今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

「維新八策」の脱原発は支離滅裂

2012-07-31 12:15:21 | 政治家の資質

◎1012年2月  維新の会、「船中八策」を発表。「脱原発」は含まれず。

◎      5月  橋本大阪市長「大飯原発再稼動」に賛成の記者会見(5.31)

◎      7月  「維新八策」を発表。「脱原発」を掲げる。(7.6)

◎      7月  山口県知事選挙で飯田哲也候補(橋本大阪市長のブレーン)善戦。(7.29投票)

  上記の経過を見ればわかるように、橋本大阪市長は、最初は脱原発を掲げず、大飯原発再稼動に

賛成している。その後、大飯原発再稼動に反対するデモが首相官邸を取り囲むようになってから、臆面

も無く「脱原発」を掲げるようになった。さらに、山口県知事選挙に、ブレーンの一人である候補を送り込

み、「脱原発」を掲げて臨んだという心理が理解できない。それを受け入れる大衆心理とは、その程度

のものなのであろうか。子供や国民の将来を心配して毎週、遠くからも参加している善良な国民を茶化

しているように思えてならない。

  5月31日の橋本市長の記者会見では、「机上の空論だけではいかないのが政治だ」と云っている。

何よりもお気の毒なのは、関西広域連合の首長さんと関西圏の人々である。一連の橋本市長の動きは、

感心できるものではない。維新の会顧問の堺屋太一氏は、(脱原発派に対して)「机上の空論」とマスコ

ミに登場して堂々と非難している。 

  これらを見聞していると、維新の会の真実の姿を見定めるのは、はなはだ困難であり、時間がかかり

そうである。 

 


イチロー選手のヤンキース移籍を大歓迎 !

2012-07-24 11:18:52 | 幸福の追求

 これまでイチロー選手に対するマリナーズのフロントは好意的なものだった。

しかし、チームメートのイチローへの対応は、感心できないような気がしてなら

なかった。冷たかった、といわざるを得ない。たとえば、「一試合に2本ヒットを

打てば、それで良し、というのがイチローだ」という意味のことを、チームメート

が云っている、というマスコミ報道を聞くたびに嫌な思いをしたものである。まし

てや、イチロー本人にとっては、針のムシロに座らせられているような心境だっ

たに違いない。一口でいえば、水が合わなかった、ということであろう。

 その中で、10年連続200本以上の安打を量産し、数々の大リーグ記録を

更新してきたイチローは、大選手であることを証明してきたことになる。まさ

に野球の実践哲学者といえよう。誰も真似をできない素晴らしいメジャー・リ

ーガーである。

 四年前のマリナーズとの契約更新のとき、もしかしたらヤンキースに移籍

するのではないか、と思うフシがあった。ヤンキースのジーター選手がイチ

ローに、「どうしてもニューヨークに連れて行く」とイチローに迫ったと報じられ

たからである。また、ヤンキースのホームラン・バッターのロドリゲス選手は、

ズボンの裾を、ストッキングの上まで捲り上げている。これは、イチローの話

を聞いてから、そうしているとのことである。走る時に、「ズボンの裾を下げ

ていると、足が下に引っ張られるから不利だ」、というイチローの話にロドリ

ゲスが納得したからだと報じられている。このように、ヤンキースの選手の

中に、イチローを高く評価し、暖かい目で見ている主力選手がいるというこ

とは、イチローにとってもプラスに作用するはずである。

 また、現在ヤンキースは首位を走っている。ポストシーズンに進むのは確

実なようである。その中で、イチローが燃えないはずがない。ワールド・シリ

ーズで世界一をめざすヤンキースて゜活躍するイチローの姿を想像するだけ

でワクワクする。

  頑張れイチロー !


「超党派で脱原発を」、という菅前首相の発言に注目 !

