今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

自己矛盾だらけの首相談話

2015-08-14 22:20:33 | 戦争と平和

 安倍首相は14日「首相談話」を発表した。第一印象としては、先の大戦は

世界の趨勢によるものであって日本だけが悪いのではない、という弁解である。

 第二に、日本兵や日本人も塗炭の苦しみを味わったという自己弁護である。

大被害を出した中国や朝鮮などへの真摯な反省は感じられない。

 第三に、「積極的平和主義」といいながら、現在参議院で審議中の安保法案を

出している。その内容は、米国のためなら世界の裏側までも自衛隊を出動させる、

というものである。「積極的な戦争主義」であり完全な自己矛盾である。

 第四に、歴代首相の談話を継承するといってはいるが、自分も同感だとは云っ

ていない。虎の威を借りた単なるポーズである。

 結論として、口先だけの釈明ではなく、安保法案を自ら廃案とすべきである。

さもなくば、安保法案を成立させるために首相談話をだしたのではないかと云

われるであろう。

 

 

 


核兵器も運べる超危険な安保法案!

2015-08-05 22:24:39 | 戦争と平和

 「核兵器も自衛隊は法文上運べる」、「毒ガス兵器も法文上運べる」と、

5日の平和安全法制特別委員会で、民主党の白議員の質問に対し、上記のよ

うに中谷防衛相は答えている。核兵器、毒ガス兵器やミサイルや、どんな弾

薬や兵器でも政府の判断で運べるということである。

 とんでもないことである。同盟国である米国が、どこかの国と戦争するこ

とになれば、自衛隊はどんな兵器や弾薬などを、地球の裏側や何万キロも離

れた場所に運ぶことになる。また、際限のない戦争に日本の自衛隊は参戦す

ることを意味しているからである。

 広島に原爆が落とされ何十万人の犠牲者を出した8月6日の前日に防衛相

がこのような発言をすること自体無神経であり、その犠牲者を侮辱している、

と云われても仕方のないことであろう。

 また、実際に米国のために核ミサイルなどを自衛隊が運ぶことになれば、

自衛隊は対戦国から一番に狙い撃ちされる可能性が大きくなる。そうなれば

自衛隊員のリスクはとてつもなく大となるであろう。「自衛隊員から犠牲者

が出るのは当たり前だ」、という意味のことを首相は繰り返し発言している

が、それは間違った考え方である。何万キロも離れた国や地で起こる米国の

戦争で自衛隊員が犠牲にならなければならない理由はない。

 一方現実的には、どこかの国と日本近海で起こるかもしれない戦闘行為と

いっても、小競り合い程度のものであろう。全面戦争になる可能性は0に近

い。ましてや自衛隊員の犠牲者は出ないであろう。たとえ出るとしても最小

限に留めるべく作戦を前もって考案すべきであろう。自衛隊員とて人間であ

る。消耗品ではない。愛する肉親や恋人もいるであろう。「自分の命はすべての人

にとって愛しいものである」、とブッダは説いている。

 自衛隊は日本国民から愛されている。戦後70年間、自衛隊は他国民や自国

民を一人も殺したことはない。戦死者も出していない。また、災害などが発

生すれば真っ先に自衛隊が出動され、その活躍はご存知のとおりである。そ

の自衛隊員の生命を危険に曝すような安保法案には賛成できない。

 日本はこれまでのように平和国家として世界に対するべきである。世界平

和のオピニオンリーダーを目指すべきである。

 憲法に違反し、危険極まりない安保法案は廃案とするべきである。 

 


南北会談中止の意味するもの

2013-06-12 16:19:18 | 戦争と平和

  「良い韓国人も、悪い韓国人も、どちらも殺せ」などというブラカード

を掲げてデモする日本国内のヘイトスピーチは、韓国、北朝鮮に強烈な

インパクトを与えたものと推測できる。この日本の一部の人々のヘイトス

ピーチに対する表面上の反発や韓国政府の抗議声明はまだ出されてい

ない。しかし、それだけに不気味である。

今回の南北会談の議題として取り上げられていたのは、開場(けそん)

