今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

防災ハウスのすすめ!(9)100mの風圧に耐えるガラスを使用!

2015-03-26 15:18:31 | 防災ハウス

100mの風圧に耐えるガラスを使用!

当北海寺の厨房棟(庫裡)に使用されるガラスはすべて、網ガラスと防犯ガラスの合わせガラスである。
3月13日にバヌアツを襲った巨大サイクロン「バム(Pam)」』の最大瞬間風速は70m/秒でカテ
ゴリー5の最大サイクロンといわれている。大被害を出したのはテレビや新聞などの報道を見た通り
である。温暖化が進めばさらにサイクロンは巨大化するのは確実な状況である。なおサイクロンも台
風もハリケーンも同じである。

このような状況下にあって防災ハウスのガラスは、風速100mに耐えられるガラスを使用することに
なっている。ガラスの厚さは13mmです。網ガラスは6.8mmですので約倍の厚さになります。これ
に貼り合わせるガラスは防犯ガラスといわれております。日本板硝子社製の「防犯ガラス セキュオ
CP」です。これが防災ガラスです。

 

 

 

 

 

 100mの風圧に耐えられるが、外側の網ガラスにヒビが入ってもガラス全体が破壊されること
はないということです。ただし、飛散物がガラスにぶつかった場合、その飛散物の大小などの次
第でどうなるのかは疑問視されています。また飛散物の当たる角度なども問題点でしょう。しか
し、ベターなガラスであることは確かである。一方、普通の億ションといわれるマンションのガ
ラスは当寺で使うようなガラスは使用されていないとのことです。ペアガラスはそんなに強いも
のではありません。究極的なベストなガラスは厚さ10cmの防弾ガラスでしょう。その場合は、
すべての外壁のRCの厚さを少なくとも50cm以上にしなければならないでしょう。ここまです
ると防災ハウスではなく、要塞ハウスというべきでしょう。

 いずれにしても、最終的には地底に住む以外に自然の驚異から逃れる方法はないものと思われま
す。たとえ人類が火星に移住することができたとしても、地底に住む以外に方法はないはずです。
また生活物資など必要な製品を火星ですべて作ることは不可能です。現実離れした空論に過ぎない
と思われます。足下の地球で延命を目指すほうがはるかに現実的です。防災ハウスはそのための一
歩です。防災ハウスを真剣に論議していただきたいと切に願うものです。人類延命の可否がかかっ
ているからです。

 

 

 

 


防災ハウスのすすめ! (8) 防犯対策も万全

2015-03-13 10:20:02 | 防災ハウス

防災ハウスのすすめ! (8) 防犯対策も万全

   『特色(14)』

 

 自然災害が年々過酷になるのは確実なことである。現在では考えられないような凶悪事件が、将来多発する可能性がある。それは防災ハウ

スの乗っ取り事件のことである。大災害で行き場のなくなった人たちが防災ハウスを標的にするようになるのではないかと心配である。本欄

の防災ハウスは防災と防犯対策も十分に検討されている。

①    玄関のインターホンはカメラ付きとする。普段からお付き合いのある人以外は、やたらに玄関に入れないようにする。普通の来客は、

   インターホンですませる。

②    玄関のドアーに向かって防犯カメラを設置しておく。玄関のドアーは、常時カギをかけておくこと。

③    玄関に入った途端に居直り強盗になることも考えられる。玄関と家屋の境のドアーは、内側から鍵をかけられるようにしておく。その

 ドアーの外側には突起したノブではなく、開けにくいノブにしておく。この場合、内側の突起したノブから手を離さないことが重要。万一

 の時は、すぐに鍵をかけるためである。習慣づける必要がある。その強盗が屋内に侵入することを二重に防ぐためである。

④    防災ハウスのすべての一階の窓には格子をつけておく。外からの侵入を防ぐためである。

⑤    二世の子供夫婦が二組いれば、A+B+C+B+C+Dとして一緒に生活すれば防犯の面からも安心できると思われます。

⑥    それでも万一、居直り強盗に入られたら、各階のトイレ、風呂場、三階の避難室に逃げ込み、内側からカギをかけ、携帯電話で警察に

 110番すること。

⑦    防犯ハウスそのものが防犯ハウスでもある。リビングダイニングルーム以外の各部屋には窓が一つで、開閉部はその半分である。

 

