1月11日~13日までの3日間、北京はスーパースモッグに襲われた。
死者も出たと報じられているが、秘密主義の中国では都合の悪いことは
公表しないらしい。北京の大気質指標(AQI)は467で、世界保健機構
(WHO)の安全レベルの20倍に達するという。同時期のAQIは、天津が
327、南京が282、成都が257、と中国の広範囲に及んでいることが観
測されている。ちなみに、欧州委員会の2011年の統計によれば、中国
のCO2の排出量は97億トン、米国は54億トンである。やがて米国もスーパース
モッグに襲われることになるだろう。勿論、日本にもその心配はある。
一方、2020年には中国にある100基の原発事故で、放射性物質が日
本にも大量に降り注ぐという説もある。
いずれにしても、人間のエゴと金儲けの都合で地球環境を破壊し続け
てきた結果である。
期を同じくするように、映画「地球が静止する日」が1月18日に、日本
テレビ系列で放映された。SF映画であるが、真実を的確に突く内容であ
る。宇宙のある星から宇宙人が地球にやって来た。捕らえた宇宙人に米
国の国防長官が質問した。「なぜ我々の星にきたのか」、という問いに、そ
の宇宙人は「我々の星?」と反論する。「この地球はあなたがた人類のも
のではない。地球人は暴力的に地球を破壊している。人類から地球を守る
ために来たのだ」、と説明する。宇宙人による人類絶滅の攻撃で地球人
は窮地に立たされるが、最終的には、「最悪の段階になれば地球人も地球
を守るように変わるから心配しないでほしい」という良心的な地球人の科
学者の言葉に納得して宇宙人は攻撃を止めて地球を去る、という結論であ
る。
このまま行けば、人類は22世紀を迎えられないであろう。せいぜい生
き残るのは5%ぐらいの地球人であろう。