工業団地や金剛山観光の再開問題などである。しかし、この時期に南北

会談を開くのは唐突の感がする。真の議題は、他にあったと思われる。そ

れは日本のヘイトスピーチではないか、と思うのは考え過ぎであろうか。

「韓国人を殺せ」というヘイトスピーチは、韓国政府にとっても、韓国人にと

っても一大事である。これは北朝鮮の人々にもあびせられた言葉と韓国

政府は受け取ったのであろう。当然、北朝鮮政府とも対応策を協議しなけ

ればならない、ということになったものと推察される。

  しかし、今や各国ともに一国だけで問題解決策を決めること自体、困難

なことである。折も折、米中首脳会談の時期に重なってしまった。カメラの

前では、オバマ大統領も習近平国家主席も笑顔だったが、カメラに写され

ていないと思っている所では、相当深刻な様子が望遠レンズによるテレビ

で放映されている。これらの諸般の事情を勘案して、素人の政治アナリス

ト的な大胆な推論をしてみよう。

①   もしも、日本と、韓国・北朝鮮が全面戦争になれば中国は一緒に戦う。

②   日本と韓国の全面戦争を米国は認めない。

③   北朝鮮・中国と日本の全面戦争も米国は認めない。

④   ヘイトスピーチと同じ内容を日本政府が云うとは思われない。

⑤   日本の右傾化は、米中で注視する。

⑥   米国と中国の全面戦争は回避する。

⑦   尖閣諸島は歴史的に日本に領有権があると米国は思っているが、中国
の主張も理解できる。結論は棚上げすべきではなかろうか。

日韓に関する米中首脳会談の一部協議内容は、このような結論だったの

ではなかろうか。当然、この結論は韓国と北朝鮮に伝達され、南北会談は中

止されたものと推測される。

 


アリ地獄にはまった橋下氏の弁明 !

2013-05-28 13:55:17 | 戦争と平和

  橋下日本維新の会共同代表は、戦時中の慰安婦問題で再三
再四弁明している。しかし、何回も弁明を繰り返せば繰り返すほ
ど、傷口を広げる結果となっている。云わなくてもいいことまで云
ってしまうようになる。また、新たな言葉尻をつかまれて、韓国や
中国などから攻撃されるからである。多弁の害の典型である。
  まさに蟻地獄に落ちた蟻のような状態といえよう。蟻地獄とは、
ウスバカゲロウの幼虫が、縁の下などの乾いた土砂にすりばち
状の穴を掘って隠れ、すべり落ちてきた蟻などの小動物を捕食
する。一端、その穴に落ちると、周りの砂も落ちてなかなか上に
行けない。このような絶対絶命の状態を蟻地獄といっている。
  案の定、韓国与党のセヌリ党は、「ずうずうしい釈明」と橋下
氏を非難する声明を27日発表している。(毎日新聞、28日、参照)
  このような日本と中国、韓国などとの軋轢が続くのは、太平
洋戦争に対する評価がそれぞれ違うからである。橋下氏などの
右派勢力は再三再四、日本の正当性、あるいは止むを得なかっ
たと主張し続けている。これに対し、自国民を虐殺された、また
慰安婦にされた、という事実を否定する日本の主張は許されな
い、とする近隣諸国との認識の違いがある。これを一口に云うと、
歴史観の違いという論争というより、感情的な問題となっている
からであろう。さらに、日本は再び近隣諸国を侵略しようとする邪
心を抱いているのではないか、というふうに問題が拡大している
からであろう。この点は、以前から米国も気にしていたことである。
  ドイツは戦後、侵略やホロコーストなどを近隣諸国に詫び、平
和国家を目指すことを世界に公言している。日本も先ず詫びるべ
きであろう。日本はドイツを見習うべきである。少なくとも、現行憲
法を守り、平和国家を今後も目指すことを世界に公言すべきだと
考える。


橋下維新の会代表の慰安婦発言に幻滅!

