのでデザイン的には変わり映えはしませんが、ボリュームのつまみが異なっていますので判るかと思います。

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全体像は上の写真の様になりました。「音の厚み」が一段と増しています。まだ入れ替えたばかりですのでしばらくは馴染ませてやらないと本領発揮とは行きません。ファーストインプレは「好印象」です。

随分と管球アンプの予備機が増えて来ました。①6L6Gシングルアンプ、②KT66シングルアンプ、③6L6ppアンプ、④6RA8ppアンプが眠っています。これらのアンプはすべてCR類を総入れ替えして整備していく方針です。

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アンプ交換して2時間ほど聴きこみましたが「ビックリ」的な音の変化をはじめています。交換して判る事ですが、「KT66シングルアンプ」と「GE6550シングルアンプ」の「球の力」が違いすぎます。音数の増加、立体感の造形力、音のゆとり大、子音を強調しない鳴り方は非常に好ましい事です。まだ馴染みが十分でないので「音のキレ」が不足していますが1週間もすれば更に良くなっている姿が連想できます。


現在ビックリのシステム

2010年03月24日 | ピュアオーディオ

EC-138とSP-LE8Tがヌケて、奥の部屋に有ったBC‐Ⅱをモニタールームの検聴用に使っています。先月まではチョッとボリュームを上げるとツィーターが「ビビり」だしてさほど音量を上げられませんでした。北海道のお客様が見えられた時がそうでした。その為急遽LE8Tの方に変更になりました。

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モニタールームに持ち込んで「取扱いを簡単にしたい」為にSPケーブルをWE 14GAに変更して鳴らしていましたが、いつか知らないうちに「大音量」を出しても行ける様になっていました。

現在RCA箱システムの内側にSPをセットしていますが、どちらが鳴っているのか判らないほどです。先週近所の常連さんがお見えになった時驚いていらっしゃいました。

SP内部配線をルシファーにしてから先述の症状が出始めたのだが、「原因不明」」で良くなっているのが気にかかります。それでもBC‐Ⅱも本領発揮し始めていますので自宅に持って帰って隠して置きたくなっています。


「Wadia #6」のセッティング変更

2010年03月23日 | ピュアオーディオ

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「Wadia 6」を鳴らし始めて1週間。音出し確認を兼ねた鳴らし運転を終えて本格的な鳴らし込みに入ります。

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導入当初は「専用スパイク」は扱い方が大変なので使わず、四隅をスペーサーで受ける様なセッティングをしていました。

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今日からは正式なメーカー純正の「スパイク」を使ったセッティングにしました。

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ただ金属の鳴きが出るのが嫌で金属ベースの下にスぺーサーを敷いています。純正のスパイクとスパイク受けを使った方が「音の輪郭」(エッジ)が明確でスッキリします。こちらの方が一段と切れ込みも良い様です。


自宅システムの不満の原因

2010年03月23日 | ピュアオーディオ

自宅システムの不満について先日述べました。その原因を探るべく昨年よく聴いていたCDを取り出し、昨年との違いを確認しました。

昨年9月前まではCDPにスチューダーD732を使っていました。オリンパスでもスチューダーA730を使っています。多分CDPのメーカーによる「音作り」の差だと思います。

スチューダーのCDPは「生演奏型」の表現をします。特徴として「中域が厚い」と感じています。これに対してEMT981は「シルキーな質感」に感じる音作りをしています。結構強力な個性です。

EMT981は「奥まった音場」を形成します。これに対してスチューダーは「前に出てくる様な音場」を作り出します。

また音の粒立ち的にはEMTは「ナロー」(輪郭がはっきりしない)で有り、スチューダーは非常に自然な粒立ちを持っています。

自宅システムに感じていた不満はCDPをスチューダーに変更すれば解消すると思います。現在他にWadiaのCDPも使っていますが、このCDPも個性のあるサウンドを出しています。音の粒立ちがよく堀の深い表現をしますが、何処か整理したようなサウンドのように感じます。

自宅ではメインに聴く音楽が「クラシックの室内楽」で特に「弦楽器」の質感を優先させますのでEMT981で良いのかも知れません。そのうちにまた別のスチューダーのCDPかWadiaのCDPを導入する事になるかもしれません。