今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

風対策が抜けている温暖化「適応計画」!

2015-10-24 12:39:41 | 幸福の追求

 23日、政府は温暖化による社会や経済への悪影響を抑えるための「適応計画」案

を発表した。この中で、風対策が脱落している。風による悪影響は、風圧と風による

飛散物の被害がある。これを風災と云う。将来的に具体例を列挙しよう。

 

(風圧による被害)

  1. 発電用の太陽光パネルそのものが吹き飛ばされたり、剥がされる可能性がある。

  2. 風力発電塔が倒壊する可能性がある。

  3. 国営建物(住宅)、都道府県営建物(住宅)、市町村営建物(住宅)等の窓ガラスが損壊

    され、かなりの風圧でガラス片等が室内外に飛散する可能性がある。

  4. 台風、竜巻、突風等はより一層強大となる。それらの風圧で家屋の倒壊、損壊等

    の可能性がある。人的被害も出るだろう。

     

(飛散物による被害)

  1. 小石等の飛散物による太陽光パネルの損壊の可能性がある。

  2. 小石、木くず、ガラス片等の飛散物はピストルの弾と同じような作用をするように

    なるだろう。それによって野外の動植物に甚大な被害が出るだろう。人間とて同じ

    被害が出るだろう。

  3. 風災に関する事項では、「高潮・高波」対策が計画の中に出てくるが、川から海への

    排水口の関係で、堤防を高くするのにも限界がある。具体策は困難を極めるだろう。

    堤防だけ高くしても意味がないからである。高波は台風津波と云われるように、低気

    圧と風と満潮時が一つになって襲ってくるものである。海岸部は例外なく襲われる可

    能性があるだろう。

     

 上記の一部は現実に起こっており、計画自体が遅きに失したといえよう。今回、北海寺の庫裡を改築し、7月末に引き渡しを受けたばかりであるが。すべてのガラスを防災ガラスとし、止水板は玄関と西門に設置した。ガラスはすべて網入りガラスと防犯ガラスを合わせガラスにしたものである。厚さは網入りガラスの倍の13mmあるが、100mの風圧にも耐えるといわれている。それを防災ガラスと野僧が勝手に名付けたものである。さらに一階の窓と、ビル風に面している窓にはステンレスの格子を設置した。防災、防犯を兼ねたものである。また、屋上に緊急発電機と受水タンクも設置した。特にタンクは、断水になった場合、RCの屋上全体をプールにすることができ、その水を各階(3階建て)に受水槽を設置した。発電機は一台で1500W発電でき、さらに2台発電機を増設することもできる。

国は温暖化に対する感度が鈍すぎる。とにもかくにも、公営住宅(建物)のガラスだけでも防犯ガラスにするべきである。温暖化意識にようやく火がついたのであろうか?


「星さん殺害事件」早くも安保の影!

2015-10-06 11:44:18 | 幸福の追求

 バングラデシュで日本人星邦男(66)さんが射殺された。イスラム

教スンニ派の過激派組織イスラム国(IS)有志国連合が犯行声明を

出している。

「ISと敵対する(米軍などが主導する)十字軍(有志国)連合国の

一員である日本の国民を狙った」とした上で「十字軍に参加する国の

国民への作戦は、これからも続く」という内容である。(ツイート。

「イスラム国“親日国”バングラデシュで凶行の衝撃」)参照

 ただし、この声明を出した組織を確認していないとも報じられてい

る。しかし、9月下旬に首都ダッカでイタリア人が射殺された事件で

も同じグループ名で声明が出されており、同一組織に間違いないであ

ろう。

安保法案可決の影響が早くも出た。野僧の予測通りの心配が現実と

なったのである。内閣や与党はどう責任をとるつもりなのであろうか。

 星さんの本籍は岩手県で、農業関係のプロジェクトの関連でバング

ラデシュに8月に入国、ダッカから北西に約200km離れたランプル

近郊の友人宅に滞在していた。3日、自転車型のタクシーに乗ってい

るところをバイクに乗った複数の男が至近距離から発砲して射殺した

と報じられている。

 今回のテロ事件の問題点を考えてみよう。

 

  1. バングラデシュは親日国である。今後、親日国でも油断は禁物であ

    る。テロに襲われる可能性がある。

     

  2.  イスラム圏の国での日系企業、観光、留学などの人々は、テロには

        細心の注意が必要である。

 

  1. 特に自衛隊がイスラム圏に行くときは、戦闘の他に、テロなどにも配

    慮しなければならない。

     

 これらを勘案すれば、今回の安保法は日本国民に無駄死にを強要するよ

うなものである。第一、同法は違憲であり、安保法を廃棄すべきである。

それによって無駄死にをなくするためである。野党はもっと真剣に考えて

行動してほしい。さもなくば、野党無用論が出るであろう。