2013-05-14 16:49:38 | 戦争と平和

橋下日本維新の会共同代表は13日、太平洋戦争における

慰安婦問題に対し、「軍の規律を維持するために当時は必要だ
ったと」と発言したとテレビ、新聞等で報じられた。橋下徹氏は大
阪市長て゜あると同時に弁護士でもある。弁護士とは、人権問題
に対するパーソナリティでもあるはずである。今回の発言は、女
性に対する偏見である。女性蔑視といえよう。維新の会に対する
幻滅を感ずる。
  慰安婦とは、外国へ進軍中における軍人の性処理の解決手
段としての女性のことである。このため、慰安婦は顔見知りであっ
たり、肉親だったりでは具合が悪い。すなわち、日本人以外の女
性でなければ都合が悪い。したがって外国人の女性から選ばざる
を得なかったのである。当然、本人の同意など無視された。人権
無視の典型例である。それが問題化されているのが現状である。
  橋下代表の発言は、日本ばかりではなく、韓国などの外国から
も激しく批判されるだろう。これまで続けてきた日本の平和外交を
傷つけるものでもある。
  特に、政党の党首の発言は慎重であるべきではなかろうか。


北朝鮮問題―誤認による偶発戦争の可能性?

2013-04-18 11:20:10 | 戦争と平和

北朝鮮がミサイル攻撃するのではないか、という韓国の推測

が一人歩きし、問題が誇張化されている。一連の報道を見る限

りでは、北朝鮮が何月中にミサイル攻撃するという言い方はし

ていない。韓国側の推測が膨らんで4月中にミサイル攻撃され

る、という騒ぎになったと思われる。韓国側の期待(?)に答えよ

うか、とミサイルを日本海側に移動させたのは、北朝鮮のブラック

・ユーモアと思えば間違いないと思われる。

  北朝鮮は、韓国やグアム島や日本の基地などに核ミサイル攻

撃をすれば、韓・米・日さらには国連加盟国の多国籍軍の反撃を

受け、自滅することを熟知しているはずである。そんな愚行をする

はずがない。第一、金正恩第一書記の顔は温和であり、慈愛に満

ちた人相である。ヒトラーの人相とは違う。マスコミ報道によると、金

第一書記は、国民の生活向上を祈念していると報じられている。そ

れを実現させるために、国際社会から注視してもらう方法は、瀬戸

際外交しかない、というのが現状ではなかろうか。

  心配されるのは機械による誤認である。機械といっても100%

完璧な物はない。誤認することがある。実例を示せば、月の光が海

面に反射した影をソ連の核ミサイルと米国の監視サイトが誤認した

ことがある。米ソの全面核戦争の一歩手前までいったのである。幸

い誤認とわかったので核戦争を回避することができた。このように、

韓国、米国、北朝鮮などのいずれかが誤認した場合、短距離ゆえ

に予期せぬ核戦争に突入する可能性がある。その場合、悲惨な結

果になるだろう。危険な核戦争まがいのゲームはすべきではない。

それは全世界各国の共通課題でもある。

  また、米国や中国は北朝鮮に核の放棄を要求しているが、一理あ

る。しかし、米国が北朝鮮に核の放棄を要求するのであれば、米国自

身がまず核を放棄すべきである。中国然りである。米中の要求は大国

のエゴといえよう。核の全面戦争は今やどこの国であっても許されない。

それを分っていながら核武装したいというのは世界の狂気以外の何物

でもない。野僧は北朝鮮の核武装を許容するつもりはないが、大国の

エゴも許されないことだと思っている。世界は狂気に満ちている。

  北朝鮮は事態収束の一環として、人工衛星という名目でミサイルの

発射実験をするかもしれない。しかし、北朝鮮が核攻撃することはない

だろう。ただし誤認による核戦争が心配である。


天皇の政治利用の石原発言に反対!

