北朝鮮の核実験の目的は何だろうか。世界征服で
あろうか。近隣諸国に対する軍事優位を誇るためで
あろうか。そうではないはずである。「金一族の国
家体制の維持」が目的ではなかろうか。
一家の「長」の立場としては、一族の永続を望む
のは決して悪いことではない。誰もが抱く野望であ
る。たとえば、徳川家康が基礎を築いた幕藩体制の
結果、350年の永きにわたり徳川体制を維持した
のは、その具体的な例である。
しかし、それは前近代的な時代の発想である。も
しも、金正日主席がその目的のために軍事力最優先
の政策を推進しているとすれば、的はずれな政策に
過ぎない。その野望を達成したいならば、正しい「
法」でやらなければならない。法とは、正しい政策、
正しい教えのことである。また、それを推進するの
は武器や恐怖政治ではなく、誰もが納得できる平和
的な政策によらなければならない、と理想的な王(
転輪聖王)といわれたインドのアショーカ王は説い
ている。
金主席のしていることはこの理想と反対の政策で
ある。武力で国民を圧迫し、恐怖で国民を支配し、
近隣諸国には、軍事力を誇示することで体制維持し
ようとしている。この手法は内外から反発されるだ
けである。北朝鮮国民が反発しないのは、恐怖政治
の体制下だからに過ぎない。
近隣諸国をはじめ、世界各国は金主席の野望を潰
すにかかるだろう。世界は民主化の方向に動いてい
る。それを逆行させることは不可能な世界体制にな
っている。
国連安保理で議長声明が全回一致で採択(日本時
間10月7日)されたのを見れば、一目瞭然のこと
である。このまま世界を敵にした政策を推進すれば、
国連憲章7章42条の武力行使を伴う軍事的措置に
まで発展することになるのでなかろうか。もしもそ
うなれば、一般国民に犠牲を強いる無惨な結果とな
るだろう。北朝鮮は軍事最優先政策を捨てるべきで
ある。
あろうか。近隣諸国に対する軍事優位を誇るためで
あろうか。そうではないはずである。「金一族の国
家体制の維持」が目的ではなかろうか。
一家の「長」の立場としては、一族の永続を望む
のは決して悪いことではない。誰もが抱く野望であ
る。たとえば、徳川家康が基礎を築いた幕藩体制の
結果、350年の永きにわたり徳川体制を維持した
のは、その具体的な例である。
しかし、それは前近代的な時代の発想である。も
しも、金正日主席がその目的のために軍事力最優先
の政策を推進しているとすれば、的はずれな政策に
過ぎない。その野望を達成したいならば、正しい「
法」でやらなければならない。法とは、正しい政策、
正しい教えのことである。また、それを推進するの
は武器や恐怖政治ではなく、誰もが納得できる平和
的な政策によらなければならない、と理想的な王(
転輪聖王)といわれたインドのアショーカ王は説い
ている。
金主席のしていることはこの理想と反対の政策で
ある。武力で国民を圧迫し、恐怖で国民を支配し、
近隣諸国には、軍事力を誇示することで体制維持し
ようとしている。この手法は内外から反発されるだ
けである。北朝鮮国民が反発しないのは、恐怖政治
の体制下だからに過ぎない。
近隣諸国をはじめ、世界各国は金主席の野望を潰
すにかかるだろう。世界は民主化の方向に動いてい
る。それを逆行させることは不可能な世界体制にな
っている。
国連安保理で議長声明が全回一致で採択(日本時
間10月7日)されたのを見れば、一目瞭然のこと
である。このまま世界を敵にした政策を推進すれば、
国連憲章7章42条の武力行使を伴う軍事的措置に
まで発展することになるのでなかろうか。もしもそ
うなれば、一般国民に犠牲を強いる無惨な結果とな
るだろう。北朝鮮は軍事最優先政策を捨てるべきで
ある。