「遺骨を守る人がいなくなりそうだ(または、いなくなった)。
どうすれば良いのだろう」、「墓じまいをして安心できる寺に遺
骨を預けたい。どうすれば良いのだろう」、という相談が近年多
くなった。
このような社会的な事情とニーズが多くなるのは予測範囲の
ことであった。当北海寺ではこの社会的なニーズに応えるため
すでに10年前から対応してきている。そのポイントは、安価と
安心だった。具体的には、
① 納骨壇の永代使用料の中に永代供養料を込みとすることだっ
た。(後継者がいない方に、永代供養料の負担をなくすること
だったのである)。
② 「墓じまい」の受け皿として当寺の納骨堂は安価に設定してい
る。4体収納可能の納骨壇は55万円(一体 13.7万円)、6体用
納骨壇は95万円(一体 15.8万円)、12体用納骨壇は120万円
(一体10万円)で利用できる。尚、一体だけの永代供養塔は35万
円で利用できる。
③ 骨箱一個に何体も砕いて入れることも認めている。
④ 納骨壇の永代使用料を安価にすること。(他の納骨堂の永代使
用料を調べてより安価としている)。
⑤ 当北海寺は半永久的に廃寺となることはない。安心を提供でき
る。(民間経営の霊園や納骨堂では、経営者が変わることがある)。
⑥ 今年から、送骨納骨を受け入れている。全国各地の人々の門戸
を開放するためである。
これらを見ていただければお分かりのように、当寺として最大
限の努力をしているつもりである。本欄を参考にしていただけれ
ば幸甚である。