1セットのシステムをグレードアップするのはなかなか難しいものが有ります。なぜなら「比較」する対象がないからです。
私の場合もオリンパスシステムだけだったらこれだけ短期間で今の音質に仕上げるのは出来なかったと思います。2つのシステムを常に追い込んで行ってこそ到達したのだと思います。
メインは「オリンパスマルチアンプシステム」です。こちらに物量を投じてきます。それとは反対に出来るだけシンプルにネットワークシステムの自宅SP-707Jシステムを競わせてきました。
例えばオリンパスの方で新しいケーブルを導入して良い結果が得られた場合、水平展開として707Jシステムにも導入します。しかし、システムの違いから全く同じものが導入できるとは限りません。そのつど「工夫」が必要です。その工夫の過程で「新しいノウハウ」を手に入れます。同じケーブルやノウハウを使っても微妙に結果は違います。当然「修正」作業も入ります。
オリンパスと707Jシステムでは目指す「表現の世界」を変えています。オリンパスは「生演奏」の再現、707Jシステムは私が好む「耽美な世界」。当然使う機器も違うモノとなります。
先月までは3B252Bアンプを導入した自宅の707Jシステムを聴くとオリンパスシステムのサウンドが面白くなくすぐにSWを着る有様でした。
どうしてもこの音質を上回るには同等のアンプが必要と考え、Trail仕様の管球アンプを3セット揃えて交換するしか有りません。やっとの事で3セット揃えて交換した現在、「オリンパスシステム」が1番の高音質になっています。(現在)
Trail仕様の管球アンプに交換して一番変わったのは「低域」の鳴り方です。箱臭さがほとんどなくなり、LE15Aウーハーの「重い低音」がD130の様な「軽い反応の良い低音」に変わりました。再生帯域はそのままですのでLE15Aのポテンシャルに目を見張るばかりです。
こうなると次は707Jシステムで「音の重心」を下げる事がテーマとなって来ます。・・・とこんな風にテーマを次から次と解決していかないと「追い越す事」は出来ません。進歩は「立ち止まることを許さない」厳しさが有ります。
これからはRCA箱システムも加わり三つ巴の「音質アップ」競争です。頭の中で考えているだけでは解決はできません。今できる最善の方法から手を付けて行きます。実践しないと「変わり」ません。
毎日事務所と自宅に帰ってからも聴きますので、辛くなるシステムを早く解決しないといけません。