北海道の寿都町で「核のゴミ」(放射性廃棄物)の最終処分場を希望する動きがある。
観光が重要な主幹産業となっている北海道にとってゆゆしきことである。この他にも
神恵内村も核のゴミ処分場設置を希望している。
この核のゴミの最終処分場選定につながる文献調査に反対している住民グループは、
直接請求の署名集めを始めた。これは町内の「子どもに核のゴミのない寿都を!町民の会」
が主体となっている。直接請求は有権者の50分の1でできるため約50人分集めれば
できるという。
一方、道知事の鈴木氏は、道内での核のゴミ処分場設置には明確に反対といっている。
名知事の発言といえよう。まだ若いが、やがて名知事になるだろうと期待している。
それでは私の反対論を述べたい。
①北海道の基幹産業は観光といっても不思議ではない。核のゴミ処理場ができれば道内の
観光産業に多大なマイナスとなるだろう。寿都町から一山越えればニセコである。核の
ゴミ処分場があると聞いただけで汚染の地、危険な地とみなされかねないからである。
遠くはなれた温泉地にも悪影響するのではなかろうか。
②どこまで行ってもまっすぐな道路、きれいな空気、心をいやす花々、壮大な景観や開放感
などは北海道でなければ味わえないのではなかろうか。そのイメージが壊れてしまいかね
ない。
③風評被害で北海道の魚類や肉類や野菜などの食べ物が美味い、というイメージがすべて壊
れてしまうような気がしてならない
寿都町や神恵内村の事情もよくわかる。ともに過疎地であり、経済的な事情であることも理
解できるが、北海道全体を窮地に追い込むことだけは避けていただきたい。多の方法もあると
知事さん達も両町村に応援してやってほしい。
素晴らしい北海道をいつまでも守りたいと思う今日この頃である。