今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

宇宙開発より人類延命の具体策が喫緊!

2019-08-27 10:56:07 | 幸福の追求

 「人類存続の危機管理」(そこが聞きたい 日本の有人宇宙探査の意味)というオピ

ニオン報道(毎日新聞、8月27日、朝刊、9面)があった。これは4回の宇宙飛行と、

2014年には日本人初のISS船長を務めた若田光一博士へのインタビューである。

ISSは宇宙実験の補給機で、さまざまな器機、水、食料、宇宙飛行士の生活物資を補

給する宇宙補給機のことである。

 そこで語られた宇宙探査の重要性などの意義は誰もが納得できるものである。その中

で1番関心があったのは「太陽系はいつか滅亡します。小惑星による大規模な環境変化

もあるかもしれません。地球環境を守りながらも、人類が生き延びる技術的な準備をし

ておくことが必要です」と氏は述べている。また、「人類存続の危機管理だ」とも云って

いる。

 その中でも「地球環境を守りながらも」という点が気にかかる。人類の経済活動によ

って地球環境が破壊され、温暖化が進み、人類を滅亡の淵に追いやったのは人災という

認識はないのであろうか。人類は「地球環境を守っていない」、破壊し続けているだけで

ある。平均気温は産業革命以来、2030年には1.5度上がり、2100年には4.8

度にまで上がるとIPPCも認めている1.5度はレッドラインとも云われ、それ以上上昇

するということは人類存続の危機と云わざるを得ない。

 宇宙探査等の重要性は十分にわかるが、今は人類延命の具体策を模索することが喫緊で

はないかと考える。


コマの宇宙映像は何度もテレビ放映されている!

2019-08-23 11:35:17 | 幸福の追求

 先回、「知的生命体の星を探せ!」の中で指摘した「コマ型宇宙」の映像は

NHKで何回も繰り返しテレビ放映されている。ご覧になった方も多いので

はなかろうか。我々の太陽系宇宙も遠方から見れば「コマ型宇宙」に見えると

いう。

 そもそも太陽と地球の大きさの比率、距離の比率、地球と月との比率などは

知的生命体の存在できる基本である。奇跡とも云える微妙なバランスで成り立

っているはずである。天の川銀河でも太陽系宇宙とまったく同じ比率という他

の太陽系宇宙という世界はあり得ないと思うが、知的生命体が存在可能な誤差

であれば知的生命体は存在できるのではなかろうか。その意味からしても、第

2、第3の知的生命体の存在に興味が湧く。

 この知的生命体は天の川銀河では1000個、大宇宙では1兆個の地球のよう

な星と人類がいると約2500年も前からブッダは説いている。私はブッダの説

を信じている。

 しかし、今や我々地球人の生命が危機に瀕している。他の宇宙のことも興味は

尽きないが、我々人類が延命できる方策を真剣に考える時にきている。その原因

は温暖化の影響によるものであるが、人類の経済活動等の結果である。いわば人

類の自業自得にほかならない。はっきりいえば人類は22世紀を迎えられない、

ということである。我々の子孫に言い分けが立たない状態になりつつある。

 その延命策は地底都市を造って延命策を講ずる以外に方策はないといえよう。

人類は目をさまして真剣に考える段階に来ている。


知的生命体の星を探せ!

2019-08-09 16:51:53 | 幸福の追求

NHK特集「スペーススペクタル ついに発見!? 生命体の星太陽系外からの宇宙船」

が6月23日放映された。また、BS日テレで8月7日「深層NEWS 本当?宇宙人は存在

するのか」が放映された。この両番組は対照的な取り組み姿勢に興味があった。

いずれにしてもこれまでの科学者諸氏の研鑽努力に敬意を表します。しかし、今回放映された

内容と、仏教の宇宙論に多少の相違点があるものと思われます。その違いを交えて評論させてい

ただきたい。

 

 まずNHK特集の内容を列記しよう。

①   知的宇宙人は地球人と同じ環境だと信じてきたが、「そうではない」という可能性が強くなった。

②   宇宙に存在する赤色矮星を回る惑星に生物が存在している可能性がある。

③   その惑星に知的生物が存在している可能性がある。

④   その赤色矮星と惑星は、太陽系外の天の川銀河に存在する。

⑤   赤色矮星は太陽より小さく、熱量も小さい。

⑥   しかし、矮星と惑星の距離が近い。惑星は矮星に常時片面だけ向いている。

⑦   その惑星は、一年中惑星に面している部分は灼熱で、裏の片面は永遠の闇と-10度の氷の世界である。

⑧   表面と裏面の温度差は400度という。

⑨   その両面の境に2割ほどのベルト状の地に生物が生存していると考えられている。これをトワイライト

ゾーンと云っている。

⑩   その惑星の裏面には水(氷)がある。

⑪   知的生物がいる星は明日にも見つかる可能性がある。

 

