オーディオシステムの「音質」に対する占有率を今までの経験から考えて見ると、(乱暴では有りますが・・・)
1)SPシステム・・・占有率約50%
2)ケーブル類・・・占有率約30%
3)CDPやアンプ類・・・占有率約20%
と云うのが私の実感です。
システムの要は何と言っても「スピーカー」です。ここで 「どこまで出せるか!」 が決まります。20cmウーハーのシステムには20cmの世界が有り、38cmウーハーシステムには38cmの世界が有ります。この差は如何とも埋めがたいです。
またSPシステムには 「音変換ロス」 と云うものが有って、信号でSPターミナルまで送られた 「電気信号」 を 「音変換」 する訳ですが、 「全ての信号を音変換している訳ではない」 と云う事です。ユニットのパラレル化」と云う事を通じて、ここの部分への対策が必要だと云う事を掴んでいます。一つのユニットでは 「音変換」 出来る 「位相」 と 「量」 が限られると云う事です。
試しに、インピーダンス整合や定位は無視して、低域、中域、高域のユニットにパラレルに正反対の特徴を持つユニットを組み合わせて出てくる音を確認すれば理解出来るでしょう。
2)番目のケーブル類は 「伝送ロス」 の象徴です。機器間を接続するケーブルで 「情報が消える」 と云う事はショックかもしれませんが事実です。この時のキーワードは 「抵抗値」 です。「抵抗値」が大きいケーブルほど「伝送ロス」が大きいと云えるでしょう。
信号系(インコネ・SPケーブル)と電源ケーブルトに分類されますが、どちらも重要です。電源ケーブルは「機器」に付属するものだと認識しています。
3)番目に機器類ですが、システムへの占有率は約20%くらいしか有りません。多くの機器がその「性能」の数分の1しか使われていない実態をお感じになられた事が有るだろうか?機器は「電源ケーブル」と一緒に評価されるべきものだと思います。一般にメーカーオリジナルの「直出し配線」の機器ではその性能の「1/10」くらいしか取り出せていないと思います。
CDPやアンプ機器に対する個人的な感想は 「抵抗体」 で有ると思っています。この機器たちの「インピーダンス」値を下げる事が非常に大事です。これが「電源ケーブル」を良いものにしますと出来るのです。それを私は 「活眼/覚醒・機器の活性化」 と呼んでいます。そうして「一本のケーブル化」にする事が出来ると思います。
上述の占有率はそのまま機器の「配分金額」の目安にもなります。SPに50%、ケーブルに30%、機器に20%。これくらいの比率でいけます。アンプに弩級のものを持ってきても良いのですが、金額対効果はそれほど占有率を左右しません。