国連「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)
は2月2日、第四次報告書を発表した。相変わらず、最
小数値しか発表していない。信頼できない数値である。
民間の研究機関のほうが、よっぽど信頼できる。
たとえば、北極の海氷は、今世紀末の晩夏にはほぼ消
える、とIPCCは発表している。しかし、米国大気セ
ンターは、昨年末に、2040年には北極の氷はほとん
ど消える、と発表している。この数値は新しすぎて、I
PCCの検討対象にすらなっていない。
サンマ、マイワシなどの魚類は「漁場が北上する」、
という程度のIPCCの発表である。これに対し、英国
やスエーデンなどの海洋学者の研究グループは、「今世
紀半ばまでに全種類の漁獲量が一割以下になる」、と発
表している。その結果、漁業は成り立たなくなり、漁業
は壊滅する、と発表している。すなわち、2048年頃
になると、われわれの食卓から魚が消える、といってい
る。
さらに、海面の上昇の数値もIPCCの発表を信頼で
きない根拠の一つとなっている。米英などの研究チーム
は、IPCCの海面上昇の数値は、過小評価されている
と指摘している。IPCCは年間2.0ミリで海面が上
昇すると発表している。しかし、研究チームは、人工衛
星による観測で06年までに毎年3.3ミリで海面が上
昇していたことが判明した、と発表している。すなわち、
IPCCの数値の1.65倍の上昇率である。今回発表
されたIPCCの数値は、今世紀末には最大59センチ
海面が上昇する、といっているが、実質は97.35セ
ンチ海面が上昇することになる。一説では、グリーンラ
ンドの氷がすべて溶ければ6メートル海面が上昇すると
もいわれており、IPCCの数値は信頼できない。
さらに、21世紀末の平均気温は、20世紀末より最
大6.4度上昇すると発表している。ここで問題となる
のは、平均気温が6.4度上昇しても、人類は生きてい
かれると誤解されかねない発表の仕方にある。一般的に
は、人類が生存できる地球の平均気温の上昇限度は、約
1.5度までである、といわれている。IPCCが発表
しているように、過去百年間の地球の平均気温は0.7
4度上昇している。それも、第3次の発表では0.6度
とIPCCは発表したのである。今回この数値を訂正し
ている。それは故意なのか、未熟だったのかということ
は推測の域をでない。平均気温の上昇率1.5度が人間
存在の限度であるとすれば、あと0.76度しか残され
ていないことになる。さらに厳密な計算をすれば、残さ
れた平均気温の上昇率はさらに少ない数値になる。最大
6.4度上昇すると平気な顔で発表するIPCCの各国
委員は、本当の科学者で構成されているのであろうか。
地球の平均気温が1度上がると、南極と北極の極地域は
3倍か4倍気温が上昇するといわれている。
また、今回の発表で、初めて温暖化の原因は人間活動
に起因している可能性が高い、と認めた。しかし、そん
なことは10年以上も前から良心的な科学者は主張して
いたのである。素人の野僧でさえ、1998年に発刊し
た「地球成仏」の中で明記している。今更、そんなこと
を認める方がどうかしている。IPCCの各国委員たち
は、一般の地球人を無知蒙昧の輩とでも思っているのだ
ろうか。
IPCCの報告書の数値は低すぎて信用できない。
は2月2日、第四次報告書を発表した。相変わらず、最
小数値しか発表していない。信頼できない数値である。
民間の研究機関のほうが、よっぽど信頼できる。
たとえば、北極の海氷は、今世紀末の晩夏にはほぼ消
える、とIPCCは発表している。しかし、米国大気セ
ンターは、昨年末に、2040年には北極の氷はほとん
ど消える、と発表している。この数値は新しすぎて、I
PCCの検討対象にすらなっていない。
サンマ、マイワシなどの魚類は「漁場が北上する」、
という程度のIPCCの発表である。これに対し、英国
やスエーデンなどの海洋学者の研究グループは、「今世
紀半ばまでに全種類の漁獲量が一割以下になる」、と発
表している。その結果、漁業は成り立たなくなり、漁業
は壊滅する、と発表している。すなわち、2048年頃
になると、われわれの食卓から魚が消える、といってい
る。
さらに、海面の上昇の数値もIPCCの発表を信頼で
きない根拠の一つとなっている。米英などの研究チーム
は、IPCCの海面上昇の数値は、過小評価されている
と指摘している。IPCCは年間2.0ミリで海面が上
昇すると発表している。しかし、研究チームは、人工衛
星による観測で06年までに毎年3.3ミリで海面が上
昇していたことが判明した、と発表している。すなわち、
IPCCの数値の1.65倍の上昇率である。今回発表
されたIPCCの数値は、今世紀末には最大59センチ
海面が上昇する、といっているが、実質は97.35セ
ンチ海面が上昇することになる。一説では、グリーンラ
ンドの氷がすべて溶ければ6メートル海面が上昇すると
もいわれており、IPCCの数値は信頼できない。
さらに、21世紀末の平均気温は、20世紀末より最
大6.4度上昇すると発表している。ここで問題となる
のは、平均気温が6.4度上昇しても、人類は生きてい
かれると誤解されかねない発表の仕方にある。一般的に
は、人類が生存できる地球の平均気温の上昇限度は、約
1.5度までである、といわれている。IPCCが発表
しているように、過去百年間の地球の平均気温は0.7
4度上昇している。それも、第3次の発表では0.6度
とIPCCは発表したのである。今回この数値を訂正し
ている。それは故意なのか、未熟だったのかということ
は推測の域をでない。平均気温の上昇率1.5度が人間
存在の限度であるとすれば、あと0.76度しか残され
ていないことになる。さらに厳密な計算をすれば、残さ
れた平均気温の上昇率はさらに少ない数値になる。最大
6.4度上昇すると平気な顔で発表するIPCCの各国
委員は、本当の科学者で構成されているのであろうか。
地球の平均気温が1度上がると、南極と北極の極地域は
3倍か4倍気温が上昇するといわれている。
また、今回の発表で、初めて温暖化の原因は人間活動
に起因している可能性が高い、と認めた。しかし、そん
なことは10年以上も前から良心的な科学者は主張して
いたのである。素人の野僧でさえ、1998年に発刊し
た「地球成仏」の中で明記している。今更、そんなこと
を認める方がどうかしている。IPCCの各国委員たち
は、一般の地球人を無知蒙昧の輩とでも思っているのだ
ろうか。
IPCCの報告書の数値は低すぎて信用できない。