今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

宇宙移住は不可能!

2020-08-28 13:21:01 | 幸福の追求

 この地球上でこれまでのような生活を人類ができなくなった場合、宇宙移住をすれば

いい、と考えている人々もいるだろう。宇宙移住とは、火星などに移住することをいう。

あるいは宇宙空間で生活しようとするスペース・コロニー(宇宙植民地)を意味する。

 宇宙移住とは、衣・食・住のすべてを移住先で賄うことである。菜っ葉の一つや二つ

移住先で作れたとしても食の問題が解決されるものではない。主食の米や小麦などを現

地生産するのは不可能である。衣類も現地生産しなければならない。さらに住宅を建設

する重機やセメントなども現地生産せざるを得ない。いずれも不可能である。

 さらにはスペース・コロニーの中で生活し、衣・食・住の必要物資を地球から常時搬

入すればいい、と考える輩もいるかも知れない。しかし、地球は温暖化で食料なども壊

滅する段階に近づきつつある。上記の人々の分まで融通する余裕はないはずである。そ

れを強行する人々がいるとすれば、地球に取り残された人々から猛反発をうけるであろ

う。具体的にはスペース・コロニーに飛び立つロケットに地上から小型のミサイルで撃

ち落とされる可能性があるものと予想される。ゲリラ攻撃のことである。いわば宇宙戦

争の第一段階になる可能性がある。

 それではそのロケットを打ち落とすことのできるミサイルは、どの位の大きさが必要

なのであろうか。この点に関しては、地球の上空を浮遊しているスペースデブリ(宇宙

ゴミ)の状況を見れば簡単に分かることである。スペースデブリとは、地球の衛星軌道

上を高速で移動している。しかもそれぞれ異なる軌道である。現在その数は、約10セ

ンチ以上のものが2万個、1メートル以上のものは約5000個ある。その他のものま

で数えると無数にあるとわれている。将来的には人類の宇宙活動の妨げになると考えら

れている。それらのデブリが衝突したときの破壊力はすさまじく、直径が10センチ程

度であれば宇宙船を破壊してしまうという。(この項、「世界の大問題」小川真史著、サ

プライズBOOK)参照。

 これらの点から勘案すると、1・2メートルのミサイルの先端に爆薬を装填したミサ

イルをロケットに打ち込めば簡単に破壊される恐れがあるのではなかろうか。太陽系宇

宙には知的生物がいるのは地球だけである。地球人が住んでいる地球と同じような隣の

星まで最短でも片道、約70年もかかるものと推測している。それも、無人の人工衛星

での年月である。有人衛星なら、もっと行くまでの年月が必要ではなかろうか。多角的

に考えても、将来的には地球で地底都市を造って生き延びる以外に方法があるのなら教

えていただきたいと願っている。


熱中症の次は(殺人)熱波!

2020-08-26 12:25:03 | 幸福の追求

 夏日(25゜C~)、真夏日(30゜C~)、猛暑日(35゜C~)、酷暑日は猛暑日の別称となっている。世界の平均気温が11~12゜C上昇したら、世界の人口の半数以上は熱死すると云われている。日本のある科学者は約24年くらい前に、2100年までに世界の平均気温は9゜C~上昇すると予測した科学者がいた。

 現在の日本でも毎年の熱中症による死者は増加の一途をたどっている。熱中症とは、目まい、立ちくらみ、顔のほてり、筋肉のけいれん、倦怠感や吐き気、頭痛、何度拭いても汗が出る、逆にまったく汗が出ない状態などであるという。

 熱波とは、熱中症の時よりさらに高温となって人類を襲う自然現象のことを云う。熱波を殺人熱波という科学者もいる。現在すでにヨーロッパでは2003年に一日に1000人が死亡するという熱波が出ている。またパキスタンのカラチやインドのコルカタでは2015年に数千人の犠牲者が出たと云われている。いずれにしても。温暖化の原因の一つである二酸化炭素(炭酸ガス)の出し過ぎ等が原因である。人的な経済活動のせいであり、人類みずから墓穴を掘る結果となっている。

 いずれにしてもさらなる高温化は、農産物の生育不全(立ち枯れ)、森林の消滅、世界的な食料不足、永久凍土のなかで眠る未知なるウイルスの再生を呼ぶことになるだろう。

このような人的な経済活動を人類はいつまで続けるのであろうか。

 

「地球に住めなくなる日」ディビット・ウオレス・ウエルズ著

           (藤井留美=訳)。NHK出版     (参照)

 


浜松・熊谷 41.1度、デスバレー 54.4度

2020-08-19 18:22:33 | 幸福の追求

  浜松(静岡県)と熊谷(埼玉県)が日本の観測史上はじめて41.1度を

録した。

 また、デスバレー(米・カリフォルニア)では54.4度を初記録している。

このまま進めば、2050年頃の日本では50度近くになるのではないかと推測している。

デスバレーでは60度を超えるかも知れない。その中で人類は生きていけるのだろうか。

 マスメディアの世論操作を甘く見ているべき時期をすでに超えていることに気づかなければならない事態に進んでいる。

 おそらく2100年には気が遠くなるような高温になるであろう。世界の金持ち階級の人々は地底都市計画をすでに準備しているのではなかろうか、というのは私の考えすぎなのであろうか。知らないのはわれわれ凡人だけなのかも知れない。