今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

日本地下都市構想概論 ②

2021-02-25 10:59:04 | 幸福の追求

貨幣経済崩壊のプロセスを予測する!

 温暖化の悪影響は地球の動植物ばかりでなく、地球上のすべての生物に前例の

ないような健康被害と品質劣化をもたらすであろう。コロナウイルスに至っては

医療体制の崩壊現象の本格化を想定できるような事態にまでなっている。具体的

にその規模と被害内容を書いてみよう。

⑴台風や竜巻などの大風害の場合。

 風速と被害に関しては、日本人の藤田哲也氏と米人のアメリカ国立暴風雨予想

センターの局長だったアレン・ピアソン氏が共同で提案した「藤田スケール」が

ある。それによると風速が50m以上になると家の屋根が壁ごと飛ぶ。60m

上になると木造の家が大被害をうけるだろう。70m以上になると鉄骨などの大

きな建物も大きな被害を受けるようになるだろう。100m以上になると車がミ

サイルのように飛ぶだろう。110m以上になると、大型トラックが空からふっ

てくるというようなあり得ない甚大な被害が発生するだろう。140m以上にな

ると地上の建造物は皆無となるだろう。鉄筋コンクリートの建物もひどい被害に

あうだろうと予測している。この藤田スケールは日本よりも米国で有名だと云わ

れている。約20年前にグアム島が強大な台風に襲われた。その時は窓のない部

屋に避難させられて事なきを得たという。その時、海側の台風に直撃された部屋

の窓(ペアガラス)は一枚残らず割れてしまったのである。また、窓のない部屋

がない万一の場合は、台風のくる方角と反対側の部屋に次善策として避難するの

も一考ではなかろうか。またホテル等で山崩れの可能性が考えられる場合は、山

側と反対側の部屋に避難させてもらうのも考えておいたほうが良いのではなかろ

うか。いずれにしても自分を守るのは自分しかいないと考える以外に方法はない。

温暖化によって家屋を新築せざるを得なくなった人々の内、借金やローンなしに

現金で建て替えることのできる人は何%いるのであろうか。貨幣経済は危機に瀕

するようになると云っても過言でない状況に加速されるであろう。

⑵ 洪水や高潮とうの大水害の場合。

台風などによる大水害の被害が甚大になってきた。さらに恐怖の高潮の大影響が

心配されている。高潮は台風津波といって、日本は海に囲まれた海洋国であるの

で高潮の悪影響も無始できない状態にある。特に東京は高潮が危ぐされている。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書に特記されているくらいで