一方、BS日テレは慎重な考え方で、現実論としては評価されてしかるべきであろう。

①   知的生物がいる星が見つかっても、遠いので行くだけで何十年もかかるだろう。

②   宇宙移住は難しい。第一、食べ物をどうするのか問題である。

③   上記が実現できるようになるのは、何万年、何億年後になるだろう。

 

これらに対し、ブッダは次のように説いている。

①   水の中に生命の種がある。

②   我々の属している天の川銀河には、1000の人類に似た知的生命体がいる星がある。全宇宙には1兆の人類がいる(長阿含経)。

一方、仁王経では100億個、法華経(5百弟子受記品)では90億9000万個で「我が今教化する所には百億のブッダが出た」

と説かれている。各星に一人づつブッダが出た、と解釈すべきである。また100億個と同じと云えよう。

③   ②の意味することは、「宇宙は自然の法則によって動いている」、したがって「宇宙の知的生命体は地球人と同じである」、「宇宙の

知的生命体の存在環境はどの星でも同じである」、「自然の法則は全宇宙に遍在している」、その存在環境は地球と太陽系惑星を分析

すればほぼ事足りるはずである。

④   ブッダは「すべての人々を苦から解放するための教えを説いている」、その教えは全宇宙に通ずる普遍性を説いていることを意味し

ている。ブッダは普遍性と永遠性の真理を説いていると解釈すべきである。

⑤   その一方で、宇宙論をブッダは次のように説いている。我々の属している天の川銀河には、1000の人類に似た知的生命体がいる

星がある。全宇宙には1兆の人類がいる。

⑥   人が生まれ変わるという輪廻観では、何処に生まれ変わるか分からないと説かれている。

 

以上を対比して、次のような結論が導き出されると確信している。

①   宇宙は大自然の法則によって動いている。それは全宇宙における遍在性と、永久性を持っている真理と云われる。

②   知的生物はほぼ同じ自然環境の中にいるはずである。

③   知的生物は太陽と地球と月の関係がなければ、存在できない。地球がモデルと考えれば間違いないであろう。

④   天の川銀河には1000億個の恒星があるといわれている。ブッダは1000個の地球のような星があって、知的生物(人類)

が住んでいる星があるといっている。恒星1億個に一つの地球のような星がある計算になる。

⑤   知的生物がいる地球でブッダが得た悟りは、上記のすべての星で得られる悟りの内容と同じはずである。だから、「ブッダは各

星に一人ずつ出た」というのである。

⑥   赤色矮星を回る惑星には知的生物は存在しない。しかし原始的な生物が存在している可能性はあるかも知れない。

⑦   その他の星にはいろんな段階の生命体のいる星は多いのかもしれない。しかし、知的生命体は太陽系惑星の地球と同じ条件以外

の星には存在しない。

⑧   太陽と地球と月のある関係の宇宙は、オモチャのコマが回っているように見えるという。その星を探すべきである。

⑨   赤色矮星を回る惑星を探しても、知的生物は絶対に見つからないであろう。あり得ない話しだからである。

⑩   仏教の根本命題は、すべての人を苦から救うことである。最も肝心な事は、各人が悪いことをしないことである。それを守る人

たちだけが未来の幸福を得られるはずである。

⑪   地球のように戦争を繰り返している星、戦争のない平和な星、貧富の差のない星、邪悪な人たちのいない星、核戦争を繰り返し

て知的生命が絶滅した星、温暖化で知的生命がほぼ絶滅した星などもあるのではなかろうか。私は、平和な星にりんね輪廻することを

願っている。


現今の暑さは温暖化現象の最たるものだ!

2019-08-03 17:38:27 | 幸福の追求

 8月2日(金)の温度が、全国926観測点の内、802地点で30度以上と

なった、と新聞報道された。3日連続で高温となった。また、この暑さは全国的

に続きそうである。避暑地を探しても見つからないといえるような状態である。

これが温暖化現象の典型的なもので、まだ序の口にもならないと云えよう。なぜ

なら、IPCCも2030年には地球の平均気温は産業革命以降、1.5度上昇する

と発表している。それまでにあと10年しかないのである。この1.5度という数値

は、人類生存のレッドラインと云われてきた。

1.5度気温が上昇すれば、それ以後は人類が経験したことのない気温と自然

現象による大災害を経験することになるだろう。今更それを防ぐ方法はないと

云われている。

 2050年頃を過ぎれば私の孫子たけでなく、見境のない超大災害に見舞われ

るのではないかと心配している。

 自然を侮って見ていると、大変なことになることだけは間違いなさそうである。