「転ばぬ先の杖」のように、防犯面も十二分に考慮された防災ハウスである。

 


防災ハウスのすすめ! (7) 老人室の理想的なトイレの位置

2015-03-12 02:20:16 | 防災ハウス

 当防災ハウス一階の書斎と寝室の中間にトイレを設置した。このスペースは第一世代の老人室である。両方とも老夫婦の部屋である。実は

野僧の人生の中で見聞した事実によって得た教訓を検討したところ、上記の場所がトイレの理想的な設置場所であることがわかった。

まず苦情を紹介しよう。

①    トイレが玄関の近くにあるが、老人室は家の一番奥にあった。お爺ちゃんがトイレに行くたびにもたないで途中で糞尿をだらだら粗相

   することが多かった。

②    老人室に小丸を入れて置いた。ある時、用を足して小丸から降りる時に、小丸と一緒に

   お婆さんが転んでしまった。その結果、布団は捨て、畳はすべて入れ替え、結局押入れをトイレに改良した。

 その結果、

③    老人室に隣接してトイレを設置しなければならない。

④    書斎と寝室の中間にトイレを設置するのが理想的である。しかも両方の部屋から引き戸を付け、どちらからもトイレに入れるようにす

   るのが理想的であることがわかった。夫婦なのであるからお互いに我慢できるはずである。片一方にだけ戸を付けると、片一方の部屋にい

  る時は遠回りになるのを防ぐためである。

⑤    自分の事は、自分で始末するのが原則である。場合によっては、這いずってでもできるうちは、老人としてのプライドを自ら保てるの

  ではなかろうか。

 

  なお、一階の風呂場の隣にあるトイレは家族やお客さん用のトイレである。勿論、老人が利用することも自由である。


防災ハウスのすすめ! (6)断水・停電にも対応できる

2015-03-09 11:17:24 | 防災ハウス

防災ハウスのすすめ! (6)断水・停電にも対応できる

『特色(9)・(10)』

 

 大地震で断水することがある。神戸大震災の時も断水した。その際の体験談として神戸の方がテレビのインタビューに応えたことがある。「川の水を煮沸して飲料水や料理などに使った」と。納得できる内容だった。この体験談から防災ハウスにどう生かすか考えた。結論は簡単だった。鉄筋コンクリートの家屋の屋上は、外壁が床より少し高くなっている。その部分をプールのようにして雨水をためて利用すればいいのである。いくつかの排水口をタオルなどで塞ぐだけでいい。また、屋上に出入りするための塔屋がある。そこにも屋根がある。すなわち屋上には二つの屋根があるのである。

 普段は塔屋の屋上の雨水を雨水貯水槽にためて1.2.3階に流すようにしておく。飲料水以外のために使うようにする。また、塔屋から雨水があふれそうになったら各階の受水槽を通して排水するようにすればいい。各階の受水槽は、平面図の階段のすぐ上に四角に小さく画かれているのがそうである。

 一方、地震などで断水した時は、塔屋の雨水だけでは足りないので、屋上全体をプール状にした雨水を塔屋の上に上げ、雨水貯水槽を通して各階で使うようにする。そのためには水中ポンプを常時備えておく必要がある。そのポンプで雨水を貯水槽に上げることができる。

しかし、電気も停電状態の時はポンプが使えない。当然のことである。その場合は、バケツなどで塔屋の屋上に手で雨水を上げざるを得ない。大変な手間である。しかし、わざわざ川まで水を汲みに行く労力よりは楽なはずである。

 このような防災ハウスにしておけば巨大地震の際、断水しても対応できる。ただし、断水の後に雨が降るかどうかによっても利用効率が違ってくるのは仕方のないことであろう。しかし、万全の体制を敷くことが何よりも重要であろう。