2013-02-19 07:47:18 | 戦争と平和

    「靖国神社の参拝について、安倍晋三首相に『あなたが行っても

政治問題になる。代わりに天皇に参拝をお願いしてもらいたい』」。

(毎日道新聞。2月13日朝刊5面参照)。これは12日の衆議院予算

委員会での維新の会の石原慎太郎共同代表の発言である。

  この石原氏の発言は見逃すことはできない。天皇を自分たちの都

合の良いように天皇を利用しようとするもので日本国の国益を損なう

可能性が大だからである。その反対理由を列挙しよう。

①   憲法において天皇は、日本国及び国民統合の象徴として規定され

ている。象徴ということは、日本には自民党、民主党、公明党、共

産党等々の政党がある。それらの諸政党の一つに偏向してはなら

ない、という意味も含まれている。

②   靖国神社は、太平洋戦争肯定派の牙城的な存在である。否定派も

いることを忘れてはならない。靖国の根本問題は太平戦争に対する

肯定派と否定派の論争である。

③   米国の要人は、「日本の中枢にいる政治家などが時々、太平洋戦

争を肯定し、被侵略国の心情をさかなでする発言を繰り返している」

と指摘している。米国にとっては、韓国と対立するような発言は困る、

という意味であろう。

④   国家神道の名の下に、終戦までの間に一般宗教も弾圧を受けた。

法華宗も弾圧を受けている。特に、大本教は徹底的な弾圧を受けた。

また創価教育学会(現在の創価学会)は、伊勢神宮の神札を祭るこ

とを拒否したため、治安維持法違反で幹部が逮捕され、初代会長の

牧口常三郎氏が獄死している。

⑤   このように、靖国問題は根の深いものである。かっての国家神道を

知っている人たちにとっては、神社の祭りにも好感を持っていない人

が多いと思われる。

⑥   戦争で犠牲になった人々を国が祀ることに反対しているのではない。

毎年開催される戦没者の追悼式典のように、宗教色のない施設に

すべきだ、と主張しているのである。

⑦   日本によって侵略され、肉親を虐殺された中国や韓国、北朝鮮やアジ

ア各国の人々の心の傷みを日本人は忘れるべきではない。立場が逆

だったらと考えれば、それらの国の人々の傷みを理解できるはずであ

る。

  このように考えると、天皇陛下に靖国神社へ参拝するべきだ、という

石原発言は日本の国益を損なうものである。また、天皇陛下に新たな苦

痛を与えることになる。そんなことは許されないことである。石原氏の愛国

心とは、天皇陛下を苦しめることを意味しているのであろうか。石原発言

は戦前なら治安維持法違反、不敬罪で監獄で拷問を受けるに等しいもの

であろう。

  我々は皇室外交で実をあげている天皇の努力を忘れるべきではない。

また、好々爺の天皇を守らなければならないと考える。


友好妨げる韓国大統領発言 !

2012-08-18 06:32:43 | 戦争と平和

 李明博韓国大統領は14日、日本の天皇が韓国を訪問したいなら、

「独立運動家への謝罪」をするべきだ、という発言の趣旨である。

戦争被害者の怨念のすごさを感じざるを得ない。しかし、大統領の

発言には矛盾点がある。そもそも李大統領が2008年に来日した時、

天皇に訪韓してくれるように要請したのは自分自身である。

 また、韓国や中国に侵略したのは、天皇の意思ではなく、軍部の独

断専攻というのが、日本国民の大多数の判断である。昭和天皇は侵

略や戦争に反対だった、というのは定説となっている。昭和天皇は平

和主義者だったのである。

 韓国から見れば、すべて天皇の責任であるかのように判断するのは

当然かも知れない。事実、法的にはそうなっていた。しかし、実態は天

皇といえども戦争などに反対できない国内体制になっていたのである。

反対すれば、天皇自身の生命の危険性があったといわざるを得ない

状況だった。

 ましてや、現在の平成天皇には、一切の戦争責任はない。むしろ、

現在の為政者を責めるべきであろう。責める相手を間違えると、日韓

の友好の大いなる妨げとなるだけである。

 戦争被害者としての韓国大統領の発言は理解できないわけではな

い。しかし、寝た子を起こすようなことは避けるべきだと考える。


イスラエルによるイランの核施設への爆撃迫る !

