Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

C22モドキ プリアンプへの不具合点

2012年08月31日 | ピュアオーディオ

今回のC22モドキのプリアンプを聴いて、やはり管球プリアンプのサウンドが自分の好みだと思いました。まだ電源部以外殆どノーマルな状態ですので不満点も沢山あります。

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列挙して見ると、
1)周波数特性的に10KHz以上の帯域が出ていない。
  ・・・配線材やパーツの周波数特性が確保されていない。
2)その為に、音のキレやヌケ、SN比がまったく足りない。
3)リアパネルのRCAソケットの間隔が狭く使い辛い。
4)内部配線に使われている線材が何種類も有り、伝送量がギクシャクしている。
5)国産球の中古の状態なのでNOS品に交換が必要。
6)インジケーターのブルーの光が強すぎて目にキツイ。
7)フロントのツマミ類に表示がない。
8)脚にショックアブソーバーの機能がない。

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こまごまとした点も上げましたが、基本的にソケット類の交換と内部配線の交換で音質的な不具合は解消できると思います。球の交換は絶対条件です。

現状のサウンドでもC40に戻る事は無いと思います。C40も音楽性のある良いプリアンプでしたが、管球アンプの方に自分の好みが移っています。C40は事務所の612Aシステムに持って行きました。こちらはスカッと抜ける様なサウンドでJAZZが爽快に鳴っています。


C-22モドキ プリを自宅システムへ

2012年08月31日 | ピュアオーディオ

電源のインレット化とヒューズ交換、電源ラインへの対策を完了して事務所の612Aを4時間ほどドライブしていました。このアンプは電源部にコンデンサーを沢山使って有る為か、低音の量感が豊かでエネルギー感が有ります。また「音の厚み」が素晴らしいです。鳴らし始めは「ほんのり」とした旧来の管球アンプのイメージで鳴っていましたが、4時間もしますと「音の厚み」が更に素晴らしくなりました。

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一応機能を確認する為に自宅に持って帰りました。インチキ接続(安物XLR→RCA変換アダプターを2セット使用)で音出しをしています。フォノ、CD、TVの接続と音出し確認をしました。問題なく音が出ています。素晴らしい点は「有感ノイズ」が殆ど無い事。フォノの場合、なかなかこの様に「ノイズなし」とは行かない場合が多いのですが、これは文句なしに良いですね。

このサウンドは昔聴いたサウンドの雰囲気ですね。マッキンMX110+EL34ppモノアンプの時の音の雰囲気にそっくりです。プリアンプでガラリと音の佇まいや雰囲気が変わります。プリアンプの重要性を感じさせる処です。

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従来のC40の時の組み合わせに比べれば、「音の厚み」が全く違います。分厚いです。まだ「内部配線」の交換や「ソケット類」の交換が終わっていないのでSN比の点では負けますが、音楽表現力はこちらの方が完全に上ですね。インチキ接続の状態で、音の広がりや前後感は圧倒しています。いつも良く聴くCDさえも違った演奏に聴こえます。

音出し確認も完了したのでこれから手を入れていく事になります。ソケットや内部配線の交換が終われば素晴らしいアンプになると思います。組み合わせるWE101Dppパワーアンプの方と一緒に仕上げて行きたいと思っています。ただこのプリアンプの内部配線交換は配線の数が多いので大変だと思います。

球は国産の球が付いています。この辺は対策が完了してからの楽しみとしておく予定です。


C22モドキ プリアンプへの音質対策①

2012年08月30日 | ピュアオーディオ

昨日入荷したマッキンC-22回路自作プリアンプへの第1回の音質対策を実施しました。

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入荷の状態が上の写真です。「音質は電源で決まる」を実感していますので、まずは直出し配線の撤去が一番最初になります。

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まずはインレット化を完了しています。この電源周りにはいくつかノウハウが有りますので、その全てを完了しています。隣のヒューズBOXの中のヒューズももちろんオーディオグレードヒューズに交換しています。

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一応音出し確認をしています。SN比が向上し、音圧アップしています。音数もイニシャルよりはるかに多くなっています。ただまだ交換したばかりで、全ての配線やパーツにその恩恵が伝わっていません。約1ヶ月はかかるだろうと推測しています。(経験則)

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ルックスはC28に非常に似ています。音質は今夜自宅に持って帰りしっかり確認します。C40より良ければ入れ替わる事になります。ただ予定の対策を全て完了した訳ではない(RCAソケットの高級化やXLRソケットの取り付け等)ので、実力試しぐらいに考えています。

私のシステムは全てがXLRケーブルで接続する様に統一していますので、RCA接続の機器を1台中に入れようとすると、接続が出来ない処が出て来ます。特にプリアンプはRCA・XLR併用が望ましい処です。