 (注意点)屋上の床より高い部分をパラペットというが、それが塔屋の入口より高いビルが意外と多いという。この場合、排水口にゴミがたまったり、凍ったりして屋上がプールになった場合、塔屋の入口から雨水が逆流してビルが水浸しになる場合がある。考えられないことであるが、その原因はパラペットの高さを設計変更しているうちに入口の高さを忘れるからではないかと考えられる。その場合、塔屋のドアのフレームの内側の部分を補修することで簡単に修理できる。これは当寺の客殿を参考にしたものである。建築の際は、塔屋の入口とパラペットの高さを確認することが必要である。

 (塔屋の常備品)

①    水中ポンプ(断水の時、屋上のプール状態の水を塔屋の屋上に送水し、貯水槽に入れるためである。その場合、少しずつ断続的に送水しなければならない。一方、ゴミなどが溜まり屋上がプール状態になり、パラペットから溢れる危険性がある場合、排水するためである)

②    胴長靴(胸まであるゴム製の長靴のことである。送水口にゴミなどが溜まり、プール状態になった場合、そのゴミを除去するときに使うためである)

③    バケツ数個(停電中に塔屋の上に雨水を入れる場合の必需品だからである)

④    屋上の掃除などの必需品。

 

また、屋上の「非常用発電機」の受け皿として各階にコンセントも設置することになっている。しかしLED電気器具は節電型であるが、この発電機で全部の発電量をまかなえるようにすることが検討課題だと思っている。


防災ハウスのすすめ!(5) 風速60mで窓ガラス・太陽光パネル崩壊の可能性

2015-03-08 02:11:01 | 防災ハウス

防災ハウスのすすめ!(5) 風速60mで窓ガラス・太陽光パネル崩壊の可能性

『特色(5)・(6)・(10)・(20)・(21)』

 

 温暖化の影響は巨大化している。2013年にフィリピンを襲った台風20号は風速計が破壊され正確な計測が不可能になってしまった。一説では最大瞬間風速が100mとも80mともいわれている。いずれにしても台風も巨大化している。今後さらに巨大化するのは確実な状況である。

 一方、米国などを襲った2005年8月のハリケーン・カトリーナは死者1836人、行方不明者705人、さらに台風津波といわれる高潮によってニューオリンズ(ルイジアナ州)の大部分が水没するという大被害を出している。その時の気圧は902ヘストパスカルで、最大風速(1分間平均)78mであった。恐らく最大瞬間風速は100mくらいだったのでなかったのではないか、ともいわれている。その際、米国のテレビクルーはガラスが風圧で破壊される興味深いシーンを録画した。まず窓ガラスの中心部が丸くスポンと抜けるように吹き飛ばされ、

次に周りの残ったガラスが室内に吹き飛ばされるシーンだったのである。一方、2002年12

月のグアム島の台風は、最大瞬間風速は83mだったが、ホテルの海側の窓のペアガラスは一枚残らず吹き飛ばされているテレビを見た方も多いと思われる。このように台風の風圧は凄まじいものである。これらを教訓として巨大台風に耐えられるガラスを使いたいと、加藤設計士に相談したところ、ガラス店の専門家と相談したほうがよいということになった。三者で話し合った結果、金網入りの普通のガラスにもう一枚重ねたガラスで十分風圧に耐えられるのではないか、ということになった。新たな防災ガラスというべきものである。その分ガラスは厚くなるので、フレームも頑丈な物にしなければならないのは当然のことである。しかし、その経費はさほど高いものではなかった。一方、窓を細分化してガラスを小さくすれば大丈夫という説を唱える人もいるようであるが、その根拠は何もない。その程度の小細工で防災ハウスはできない。

 このように見てくると、最大風速(1分間平均)60mくらいで窓ガラスは全壊すると考えたほうが無難であろう。また、太陽光発電のパネルも損壊するものと考えられる。風圧に加えてさらに小石などの飛散物でパネルは損壊し、場合によってはパネルそのものが吹き飛ばされるものと考えられる。ましてや竜巻でパネルが吹き飛ばされるのは誰もが認めざるを得ない常識であろう。第一、温暖化の脅威の認識がまだまだ甘いのである。自然災害は現在でさえ前記のような脅威を証明しているのである。今後、さらなる大恐怖が人類を襲うのは確実な状況である。防災ハウスに太陽光発電や風力発電は無用なものである。すぐに壊れるような物を取り付けても何の意味もない。もっと冷徹に考えるべきである。風力発電も少し大きな台風がくれば、倒壊している。現在のような風力発電機の構造では、災害の緊急発電用にはならない。