2012-02-17 15:28:13 | 戦争と平和
イランの核開発は新型遠心分離機を開発したと公表した。また、アハマディネジャド
イラン大統領が核燃料棒を自ら装填する式典までしてしまった。ついに最後の一線を超
えてしまったのである。

 機を同じくするようにイスラエルのバラク副首相兼国防相が来日し、16日、玄葉外相
や田中防衛相と会談している。バラク氏がイランの核開発に懸念を示したのに対し、玄
葉氏は「(イスラエルがイラクに対し)軍事的な選択は慎重であるべきだ」、と延べ、イ
スラエルに対し、冷静な対応を求めた、と報じられいる。(NHK・NEWS WEB 参照)

 これらの一連の動きを見れば、イスラエルがイランの核施設を爆撃するのは確実だと
思われる。恐らく、来月には攻撃が始まるのではないかと危惧している。日本人はイラ
ンとイスラエルへの渡航をひかえるべきである。できれば両国に滞在中の日本人は早期
に帰国すべきだと思われる。

 仏教徒として、いかなる戦争も認めることはできない。

武器輸出三原則見直しは危険 !

2011-09-09 08:50:29 | 戦争と平和
 前原政調会長はいつ首相になったのであろうか。まるで自分の
個人的な考えが、すべて通るかのような独断行為である。野田政
権が発足して間もない今の時期に、武器輸出三原則を見直すとい
う結論を出す時間はなかったはずである。
政調会長とは、各種の政策を論議して方針を決定する機関の代表
である。政調会の内部ですら結論を出していないと思われる。

 武器輸出三原則とは、①共産圏諸国、②国連決議が輸出を禁止
した国、③国際紛争当事国には武器や技術を輸出しない、という
佐藤元首相の答弁をいう。さらに1976年に三木元首相は、上記の
国以外の国にも「武器の輸出を慎む」という見解を示した。事実
上、すべての武器と技術が輸出できなくなった。

 それが現在も続いているおかげで、諸外国やアラブ諸国などか
ら、日本は平和国家だと信頼を得ている最大の原因である。第一、
アラブ諸国から石油などを輸入できなければ、日本の経済はこれ
ほど発展しなかったであろう。もしも、その三原則を見直して武
器輸出国となると日本が表明すれば、日本に対する世界からの信
頼と信用を失うこととなるであろう。アメリカに行って大見得を
きる政調会長一人のために日本の存在を危うくするのは賢明とは
思えない。

 現在の世界状況は、いつ、何が起こるのか予測するのが困難な
時代である。特にアラブのアルカイダのような存在は危険極まり
ない。日本の中で自爆テロなどが起これば、大変なこととなる。

 日本が米国と信頼を深めるのに異論はない。しかし、日本とし
ての基本的な立場も守るべきである。かって小沢一郎氏は、国連
中心主義的な発言を繰り返したことがある。国際紛争が発生して、
日本の自衛隊が出動する場合、国連決議があることが、最低条件
だという主張のことである。たとえば、イラクがクエ-トに侵攻し
たことがある。その時、イラクを非難する国連決議がなされた。
この時は、自衛隊は派遣されなかったが、資金面で相当の負担を
日本はしている。当時は自民党政権だったが、右傾化していた議
員の多い自民党でさえ、慎重だったのである。

 ましてや民主党は慎重の上にも慎重を期さなければ、短命内閣
となるのではなかろうか。日本の安全と生命財産を守り、さらに
日本と直接関係のない国に自衛隊を派遣して、自衛隊員の生命を
危険にさらすべきではないと考える。米国との深化を図りつつ、
国連中心主義を守るべきではなかろうか。
 そのためにも、武器輸出三原則は現状通り、守るべきではなか
ろうか。