新天皇・皇后陛下が即位した。まことに嬉しいかぎりである。考えて見れば
昭和天皇陛下は、終戦を機に制定された新憲法に安堵したかのように見えた。
英王室と同じように「君臨すれども統治せず」という立場になったからだと思
われた。太平洋戦争での責任問題が重くのし掛かっていたからではないかと推
測される。しかし、戦前の国際情勢や経済情勢、さらには国際的な軍事情勢な
どを昭和天皇は深く知らなかったと思われる。それが現実だったのではなかろ
うか。その日本天皇の立場と実体や実権状況を深く理解したのは占領軍司令官
のマッカーサー元帥であり、戦争裁判で昭和天皇が戦争責任を追及されなかっ
た理由だと考えられる。
その後、現憲法が制定されたのは、天皇にとって救いだったのではないかと
推測している。特に新憲法下での「象徴」という立場に変わった天皇制は、具
体的にどうすれば良いのか、昭和天皇にとっては暗中模索だったと思われる。
その象徴という現実対応をどうすべきか、という点については宮内庁関係者、
知恵者、あるいは有力政治家などの意見を聞いて対処したものと推測される。
また、皇太子だった平成天皇などの皇族などで検討したものと考えられる。具
体的には皇族による平和外交、国内的には災害見舞などで目線を同じくした国
民との接触などが功を奏したものと思っている。それが当に正解だったのでは
なかろうか。
今回即位した新天皇にも継承されている旨のお言葉があり、国民が安心でき
る形態が受け継がれたことは何よりの喜びだと信じている。ただ、1番の心配
は天皇・皇后両陛下をはじめ皇族の各位を政治利用することだけは、与野党を
含めてしないでいただきたいと願っている。
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