 本欄の塔屋に設置する緊急用発電機はRCに囲まれた室内で使用するものである。その発電機は軽油やガソリンなどの種類があるが、頑丈な建物の換気をよくした構造の中でのみ使用する以外に方法はない。

 現在、世界中の人々は温暖化の脅威を軽く見ているのは、気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)や、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の主張を鵜呑みにしているからであろう。しかし、その両者とも世界の平均気温などで真実を公表していない。あと何百年も人類は生きられるといっているからである。しかし、騙されてはならない。人類の未来は惨たんたるものである。彼らは功利主義にもとづいて云っているだけである。功利主義とは、「騙される方が悪い。頭がよくないからだ」という考え方である。その嘘は、原発の嘘と似ている。安全だ、安全だといいながら福島の原発事故が発生したのにそっくりである。日本の高級官僚の一人は、「もう原発で国民をだませない」、と云ったと報じられた。それと同じことで、世界中の気象関係者は嘘をついている。しかし、我々の命は自分で守る以外に方法はない。野僧の云っていることが正しいと分かるのはあと何十年もたたなくともわかるようになるであろう。防災ハウスを軽く考えてはならない。命がかかっているからである。


防災ハウスのすすめ!(4)  巨大地震に耐えられる構造

2015-03-06 14:33:01 | 防災ハウス

防災ハウスのすすめ!(4)  巨大地震に耐えられる構造

『特色(1)・(13)』

 

 「地震、雷、火事、親父」と昔から云われる。中でも一番恐ろしいのが地震である。防災ハウスは、まず巨大地震対策が万全でなければな

らない。本欄のハウスは、地震に強い壁式の鉄筋コンクリート造りである。壁式の建造物は神戸大震災の際も、倒壊しなかったと云われてい

る。柱と梁のラーメン構造よりも強いといわれている。

  次に、最強の構造はどうすべきかと考えた。その結果、家の通し柱を1.2.3階ともに同じ位置に設置する構造にすることが最強であることに

気づいた。下記の平面図の赤線が通し柱である。

 

 

 

 

 この平面図を加藤設計士が構造計算の先生に見てもらったら、巨大地震で周りの建造物がバタバタ倒れても、当寺の厨房棟(庫裡)だけは倒

れないだろう、と云われたそうである。

家全体で地震に耐えるからである。また、1.2.3階ともに同じ通し柱の構造にすることによって、余計な耐震経費は一切かからない。合理

的、経済的な最強ハウスの設計といえよう。1.2.3階がそれぞれバラバラな通し柱の構造では耐震性に欠けるのは当たり前のことと云わざる

を得ない。巨大地震対策のベストな構造設計の一つといえるのではなかろうか。


防災ハウスのすすめ!(3) 津波などで水没しても生き延びられる避難室

2015-03-05 09:33:58 | 防災ハウス

防災ハウスのすすめ!(3) 津波などで水没しても生き延びられる避難室

               『特色(2)・(3)・(4)・(5)・(6)・(7)・(8)』

 

 東北大震災の津波に襲われ三階建ての鉄筋コンクリートの家が完全に水没したが、その家の住人は死なないで助かったというテレビ報道を見た人々も多いと思われる。その時に避難した部屋は窓のない密封に近い構造だったという。ドアが不完全だったのであろうか、

水がその避難室に入ってきたという。その時は、これで終わりかと住人は覚悟したという。しかし足のすねの中ほどで、水が入ってくるのが止まったという。延命できたのである。その原因は室内の空気が海水の侵入を防いだようである。いわゆる空気の気圧が海水の侵入を抑えたからだと分析されたようである。この教訓をもとに『3階の納戸(避難室)』を設置したのである。部屋の4面の壁と天井と床は勿論、鉄筋コンクリート(RC)で密封されている。窓はなく、水が入らないようなドアを設置すれば延命できる。そのドアは、潜水艦のハッチを連想すればわかりやすいであろう。こうした避難室は、津波、大洪水、高潮などで水没した場合でも延命できる。何百度、何千度という高温の火山の火砕流に襲われても、この避難室にいれば死なないですむ。さらには巨大台風、巨大竜巻や雷に襲われても避難室にいれば安心である。土砂崩れで家全体が埋没しても、この避難室にいれば生き延びられるであろう。この避難室こそ防災ハウスの肝心で、避難室のない家は防災ハウスとはいえない。

