ロシアのウクライナ侵攻も終わりに近いからであろうか、日本の保守派
(軍国主義者)の鼻息が荒いようである。朝7時からのあるラジォ局のディス
クジョッキーで、「最近平和主義者は何も云わない。ようやくわれわれ保守
派の主張が正しいことが皆分かってきたようである。平和主義者は何か云え
」というような内容の主張をした。まるでアメリカの同盟国だけが正しくて、
ロシアの侵攻は認められない、という主張は一理ある。今後も、中国の台湾
合併問題、北朝鮮の核武装の推進問題等は、より一層の緊迫感を世界全体が
受けることになるだろう。しかし、人類の戦争史は各国の狂気と狂気のぶつ
かり合いによって血なまぐさく書き続けられて今日にいたっている。そこに
人類の頭脳が何の進展もないのは自明の理であろう。
今日の戦争は核戦争になる可能性がきわめて大きい。しかし、そこに勝者
は存在せず、両者ともに全滅するだけである。アメリカの同盟国だけが無傷
で勝利を得ることは不可能となっている。それを世界中の人々は知っている
のに、核戦争をしようとするのは狂気の沙汰といえよう。
映画「猿の惑星」のラストシーンを思い出すべきである。宇宙旅行で不時着
した惑星か地球だったと分かるラストシーンを思い出すべきである。荒涼とし
た惑星が、じつは地球だったと知ることになるニューヨークにあった自由の女
神が半身地中に埋まっているのを見た、宇宙船の船長のチャールトン・ヘストン
の言葉である。
「もどっていたのか。これが地球なのか。とうとうやりやがった。愚か者どもめ。
吹き飛ばしやがった。何て奴らだ。一人残らず地獄に堕ちるがいい。」
そこでは猿が人間狩りをしていた。 我々人類は、猿を喜ばせるようなこと(核戦争)
をしてはならない。本欄で何度も主張しているように、世界中が一致団結して「国連
軍」を創設する以外に人類が生き延びることは不可能である。すべての武器や弾薬な
どを国連軍が管理して戦争を排除する以外に方法はないのである。
もしかしたら国連軍ができる前に、温暖化で人類が滅びる可能性も避けるべきではな
かろうか。
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