2012-07-19 11:30:56 | 幸福の追求

 7月18日の夕方か夜のテレビニュースで菅前首相が、「脱原発を超党派ですすめ

てはどうか」、という意味の発言をしているのを見た。しかし、18日の北海道新聞夕

刊には、それに関する記事は掲載されていなかった。19日の毎日新聞と北海道新

聞の朝刊にも掲載されていなかった。両新聞がなぜ掲載しなかったのかは不明であ

る。

 もともと、昨年の3.11の福島原発の事故以後、菅前首相は脱原発を主張してい

たので不思議な発言ではない。現在の政界を見れば、民主党も自民党も、その他の

政党も、政策に大した違いはない。その中でも脱原発を公言しているのは「国民生活

が第一」の小沢新党と、「社民党」、「共産党」、「新党きずな」だけである。しかし、民

主党、自民党、公明党、その他の党の中に有能な脱原発派がいるようである。これら

の議員諸侯が結束すれば、脱原発は実現できそうである。

 原発は、一度事故が起こり、人体が内部被爆すれば、20~25年後に発ガンする

危険性が大きい。また、半径30kmには居住できなくなるし、農地も汚染されて使え

なくなる。また、畜産も駄目になる、という重大な被害を発生させる。そればかりか、

約350kmも離れた静岡県の茶葉も出荷できなくなるという大被害となる。日本の

ような小さな島国には絶対に適さない発電方法である。

  いつ選挙があるかわからないが、次期衆議院選挙の際は、どの政党に属していよ

うが、脱原発派は、所属政党の公約とは別に、「個人的選挙公約」として「脱原発」を

掲げて選挙に臨めないものであろうか。選挙後に、「電源三法」の廃止、「脱原発法

案」を、それぞれ議員立法で提出すべきではなかろうか。各政党が、それを認めない

というのであれば、離党して大同団結の新政党を結成すべきであろう。それらの下話

を具体化し、選挙に臨むのも一考であろう。 これに同意しない議員は、脱原発派と

はいえない。

 もしも、この案に近い形で選挙に臨めば、大きな「うねり」となるはずである。菅前首

相からもう一度首相に返り咲いてほしいものである。


本気度ためされる小沢新党

2012-07-12 08:59:41 | 幸福の追求

小沢新党が船出した。今回は、新党の理念を本当に実現する気があるのか、

という本気度がためされることになりそうである。小沢氏に対する世間の風当


たりは強い。たとえば、毎日新聞は、あれだけ脱原発をかかげて論調をはっ

たのに、新党の脱原発は選挙目当てだ、として疑問をなげかけている。新党

「国民の生活は第一」の綱領骨子紹介欄に「脱原発」を記載していない。すな

わち、同紙は、小沢氏の本気度を疑っているのである。小沢新党は、これら

マスコミの疑問に答える必要がある。本欄で紹介したように「新党きずな」は、

小沢別働隊といわれている。近い将来、両党は統一するものと思われる。そ

の「新党きずな」は、党綱領に「脱原発」を明記している。したがって、3.11以

後は小沢氏も脱原発派だといえよう。しかし、マスコミから疑問をかけられて

いる以上、脱原発の本気度を目に見える形で応える必要がある。

 たとえば、脱原発をかかげる社民党や共産党と政策共闘するとか、全国会

議員に脱原発をよびかけ輪を広めるとか、全国の首長に脱原発をよびかけ、

全国組織を構築する運動を進める、とかの具体的な活動が不可欠と思われ

る。

 脱原発の理念さえかかげれば、国民の支持を受けられるだろう、という単純

な思考では次期選挙に完敗するであろう。

 大阪の橋本市長は最初から原発推進派のような気がしてならない。橋本氏

と共闘するのは、はなはだ疑問である。

 小沢新党は正道を歩むべきである。


尖閣国有化は都知事にまかせよ !

2012-07-09 16:12:25 | 政治家の資質

  「尖閣諸島を東京都が買い取る」、というニュースを知った時、「あっ」、と息を呑む
思いだった。政界のエアーポケットの一つが開かれたと思ったからである。元々、尖
閣諸島は日本の領土である。それは国際的に認められていることでもある。当の中
国自体も、1953年に「人民日報」で、「尖閣諸島は日本の琉球群島の一部」と紹介
している。これらの事実から、島と岩礁からなる尖閣五島は日本の領土であることに
疑問はない。
 にもかかわらず、中国は国際的な既成事実を無視するがごとく、尖閣は中国の領
土であると主張するようになったのは1971年のことである。台湾も尖閣の領土であ
ると同年、主張するようになった。以後、中国は一般人を使って島に上陸させたりの
小競り合いが発生している。世界地図を見ても、現在の中国の国土は広大である。
まだ、領土がほしい、と息巻く中国は大人らしくない。その前に、侵略して中国領土と
したチベットを、チベット人に中国は返すべきである。
 石原慎太郎都知事が「尖閣を買う」、という発言を聞いた時、思わず耳を疑ったも
のである。なぜなら、石原氏は日本の政界で一番の右派の政治家だったからであ
る。「海上保安庁ではなく、自衛隊の艦艇を尖閣に出動させろ」、とでも、そのうちに
云うのかと思っていたからである。元来、尖閣諸島は日本の国土であるから、買う
必要のないものである。しかし、執拗な中国の挑戦に業を煮やした都知事は、中国
に尖閣をあきらめさせる決定打として「買う」といったものと思われる。

 それにしても「買う」という発想は、円熟した大政治家でなければできないものであ
る。第一、平和的な手法が素晴らしい。

 尖閣諸島を買いたい、という地権者に対する申し込みは中国人などからもきている、
と報じられている。しかし、地権者が中国人に売ることはないだろう。
 野田首相は尖閣諸島を国有化したい、という方針と8日の新聞各紙は報じている。
しかし、都知事は「人気取り」だろう、と冷淡にコメントしている。都には、11億円以上
の寄付金がよせられている、とも報じられている。尖閣買取は、都知事におまかせす
べきである。 


「新党きずな」とは、どんな政党か?

2012-07-06 23:08:02 | 政治

 「新党きずな」は、小沢新党結成後に統一会派になる方針を決定したと、7月6日の毎日新聞は
報じている。それでは、「新党きずな」とはどんな政党なのであろうか。
  「新党きずな」は、9名の民主党の衆議院議員が離党し、平成23年12月に結党した政党である。
別名、小沢別動隊といわれている。
 政策は下記の通り。
①TPP交渉参加反対。
②再生可能エネルギー普及「脱原発」へ。
③デフレ下の増税反対。
④東日本大震災の復興財源、権限を地方へ
 この中でも、すでに脱原発をかかげているのは驚きである。目先のメリットに左右されないという
政治姿勢は素晴らしい。
 この政党は、小沢氏と同体だといっても過言ではない。逆説的には、3.11以後は小沢氏も脱原発
派だった、ということである。
 脱原発派は、漸増し、ついには爆発するのであろうか?