ある。東京にはゼロメートル地帯がある。そこを中心とする大被害の予測は昨年

NHK特集で報じられている。南極や北極の氷の融解、山間地の氷河の融解、さ

らにツンドラ(永久凍土)など万年雪といわれた世界中の氷が溶ける早さが加速

している。すなわち海面の上昇が今後さらに加速される危険性がある。スーパー

台風と云われて久しいが、いまやメガ台風と呼ばれるようになってしまった。ス

ーパー台風を超してしまったという意味になるのであろうか。平均気温が4°C

昇すると東京の海面は8m上昇するとIPCCは予測している。東京を捨てざるを

得ない時がくることをIPCCはすでに予測している。それにもかかわらず多くの

日本人はのんびりとしている。飽食と美食でそのことを考える力もないのであろ

うか。各種の資料をもとにした科学的予測も目には入らないらしい。馬の耳に念

仏といったところであろうか。日本人の科学者もIPCCに入っているではないか。

その委員になっている科学者はなぜ日本人に大声で知らせないのであろうか。な

ぜ日本の新聞界はそのことを隠そうとするのであろうか。人が悪いと云われても

仕方ないのではなかろうか。さらに国会で上記の点が、なぜ取り上げられないの

であろうか。国会議員は科学的資料を読む力がない人ばかりなのであろうか。

風水害の大被害が日本全国規模になるとすれば、まさに貨幣経済の崩壊が見え

地底に都市を造り地球自体の回復力にそって地球再生のプロセスを人類はプログ

ラミングし実行しなければ、人類は全滅するであろう。これまで経験したことが

ない災害被害予測は、けたはずれの大被害となるはずである。そうなってから地

底都市計画を考えるのは、後悔先に立たずの状態となり人類は絶滅せざるを得な

いであろう。自業自得というべきであろうか。風水害の被害は年々大きくなり、

われわれの予測をはるかに超えたものとなるであろう。どこから直していいか分

からなくなるからである。しかし地球上の人類が滅亡するとき、996人の賢者

が現れて我々を救うと仏教経典に説かれている。

 いずれにしても台風や高潮等の被害は年々大きくなるのは必至で、各種保険の

純益を見れば、現在どの程度の位置にあるかがすぐに分かるであろう。1番早く

影響大となるのは順に農業共済、漁業共済、生命保険会社、損害保険会社等々の

純益状況に反映され、最終的には制度的にも、会社経営的にも破綻する運命にあ

るといえよう。好き嫌いに関係なく、貨幣経済は行きつまるのは確実と思われる。

 しかし最終的にはわれわれの生命体は全宇宙に1兆あると云われる地球のよう

などこかの星に転生するであろう。我々の生命も永遠のものであることを知るべ

きである。貨幣経済のあるなしに関わらず絶望する必要はない。

 


日本地下都市構想概論 ①

2021-02-11 14:32:53 | 幸福の追求

 人類は地球以外の星では生きていけない。月も駄目、火星も駄目、

スペース・コロニーも駄目である。われわれ地球人は地球以外の星で

生き延びることはできないのである。諸般の科学的データを見れば誰

もが納得できるはずである。好き嫌いにかかわらず、地底都市を構築

して延命を図る以外に方法はない。

 そのためには地底都市構想の概略を模索せざるを得ない。その第一

歩としての概論を考察してみた。これはあくまでもたたき台であり、

賢者諸氏の考察に期待している。皆で考えるのが1番良いと思う。

地底都市の住人は運命共同体であり、闘争の観念を捨て、協調の一念

で共に生き抜くことが大事だと考えるべきではなかろうか。

 また、これまでの世界は父系社会であった。この制度では女性が

「隷従」させられてきた、という歴史的な事実がある。これに関して

は母系社会のほうが平和的だという指摘もある。地底都市には50州

あるので、その何州かは母系社会があっても良いのではないかという

議論があってもおかしくはない。ただ、統治する側にとっては父系社

会だけの方がやりやすい、という一面もあろう。しかし、この新地底

都市を契機に論議するのも一考ではなかろうか。

 

日本地下都市構想概論 ①

⑴現在の日本国憲法を基本として新憲法を制定する。

⑵その他の必要規則等は、現行の法令を基本とする。

⑶日本国内に50の地下都市(州)をもって構成する。

⑷地下都市は日本政府が建設する。

⑸どこの州を首都とするかは全国州議会で選定する。

⑹各州に1名の州長を置く。

⑺州長は各州会議で選定する。

⑻地底都市の長として1名の大統領を置く。全国州議会議員は

    各州の州長によって構成し、大統領を選出する。

⑼新憲法は平和主義を根本とし、全世界の平和と不戦を確認する。

(10)新憲法は基本的人権を確立することを目的とする。

(11)「いじめ」、「各種暴力」、「拷問」、「死刑」等は禁止する。

(12)教育、医療、老後等は国が保証する。

(13)全国州議会、州会議はすべてテレ・ワークとする。

(14)電力は地熱発電とする。

(15)全国州議会、各州会議の議決は全会一致を基本とする。

(16)全国州議会、州会議等には一切の政党を禁止とする。

(17)全地底都市における政党結社等は禁止する。

(18)大統領、州長等は、職務以外に特別の恩恵を受けることを禁止する。

(19)その他として「人類はすでに終末期に入った ⑤ 」の中で少しだ

    け書いてありますので参照していただきたく存じます。

 

 

 

 


人類はすでに終末期に入った ⑤

2021-02-04 17:03:38 | 幸福の追求

 (9) ティッピングポイントは2030年!