この避難室を津波などの水難と火砕流の危険性のない地域と、危険性のある地域に建てる防災ハウスの避難室の違いを分けて考えてみよう。

 

(1)  水難と火砕流の危険性のない地域の避難室の場合。

①    4面の一部の壁はRCでなくともよい。ただし窓は厳禁。

②    冷暖房や換気扇等は他の部屋と同じでよい。

③    ドアも普通でいい。

④    この防災ハウスの風呂場とトイレには窓をつけないので、そこも避難所として利用できる。

 

(2)  水難(津波・大洪水・高潮)と火砕流(火山)の危険性のある地域の避難室の場合。

①    4面の壁はすべてRCで密閉型でなければならない

②    室内灯は設置。テレビ、電話などのアンテナやコンセントは部屋の高い位置に設置しなければならない。線を室内に引く場合は、壁の穴の内側と外側の両方をコーテングして空気が漏れないようにしなければならない。密閉を厳守しなければならない。

③    密閉室なので、酸素不足になる対策として酸素ボンベを室内に常時点検保管しておかなければならない。登山や潜水用のボンベである。その場合、室内での火気は厳禁。タバコも駄目である。爆発する可能性があるからである。

④    懐中電灯と電池を避難室に常時点検保管しておかなければならない。

⑤    壁の上部に至るまで何段もの棚を設置しておかなければならない。物を置くのは勿論であるが、場合によってはベッドや椅子がわりに使うためである。また、ハシゴがわりになるものを段の下から上まで設置しておかなければならない。

⑥    長期間保存可能な食料品を常時点検保管しておかなければならない。

⑦    携帯便器に関する用品を常時保管しておかなければならない。古新聞は必ず保管しておかなければならない。

⑧    水は常時点検保管しなければならない。

⑨    携帯ラジオは常時保管しておかなければならない。

⑩    簡単な履物を家族の人数分常時保管しておかなければならない。

⑪    避難室のドアは、水が入らないような形式にすれば安心です。

⑫    その他必要不可欠の物は避難室に常時保管しておかなければならない。

⑬    本欄の避難室が小さいと思う方は、8畳間か10畳間を避難室に変更することも可能です。

⑭    風呂とトイレも窓をつけないので避難室の一つとして利用することもできます。ただし、換気扇などを付けているので、密閉式にはなりません。ご注意を。

⑮    強盗などの侵入に気付いた時はこの避難所に逃げ込めば恐怖から逃れられる。これも防災の一つである。

 

この避難室は最重要なもので、避難室のない家は防災ハウスとはいえない。巨大台風、巨大竜巻、雷にも耐えられる安心の防災ハウスです。


防災ハウスのすすめ!(2) これが理想的な防災ハウスだ!

2015-03-03 13:42:55 | 防災ハウス

             (協力企業)

Katoh建築工房(設計)

加藤達矢(一級建築士)

札幌市中央区南1条西8丁目6-2  SITYビル 6F

Tel 011-596-8792   Fax 011-596-8794           

 

(北海寺厨房棟建設企業)

板谷土建株式会社

営業部長  八田真人

札幌市中央区南16条西8丁目2番20号

Tel 011-511-8811   Fax 011-511-8711

 

 本欄の平面図はほとんど野僧の設計であるが、細部の何点かは上記の加藤氏のご指導とご協力をいただいた。また正式な設計図は加藤氏にお願いしました。野僧と加藤氏の合作といえます。まず理想的な防災モデルハウスの平面図を掲載しよう。この防災ハウスの平面図は、現在建設中の当北海寺の厨房棟(庫裡)が原型となっている。ご質問やご希望等があれば、加藤達矢氏にご相談いただきたいとお願い申し上げます。

