韓国人人質解放と宗教意識

　韓国人人質１２人が旧支配勢力タリバンによって
解放された。今月１３日に２人解放されたので１４
人解放されたことになる。残る人質は７人である。
しかし、男性２人が殺されている。
　今回の事件で最初に感じたのは、計３３人の記念
写真を見て驚かされた。全員にこにこ顔の写真であ
る。第一に、奉仕団体とはいえキリスト教の団体が
イスラム教の国に、ボランティア活動に行く、とい
う感覚が無神経だということである。ましてや団長
とおぼしき人は牧師である。これが一番の間違いで
ある。第二に、その写真を見ると、気色満面である。
まるで観光旅行に行くような雰囲気である。すなわ
ち、宗教認識がゼロに等しい。
　キリスト教とイスラム教は、怨恨の合いだがらに
あることが分かっていない。十字軍がイスラム諸国
でしてきた虐殺の歴史を無視しているといわざるを
えない。イスラム教徒にとっては恨み骨髄であるこ
とがわかっていない。ボランティア活動に行くのだ
から歓迎されるはずである、と思っているようであ
る。それは甘い考えである。イスラム教徒にとって
は、キリスト教の布教活動と見えるはずである。先
に殺された２人のうちの一人は牧師である。だから
真っ先に殺されたのである。
　何年か前に日本人の青年がアルカイーダに殺され
たが、腕に十字架の入れ墨をしていたからだと云わ
れている。
　いずれにしても、殺された方の冥福を祈るだけで
ある。また、７人の人質が一刻も早く解放されるこ
とを祈るのみである。人を殺し合う世界を何とかで
きないものであろうか。

政府間パネル（ＩＰＣＣ）の数値はデタラメだー北極の氷最小

　「北極の氷は最小」とマスメディアは報じている。
海洋開発機構と宇宙航空研究機構は、２００７年８月
１５日に衛生観測した北極海の海氷は５３０．７万平
方キロメートルで、過去最小と発表した。８月だけで
日本列島三つ分の氷が失われたことになる。
　一方、ＩＰＣＣは２０４０年で約５５０、２０５０
年で４５０万平方キロメートル海氷が残ると予測数値
を発表している。デタラメな数値と予測である。
　一部のマスコミは、「温暖化の速度が従来の予想を
はるかに上回っている」と報じているが、事実はまっ
たく違う。このＩＰＣＣの予測は、本欄で何度も指摘
しているように最初からデタラメなものだったのであ
る。科学的な根拠よりも政府間の経済優先の思惑を込
めた政治的な意図にもとずく妥協の数値だった。それ
を真実の数値であるがごとくに報じてきたマスコミの
責任は重い。それを信じてきた世界の人々から、将来、
痛烈に怨まれるであろう。人類に対する最大級の犯罪
行為といっても過言ではない。人類を絶滅に導くＡ級
戦犯はＩＰＣＣとマスメディアと将来いわれるであろ
う。
　一部のマスコミは、「温暖化の速度が従来の予想を
はるかに上回っている」と報じているが、事実はまっ
たく違う。最初からデタラメな数値だったのである。
　なぜなら、欧米の科学者は2040年には北極海から氷
は消えてなくなる、と発表しているからである。温暖
化が予想以上に加速されているのではない。予想の範
囲内であることを知るべきである。いつの時代でも、
無知な人々が損をする。いわば、太平洋戦争の際の大
本営発表と同じで、ＩＰＣＣはデタラメな数値を発表
したことになる。それを信じている人々が重大な被害
にあうことは目にみえている。何が真実なのか嗅ぎ取
る力が不足している。やがて本欄の主張が証明される
時期が来るであろう。いずれにしても、最終的には個
々人が責任を負うことになる。
　また、夏の最高気温も更新している。40.9度という
最高気温を日本各地で記録している。しかし、これも
予測の範囲内の気温上昇であることを知っている人々
は少ない。すでに、2035年には東京の夏の気温は42～
43度になると埼玉大学の教授が予測し、新聞発表して
いる。何も驚くには値しない。驚く方が無智なだけで
ある。恐らく２０５０年には東京の気温は５０度にな
るかも知れない。人の住める環境でなくなることは目
に見えるようである。
　一方、首都機能を、栃木県の那須高原（海抜６００
ｍ）に移転すべきだという原案があったのに、それを
没したのは当時の小泉首相、扇建設大臣、石原東京都
知事であった。環境破壊が今後激烈になれば、上記の
三人は、Ａ級戦犯といわれるであろう。先を読めない
政治家はいらない。