山本氏は都知事選に出馬か、との新聞報道が11日(木)一面に載った。東京都政も
大事なことではあるが、もっと大きな問題点に取り組んでいただきたいと願っている。
単刀直入に云おう。今や大気中の二酸化炭素の濃度は405ppmに達している。その
年間排出量は125億トンである。その内容は自動車、船、飛行機から排出されるもの
で、それらは軍用、民間を問わずすべての合計量である。この事実だけでも人類絶滅の
危機の根拠となりうるものである。この点については同11日午後10時から放映され
た「コズミックNEXT」(NHKプレミアム3)を見れば簡単に分かることである。都政
などと比較する範囲をはるかに超えている重大問題なのである。ちなみに以前から云わ
れていることの一つに、世界の海面上昇を考える場合海岸からどの位い離れていれば安
全かという議論がある。結論を云おう。100kmと云われている。世界中の首都はほ
とんど海岸近くにある。すなわち世界中の首都はほとんど海中に没する可能性が大だと
云われている。ましてや日本のような細長い島国ではその条件を満たす土地は北海道と
あと2・3の地方しかないのが現状なのである。それを確かめたければ、品川埠頭に行
って見ればすぐに分かることである。満潮時に見れば海面と岸壁までの高さは約1mぐ
らいのものである。南極の氷が全部溶ければ約6m、世界中の氷河などが全部溶ければ
いろんな説があるが最大100mという説まである。溶ける時には海水温も高くなるの
で海水が膨張しより一層海面上昇するとも云われている。これは世界的な危機であるこ
とを意味している。都政どころの話ではない。
一方、2050年には二酸化炭素の排出量を0にすると云っているが、不可能な数値
である。代替えエネルギーとして太陽光発電に期待しているようであるが、風速40m
(秒速)以上の台風などに襲われれば、太陽光パネルに石などの飛散物が突き刺さり使
用不能となる可能性が大である。一方、風力発電のプロペラ部分が折れたり、発電機そ
のものが倒壊して使用不能となる可能性が大である。ともに安心できる体制とはならな
いであろう。自然の驚異を甘く見ていると挫折感に苛まされるであろう。
このように見てくると、人類の危機が目前に迫っていることがわかるであろう。ブッ
ダは、人類の文化・文明が滅びた後に石や木の枝などを手にした最後の戦い(戦争)が
あり、人類は滅亡すると説いている。病気、飢餓、最終戦争で人類は絶滅すると説いて
いるが、現世界人口の5%(約3億人)の人々が生き残るのではないかと推測している。
貨幣経済、弱肉強食的な世界体制ではなく、人類愛にもとずく共存共栄の世界が構築し
新たな世界体制になるのではないかと期待している。
山本氏にはそのリーダーとなるべき資質が備わっていると思えて仕方がない。都知事
ではなく、参議院議員に返り咲いて全地球人を救う救世主の一人となることを期待して
いる。