マッキンC-22タイプ自作プリアンプの入荷

2012年08月29日 | ピュアオーディオ

自宅用のプリアンプが入荷しました。マッキンC-22のコピー機見たいですが、デザインはC-29に近い様に思います。

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つまみ類の配置は非常にシンプルです。左側のつまみ類は「飾り」になっています。アッテネーターのパーツは付いていますが配線されていません。もっとも私個人としては必要を感じません。

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問題はリアパネルに有ります。付いているRCAソケットは廉価な2連や4連、10連の一体型ソケットの為、RCAソケットの端子間が狭く、高級パーツに簡単に入れ替える事が出来ません。一工夫が必要です。

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12AX7の6球式で電源部のコンデンサーが9個も付いています。これを見て、しっかりしたサウンドが出るだろうと予測しました。ノーマルの状態で音出し確認しましたが、なかなかしっかりしたサウンドが出ました。現状でもTr型プリアンプなら50~60万円クラスの音質が出ています。

電源ラインが細い直出し配線になっているので、この部分に手を入れれば更に音質アップします。早速対策に入っています。


WE310Aラインプリの完成

2012年08月28日 | ピュアオーディオ

612AシステムのWE310Aラインプリは昨年スーナーブルーの内部配線からゴールドスターの内部配線に交換してグレードアップさせていました。しかし先日の自宅試聴ではマッキンC40に負けていました。

We310a2

「こんなはずではない???」と思い、その原因を調べていましたら「1か所」ゴールドスターになっていない部分が有り、「これだ!!」と思って早速交換しました。

We310a_pri

WE310Aはトッププレートが有ります。そのトッププレートへの配線が銀線にはなっていたのですが、ゴールドスターになっていませんでした。

交換後のサウンドは、欲しかった質感や音色、周波数特性が出ています。一聴しただけでその変化が判るほど劇的な変化でした。今夜自宅に持って帰り、早速C40と再比較したいと思います。これで質感が申し分なければ、外装箱を作って奇麗にお化粧をして使えるようにしたいと思っています。


自作のプリアンプに着手

2012年08月27日 | ピュアオーディオ

ようやく求めるサウンドが決まったので「プリアンプ」の製作に取り掛かります。田舎ですのでパーツから集めるのはまず無理なので、一応出来上がったもしくは半完成品のプリアンプを購入して、内部の改造をして作り上げたいと考えています。なかなか思う様なデザインのプリアンプに出会えなかったのですが、ようやく妥協できるデザインの自作プリアンプに出会いました。早速購入の手配をしています。

手配したのは管球式のプリアンプです。12AX7×6本仕様のフォノ付きプリです。明日の夕方到着予定ですので、その後内部の真空管の種類やメーカー、使用状況を確認して音出し確認をして見ます。初めから合格点が出るとは思っていません。

手を入れる処は、
1)電源のインレット化
2)オーディオグレードヒューズへの交換
3)RCAソケットの交換
4)XLRソケットの追加(入出力各1系統)
5)フォノ用昇圧トランスの内蔵化
6)トランスによる平衡回路化(入出力)
7)電源SWの新規取り付け
8)内部配線のオールゴールドスター化
9)トーンコントロール未配線の配線
10)インシュレーターのハウリング対策
を予定しています。

工期は約1ヶ月を予定しています。一般的な管球プリアンプのナローな音では無くて、キレとヌケを両立させて、音のエッジの立ったキレ味の有るサウンドと瑞々しさの有るサウンドの両立を狙っています。組み上がってからは「球」の選定になるでしょう。


自分の求めるサウンドがほぼ固まった。

2012年08月26日 | ピュアオーディオ

自宅システムではその後もアンプの入替や試聴を続けています。ようやく自分の求めているサウンドが固まってきました。もちろんそれを得る方法もほぼ掴んだようです。

SPシステムとパワーアンプはほぼ出来上がっていますが、現在ネックは「プリアンプ」だと思います。やはりプリアンプも「管球式」にしないと自分の求めるサウンドは出せないと思います。

自分の求める音を言葉で云えば、「みずみずしく艶やかでヌケ・キレが両立し、周波数特性も広く、エネルギー感もあり、音の厚みが非常に厚い音」と云うようなものです。特に「みずみずしく」と云う表現を得るためには、Tr型のアンプでは到達できないと思います。100万や200万クラスのTr型プリアンプも多数聴きましたが、食指の動くプリアンプは皆無です。おそらくTr型アンプでは無理だろうと思います。

以前聴かせていただいたS氏様のマランツ#7の「みずみずしい」サウンドがやはり自分の求めるサウンドだと思います。マランツ#7を手に入れれば・・・と思わないでは有りません。それも選択肢の一つとして、自己流の方法で到達したいと思っています。


