米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)両氏の首脳会談は終わった。
北朝鮮の外交手腕の方が一枚上だったと云えよう。トランプ氏の焦り負けではなかろうか。
その根拠は、北朝鮮の望んだ通りの共同宣言の内容に終わったからである。具体的には、
非核化の具体的なプロセスを明示することができなかった。云い方を変えれば、北朝鮮の
逃げ道を造ってしまったということである。これでは日本の安全とは、ほど遠いものと云
わざるを得ない。
この点に関し、米国のマスメディアの評価はもっとひどいものである。「非核化の時期
や検証方法など具体制に欠ける。トランプ大統領は金委員長に対し、『へつらった』」
(ワシントン・ポスト紙《電子版》)と評した。(毎日新聞参照)
今回の首脳会談の北朝鮮の目的は、ロケット開発や核武装などの資金不足になったので、
国際規模から資金調達するための一連の動きだったのではなかろうか、という疑問が湧い
てくる。
日本にとっては拉致問題も重要である。家族の皆さんが高齢化しているので解決策をも
っと探って解決してほしいものである。
いずれにしても、今回の首脳会談が日本の安全に繋がることを祈念したい。