 人類が地球をある程度コントロールできるのは2030年頃までである。地球

の平均気温は、産業革命から現在まで1.2度上昇した。このままいけば1.5度に

なるのは2030年と云われている。この1.5度は「ティッピングポイント」と

も云われている。ティッピングポイントとは、人類が地球の気温などの気象条件

をコントロールできなくなる限界点のことである。このポイントを超えれば、

2度と後戻りできなくなる分岐点だと云われている。はっきり云えばそれ以後の

地球は灼熱地獄になると云うことである。人類が経験したことのない高温となっ

たり大災害などが多発することになったりする。今までの常識が通じない恐怖の

時代になることを云う。今やその流れをストップさせることは不可能と思われる。

その理由を列挙しよう。

  • 温暖化そのものを信じていない人々が多い。
  • 人類はあと何百年も生き続けられると思っている人々が多い。
  • 自然災害は将来危機的段階になると思っている人々が少ない。
  • 将来、科学的に温暖化を克服できるようになる、と思っている人が多い。
  • 温暖化を考えてもしょうがない。誰かが克服してくれるだろうと思っている人が多い。
  • 温暖化を克服する意思のない人が多い。
  • 各国政府は自国のご都合主義で考えている国が多い。
  • 政府が温暖化対策を提唱しても、有力な国内企業から反対される場合が多い。
  • 金儲け主義が第一、と思っている国や人が多い。

 

このように、恐怖の自然災害が激化するままで人々は温暖化を信じないだろう。気がついた

時には、すでにターニングポイントを超えており打つ手はないだろう。

 

(10)最後の救いは地球で「地底都市」を建設する以外に延命策はない!

 最後は約5%の人たちが生き残るであろう。そのままでいれば、やがて人類は絶滅

状態になるだろう。その前に、2070年頃になると世界中の建築物はほとんど壊滅

状態になり、道路や鉄道も壊滅状態になる可能性が大きい。災害復旧費は一円も出せ

ない段階になるはずである。たとえ金だけ持っていても何も買えない状態になるはず

である。すなわち、貨幣経済が崩壊するだろう。次に人類の文化・文明が滅びるであろ

う。

 その中にあって、残っているのは地底都市を建設して、生き残った人たちが全員その

地底都市の中で生き続ける以外に方法はない。たとえば日本人が約500万人(5%)

生き残ったと仮定した場合、各地底都市を10万人単位として50の地底都市を日本国

内に建設しなけばならないことになる。それらの基本構想の概略を考えてみよう。

(1)地底都市に住む構成員は完全に差別なき平等を基本とする。

(2)衣・食・住は自給自足を原則とし、配給制とする。

(3)構成・規約・規則等は住民全体の総会で決定する。尚、決定は全会一致とする。

(4)前条の変更討議が必要となった場合は、見直すことをいとわない。

(5)何人も同等の権利を有する。

(6)貨幣経済は要しない。

(7)一切の「いじめ」、「暴力」、「拷問」、「殺人」や「火つけ」等を禁ずる。

(8)子供は、1ヵ所に集めて老人を含む全体で養育する。但し、強制はしない。

(9)結婚制度は否定する。

(10)母系社会とする。

(11)他の地底都市団体との物々交換は認める。

(12)学校、大学等の自由を認める。安心して学べる学問の自由を保障する。

(13)当地底都市の安全は全員で守らなければならない。

(14)食事は全員食堂で食べることを原則とする。病気等の場合は例外扱いとする。

(15)病気等の治療、入院は保証する。

(16)地底都市内での飲酒、喫煙は禁止する。

(17)地底都市から地上に勝手に出ることを禁止する。

(18)地上のモニタリング次第で、地底都市から地上に出ることを許可する。

(19)前上の時には、運動会などの娯楽を楽しむことを許可する。

(20)その他、必要事項又は変更は順次検討、制定する。

 

  上記は概略を記したに過ぎない。勿論、地底都市建設は費用、体制、略図、設計図

等々の膨大な準備が必要である。私としては理想社会を造る絶好のチャンスだと思って

いる。この地球上に生きた極楽世界を実現したいと願っている。「来る者拒まず     」の方

針で理想世界を一緒に造りたいと希求している。

 

                                                                                         (この項、終わります)