気になる励磁型SP

2012年08月25日 | ピュアオーディオ

以前から気になっているSPが有る。励磁型SPなのだが、いまだかつて聴いた事がない。田舎にいるのでなかなか聴くチャンスに恵まれない。

励磁型SPは永久磁石方式のSPユニットが出る前のSPなので、本来は古い時代のSPで有るが、比較的新しいユニットも有るようです。励磁型SPの場合、ダンガー電源が要る事ぐらいは知っているので、ここでもケーブルの「伝送ロス」を考えなくてはならない・・・と考え、一般的な永久磁石を使ったユニットでSPシステムを作成した。

今となっては後戻りできないほどつぎ込んでいるので、励磁型SPとは縁がなかったのかも知れまない。これは幸せか?不幸せか?・・・現在の自分のメインSPシステムでも十分に満足できるサウンドは出ている。残るはアンプとCDPとDAC、アナログプレーヤーの潜在性能をどうやって引き出してやるか?に集中した方が得策と考えています。

私のオリンパスシステムを聴かれた方で、励磁型SPを知っている方はどんな感想をお持ちだろう?


真空管の球について思う事

2012年08月24日 | ピュアオーディオ

今までにムラード EL34、GEC KT88、GE6550A,GEC KT66,ムラード 6L6G、STC CV1947、WE300B、RCA 211、WE101D等の球を使って来て感じている事がある。

出力を稼ぐためにビーム管(6CA7、KT88,KT66等)が1960年代以降使われ出して、20Wや時には100W超のハイパワーアンプが誕生し、Tr型アンプと変わらないドライブ能力を得てきたと思う。しかし、このビーム管は「大量生産」に近いプロダクトで生み出されていると感じている。

パワーアンプの出力管だけを今まで上げてきたが、初段管や次段管、整流管も含めて考えると、三極管時代のものが音の厚みが大きいように思う。もちろん回路や使うパーツ、製作者によって大きく変わる部分では有る。

出力は取れないけれど三極管を使った「音質」は現在のビーム管やTr型アンプでは作り出せない「音の風情」が有る。出力が5W以下では高能率SPでないと使えないという弱点もあるが、私の場合、SPが高能率すぎて「ビーム管やTr型アンプ」が使えないと云う事情がある。

以前雑誌でも、長年オーディオをやってこられた方が「三極管アンプが良い」と言われていたのを思い出した。当時(1970年代)はJBLのモニターやタンノイ アーデンを使っていたので5W以下のアンプ等には目もくれずにマッキンのMC2500やアキュフェーズのM-60,100等を追っかけていたように思う。

高能率SPを使うようになって「管球アンプ」の深みに嵌った様に思う。特に「純三極管」といわれる古典管の世界を知るようになって来て、今までのオーディオ感が一新されて来ました。一新というよりは「先祖帰り」になるかも知れません。こう云う人間は一部の少数派かも知れません。

高能率SPと三極管アンプの世界は「漂うような、香るような音の表現」が魅力です。「音の厚みが分厚く、音の一粒一粒が輝いて、漂うように包み込んでくれる」こんな世界を目指しています。


パワーアンプの入れ替え音質確認

2012年08月23日 | ピュアオーディオ

昨日はCLASSE CA-2200を使っていましたが、今朝にはWE101Dpp-1号アンプに戻し、今夜はWE101Dppアンプ-2号に入れ替えています。WE101Dppアンプの1号も2号もまだ個人的に完成した状態では有りません。

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こちらが将来自宅のメインアンプとなるWE101Dppアンプ-2号です。現在は電源のインレット化、オーディオグレードヒューズ交換、RCA・XLRソケットのロジウムメッキへの交換を完了しています。内部配線の交換のみがまだ未完です。

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このWE101Dppアンプの1号も2号も、WE101Dシングルアンプも同じ作者さんから購入しました。非常に良い部品が使って有ります。特にこの2号機はWEのコンデンサーや入力トランス、板抵抗、銀線ワイヤーと高級パーツが多用されており、部品代が凄いと思います。

音質は、非常にワイドレンジで爽やかでありながら潤いが有り、聴き疲れのしないサウンドです。これでもう少し音の厚みが有れば・・・と思っています。現状でも昨日聴いたCA-2200ぐらいのサウンドは出ています。気になる出力は、こちらは1.4W/ch有りますので出力は申し分有りません。しばらくはこの状態でも十分使える音質であると確認できましたのでこのまま自宅のメインアンプとして使ってみます。

1号機の方は内部配線を交換していますので、音の厚みが素晴らしいです。こちらはまた入力トランスを手に入れる予定で、交換後にまた入れ替えたいと思います。