 

 

この防災ハウスの特色

(1)巨大地震にも耐えられる。

(2)津波にハウス全体がのみこまれても生き延びられる。

(3)大洪水にのみこまれても生き延びられる。

(4)火山の火砕流に襲われても生き延びられる。

(5)巨大台風にも耐えられる。

(6)巨大竜巻にも耐えられる。

(7)雷にも耐えられる。

(8)高潮にも耐えられる。

(9)断水にも対応できる。

(10)停電にも緊急発電器等で対応できる。

(11)建設費等の観点から三世代で住むのが理想的だと思われます。

(12)三世代の各プライバシーは確保できる。

(13)建築構造は地震に強い壁式の鉄筋コンクリート(RC)となっている。

(14)図面は三世代住宅(A・B・C・D)の組み合わせとなっているが、夫婦二人だけのハウス(A+D)にもできるし、二組の子供用の5階建てハウス(A+B+C+B+C+D)などにもできます。階を重ねれば何階建てにもできます。また、施主の希望を取り入れて設計変更することも自由自在にできます。

(15)図面の納戸(EV)の表記は、エレベーターを設置してもいいし、納戸にしてもいい、という意味です。

(16)設計図の外壁の厚さは18cmですが、施主の希望の厚さにすることも可能です。壁が厚ければ厚いほど頑強な防災ハウスとなります。

(17)ガラスは6.8mm(網入り)+1.2mm+5mm=13mmの三層構造の防災ガラスを使いますが、施主の希望の厚さに変更することも可能です。厚ければ厚いほど頑強になります。ただし、その場合、外壁の厚さも変更しなければならなくなる可能性があります。フレームも厚くする必要があるからです。

(18)緊急避難所(部屋)をもっと大きくしたい、と思う施主の希望をかなえることも可能です。また、部屋のドアーを潜水艦のドアーと同じようなものを使えば完璧な避難所となるでしょう。その場合、ドアーのカギは内側からだけかけられるようにすれば、いいと思われます。また、強盗などからの避難所としても使えると思われます。

(19)防災用の雨戸を外付けすることも可能です。ただし、雪国などは窓の内側に付けることもできます。

(20)窓は腰から上の腰窓ですが、片側だけ開閉する方式になっています。両側を開閉するより頑強な窓になるからです。固定された片側外  窓の掃除は、高速噴射式の散水機を使用せざるを得ないでしょう。ただし、施主の希望で両方の窓を開閉できる方式に変更することも可能です。いずれにしても開かれる窓の空間は片側分だけです。明るさはどちらも同じです。

(21)窓は原則として一部屋に一つの窓だけとなっています。防災上の理由からです。この閉塞感を打破する一環として、リビングダイニングには明り取りを含めて4つの窓を設置しています。リビングダイニングは家族の一体感と開放感の場として重要だと考えます。しかし、窓を増やしたいと施主が希望すれば、窓を二つに変更することも可能です。ただし、危険性が増すことを覚悟しなくてはならないと思います。

その場合、西窓と南窓はできだけ避けるべきだと考えます。台風対策と温暖化対策のためです。さらに、家の裏に山がある場合、窓を付けるのは厳禁。土砂崩れ対策のためです。

(22)南と西の外壁は、遮熱塗料を塗布し高温対策をしている。

(23)すべての公営住宅や庁舎等は、今後災害対応ハウス仕様とすべきである。

(24)民間のホテル、マンション、建売住宅等は、今後災害対応ハウス仕様とすべきである。

 

完璧な防災ハウスを建てるのはなかなか困難ですが、ベストに近いベターな防災ハウスを造るのは可能だと考えます。本欄はそのベターハウスを目指したものです。自分や大切な家族の安全は、自ら守らなければなりません。国や自治体や他人が守ってはくれません。

 また、温暖化の恐怖は年々大きくなります。疑うべきではありません。野僧の云うことを信じ、防災ハウスに住む人々のみが延命と安全を手にすることができるでしょう。

 

 次回からは、上記の防災ハウスの特色を一つ一つ解説いたします。