「リーダー不在 危うく」と題したコラムが5月20日に毎日新聞一面に掲載さ
れた。これは米・国際政治学者のイアン・ブレマー氏の論説である。新型コロナウ
イルスの流行によって世界中が右往左往している現状と将来を危惧したものである。
煎じ詰めれば人類の未来と解決策を誰も予測できない現状と、解決策を即決するこ
との難しさを全地球人に教訓として残したものと云えよう。また、このまま行けば
人類が滅亡するプロセスが透けて見えるようになったとも云える。
フッダは「(人間以外のもの)が毒を吐くから病気が蔓延する」と説いてい
る。とは動物、植物、病原菌、ウイルス等々のことである。それらと環境汚染
によるコラボで新型コロナ・ウイルス肺炎が発生しと云っても過言ではないと云え
よ。今後は更なる難病が次から次と発生するのではなかろうか。今回のコロナ ウ
イルス騒動では、有能な著名人も犠牲者となっている。そればかりか若い相撲取り
まで犠牲になっている。また、世界的蔓延を防ぐためにオリンピックまで延期せざ
るを得なかった。そればかりか各種の自粛要請になって倒産の危機に瀕してしまっ
た会社や小規模な飲食店も多い。「このままでは倒産します。誰か助けて下さい」
という張り紙を自店の正面のガラス戸に張る店まで現れた。当に世界中がパニック
に見舞われたといっても過言ではないだろう。大イベントの開催中止や商業や工業な
どの活動禁止まで出て世界的な大パニックまで発生したと云えよう。
この点について私は初版本「地球成仏」(1998年10月発行)の中で「来世紀
になれば、現代文明のウミが一挙に吹き出し、難病奇病や天変地異に人類は襲われ
『パニックの世紀』となる可能性が強い」とすでに警告ずみである。
ブッダは人類が滅びる時は病気「病災」、飢餓「穀貴災」、戦争「刀災」の小の三災
によると「長阿含経」の中で2500年も前からで説いている。飢餓については今年
アフリカでバッタが大量発生し、食物不足になるのではないかとテレビ報道されてい
る。また戦争については、文化、文明が崩壊した後で、石や木のかけらを手にした原
始的な方法で殺し合い、人類としての種を残す限度以下となって人類は滅亡すると説
いている。
現代人は深慮すべきではなかろうか。