23日、政府は温暖化による社会や経済への悪影響を抑えるための「適応計画」案
を発表した。この中で、風対策が脱落している。風による悪影響は、風圧と風による
飛散物の被害がある。これを風災と云う。将来的に具体例を列挙しよう。
(風圧による被害)
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発電用の太陽光パネルそのものが吹き飛ばされたり、剥がされる可能性がある。
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風力発電塔が倒壊する可能性がある。
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国営建物(住宅)、都道府県営建物(住宅)、市町村営建物(住宅)等の窓ガラスが損壊
され、かなりの風圧でガラス片等が室内外に飛散する可能性がある。
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台風、竜巻、突風等はより一層強大となる。それらの風圧で家屋の倒壊、損壊等
の可能性がある。人的被害も出るだろう。
(飛散物による被害)
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小石等の飛散物による太陽光パネルの損壊の可能性がある。
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小石、木くず、ガラス片等の飛散物はピストルの弾と同じような作用をするように
なるだろう。それによって野外の動植物に甚大な被害が出るだろう。人間とて同じ
被害が出るだろう。
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風災に関する事項では、「高潮・高波」対策が計画の中に出てくるが、川から海への
排水口の関係で、堤防を高くするのにも限界がある。具体策は困難を極めるだろう。
堤防だけ高くしても意味がないからである。高波は台風津波と云われるように、低気
圧と風と満潮時が一つになって襲ってくるものである。海岸部は例外なく襲われる可
能性があるだろう。
上記の一部は現実に起こっており、計画自体が遅きに失したといえよう。今回、北海寺の庫裡を改築し、7月末に引き渡しを受けたばかりであるが。すべてのガラスを防災ガラスとし、止水板は玄関と西門に設置した。ガラスはすべて網入りガラスと防犯ガラスを合わせガラスにしたものである。厚さは網入りガラスの倍の13mmあるが、100mの風圧にも耐えるといわれている。それを防災ガラスと野僧が勝手に名付けたものである。さらに一階の窓と、ビル風に面している窓にはステンレスの格子を設置した。防災、防犯を兼ねたものである。また、屋上に緊急発電機と受水タンクも設置した。特にタンクは、断水になった場合、RCの屋上全体をプールにすることができ、その水を各階(3階建て)に受水槽を設置した。発電機は一台で1500W発電でき、さらに2台発電機を増設することもできる。
国は温暖化に対する感度が鈍すぎる。とにもかくにも、公営住宅(建物)のガラスだけでも防犯ガラスにするべきである。温暖化意識にようやく火がついたのであろうか?
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